6.よくある質問

<外見に関して>

Q;オスメスの見分けがつきません。
A;一般には尾の付けねで見分けます。肛門(総排泄口)のすぐ後ろが太く、段々細くなっていくのがオス。肛門のところからすぐに細くなっていくのがメス。
 成体ですと、オスはメスより体が大きく、細長い体つきです。メスは、妊娠していなくても胴のあたりがふっくらしています。
 また、オスは首のあたりにしわというかたるみがあります。メスは首はほっそりしています。顔つきもオスがきつい顔をしています。

Q;カナヘビの体がなんとなく白っぽいのですが。
A;脱皮直前で脱ぐ皮が浮いた状態だと思います。そのままにしておけば脱皮します

Q;日光浴中のカナヘビが妙に平べったいのですが?
A;なるべく体の表面積を大きくして、太陽の光をたくさん受けるようにしているんです。カナヘビは老いも若きも、日差しの強い夏以外は、そうやって平べったくなって日光浴していますよ。

Q;指先が曲がってしまっています。
A;日光浴不足とカルシウム不足で骨が変形あるいは、骨折した状態だと思います。
 餌にカルシウムを添加し、日光浴を十分にさせましょう。弱っているはずなので、太陽には一番日差しの強い時間は避け、短時間浴びさせるようにし、あとはトゥルーライトのような紫外線のライトを照射しましょう。
 また、強く暖めずにじんわりと体を温めてやります。

Q;しっぽの先がくねくね波うつように変形しています。
A;日光浴不足とカルシウム不足で骨が変形あるいは、骨折した状態だと思います。
 餌にカルシウムを添加し、日光浴を十分にさせましょう。弱っているはずなので、太陽には一番日差しの強い時間は避け、短時間浴びさせるようにし、あとはトゥルーライトのような紫外線のライトを照射しましょう。

Q;顔がゆがんで、口がぴったり閉まらくなってしまいました。
A;カルシウム不足で骨が変形しています。頭を軽く押すと、ふわふわした感触になっている危険があります。手遅れに近いですが、稀に生き延びることがあります。カルシウムを与え、紫外線を浴びさせますが、直射日光は、薄日の場合の時の方がいいでしょう。強い直射日光に耐えられずに死んでしまうことがあります。
 卵の殻、カタツムリの稚貝をよくすりつぶし、牛乳1滴にまぜて与えるのもいいでしょう。暴れる虫や、固い虫を与えると、口の骨が折れてしまうことがありますので注意して下さい。口が折れたカナヘビは生き延びることができません。強制給餌は一時しのぎにしかならず、ストレスを与えるのでやめた方がいいです。

Q;カナヘビの目の回りに白いつぶつぶのようなものがついていますが
A;ダニだと思われます。霧吹きで水をかけ、筆先のようなもので払い落とします。
しつこいダニの場合には、酢を使ってダニを退治します。

☆やり方:
ぬるま湯に1%程度の濃度で酢を入れます。
カナヘビを抑えて上からかけるか、霧吹きでかけるか、泳がせるかします。
おもしろいほどよく落ちます。
あとはきれいなぬるま湯でよく洗ってやります。
ダニは、脇の下、総排泄口付近にもつきます。これがつくと弱ってしまうので要注意。日頃の観察が大事です。

Q;ウンチが黒いところと白いところがありますが?
A;白いところは尿の部分(尿酸)ですので、心配はないです。

Q;酢水ではとれないような大きなダニがついてしまいました。
A;消毒薬のイソジンを薄めたモノを使って落とします。
目安は、イソジンのキャップ1杯の水にイソジン1滴くらい。それを紅筆や、小筆のような小さな筆先でダニに塗ってみてください。
頭の白いちょっと大きめのダニの場合は皮膚に食いつくようなので、ピンセットの先でつまんでねじります。食いついているのがとれたら、そっとひっぱってなるべくカナヘビに傷をつけないようにして取ります。
取れたらそのあとにイソジンの薄めた液を、少しだけ、小さな筆先で塗って消毒します。

ウロコの下に潜り込んで一部だけ出ているような、厄介なダニについては、酢水に患部を浸しながら、先を焼いて消毒した針を使って少しずつこそげとるように取りのけるしかないようです。

