==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■    日本人が忘れて来た物 

■■■                            2010年12月31日発行 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

おはようございます。河岸です。2010年も最後の一日になってしまいました。

なにか日本人は忘れ物、落とし物をしてきたように思えます。

来年に向けて拾いに行きませんか。

ツイッターをしています。食について是非合智しませんか。

https://twitter.com/ja8mrx

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私のセミナー、講演会の案内です。

●私の無料講演の案内です。

「 川 下 か ら "食" を 問 い 直 す 」

日時:2011年(平成23年)1月21日(金)13:30 〜 15:40

東京農業大学「食と農」の博物館

「スーパー食品売り場の舞台裏」

http://yoishoku.com/cat6/100-1/

 

●低コストでクレーム・事故を限りなく”0”に近くするための企業事例からみ

る食品異物混入対策

日 時 平成23年1月27日(木)10:30〜18:25

         28日(金)10:00〜14:55

会 場 [東京・五反田] ゆうぽうと 5階 かたくり

http://www.gijutu.co.jp/doc/s_101125.htm

講師割引きはこちらから ↓↓↓↓↓↓

http://ja8mrx.la.coocan.jp/2011jan1.pdf

 

●無料の講演会を行います。スポンサーは生産管理のソフト会社です。

テーマ「生産管理の基本の基本」生産管理、洗浄殺菌の注意点のお話し。

日時 2011年1月13日木曜日 東京

    2011年2月3日木曜日 大阪

    2011年2月4日金曜日 名古屋 

 申し込みは下記から ↓↓↓↓↓

http://www.asprova.com/jp/seminar_jp/eventlist.html

 

●2月17日 宇都宮市保健所主催のセミナーがあります。

私も「食品工場の品質管理」でお話をします。

手帳に印をお願いします。

●虚偽の発覚事例からみる

製造現場で起こりやすい嘘の傾向と見極め方

〜作業員教育/組織の改善/監査のコツ〜

平成23年2月21日(月) 東京

http://ja8mrx.la.coocan.jp/102154uso.pdf 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・食品工場の参考になる本  

   http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102

・中食・外食で参考になる本 

   http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22

  

