==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■    食品工場の作業着について 2

■■■                            2011年2月20日発行 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

おはようございます。河岸です。

ツイッターをしています。食について是非合智しませんか。

https://twitter.com/ja8mrx

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私のセミナー、講演会の案内です。

●虚偽の発覚事例からみる

製造現場で起こりやすい嘘の傾向と見極め方

〜作業員教育/組織の改善/監査のコツ〜

平成23年2月21日(月) 東京

http://ja8mrx.la.coocan.jp/102154uso.pdf 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・食品工場の参考になる本  

   http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102

・中食・外食で参考になる本 

   http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22

  

==========================================================

★☆ ======================

 食品工場の作業着について 2

===========================

作業着は何処で洗うか

 「作業着の洗濯は何処で行っていますか」

 この質問を行うと、ほとんどの方が「従業員の家庭で行っています。」と

答えると思います。

 もちろん家庭での洗濯でも次の点を守っていれば問題はないと思います。

1. 専用の洗濯機であること

2. 洗剤は香りの無い洗剤を使用すること

3. 洗う水は新しい水を使用すること

4. 乾燥は専用の乾燥機で行うこと

5. アイロンをかけている事

6. 作業着をたたむときは専用の敷物を引いてその上で行うこと

7. 作業着を入れる袋も専用で洗濯前と洗濯後を分ける事

 以上の7点を守ることが出来れば、従業員の家庭で洗濯しても問題は

ありません。

 但し私がお話している条件を守ることは、ほとんど不可能だと思います。

 従業員の方の家庭では、下着を洗っている普通の洗濯機で洗って、外に

干していると思います。

 洗濯物を干しているそばには犬小屋があり、犬が気持ちよさそうに寝そ

べっているかもしれません。

 作業着は専用の洗濯をする必要があります。

 洗濯を業者に任せている工場もあると思いますが、洗濯をしている現場の

確認が必要です。

 点検のポイントは、専用の洗濯機であるかどうか、他の洗濯物と一緒に

洗っていないか、最後にアイロンがかかっているかがポイントになります。

 特に最後のアイロン工程は、生物的危害防止上不可欠な工程になります。

 洗濯が終わって届けられてきた作業着を細菌検査してみると色々な結果

がわかると思います。

 細菌検査方法は、洗濯後の作業着に滅菌水をかけて絞って、絞り汁を検

査することで容易に行うことができます。

 作業着には、帽子、前掛けなどが含まれます。帽子は毎日洗濯していな

い工場もありますが、作業着は毎日洗濯したものを身に着けることが大切

なことです。

 

作業着は消耗品です

 「作業着の交換頻度を教えてください。」

 「破けるまでです。破けたら現物交換をします。」

 工場で交換頻度を質問するとこう答える方がいます。

 ワイシャツでも何度も洗濯をしていると、体の触れる部分、特にネクタイを

して首と擦れる部分の繊維がほつれてきます。

 ほつれてしまったワイシャツを着ている方は少ないと思います。

 あなたが着ている作業着、あなたの工場の作業着を確認してください。

 手で触れて見てください。繊維が毛羽立っていませんか。

 作業着の表面の繊維が毛羽立っていると毛羽立ちに毛髪がひっかかって

下まで落ちることなく、製品に異物混入する可能性があります。作業着は何

回洗濯したら交換するか決めておく必要があります。

 

作業着は誰ものか

 作業着、エプロンなどは従業員、個人個人専用にしている工場が多いと

思います。

 週に一度しか働かないアルバイトも専用のロッカーが有って作業着、エプ

ロンが専用の工場が多いと思います。

 洗濯の問題、通勤着と作業着を同じロッカーに入れてはいけない事を考

えると、作業着は、洗濯後のものをサイズ別に保管して、毎日会社で洗濯

したものを誰でも着るように管理することが、一番管理が容易だと思います。

 「誰が着たか判らない作業着を着るのはいやだ。」と声がでるかもしれま

せんが、旅館に泊まった時の浴衣、ホテルのバスローブなどを例に挙げ

れば従業員の理解を得ることに問題はないと思います。

 

 

作業靴は専用の洗い場を設置します

 作業着は洗濯がしてあれば、誰が着た作業着でも問題は無いと思います。

 しかし、作業靴は、やはり誰でも履くルールにすると抵抗があると思います。

 作業靴は長靴、短靴がありますが、どちらの靴も使用後は毎日洗うことが

重要です。

 靴を何処で洗うことが出来るか確認してみてください。何処で、どんな洗剤

を使用して、どんなブラシで洗うことができますか。

 洗った後の靴を干すことができますか。

 長靴を洗うときに長靴を履いたままでは靴底を洗うことはできません。短靴

でも靴の裏を洗うときには靴を脱いで洗う必要があります。

 靴を洗う場所は、作業場から出て靴を脱いで、下駄箱に入れるまでの間に

靴を洗う専用の流し場がいることになります。

 長靴の中に材料などが入ってしまって長靴の中を洗いたいとしまいます。

 長靴の中を何とか洗ったとしても干す場所はありますか。私も若いころ現

場で長靴を履いていました。私が働いていた工場は現場事務所でも長靴の

ままでしたので一日中長靴を履いていました。

 当時は長靴の中を洗うことなどしませんでしたから、水虫になってしまいま

した。長靴の中を洗って干せる場所が必要になります。

 

作業着のことを本気で考える事が必要です

 毛髪混入クレームが出ると、入場前のローラーがけの充実、作業中のロ

ーラーがけを第三者で行います。

 などと言った対策が良く考えられますが、まったく改善されない場合があ

ります。

 異物混入が多い工場などは、今回のお話の作業着のことを真剣に考え

てみると改善が出来るかもしれません。

 従業員の事を考えると、毎日綺麗な作業着で気持ちよく働きたいものです。

 アルバイトが一週間前に着た、汚れている作業着を着て、「今日もがんば

ろう」とは思わないと思います。

 石屋製菓の新聞報道を「他山の石」として是非綺麗な作業着で作業をする

ようにしてみませんか。

 

服装規定を決める

 服装規定は従業員、仕入れ業者、見学者に関して決める必要があります。

 従業員のみ服装規定がしっかり出来ていて、工場見学者がスーツのまま

外から履いて来た靴のまま工場見学を行っているケースもあります。

 従業員の作業着の中に着る下着などが毛糸で出来ていて毛糸が製品に

混入する可能性もあるので毛羽立った下着などは着ない様にする規定が

必要になります。

 

従業員の作業着を考える事が毛髪混入防止の第一歩です。

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

ご意見はこちらから

工場長の仕事TOPへ

JA8MRXのHP TOPへ

表紙イメージ

河岸宏和への質問



ご質問はこちらに

「スーパーの裏側」

「食品販売の衛生と危機管理がよ~くわかる本 」

「食品工場の衛生と危機管理がよ〜くわかる本」

『“食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実』 

『ビジュアル図解 食品工場の点検と監査 』

『ビジュアル図解 食品工場の品質管理』 

『ビジュアル図解 食品工場のしくみ』

 

河岸宏和(かわぎしひろかず)の本が揃っています。