========================================食品工場長の仕事とは===

■■    具体的なノロウイルス対策について

■■■                           2006年12月14日発行 

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おはようございます。

河岸です。寒さが本格的になってきています。今年の冬はインフルエンザの

流行よりもノロウイルスの蔓延が毎日の様に報道されています。ノロウイルス

はインフルエンザと違って何度でも感染しますので、十分な対策を取らないと

何度でも下痢などを繰り返す事になります。今回のお話は特に食品工場、飲

食店の厨房などで注意することを纏めて見ました。なるべく具体的に書いて

いますので、従業員の方に納得してもらうまでお話していただけると有効だと

思います。

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具体的なノロウイルス対策について

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ノロウイルス対策は日常管理の徹底しか対策はありません。

 ノロウイルスの対策は、通常行っている衛生管理の徹底しかありません。新

しいことは何も無く、通常の衛生管理特に個人衛生管理の徹底しか対策はあ

りません。この日常の個人衛生管理と、個人の日常の個人の健康管理の徹

底がノロウイルスに罹るかどうかの分かれ目になると思います。

 

1 下痢、発熱の症状の有る方は出勤しない。

   下痢などの症状が有る方は、工場に出勤しないことを徹底します。いまの

  12月の時期は忘年会などで、飲みすぎの下痢なども有りますが、体力の弱

  った方は、ウイルス感染に罹りやすいので、下痢、発熱などの有る方は、工

  場に出勤しないことです。忘年会などでも、体調管理を考えて飲食するのが

  プロになると言うことです。毎日毎日個人の体調管理をすることが大切です。

  下痢は自己申告しかありませんが、体温測定は、簡単に耳などではかれま

  すので、体温測定を毎日の入室点検に加えることが有効になります。

 

2 作業着は加熱工程が有る洗濯方法を行う。

   有る調査によると、弁当工場の半分以上は家庭で制服を洗濯しているそ

  うです。家庭での洗濯は極端な話し下着と一緒に洗濯を行っていますから、

  家族の中にノロウイルスの感染者がいた場合洗濯中にウイルスが作業着

  に感染する可能性があります。作業着だけでなく、前掛け、エプロンなども

  家庭で洗濯をしている場合も多いと思いますが、一番有効な方法は、必ず

  アイロンをかけてもらうことです。アイロンを当てれば熱で殺菌されますので、

  洗濯のあとにアイロンをかけることが有効になります。毎朝の入室確認でも、

  アイロンが掛かっていなければ見た目で判りますので、アイロンをかける事

  をお勧めします。もちろん一番有効な対策は、専門の作業着洗濯業者に任

  せるのが一番の対策になります。

   トイレに行った時の事を考えてください。トイレで用を足した後は、手を洗う

  前にズボン、ベルトなどに手を触れます。そういうことは、作業着はウイルス

  に感染する可能性があると言うことです。通常は週に二回くらいしか交換し

  ない作業着でも、毎日交換することが必要になります。もちろんエプロンなど

  はトイレに入る前に取り外すことが必要です。

 

3 ノロ対策は手洗いに始まり手洗いに終わります。

   ノロウイルス対策は手洗いに始まり、手洗いに終わると言って間違いあり

  ません。再度工場に入室するときの手洗いを再確認してください。手洗いの

  基本はまず手指の点検から入ります。指輪、時計、ミサンガなどの装飾品を

  身につけていないこと、爪は短く手入れされていること、手荒れが無いこと、

  その上で手洗いを実践します。手洗いはまず、手をぬらし、手洗い洗剤を付

  け細かい泡が立つまで30秒程度手で泡を立てます。このとき手首、肘まで

  洗うことが必要になります。手洗い洗剤を手で泡立てると判りますが、時間を

  立てるに従って、泡が細かくなってメレンゲの用に立ってきます。この細かい

  泡になって初めて手指からウイルスを取り除く事ができるのです。そして、水

  でながし、ペーパータオル、エアーなどで水分を除去します。エアーはフイル

  ター内部など頻繁に清掃を行わないとせっかく洗った手を汚染することが有

  りますので、できましたら、このノロウイルスの流行の時期は使い捨てのペ

  ーパータオルがお勧めになります。工場によってはこの後アルコールを手指

  に噴霧することがあります。アルコール使用については、水分を十分に取った

  手に、アルコールを噴霧し、手指にすり込むことが大切になります。

 