とれにくい場合、手でとることが不安な場合で、カナヘビが健康な成体の場合は薬品を使うことができます。
「バポナ」プレートという板状の殺虫剤を、30センチプラケの場合は大体1.5〜2センチ角に切って、万が一、舐めないように紙などに包んで、プラケの天井にはりつけます。通気をよくしてやって1〜2週間程度でダニがいなくなります。
ただし、これは使うときに、使用方法や量を、獣医さんや詳しいショップなどで確認した方がいいと思います。特に小さい爬虫類への影響については、詳しくはわかっていませんし、あまり積極的にお勧めしたくはありません。

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<脱皮に関して>

Q;脱皮の皮がやぶれかけたような状態で体に残っています。
A;体調不良による脱皮不全と思われます。体力をつけさせ、栄養を与えてください。

Q;脱皮がうまくいかず、皮が残っているのでむいていいですか?
A;無理に剥くと、皮膚を痛めたり、指先を切断したりすることがあります。
霧吹きで湿らせてやって、しばらく様子を見てください。

☆1日たっても皮が残っているようなら、霧吹きでしめらせたあとに、タオルやガーゼで包み込むようにつかまえます。暴れて逃れようとする間に、皮がおおかたはがれておちます。
 指先、目の回り、しっぽなどに一部残る場合は、たっぷり湿らせてやってからもう一度乾いたガーゼ等で部分的に包んで、軽くこするようにして下さい。しっぽに輪状に残っている皮は、ガーゼ等で軽く包んで引き抜くように引っ張ってとります。
 くれぐれも、乾いた状態で、ピリピリはがさないようにして下さい。皮膚をいためてしまいます。

Q;脱皮の時はどうやって皮がむけるのですか。
A;体が少し白っぽくなります。日光浴するうちに皮が浮き上がった感じになり、健康なら、動いているだけで、背中から割れたようになって、かなり大きな範囲でつるっとむけます。手足や首は、石などにこすりつけてむいています。

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<餌に関して>

Q;捕まえたカナヘビがなかなか餌を食べないのですが?
A;
  1. 生きた小さな昆虫を与えて下さい。
  2. 隠れ家になる植木鉢のかけらなどを入れて下さい。
  3. 慣れていないカナヘビは、上から来る敵を特に警戒します。
      ケージを人が歩き回る足下などにおいてはいませんか?
      少し高い台の上などに置き、上からのぞき込んだり、そばを通ったりしないようにしましょう。ケージを跨ぎ越すなどは論外です。

Q;カルシウムをまぶしたコオロギや餌虫を食べません。
A;カルシウム粉で真っ白になるほどまぶすのではなく、少しだけつけながら与えます。また、虫の背中や腹を切ってカルシウム粉を押し込んだりする工夫も必要かもしれません。

Q;小さい虫がなかなかいませんが、アリを食べさせていいですか?
A;アリは蟻酸を持っているので食べないようです。食べるように見えて、実はうるさいので攻撃している場合もあります。アリがケージ内にはいると、たとえば弱った個体をかじったり、卵をかじったりしますので、速やかに追い出して下さい。

Q;与えていけない餌は何ですか?
A;アリ、毛虫、テントウムシ、ダンゴムシや甲虫のような固い虫ですね。ただ、カナヘビは基本的に自分で餌を選びますので、わからなければ、何でも入れてみましょう。カナヘビが捕まえにいかなかったら、不適切な餌なのですから、外に出して下さい。

Q;ミミズは食べますか?
A;イトミミズや、釣り餌のシマミミズは食べません。畑や腐葉土の中にいるフトミミズなどのミミズの小さいものは食べているのを見ます。飼育下でも、小さく切って与えれば
食べると思いますが、好みもあるので、食べなければ仕方ありません。

Q;虫がなかなかいません。脂身のない肉を与えたいのですが。
A;お勧めできません。何もなく、どうしようもない時は、すりつぶして少量を与えるのもいいですが、あくまで一時しのぎです。ろくに消化しませんので、何としても虫を探して与えて下さい。
逆に、虫を与えることが出来なければ、飼えないということですから、放してやってはどうでしょうか。

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<行動に関して>

Q;カナヘビがピンセットからは餌をとりますが、手を出すと逃げるのですが?
A; カナヘビの嫌いなにおいなどをつけていませんか?香水、タバコ、石けんなどのにおいを嫌います。

Q;脱走してしまいどこにいったかわからなくなってしまいました。
A;
慣れていないカナヘビの場合‥‥
明るいところや、外につながる場所に来ます。窓のサッシのところやカーテンの裏に上っている場合があります。
慣れているカナヘビの場合‥‥
カーテンや壁に上る場合が多いです。また、薄暗くしておいてスポットライトをつけてやると、ライトの方へ出てきます。

