計画の作成
計画の作成。工場長の大きな仕事の一つとして計画の作成があります。
私の家のそばは工業団地になっていますので、新しく工場を建てる状況は
いろいろみることができます。もしこのお話を工場を建てている最中の責任者の
方が聞かれていましたら、是非実行してもらいたいことがあります。それは
工場が本格稼働する前に、日曜日の一日かもしくは平日を使って、近くの
小学生とその親を工場に招待して見学してもらってもらうような事を計画して
見てください。近所の評判、特に子供の評判は口コミであっという間に広がり
ます。近所の方に支持されない工場は、お客様にも指示されないと思った
方がいいので、自信をもって見てもらえるような工場にすることが大切ですね。
では、本題です。
通常は、新商品の落とし込み、新しいお客様との取り組みの計画を立てる事が
多いと思います。通常の順番を考えて見ます。
1 営業等からお客様の要求品質を確認する
2 設計部門で要求品質の数値化とマニュアルの作成
3 小規模の試作
4 設計、マニュアルの見直し
5 本番ロットでの試作、保存性等の品質確認
6 最終マニュアルの作成
7 本生産
この手順が、通常の手順と考えます。食品の場合は、賞味期限によって設計と
検証の時間が異なりますが、通常の一ヶ月程度の賞味期限の商品で考えて
みたいと思います。通常はこの1〜7までを早くても半年程度時間がかかるのが
通常の工場だと思います。
そこで工場長のあなたは、他の工場との差別化で通常の半分の時間、三ヶ月で
新商品が立ちあがるようにすることを考えます。実際のところ品川にある金型工場は
通常一週間かかる金型の作成を24時間以内に作成することで、他社との差別化を
行い、売り上げが伸びていると聞きます。
では、どうしたらいいのでしょうか
現状の場合最初の3ステップで考えてみます。
1 ******6工程
2 ******6工程
3 ********8工程
合計 20工程
この図でわかるように各工程が終了してから次のステップに進むのが通常の考え方です。
皆さんが、全体の時間を短くしようとしたときには次のような考え方をします。
1 ***3工程
2 ***3工程
3 ****4工程
合計 10工程
確かに半分の工程で進みますが、事実上どうすれば半分になるか、各部門の責任者を
呼んで声を大きく叫んだとしても、短くなったりはしませんね。事実上は不可能な計画に
なります。
では、どのように考えたらいいのでしょうか?
●受注から立ち上げまでの時間を短くする計画の考え方。
1 ******6工程
2 ******6工程
3 ********8工程
合計 20工程 ですが実際の時間の経過は半分になります。
各工程の作業が終わるのを待って次の工程に進むのではなくて、平行して様々な
部門の作業を進める。この計画を立てて計画を管理することによって働く人に
無理をかけることなく、他社との差別化が図れますね。
家を建てる場合で考えてみてください。
早い工務店でも通常は半年かかってしまいます。その中で実際に工事をしている
時間はそんなにないものです。設計をしたり打ち合わせたりで、そのすべてが
終わってから工事にかかるために家を建てようと決意してから実際に住むまでには
半年から一年間はかかってしまうのです。
家を建てるのは、楽しみですから完璧な設計図と完璧な見積もりを作成してから
工事に入りたいと考える人もいるでしょうが、時間を短くしたい場合には、
総予算を決めて、基礎工事、柱等を含めた外装の工事、内装工事、電気等の
打ち合わせと、打ち合わせをしながら工事を平行して進めれば工期はかなり短縮
することができますね。この場合の問題点は、総予算と見積もり、実際の費用を
どう考えるかが一番の問題になります。但し、私たちの食品についても最終の
販売価格を理解した上での各工程の設計になりますから、住宅業界でも
考え方一つで現状の設計時間の半分で家が建つことは可能だと思います。
価格を下げる事が、あなたの工場の差別化にならないように、他の工場との
差別化をどのように考えるか再度考えてみてください。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
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