ライン

【武田くんのボストンだより】

武田宗大(28)横浜市出身:ジャズトリガーの卒業生で、 現在ボストン・バークリー大学に留学中のジャズトランペット奏者。 彼のホットでリアルタイムな近況リポートを掲載しています。

2003年2月27日
タイガー大越のレッスンで(2)
2002年7月2日
モーダル・インターチェンジについて(2)
2002年5月30日
モーダル・インターチェンジについて
2002年4月4日
タイガー大越の
レッスン
2002年2月27日
今学期の授業について
2002年1月30日
専攻を変えました
2002年1月1日
2002年を迎えて
2001年11月27日
バークリーでの
クリニック
2001年10月29日
5学期目の授業について
2001年10月3日
基礎練習について
2001年8月29日
トランペットの奏法について
2001年8月3日
火事にあう
2001年7月1日
ゲイリー・バートン&小曽根真のライブレポート
2001年6月1日
BRUCE KATZ(ハーモニーの先生)について
2001年5月5日
トランペットについて
2001年4月1日
NYライブレポート3
2001年3月10日
成美の近況報告
2001年2月28日
モードにおけるソロのとり方
2001年1月30日
IAJEレポート
2000年12月22日
期末試験がおわり
2000年11月30日
ジェフ・スタウトのクリニックについて
2000年10月31日
今学期にとった授業について
2000年9月28日
ジャズを演奏するには
2000年8月31日
NYライブレポート2
2000年7月20日
成美の夏休みレポート
2000年6月28日
コードトーン・ソロとブルースについて
2000年5月25日
授業で習ったこと
2000年4月30日
留学生ビッグバンドのライブで
2000年3月30日
NYライブレポート1
2000年1月30日
ブルースのソロの作り方
1999年12月22日
ボストン初レポート
ライン

2003年2月27日

先学期、私は3種類の作曲のクラスを取っていました。特に学期末は作曲の課題で大忙しで、ウォームアップなしで、アンサンブルの授業やレコーディング・セッションなどの現場に行って2ー3分唇ならしをして吹いたり、リハーサルの合間にプラクティス・ミュートを使ってウォームアップをやっている状況でした。そのツケがたたってか、1月に入ってからあまり自分の調子が思わしくなかったのです。今までのマウスピースでは吹きづらくなったので、昔使っていた色々なマウスピースを引っぱり出してもう一度試したり、楽器屋に行って新しいものを試したりしていました。
 私は1年半前タイガー先生に「もっとのどを開けて吹きなさい」と言われていました。特に「のどをしめて」高い音域を吹いているような感じだったのですが、それはマジオのウォームアップを時間をかけて一日数回行うようにして克服したつもりでした。
 しかし最近また「のどをしめて吹く」傾向が出てきていたのです。そのことを今回タイガー先生に指摘され、「トリプル・タンギング」の練習課題と、タンギングの「KU」の発音の時にのどをしめたり「GU」のように濁った発音にならないように、というアドバイスをもらいました。アーバンの練習パターンで「TUTUKU」「TUKUTU」「KUKUKU」の3種類練習するよう言われました。この注意を特に気にしながら楽器を吹いていると、今まで吹きにくかったはずのマウスピースで違和感なく演奏が出来るようになりました。どんなに忙しくてもウォームアップや基礎トレーニングは日々の積み重ねなので大事にしなければいけませんね。
このほかに今回のレッスンでは、スケールやアルペジオの練習も機械的に行うのではなく、音楽的にフレージングを考えながら演奏するようにとアドバイスをもらいました。(Feb. 27. 2003 宗大)

ライン

2002年7月2日

前回お話したモーダルインターチェンジの続きで、今回はI(I-7)がドリアンやフリジアンなどのモードの時にあらわれる その他のコードについてお話します。

フラットII maj7(フリジアンをI -7とした時に出来る)、フラットVII -7(フリジアンをI -7とし た時に出来る)、 フラットVII maj7(ミクソリディアンをI 7とした時)、II 7(リディアン をI maj7とした時)、その他に、 #IV -7(b5)というトニックの代替として使用されるもの(VI -6の転回形)などがあります。フラット II maj7やフラット VII maj7は、 I maj7へのケーデンス(解決)パターンと使用され、必ずI maj7が次のコードとなります。

