記楽帖

  仰木の棚田 02.Jan.03

大津市仰木にて 2003年1月2日撮影

「20年ほど前、まだ学生だったころに、私は棚田の広がる美しい仰木の景色に出会いました。そのときのさかのぼったような不思議な感覚を今でもよく覚えています。」と、自然写真家の今森光彦氏が書き綴った滋賀の仰木の棚田の残る地を訪ねた。
今森氏は、「人と生きものがせめぎあいながも、一緒に住める空間を『里山』と呼ぶことにしました。」と語り、この地にアトリエを構え、写真集『里山物語』を出版し、「里山」の大切さを訴えた。
写真集の掲載された作品同様、木々につつまれた社、路傍の石仏、古い柿の木などと、人間の営み美しい自然が見事に融合した素晴らしい地であった。しかし宅地の波は安曇野同様、かなりのスピードで迫っているようで、行く末がやや心配になった。  自然と人間が対話できる「里山」を、今後一層大切にしていきたいものである。

参考文献
滋賀県琵琶湖博物館発行『今森光彦写真展 里山の生命の小宇宙』1996年

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