========================================食品工場長の仕事とは===
compliance コンプライアンスについて
最近新聞等を、読んでいても良く聞く言葉です。compliance、コンプライアンス
日本語では、法令遵守とでも訳すのが一番いいようです。
但し、日本では、神に誓う事、この神の存在が人によって異なりますので、
見つからなければいいやと、言うことで、アメリカの牛肉がBSEと報道されれば
スーパーのバックヤードでアメリカ産を日本国産と、表示したり、車のリコールを
起こすと経費もかかるし業績も悪くなるし、社会問題にもなるので、クレームを隠して
リコールにならないようにしたり、日本では、特に食品産業に置いては、見つから
なければいいやと、言う考えが今でも多く見られます。
2004年8月に発生した美浜原子力発電所の事故では、危ないと下請け業者の
報告に有ったようですが、それを関西電力は無視したようです。
温泉の話も聞くようになりました。雪印食品の偽装事件が、発生してお客様に
嘘をつくと、上場企業でも数ヶ月で会社自体の存在が無くなってしまうそこまで
解っていても、温泉に水道水を使って、入浴剤を入れてしまう事が起きてしまう。
法令を守る。それ以前に、お客様に嘘をつかない。その本当に単純な事が守られ
ないのは何故でしょうか?
そして、どうすればお客様に嘘をつかなくなるのでしょうか?
では、はじめに、コンプライアンスとはどんな事なんでしょうか?
まず、責任は誰に対してあるのか、すなわち stakeholder 利害関係がある人に
対して責任が発生してきます。
では、利害関係がある人とは誰でしょうか?
考えられるところは次の人になります。
1 株主
2 商品を購入して頂けるお客様
3 働いている従業員
4 商品を造るための原材料等の取引先
5 社会に対する責任
この大きく5つが考えられます。
1 株主
社会問題を起こすと株価が下がるだけでなく紙くずにもなってしまいます。
牛肉を偽装した会社は紙くずになってしまいました。
2 商品を購入して頂けるお客様
命に影響の有る場合は、論外ですが、毎日楽しみに買われていたお客様に
対して楽しみを奪うことになります。
また、当社で購入すれば10年保証等と唱っていてつぶれた家電販売店もあります。
3 働いている従業員
突然会社が無くなってしまいます。会社が無くなってしまってから実は私は
法律を犯すことは反対していたんだ、なんて話しても後の祭りです。
生命保険で従業員に給料を払ってくれと言っても、ほんの一瞬の給料にしか
なりません。
4 商品を造るための原材料等の取引先
いままで一緒にのびてきた仕入れ業者、洗濯やさん、配送して頂けた物流会社、
等々の会社の全てが仕事が無くなってしまいます。
5 社会に対する責任
つぶれただけならまだいいですが川を汚染した、土地が使えなくなった、
雨が降ると鶏糞が流れてくる等々、社会問題になっている場合が数多く
発生しています。
では 具体的に どんな事に 注意したら良いのでしょうか
もちろん、製造している商品に対して法律を守った上で次の点に注意する必要が
あります。
1 賄賂の提供、要求、支払いは行わない
2 接待、贈答等は受けない、行わない
3 反社会的な団体とは関係を持たない
4 同業者、仕入れ業者から法令に違反した行為を申し込まれた時は拒否する
5 法令を誤魔化すような書類を作成する事に社員は関わらない
このように書くと簡単な事ですが、カルテルとか談合とかも含まれます。
この麻薬のような誘惑に負けないためには、どうしたらいいのでしょうか。
ちょっと法令を違反する行為をするだけで利益が倍近くになってしまう、
その誘惑に勝つためにはどうすればいいのでしょうか?
日本の企業は税金を払わなくてもいいと考えていますが、税金を払って
その上での利益です。厚生年金の問題、税金の問題も含めて法令に違反
していませんか?
私の働いていた企業でも、従業員に対しては、コンプライアンスを要求しますが、
会社は、残業をつけない、休日は極力少なくする、代休を取るといやな顔をすると
言った、就労に関する法律を守らない。また、税金は払わないように、会社の情報は
公開しない、税金を払わないように帳簿は修正するこういった事が行われていました。
日本の会社では、よく行われていると思います。
次の様な事が大切だと思います。
1 情報は全て開示しなくてはいけない
2 その情報は保管、管理をきちんとしなくてはいけない
3 外部、内部の監査が定期的に入る
従業員に対して、会社の情報を公開しない企業が特にオーナー企業は
多いのですが、そのような企業に対しても、このような歯止めが、必要と思います。
ただ、内部監査、外部監査にしても現状の日本では完全に内部に入り込んで
調査出来る方は、非常に少ないと思います。
これからの監査については、内部、外部を完全に知り尽くした
人材が要求されてくると思います。
このようなお話をすると、ISOの監査員制度で充分と思われる方もいると思いますが
ISOの場合は、不良品を造り続けていても、クレームの山が工場の中で築かれていても
ISOは合格してしまいます。
ISOの監査員が昼食にステーキをごちそうになっているようでは、まだまだですね。
なぜなら、監査員は書類上と現場の管理されている文書の確認がメインだからです。
これからの監査員は、マルサの女の税務署の査察官のように隠しているという前提で
調査出来る人材が必要なのかも知れませんね。
あなたの工場は、何時、誰が査察に入っても大丈夫ですか??
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。
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