==========================================================

★☆ ====================

 日本人が忘れて来た物

=========================

利益さえ出ればいいのか

何時から日本人は利益が出ればいいと思うようになったのでしょうか。

 会社の利益体質が悪くなれば社員のリストラを行い学校を出てから

定年まで働けると思っていた従業員の首を切ってしまう。

 社員の首を切り、同じ仕事なら派遣社員、パートなど賃金が安い人を雇

ってしまう。

 パートからしてみれば、派遣社員の方の方が給料が高い、しかし、派遣

の方の時給であれば年間通じて働いても、結婚して子供を育てるまでの

年収は確保できない。

 夫婦二人とも派遣であれば、生活は出来るけど子供を育てる事はでき

ない。

 自分の部屋には、薄型テレビがあり、クーラーがあって生活は良くなった

けれどいまのままでいいのか自分の将来はどうなるのか不安に思ってし

まう方が多いと思います。

 昭和の時代は、日本中が貧乏であったけど何か活気があったような気

がします。

 皆が一生懸命仕事をすればいつかは車が買え、家を持てて素敵な暮ら

しが夢が見られたと思うのです。

 1990年から続いている「渡る世間は鬼ばかり」というドラマがあります。高

校を中退したさつきさん(泉ピン子さん)がラーメン屋の幸楽でバイトをしな

がら結婚し、子供を持ち、家族を持つことができました。

 さつきの父、大吉もサラリーマンを辞めて自分の家を改造し割烹「おかく

ら」を経営しています。「おかくら」でも行く当てのない高校中退した壮太を

板前の見習として雇い、仕入れから調理までの修行を積ませたのです。

 さつきも壮太も平成の時代なら世の中から淘汰され、派遣かコンビニ、

ファミレスのバイトに行き着いていたと思うのです。

 ラーメン屋、割烹で働くのと、コンビニ、ファミレスで働くのは同じような気

がしますが、3年、5年、10年と働くと働いた人の成長が大きく違うと思う

のです。

 壮太が高校を辞めてファミレスの厨房で働いていたとします。10年ファ

ミレスで働いていても自分の店を持つことも出来ず、貯金も貯まらず、親

の面倒も、自分の家族も持つことが出来ないと思うのです。

 壮太が「おかくら」で働いていたからこそ、魚を仕入れる事も、旬の野菜

を仕入れることも、魚をさばくことも修行できたのです。

 5年、10年と働く事で、職人として一人前に成長することが出来たのです。

 仕事をして働いている方が成長できるのかどうかが大切な点だと思います。

 

成長できるか

 幸楽の餃子をインターネットで販売するお話があります。

 野菜中心のさっぱりした餃子を全国に販売しようとする話です。インター

ネットで宣伝し、サンプルを申し込んだ方にサンプルを送り、評判をツイッ

ター、ブログで広めようとする計画です。

 まさしく、世の中の流れそのものです。

 大切な点は、売る物があると言うことです。こだわりがあり、特徴のある

物が、自分たちで作れることが大切なのです。もちろん店で焼いて出すと

きと、凍結流通する餃子のレシピ-が同じでは美味しい物はできません。し

かし、長年造り続けて、お客様に支持されている餃子があること、その餃

子を作ることの出来る人が居ることが大切なのです。

 幸楽の餃子と称して、配合をミキサーで配合し、餃子を包むのも、餃子

製造器で包んで販売すると、幸楽の餃子では無くなるような気がするの

です。

 職人が手で包む餃子と、機械が包む餃子を並べて食べても違いは無い

かもしれません。

 機械で包んだ方がばらつきが少なく、能力があるかもしれません。

 しかし、幸楽の餃子とは何だったのでしょう。

 「職人が手で包む餃子」これが大切な点かもしれません。

 幸楽の餃子が売れに売れたとします。お店の厨房では作る事が出来な

くなりました。(ここからは私の創作です)

 食品のコンサルタントが入り、「同じ配合で作れば何処で作っても同じだ

よ」と言うことでレシピーを渡し、中国で作る事にしたのです。

 配合も、手作業も同じ、違うのは、幸楽の厨房で作るのか、中国の厨房

でつくるのか、ただこの違いだけだったのです。

 注文はパソコン上で受けます。製造は中国で、配送は配送センターで行

うのです。

 確かに量も売ることが出来、利益も出るようになったのです。

 ここで大切な落とし物、忘れ物をしている事に皆さんは気が付いていま

すか。

 忙しい時に寝ないで作ってくれていた周ちゃんを初めとする、幸楽の従

業員の方の仕事が無くなってしまったのです。

 夜中まで働けば体は辛くても収入が増えました。更に従業員を増やすこ

とも出来たはずです。

 せっかく幸楽の餃子が売れたにもかかわらず、自分たちの周りの方の

仕事が無くなってしまったのです。

 会社としては売り上げが増えたかもしれません。しかし、本当に中国に

製造拠点を移すことが正解なのでしょうか。

 高校中退したさつきを育ててくれた幸楽は、何時のまにか、インターネッ

ト上の商社になってしまったのです。

 まさしく日本の縮図だとおもいませんか。

 

「安ければ、何処で製造しても同じ」自分たちの働く場所が無くなっても

本当にいいのでしょうか。

従業員を教育し、成長させる事、何時のまにか日本の企業は忘れて来

たように思います。

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

ご意見はこちらから

工場長の仕事TOPへ

JA8MRXのHP TOPへ

表紙イメージ

河岸宏和への質問



ご質問はこちらに

「スーパーの裏側」

「食品販売の衛生と危機管理がよ~くわかる本 」

「食品工場の衛生と危機管理がよ〜くわかる本」

『“食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実』 

『ビジュアル図解 食品工場の点検と監査 』

『ビジュアル図解 食品工場の品質管理』 

『ビジュアル図解 食品工場のしくみ』

 

河岸宏和(かわぎしひろかず)の本が揃っています。