一般社団法人
日本詩人クラブ 例会・イベント 2009年9月
2009 平成21年 9月 現代詩研究会 担当理事:三田 洋
日 時 2009年9月26日(土) 午後2時〜4時30分
場 所 東京大学駒場Tキャンパス 18号館4F コラボレーションルーム1
TEL 03(5465)8760
渋谷駅より京王井の頭線・駒場東大前東口(東大口)下車 徒歩約3分
参加費 会員・会友無料/会員外500円
内 容
| 講演「哲学するこころ−存在の国の冒険」 |
| 講師:三好由紀彦氏 コーディネーター:三田 洋氏 |
講演内容
(1)そもそも哲学とは何か
(2)「存在」と「無」を巡って
(3)科学的先入見について
(4)超越としての死と宗教
(5)21世紀と哲学の使命
(6)哲学と詩と私
質疑応答に時間を割きます。哲学に関する初歩的な質問など忌憚なく意見を出し合い、認識を深めましょう。混迷する時代の中で、きっと詩作や生き方への糧になるはずです。
■哲学という学問は、その対象となるテリトリーというものがハッキリしません。意識を論ずることもあれば、自然や心理、言語、論理のこともあり、さらには社会、歴史、芸術、文学など、八方美人よろしくあらゆるジャンルに顔を出してくるのです。(中略)
哲学が研究対象とするものとは「存在」、つまり「あるものすべてJのことだからです。それは宇宙のさい果てにある惑星から目の前の小石ひとつまで、さらに私たちの頭や心の中にあるものまでを対象とすることだからです。
■哲学は、存在が存在することを不思議に思い、そもそもなぜわれわれの目の前に存在が在るのか、という疑問から出発する学問です。つまり、存在の外側から存在を考える学問なのです。
■科学というものも、じつはある大きな偏見の中でこの世界を見ています。私たちは、科学が語ることはすべて正しく、この世界の本当の姿を教えてくれると思っていますが、驚くべきことにじつは科学もかつての神話や宗教と変わらず、ひとつの迷信なのです。
(著書より)
■三好由紀彦氏プロフィール
1958年東京生まれ。詩人、哲学者。紀元アカデミア代表。元専修大学難波宏至教授に師事し哲学や文学を学ぶ。1983年ウィーンに留学し語学やヨーロッパ文化を学ぶ。著書として『哲学の扉をあけよう』(PHP研究所)、『はじめの哲学』(ちくまプリマー新書)、『深海魚は海を知らない』(祥伝社新書)などがあり、判りやすい哲学者として哲学者故池田晶子氏も推称。詩集として『生歌』『さよなら21世紀』などがある。元「地球」同人、日本詩人クラブ会員。
※真夏を思い出させるような暑さの中、35名の人が哲学について学びました。質問も多く出、予定時間をオーバーするほどでした。
2009 平成21年 9月 例会 担当理事:原田道子
日 時 2009年9月12日(土) 午後2時〜5時
場 所 東京大学駒場Tキャンパス ファカルティハウス セミナールーム
内 容
| 小講演「故名誉会員・筧槇二の業績について」 |
| 講師:石原 武氏 |
| 講演「マニエリスム詩人、テオフィル・ド・ヴィオー その文学と生き方について」 |
| 講師:井田三夫氏 (コーディネーター:山田 直氏) |
十七世紀初頭のマニエリスム詩人、テオフィル・ド・ヴイオー(1590〜1626)の文学の特質とその生き方について、詩作品の具体例を示しながら概説的なお話をさせていただければと考えております。
生前信仰=政治上の迫害を受けて夭折したこの牢獄詩人はネルヴァルやゴーティエといったフランスロマン主義詩人に大きな影響を与えたばかりでなく、二十世紀に入ってもシュルレアリスムの先駆者ピエール・ルヴェルディやトリスタン・ツァーラ、ブルトンといったダダ・超現実主義詩人たちに、その夢幻的(オニリック)な詩、とりわけその形而上的苦悩や世界崩壊の宇宙的ヴィジョンによって、きわめて現代的な新しい感性の持主の詩人として高く評価され、彼らに大きな影響を与えた詩人ですが、何故かわが国ではほとんどまったく知られておりませんので、この機会に彼の文学と生き方を概論的にご紹介できればと考えております。
講師プロフィール
井田三夫(いだ・みつお)
1942年埼玉県本庄市生まれ。67年慶應義塾大学文学部仏文科卒、74年同大大学院文学研究科博士課程修了、文学博士(2009年慶應義塾大学)。現在、慶應義塾大学名誉教授。著書に『ネルヴァルの幻想世界 その虚無意識と救済願望』(2005年慶應義塾大学法学部賞受賞)、『テオフィル・ド・ヴィオー 文学と思想』(第9回日本詩人クラブ詩界賞受賞)がある。
*60名ほど(うち10名ほどは会員・会友外)の皆さまにお集まりいただきました。雨の中をおいで下さりありがとうございました。
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