Q;カナヘビ同士がかみつきあい、転げ回って闘っていますが。
A;オスがメスに対してかみついているのではないですか?その場合は繁殖行動でしょう。
カナヘビはテリトリー意識があまりないようで、オス同士もひどいケンカはしません。複数でいることが多く、序列ができているような気がします。
メス同士がかみつくこともありますが、日光浴の場所取りなどで争うようで、流血騒ぎになるようなひどい戦いはないと思います。繁殖期は、複数のオスがメスに同時に挑んだりしますので、傍目には、凄惨な戦いのように見える時があります。

Q;複数飼っているところに新しいカナヘビを入れたらよってたかって噛み殺されてしまいました。
A;狭いケージにたくさん入れると、そういうこともあるかもしれませんが、餌さえやっていれば、カナヘビはひどいなわばり争いはしないので、おそらく、繁殖行動だと思います。最初に飼っていた複数はオスで、新しく入れたのがメスだったのではないでしょうか。

Q;幼体が孵りました。親子を一緒のケージで飼うといけないでしょうか。
A;孵化直後の弱々しい時は、幼体は別にしておきましょう。活発に駆け回り、餌をとるようになったら、一緒でも構わないと思いますが、広めのケージで飼うことと、幼体がつぶれないように、木の枝やシェルターを固定することは必要です。

Q;野生のカナヘビの巣はどこにあるのですか。
A;野生のカナヘビは、成体も幼体も一族が近いところで住んでいます。行動範囲は意外に狭く、日光浴や寝る場所も、大体決まっているようです。
 巣穴を作ることはせず、石垣の穴や、木の根の隙間など、同じようなところに潜り込んでいるようです。

Q;室内で飼っています。餌もいろいろ与え、日光浴もさせているのですが、何となく弱ってきています。
A;考えられることは1に年齢です。
2にクーラーや暖房が直接当たるところにケージがあるのではないか、ということ。
3に、湿度が不適切ではないかということです。カナヘビはじめじめしたところも好みませんが、乾燥しすぎもよくありません。乾いたところと水入れが常備してあれば大丈夫です。

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<産卵に関して>

Q;産卵後のメスが体が黒っぽく、夜も外に出てじっとしていますが?
A;産後の肥立ちが悪く、衰弱しているのだと思います。1つのケージに複数で飼っている場合には1匹だけ別にし、強い日光やライトにあてないようにし、水をよく飲ませます。
餌を食べない場合には、虫をちぎって、体液をなめさせたり、薄めた卵黄をなめさせたりします。

Q;妊娠中のメスがシェルターから出てこないので心配です。
A;妊娠して50日以上経過していれば、産卵の可能性があります。シェルターの陰、石の下など、他のカナヘビからも邪魔されない、暗くて湿った場所を選んで産卵するので、シェルターをとりのけて探したりしないこと。
 メスが再び姿を見せたら、メスに餌を与え、卵を探してください。

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<繁殖に関して>

Q;発情期はいつ頃までですか?
A;地域差がありますが、南関東で7月頃まででしょうか。冬眠からさめて約2ヶ月が目安です。

Q;産卵はいつごろまでしますか?
A;いつまで交尾をしているかによりますが、8月頃までが普通です。

Q;カナヘビは何回くらい産卵しますか?また卵は何個産むんでしょうか?
A;個体差がありますし、年齢にも大きく影響されます。1シーズンに3、4回が普通でしょうか。体力があれば何回でもします。卵の数は1回につき2〜6個程度です。
 私の飼育している例ですが、5年目に11回産卵しました。ただ、6回目以降は卵が小さく、孵化率も落ち、8回目以降は孵化しませんでした。この回数は、おそらく特殊な例だと思います。メスカナヘビは7年目も元気ですが、特に体力のある希有なカナヘビだと思います。
 産卵は非常に体力を消耗するので、普通、何回も産卵するとメスカナヘビがぼろぼろになります。
 カナヘビを長生きさせたければ、せいぜい2回の産卵にとどめるため、1回目の産卵を確認したら、ただちにオスメスをしばらく分けて飼育した方がいいでしょう。(産卵後はただちにオスが交尾にいくので、飼い主が卵を発見した段階で、すでに2度目の妊娠をしている場合が多いです)

