========================================食品工場長の仕事とは===

■■    KKDで仕事する事について


KKD、感(Kan)と経験(Keikenn)と度胸(Dokyou)のローマ字で書いたときの

頭文字を使ってKKDといいます。KKDで仕事していると聞くと悪いように取ります

が、決してKKDの仕事の仕方を否定しているわけではありません。

 

日本の産業はKKDで成長してきました。今でも新幹線に使用している頭の部分

の丸い金属部品は職人の延伸という技術で一つ一つ手作りで出来ていると聞い

ています。日本の誇るべき技術は、職人によって伝えられて来ました。戦争中に

作られた零戦はその代表と言えます。では、何故いま職人のKKDが軽視されて

きたのでしょうか。零戦を作ることの出来る職人は、一晩で育成する事は難しい

です。しかし、アメリカの戦闘機は当時、マニュアルによって大量生産されていま

した。操縦士もマニュアルで育成されていたのです。人件費を下げる、誰でも作れ

るようにするためには、KKDに頼るより、マニュアルに頼った方が、素早くパイロット、

組み立て工を育成することが出来ます。その流れに沿って考えるとKKDで仕事する

ことは、良くないことになります。

 

 一方、ドイツのマイスター制度は、日本の職人制度になります。日本で言う中学を

卒業すると、マイスターになるべく学校に通い、職人から技術を学ぶのです。その

ときは、目がセンサーになり、指が温度計になり、舌が味覚計になるのです。マイ

スターを育てるためには時間が掛かります。感を磨き上げる必要があります。人間

には五感があります。視覚、嗅覚、味覚、触覚、聴覚なります。その五感を磨き上げ

るためには、経験が必要なのです。マクドナルドはマニュアルの世界ですが、料亭の

板前さんはKKDの世界になります。マニュアルの世界は直ぐ、戦力になりますが、

KKDの世界は驚くほど時間が掛かります。

 

 コストを抑えある程度の品質までは、マニュアルの世界で進めると思いますが、

トップの品質、新しい物を作り上げるにはその世界のマイスターのKKDが必要だと

思います。

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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