========================================食品工場長の仕事とは===
洗剤の使い方について
先日「サニテーションの基本について」お話ししました。サニテーションは、洗浄
http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/sanite10.htm
と少し考え方が違います。内容は同じかもしれませんが、単純に洗うのと区別
して考えた方が、教育がしやすいかもしれません。
洗剤を何種類使っていますか。そして何故その洗剤を使っていますか。
家庭で考えてみます。
手洗い洗剤
顔洗い洗剤
シャンプー
体を洗う洗剤
洗濯洗剤
毛糸用洗剤
食器用洗剤
食器洗浄機専用洗剤
クレンザー
カビ取り洗剤
トイレ用洗剤
風呂洗い洗剤
パイプクリーナー
コンタクトレンズ用洗剤
靴洗いよう洗剤
ガスレンジ用洗剤
車洗いよう洗剤
車のタイヤ用洗剤
金属部分専用洗剤
洗剤の他にワックス、リンスなど洗剤を使用した後に使うものをリストアップすると
もっと数が増えてしまいます。
では、皆さんの工場の洗剤をリストアップしてみてください。そしてその洗剤につい
て、次のものを調べて見てください。
1
MSDS2 どこを洗浄する洗剤か
3 何故その洗剤を使用するのか
4 洗剤を決めた経緯は何故か
5 本当にその洗剤がベストの選択になっているか
1 MSDS
MSDS制度とは、平成13年1月から実施され、事業者による化学物質の
適切な管理の改善を促進するために、対象化学物質を含有する製品を他の
事業者に譲渡又は提供する際には、その化学物質の性状及び取扱いに関
する情報(MSDS(Material Safety Data Sheet))を事前に提供することを
義務づける制度です。MSDS、及びMSDSに準ずる書式にについては次の
項目が網羅されている必要があります。また、情報が常に最新の物で有ること
が重要ですので、出来れば、供給先のホームページ等で最新の物に更新され
ている状態が望まれます。1.製品及び会社情報、2.組成、成分情報、3.危険有
害性の要約、4.応急措置、5.火災時の措置、6.漏出時の措置、7.取扱い及び
保管上の注意、8.暴露防止及び保護措置、9.物理的及び化学的性質、10.安定
性及び反応性、11.有害性情報、12.環境影響情報、13.廃棄上の注意、14.輸送
上の注意、15.適用法令、16.その他の情報(情報に疑問が有ったときの問い合
わせ先など)が最低、以上の情報が必要になります。
2 どこを洗浄する洗剤か
洗剤はどこを洗浄する洗剤か調べます。家庭の食器洗浄機にふつうの中性
洗剤を使用しても汚れは落ちません。食器洗浄機でタンパク質を分解する酵素
が含まれていないと、綺麗には落ちないのです。同じように工場の汚れによって
用いる洗剤の種類が違いますので、どこに使用する洗剤か、明確にします。
3 何故その洗剤を使用するのか
床を洗浄する洗剤でも何故その洗剤を使用しているか理由を明確にします。
普通の床掃除でも、菌を減らすことができます。床によっては、毎日乳酸菌を
殺菌する成分の必要な床も有りますし、単純に拭き掃除をするだけでもいい
床もあります。その床の汚染状況、使い方によって使用する洗剤は変わって
きます。
4 洗剤を決めた経緯は何故か
いままでお話しした内容で洗剤が決まっていれば問題はありませんが、いろ
いろな利権で決まりやすいのが、洗剤です。洗剤は何を使用してもさほど影響が
無いと思っている方が多く、安くて、自分の息のかかった洗剤メーカーに変えて
しまいます。工場で必ず使用する手洗い洗剤でも安易に変更してしまって、
洗剤を使用して十分に手の汚れが落ちなくなって、工場の汚染を広げてしまう
場合もあります。
5 本当にその洗剤がベストの選択になっているか
価格、効果、排水に与える影響、等常に数値で評価する必要があります。一度
決めてしまえば、そのまま何年も使い続けてしまいます。但し、家庭で使うシャンプー
等も毎年毎年効果が上がっていいものが増えているように、工場の洗剤も工夫が
されています。常に今使用している洗剤がベストの選択か考え続ける必要があります。
あなたの工場で使用している洗剤はベストの選択ですか。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。