Q;孵化しかけた卵から赤ちゃんが出てきません。段々色が変わってしまいました。
A;残念ながら卵から出る体力がなくて、中で死んでしまったのだと思います。

Q;オスがいないのにメスが卵を産みましたが。
A;無精卵です。若くて体力のあるメスが、前年の栄養状態がよく、冬眠がうまくいった場合、交尾がなくても卵を産んでしまうことがあります。何が刺激になっているのかは私にはわかりません。
無精卵なので、成長することもなく、すぐ固くなってだめになってしまいますので、メスにはカルシウムを補給してやります。
ただ、オスがいなければ、何度も無精卵を産むことはありません。逆に、オスが入れば、体力の限界まで何度も産卵してしまうので、注意して下さい。

Q;無精卵を産ませないようにするためにはどうしたらいいですか?
A;オスとメスを分けて飼育します。
ただし、普通に交尾をして有精卵を産んだ後は、分けても一回ないし二回くらいは無精卵を産んでしまうようです。

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<春に多い質問>

Q;春になったのになかなか冬眠状態から出てこないのですが。
A;冬眠用のケージを暗くした状態でも、気温が上がっていると日中は出てきています。
水飲みを置き、覆いの一部を開けて、少し光が入る状態で暖かい所にケージを置きましょう。日中にのぞくと出ていると思います。
 そろそろ冬眠明けですので、餌を入れて下さい。

Q;なかなか出てこないので、掘ってみたら、やせ細って死んでいました。冬眠が悪かったのでしょうか?
A;夏秋にちゃんと栄養がとれていれば、冬眠するのは一番自然なことです。野生のカナヘビは冬眠していますから。それで死んでしまうのは、病気などやむを得ない要因の時もありますが、大体は「飼い主サイドが悪い」と考えた方がいいと思います。
☆ミイラ化して死んでいた場合‥‥
早い段階で死んだものと思います。冬眠前に十分餌がとれなかったり病気だったりして、冬眠するだけの体力がなかったのだと思います。
☆ミイラ化していなかった場合‥‥
冬眠は成功していますが、気温が上がってきて体が活性化し始めた時に栄養不足や水分の不足などで死んだものと思われます。

Q;冬眠あけしましたが、ぐったりして元気がありません。
A;じんわり暖め、水をよく与えて下さい。

Q;日光浴はどのくらいの時間させればいいのですか?
A;基本的に、「カナヘビがしたいだけ」させて下さい。飼い主がさせるのではなく、カナヘビにあわせるわけです。日差しが強いときは、すぐに隠れてしまいますし、淡い日差しで気温もあまり高くないときは、長時間しています。

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<夏に多い質問>

Q;日光浴をしていたら口をあけてぐったりしてしまいました。
A;暑すぎて熱射病の状態になったものでしょう。
  早い段階ですと、涼しいところに置いて、水をかけ、また水を飲ませると助かることがあります。ともかく早く冷やしてやることが大事です。

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<秋に多い質問>

Q;餌を食べません。一日中外でうつらうつらしていて心配です。
A;冬眠したいということですが、十分な床材の厚さや、ケージ内が低い温度になっていないので、冬眠できないのです。一刻も早く、涼しいところにケージを移し、冬眠させましょう。体がやせていなければすぐに冬眠準備に入って大丈夫です。
やせている場合は、十分食べさせてからにします。虫そのままでなく、つぶした虫の団子や、ちぎった芋虫など食べやすいようにして与えます。

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<その他>

Q;ニホントカゲと一緒のケージで飼えますか?
A;ニホントカゲは立体的な活動はしませんし、巣穴を掘って土に潜っていることが多く。カナヘビは地上生活が多いです。活動の範囲は違いますが、同じところで飼わない方がいいと思います。

Q;カナヘビのつかみ方を教えてください。
A;野生のカナヘビは、手の平をくぼませて上から抑えたり、プラケを逆さにかぶせたりして捕まえます。
 ☆飼育してなれたカナヘビを、ケージから一旦出すときや、カーテンに駆け上がってしまったカナヘビをつかまえたりするときは、むしろ、胴体をつかむよりは尾を持って持ち上げるとよいです。尾をつかむなと一般にはいいますが、飼育されていて、暴れないカナヘビは自切することはありません。

Q;どうすれば「手乗り」になりますか?
A;日頃、手で扱って餌をやったり手に乗せたりしていると、すぐに慣れてきます。

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