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   「他山の石」


新聞のお詫びの社告を読んだときに、「他山の石」として読むか、「対岸の火事」

で読むかでは、大きな違いになります。クレームを出してしまったときは、

「身からでた錆」と自分をさらに磨くことに傾注します。

 

「他山の石」(たざんのいし)、元々は中国最古の詩集である「詩経」の中の

「他山之石、可以攻玉。」という言葉です。「他の山にあるどんなつまらない石でも、

自分の宝石を磨くのには役に立つ」ということから「他人のどんな行いや言葉でも、

自分を向上させるのに役に立つ」という意味です。「人の振り見て我が振り直せ」と

同じような意味になります。自分への戒めの言葉なので、会話で「あなたを他山の

石として〜」などと使うと失礼になるので注意が必要な言葉です。もっとも、この

「他山の石」ですが、「他人の良いところをお手本にして、自分の向上に役立てる」

と、勘違いしている場合が結構多いようです。しかし、「人の振り見て我が振り直せ」

と同じように、あくまでも「あの人のようにはならないでおこう」というように、他人の

悪い例を見て自分を正すという戒めの言葉ですので、例えば尊敬する人などに、

結婚式で「あなたを他山の石として、僕も精一杯がんばります。」なんて言ってしま

うと凄くまずいことになってしまいます。

 

「対岸の火事」(たいがんのかじ)「川の向こう岸の火事はこちらまで燃え移らない

から、安心していられる。自分に関係がない事は、痛くもかゆくもないことの例えです。

「高見の見物」と同じ意味になります。「牛肉偽装事件で捕まるなんてだらしないな、

今回は、対岸の火事だからゆっくり見学とさせて頂こう。」と言うように使います。

 

「身から出た錆」(みからでたさび)自分の冒した悪行の結果として自分が苦しむこと。

自分の行為の報いとして災いに遭うこと。「今回のクレーム処理のまずさは、

身から出た錆です。今回の事を糧として、さらに、がんばらさせて頂きます。」

と言うように使います。クレームが連発する企業は、「身から出た錆」と心の底から

思って、工場を磨き直す必要があります。

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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