4 タオルなどについて

   工場で使用するタオルは区分が必要です。家庭で考えてください。トイレの

  タオルと、食器を拭くタオル、玄関の床を拭くタオルは明確に区分されていま

  す。このところが日本の衛生教育のすごいところで、どんな家に行ってもこの

  大きな区分はしっかりしています。しかし、工場や厨房の中を見てみてくださ

  い。鳥の生肉を切っているところで使用しているタオルと、鳥の唐揚げを包装

  している所で使用しているタオル等が、誰がみても明確に区分できるようにな

  っていますか。そしてそのタオルはどのように洗われていますか。せっかく区

  分したタオルが、同じ洗濯機で洗われそのまま隣同士で干されていませんか。

  そうは言っても小さな工場ではタオルを洗う洗濯機は一つの場合が多いと思

  います。そういった場合は、加熱後の商品に使用するタオルなどは洗濯機で

  洗った後に、塩素200ppmに30分以上漬けてから脱水を行い乾燥すること

  をお勧めします。この塩素に漬けるところからは専用の容器を使用することを

  お勧めします。

 

5 清掃を徹底します。

   ノロウイルスに罹った方が出勤してきた前提で考えてください。たとえ下痢な

  どの症状が無くても保菌者の方はいます。有る程度体力があれば、下痢もし

  ないままに感染している場合があります。朝、工場に出勤してきました。手を

  洗う前にロッカーで着替えをします。そしてトイレに行って、タイムカードを押して、

  入室して、手を洗って作業に入ります。工場に出勤してきてから、作業者が手

  で触れるところの清掃を徹底します。ノロウイルスに有効なのは塩素ですので、

  200ppm程度の塩素で絞ったタオルで徹底的に拭き上げます。できればスイ

  ングドアなどを使用している場合は、手の触れるところにステンレスの板を張り

  付けると毎日拭き上げても腐食などは起きてきませんが、鉄の成分でできてい

  るドアなどは塩素で拭き上げると、腐食が発生してしまいます。電話、fax、コピ

  ー、電気のスイッチ、設備のスイッチなども徹底的に拭き上げます。この場合塩

  素を使用すると腐食してしまいますので、アルコールなどを使用してとにかく綺

  麗にします。共用のパソコンなどのキーボードなども拭き上げます。手の触れる

  ところが綺麗かどうかで工場のノロウイルス対策が判ると思います。

 

6 家庭での注意点

   小さな子供、体力の弱ったお年寄りなどはノロウイルスに罹ると致命的な場合

  があります。あえてこの時期に二枚貝などの感染が考えられる食材を取ることは

  さけて、外から帰ったら必ずお湯で専用のシンク、手洗いシンクで手を十分に洗う

  ことが必要です。せっかく手を洗っても台所の調理するシンクで手を洗ってしまって

  は、ウイルスが台所に広まる可能性があります。十分な睡眠、休養、栄養をとって

  体力を保つことが必要です。

 

7 下痢などの症状が出た場合

   病院に行って水分を十分に取って静養しているしか対応はありません。但し家

  庭内感染を防ぐ必要があります。トイレが二つ以上有る家庭では、下痢の症状の

  有る方と他の方はトイレを分けます。嘔吐物などでシーツ、タオルなどが汚れた場

  合は、洗濯機に入れる前に下洗いを行ってから、洗濯機に入れ通常の洗濯物と

  区別して洗濯を行います。このときに脱水まで終わってから、塩素系の漂白剤を

  入れて再度洗濯することが家庭内感染を防ぐのに有効になります。便、嘔吐物な

  どを処理する場合は、使い捨ての手袋を使用することが有効です。手袋が無くて

  も、ビニール袋に手を入れて直接手を触れない事が必要になります。

 

 

ノロ対策は手洗いに始まり手洗いに終わります。

 

 

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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