==================================食品工場の工場長の仕事とは==
■
■■ 危機管理の考え方を最新に
■■■ 2011年6月26日発行
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おはようございます。河岸です。いよいよ発売されました。
「日本の農業は風評被害に負けない」出版社: アスキー・メディアワークス
著者:永峰英太郎;河岸宏和
ISBN-10: 4048707000
ISBN-13: 978-4048707008
発売日: 2011/6/10
第一章 ルポ・農家たちの決断と取り組み
第二章 広がる“風評被害”の波紋
第三章 現場では何が問題だったのか
終章 消費者と生産者を危機から守るために
アマゾンで購入が出来ます。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・食品工場の参考になる本
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102
・中食・外食で参考になる本
http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22
==========================================================
★☆ ====================
危機管理の考え方を最新に
=========================
毒ガスを撒かれたとしたら
二度と考えたく無い事件ですが、1995年3月に東京の地下鉄でオウ
真理教によって毒ガスサリンが撒かれてしまいました。
当時は撒かれた物がサリンと気が付くまで時間がかかり、病院関係者
にまで二次汚染が広がってしまったのです。
もし、あなたの会社の事務所にサリンのような毒ガスを撒かれたとした
らどのような対応を取ったらいいのでしょうか。
あなたは、事業所の責任者です。あなたの事務所に透明な液体が入っ
た袋が投げ込まれました。投げ込まれた袋は破け、透明な液体が流れ出
てきました。
従業員の一人が近寄って見ると、苦しみ出し、倒れてしまったのです。
貴方は、まず倒れている方を担ぎ、事務所の外に逃げるべきなのです。
もちろん他の従業員の方も声をかけて全員事務所の外に逃げました。
何か解らない物が投げ込まれ、そして従業員が倒れてしまいました。
ここで、二次被害を防がなければならないのです。
毒ガスなど解らない物で人が倒れた場合は、近づいて助ける事で二次
災害になる場合があります。
温泉の硫化水素ガス、牧草の詰まったサイロの酸素欠乏など、身近な
所でもガスによる中毒は起きています。
119番に連絡したときに、「毒ガスらしき物で人が倒れた」と連絡するこ
とが大切です。
事務所の外に避難した段階で、近所の方が寄ってきました。
あなたは、助けを呼んでほしいと伝える事、近所の方に近づかないこと
を周りの方に伝えないと行けないのです。
「救急車が来ても毒ガスらしき物です」と伝えます。
大切な事は、二次災害を出さないことが大切なのです。
鉄道事故が起きたときにいちばん大切なことは、「走っている近くの電
車をまず止める事」だそうです。目の前に倒れているけが人を助けること
よりも大切な事とされています。JR 東日本の新人教育では繰り返し繰り
返し教育されて居ると聞いています。
倒れている方は、救急車に乗る前に除染してから病院に搬送すること
が大切なのです。
まず、近所の方、助けに来た方を二次災害から守る事を行う。
次には、隔離が必要です。事務所にいた方すべてを隔離します。
ここでリーダーが変わります。救急車が来るまで、消防の方が来るまで
は、あなたが現場のリーダーでした。しかし、救急の方が来た段階で現
場のリーダーは救急の方なのです。
次のリーダーの方の仕事は、毒ガスらしき物の分析、測定です。
結果が分かるまでは、ガスに触れたと思われる方は隔離する必要があ
ります。もちろん現場には誰も入らないように隔離します。
例え、現場の中に国会議員、消防署の署長が居たとしても隔離した所
の外に出してはならないのです。
毒ガスの分析が終わり、対応策が解ったところで、処置を始めます。毒
ガスの拡散の可能性が有る場合は、隔離の範囲が広がる事もあると思い
ます。
分析された物質に応じた除染を行い、必要であれば予防薬を投与しま
す。ウイルス汚染、細菌汚染などが疑われ場合は、症状が出るまでの潜
伏期間さらに隔離が必要になるのです。
汚染されて居る可能性がある物は、決して隔離した範囲から外に出して
はならないのです。
一次隔離が終わり、物質の分析が出る頃には、さらなる専門家がリーダ
になるべきです。
汚染された方をどのように取り扱うべきか、汚染された可能性のある方を
どのように取り扱うべきか、汚染された場所をどのように取り扱うべきかを判
断し、絶対的な権限で命令出来る方がリーダーを行うべきなのです。
もちろん、消防、警察、自衛隊など関係者を纏め指示命令出来る方がリー
ダーを行うべきなのです。
全体を考えるリーダー、治療を考えるリーダー、汚染してしまった方を除染
するリーダー、汚染してしまった事務所を基に戻すリーダーがそれぞれ必
要になります。
この事例で考え無ければならない事は、被害を広げないためにどうしたら
いいのか常に考える事が必要であること。
事故の局面局面でリーダーは変わる必要があること。
安全で有ることが確認できるまでは、例え誰であっても隔離された所から
出してはならないことが理解できると思います。
オウムのサリン事件を経験したからこそこの様な事が理解できるようにな
りました。
しかし、経験をしていない危機に対して日常的に対策を考え、関係者に対
して教育を繰り返す事が危機管理の基本だと思います。
今回の大震災に遭われた越喜来(おきらい)小学校は、津波が来た時に直
ぐに逃げられるように2階に橋が架けられていました。この橋は地元の地元
の平田武市議(当時65)が非常通路の設置を求める発言がきっかけとされ
て居ます。この橋が無ければ避難が間に合わなかったかもあいれません。
地震、津波が来た時の危機を考え準備するのが危機管理です。
避難出来るように橋を準備し、津波教育を小学生に実施する、この両輪が
危機管理の基本だと思います。
あなたの工場の危機管理は常に最新ですか。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。