では、このモーダルインターチェンジを含んだ曲(下記の例)を作りましたので参考 になさってください。



[例1](1)
Cmaj7 F-7 / Bb 7 Eb maj7 E-7 / A7
D-7 D-7(b5) / G7 Ab maj7 Db maj7 Cmaj7
例1(1)のアナライズ
I maj7 IV -7  bVII 7 bIII maj7 III -7 V 7/II -7
II -7 II -7(b5) V 7 bVI maj7 / bII maj7 I maj7
[例2](1)
Cmaj7 D-7 / G7 F#maj7(b5) B7
Eb maj7 D-7(b5)  G7 Abmaj7 / Bb maj7 Cmaj7
例2(1)のアナライズ
I maj7 II -7 / V 7 #IV maj7(b5) V 7/III -7
bIII maj7 II -7(b5) / V 7 bVI maj7 / bVII maj7 I maj7


また、上記の4小節目で使用している『V7/II-7(読み方は、ファイブ7・オブ・ツーマイナー7)』 『V 7/III -7(ファイブ7・オブ・スリーマイナー7)』は、5小節目に対しての5度上のドミナント7thを使用し、 またさらに[例2]では、その次(5小節目)を半音下のフラットIII maj7 を用いて、偽終止にしてあります。アナライズ・シンボル(I II III など)は、そのキー(メジャーキーのダイアトニック)のドの音からのインターバル(音程)で表していて、この例の場合はCメジャーなので、C(=ド)からのインターバルで表されています。メジャー・ダイアトニックに存在しない音程はフラットやシャープをつけて、フラットIII maj7のように表現しています。 モーダルインターチェンジで出てくるメジャーセブンのコードのスケールは、すべてリディアンです。またマイナーセブン・フラットファイブのコードのスケールはロクリアン、ドミナントセブンのコードのスケールはリディアン・フラット7です。ここに挙げた例のコード進行をピアノなどで実際に音を出し、ハーモニーの流れを耳で確認してみてください。(Jul. 02. '02 宗大)

ライン

2002年5月30日

今回はモーダルインターチェンジについて簡単に説明します。
モーダルインターチェンジというのは、同じ音から始まるメジャースケールとマイナースケールのダイアトニックコードを互いに入れ替える事です。今回は C-7をナチュラルマイナースケールのみで考えますが、それ以外にハーモニックマイ ナーやメロディックマイナー(上昇の時のスケール)でも考える事が出来ます。

Cメジャーのダイアトニックコード:Cmaj7,D-7, E-7, Fmaj7, G7, A-7, B -7(b5)
Cマイナーのダイアトニックコード:C-7,D-7(b5), Eb maj7, F-7, G-7, Ab maj7, Bb7

メジャーキーの機能 :Cmaj7はトニック、D-7はサブドミナント、E-7はトニック、Fmaj7はサブドミナント、G7はドミナント、A-7はトニック、B-7(b5)はドミナント。
マイナーキーの機能 :C-7はトニック、D-7(b5)はサブドミナント、Ebmaj7はトニック、F-7はサブドミナント、G-7はドミナントまたはサブドミナント、Abmaj7はサブドミナント、Bb7はサブドミナントです。

これらを同じ機能同士で置き換える事ができ、また、各種のコード進行のパターン、及び5度進行やスムーズな解決(サブドミナントやドミナントからトニックのコードへ解決)、またスムーズなベースラインを考えながら行うと良いでしょう。みなさんもピアノなどハーモニー楽器を使って和音を出しながら、このモーダルインターチェンジを用いた曲や、ダイアトニックのみの曲の作曲をどんどんやってみましょう。頭と耳の両方から音楽を理解する良い訓練になると思います。
これを用いた代表的な曲は、NIGHT AND DAY、TRISTE(A.C.Jobim)、GREEN DOLPHINE STREET、AUTMUN IN NEW YORKなどがあります。はじめは有名な曲のパターンを参考に作り、そして徐々に自分のカラーを出したコード進行が作れるように、みなさんもたくさん試行錯誤しながら書いてみてください。(May. 30.'02 宗大)

