マカオ博物館

聖ポール天主堂モンテの砲台跡の裏にあった小さな博物館を出て、緑の多い公園のような所に入っていく。暑い日で、木陰が気持ちいいので、少し休憩して、子供達はおやつを食べる。夫も私もおなかがいっぱいなのだが、子供達は朝あまり食べなかったので、少しおなかが空いていただろうと思う。その後、その公園の階段をモンテの砦からの眺めのぼっていくと、砲台のある所へ出た。モンテの砦だ。そこにあった門をくぐろうとすると、門の所にデーンと犬が寝ていてびっくり。「小心狗隻 」(犬に注意)という注意書き。ここはこの犬のなわばりらしい。小さなカフェがあったから、そこで飼っている犬なのだろう。そのままもう少し上ると、砦の上に出る。大砲が海の方を向いてたくさん並んでいる。海の向こうは中国になるのかな。聖ポール天主堂跡も、ここから見るとそれ程高い建物ではない(右の写真の真ん中から少し左寄りに三角形の建物が見えるのがわかるでしょうか...)。トタン屋根の粗末な建物もあれば、屋上庭園のある建物もある。ここはマカオ博物館の屋上になっていて、四方、見晴らしが良く、気持ちがいい。

マカオ博物館は昨年(1998年)オープンしたばかり。なかなかおもしろい博物館だった。まず、「東洋と西洋の歴史が出会った場所」とマカオが位置づけられ、マカオの歴史が紹介される。東西貿易の中心となってきたこの町は、日本ともいろいろつながりを持っていたようで、へぇ、と思うようなことが結構あった。「お茶」は各国語で何と発音するか、というのを電話のようなもので聞けるようになっていたり、メタルの溶かし方をふいごを動かしてみることができるようになっていたり、大きな映像を使ってサンパンの生活(船上生活)を紹介していたり、随所に様々な工夫がこらされていて、子供でも小学生くらいならなかなか楽しめるようになっている。ポルトガル語、広東語、英語の他、所々、日本語の解説もある。マカオの人々の生活や料理の紹介もおもしろい。

ゆっくりと展示を見終わって、博物館を出る。出た所にあったお土産屋さんで絵葉書を買う。また聖ポール天主堂跡までもどってきて、その近くにあった簡易郵便局のような所で切手を買い、自分宛てに絵葉書を出した。切手には REPUBLICA PORTUGUESA と書いてある。今年の12月、ポルトガルから中国に返還されたらこの切手も見られなくなってしまうわけだ。

セナド広場にもどってきて、そこに面した喫茶店で、「マカオに来たら食べてみたいもの」と紹介されていた牛乳プリンを食べた。すっきりした甘さの美味しいデザートに、子供はご機嫌。それにしても、子供も私もみんな同じ物を注文してしまったのをちょっと後悔。他にも美味しそうなものがいろいろあったから試してみるんだった。夫はいらない、と言って喫茶店に入らず、外をブラブラしていたが、「クレヨンしんちゃん」の中国語版を見つけて買っていた。これもとても可笑しい。「ゴホッゴホッ」というセリフが「咳咳咳咳咳」となっていたり、お皿が山積みになっている場面で「堆積如山」、「がっかり」は「失望」という具合。こうやって書いてもあんまりおもしろさが伝わらないと思うが、絵と一緒に見ると本当に笑える。

セナド広場から、今度はさっきとは違う方向へ向かって商店街を歩いていった。銀行などの並ぶメインストリートだが、路地に入ると、露店のような店がたくさん出ていたり、道端で椅子にすわって、中国将棋(?)に興じている人達がいたり。将棋をしている人を何人かが取り囲んで勝負を見守っている。この男性達は40、50代くらいだろうか。まだ働き盛りという感じの年齢の人もいるように思えたが、平日の昼間にこんなところで将棋をしている、というのが不思議に思えた。

肉の干したものを売っている店が何軒かあったが、あれはマカオの名物なんだろうか?「試食してみて」という感じで広東語で声をかけられ、「広東語はわからない」と英語で答えたら「なんだ、外国人か」という感じで、切り取った肉片を持って店の中にもどってしまわれた。香港の空港のお土産屋さんでも、こういうものを売っていたし、せっかくだから試してみればよかったかなぁ。

3時を過ぎて、さすがにそろそろお腹が空いてきた。マカオ料理、ポルトガル料理も魅力的だったが、一度ハトを食べてみたい、ということで、セナド広場に面した広東料理屋さんに。食事時でないせいか中はガラガラ。日本語メニューもあって注文はしやすかった。ハトは皮がパリパリしていて美味しかったが、「すごく美味しい」という評判を聞いていたので期待していた程ではなかった。でも、この店が特にハト料理の美味しい店、と書いてあったわけではないので、もっと美味しい店はあるのだろうとは思う。

帰りはジェットフォイルのファーストクラスで。エコノミークラスより一人20ドル(300円)高くなるが、今度は座席が少しゆったりしていて込み込みではなかった。窓側の席に座れたのもラッキー。軽食(チーズクッキーとチョコ)と飲物(レモンティ)が箱に入ったものが配られる。この時は食べなかったが、これは結構美味しかった。


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