ライン

2002年4月4日

昨年よりタイガー大越先生の個人レッスンを受けていますが、習いはじめた頃のレッ スンでよく言われていたことがあります。「どの音が、どこにあるのか?」これを覚 える事から始まりました。
これはどういうことかと言うと、実際にアドリブ中に自分が「この音を吹く」と考えた時に、その音を出すためには頭と体と楽器(指・フィン ガリング)とが一つで繋がっている状態でいなければ不可能であるということで す。自分の出したい音が、楽器のどこにあるのか、体のどこにあるのか(体でどう やって作るのか)頭で音を考えた時に、体と楽器のどこなのかをすぐに出来るように する事でした。
まず初めは、『アーバン金管教本』の中の『半音階による3連音符の練習』と、「ド レミド」や「ドミレド」などのパターン(メジャーとマイナーの両パターン)を半音 ずつ上昇下降させるなどの練習で、全ての音を頭と指先で常に一致させることです。 次の段階は、2小節ずつ、。m(Cm)、、m(Fm)、・(G)、。m(Cm)、計8小節の パターンでのソロです。これをやる時には、完全にトライアドのみで、それぞれの和 音で自分が使える音域いっぱい使うように心がけて練習してみて下さい。2小節の中 で、トライアド(コードトーンである1、3、5度の3つの音)しか選べないので、 音域をいっぱいに使わないと淡白なソロになってしまいます。「アグレッシブに吹く 時には、音を縦に並べるつもりで」ということを私は言われました。その時に、頭と 体と指が一致していなければ、なかなか難しいはずです。色々なニュアンスやリズム ・パターンなども工夫して、3つの音程でたくさん表現できるように、最終的には全 ての12キーで練習しましょう。(Apr. 4, 02 宗大)

ライン

2002年2月27日

今学期の授業を少し紹介します。
*リハーモナイゼイション・テクニック
オリジナルのコードチェンジを効果的に置き換える方法を教えている授業です。今 は、イントロやエンディングの作り方や、転調(モジュレーション)を学んでいま す。例えば、ハッとさせるような突然の転調や、徐々に次の調と共有しているコード など使ってのモジュレーションを学んでいます。
*アドバンスド・ハーモニック・コンセプト
ベーシックの音楽理論の授業ではアナライズ出来ない、チック・コリアやスティーブ ・スワロー、ビル・エバンス等のコンテンポラリーなコードチェンジをアナライズ し、作曲する授業です。5曲の作曲が課題で、先週、"Blue in Green" "The Dolphin" "Wrong Together" などのような曲の課題があり、一曲書き終えたばかりで す。
これらの授業は先学期に取ったアドバンスド・モーダル・ハーモニーの授業と同じ先 生で、Dave Johnson氏。彼の説明はとても明解で分かりやすく、英語のスピードや発 音も私には聞き取りやすいという点も、授業や先生を選ぶ上ですごく重要なのです。 しかしこの先生がトランペッタ−だったというのは今日、学校であった先生方のコン サートで初めて知りました。 毎日の授業の中でいつも新たな音楽的発見を説いてくれる先生方の授業は、宿題に追 われて睡眠不足気味の私の眠気を吹き飛ばしてくれます。(2/27/2002 宗大)

ライン

2002年1月30日

皆さん今日は。先週より授業が始まり、宿題と、仕事やリハーサルなどで少しずつ忙しくなってきました。今学期の授業は、音楽の理論やアレンジなどのコースを中心に とりました。アレンジやコンポジションの授業と吹くレッスンなど両方を学びたいと思ったため、先学期よりすでに専攻を『パフォーマンス』から、自分の好きなコースを自由に取れる『プロフェッショナル・ミュージック』に変えました。その理由は、ジャズを演奏する上で「コード・チェンジがどのような理論や理由のもとに成り立っているか」という事をきちんと理解する事も重要だと私なりに感じたからです。そして、色々なコンセプトで出来ている曲のコード進行を、頭と体で覚えなければいけな いと思ったからです。例えば「Dー7」というコードが何のスケールになるのか。 「G7」だったら、テンションは何か・・・♭9、9、♯9、♭13、13のどれなのか? 一つの授業につき、だいたい3〜5曲のアレンジや作曲の課題が出るので、私は今学期13曲前後書く事になりそうです。どうなることやら・・・。(Jan. 30, 02 宗 大)

ライン

2002年1月1日

明けましておめでとうございます。

2001年を振り返ってみると、私にとって大きな変動の一年でした。
本来ならば昨年一杯で帰国する予定でおりました。もともと両親には「2年の留学」 という許しをもらって渡米したのです。しかし、アメリカに来てジャズをゼロから勉 強するのには「2年」という期間は短すぎると感じました。授業で学んだ事を実際に 自分の楽器で出来るようにするにはそれ以上の時間と労力を必要としますし、もっと 深く音楽を知りたいと思いましたが、両親からこれ以上毎月同じ金額で仕送りを受け るのは不可能だったのです。
ある日、以前よりお世話になっている橋本恵一さん(Tp)というこちらでフリーで活 躍されている方との会話の途中で「お金がないので今年一杯で日本に帰ります。」と ポロッと本音をもらしました。すると、「じゃあ君、仕事あったらやる?」橋本さん がレギュラーで吹いているバンドを一つ辞めようとしており、彼の後の新しいトラン ペッタ−を探していたのです。オーディションを受けてみるよう勧められたのでし た。
ロックバンドのホーンセクションというのは今まで経験がなかったので、橋本さんか ら色々なアドバイスを頂きながら、45曲ほどのレパートリーを1ヶ月で頭に叩き込 みました。4セットのステージ、高音域、それもフォルテで吹くと言う事は私にとっ て限界ギリギリの線でしたので、唇の基礎的なトレーニングも考え、毎日2時間以上 をオーディションの為の練習を続けました。
私の本当の実力からして、オーディションに「受かった」と言うより「生き残った」 と言った方が良いかも知れません。またトランペットという楽器はホーンセクション (トロンボーン・テナーサックス)をリードしなければいけないので、日本で木村先 生と林先生に教わった事の大切さをあらためて実感しました。
色々なトラブルに合いながらも、こうして私達の生活は、両親を含め、私の周りに常 にサポートして下さる方々の力があってこそ成り立っています。この場をお借りして お礼を申し上げます。皆さん、ありがとうございます。また、今年も宜しくお願い致 します。(Jan. 1. 2002 宗大)

ライン

2001年11月27日

みなさん、こんにちは。ボストンはこの頃急に寒くなったりまた暖かくなったりと、 ころころ気候が変わるので私は風邪をひいてしまいました。日本もだいぶ寒くなった と思いますが、風邪などに皆さんも気をつけてください。

バークリーでは色々なゲストミュージシャンが来校してクリニックやコンサートを開 く事がしばしばあるのですが、10月30日にはイングリッド・ジャンセン(Tp)、 11月6日にはパキート・デリベラ(Asax)らのクリニックがありました。 イングリッドは自己のバンドを連れてのクリニックで、バンドをバックにふわふわ浮 くようなモーダルソロはすごく聞いていて気持ちの良いものでした。 パキートは特にクラリネットでの柔らかな音が印象に残りました。パキートはクリ ニックの中でイン・チューン(正確な音程)で演奏すること、またダイナミクス(音 量)を上手に使う・・・音の弱いフレーズと強いフレーズの出し入れなどを明確に使 い分ける事などを話していました。 一流の演奏を聞くと言う事はそれだけで大変勉強になりますね。11月28日にはタ イガー大越先生の出演するライブがあるので行こうと思っています。皆さんも一流の 演奏を沢山聞きましょう。 (Nov. 27. '01  宗大)

ライン

2001年10月29日

今学期私が取っている授業を紹介します。(5学期目)

Advanced Modal Harmony
モードの曲(調性感・トーナリティ−のない曲)の作曲の授業。 主に普通のモードではない、例えば、リディアン・♭7th、リディアン・オーギュメント、ロクリアン・ナチュラル2nd、 などのダイアトニックコードを用いた曲づくりを勉強しています。(普通のダイアトニック上におけるモードの作曲は以前受けてい た授業で終了しました。)1学期中に10曲程のオリジナル曲を書き、 ピアノのヴォイシングも音の1つ1つまで指定して書かなければなりません。毎週のように曲を書いています。 音楽理論系の授業は1学期中に数回の作曲やアレンジが課題になっています。最初は苦手で苦労した作曲も、 最近ではなかなか早く書けるようになりました。

Harmonic Ear Traning
耳で聞いてハーモニーをトランスクライブ(採譜)するイヤートレーニング。 コード・パターンを覚える事や、コード・トーンを歌えるようにするのが宿題です。 まず初めにした事は、ダイアトニック・コードを使った曲のハーモニーの聞き分け、 ガイト・トーン・ラインのトランスクライブや、ガイト・トーン・ラインを歌う練習です。 Alice in the Wonderland、There will never be another youなどのコードパターンを覚えました。

Latin Jazz Improvisation
ラテンのリズムパターンを色々、手と足と声の三つ同時に、バラバラのリズムパターンをたたかされ練習しています。 (2つまでは出来ますが、三つとなると至難の技で、大変苦労しています。)フレージングよりも、 まずはラテン独特のリズムパターンをソロで使うように指定されて練習しています。更に毎週最低1コーラス、 ラテン曲のソロのトランスクライブが宿題です。ちなみに私はArturo SandovalのDANZONというCDの中からトランスクライブしました。

Harmonic Considerations in Improvisation 1
ソロのインプロヴァイズのためのコードパターンや、ソロのアナライズ等を紹介する授業。 今は、12小節のブルースフォームでのソロにおけるリハーモナイズを学んでいます。 最近はジョン・コルトレーンのBlue Trainなどをアナライズし、 例えば、ベーシック・コード・チェンジをどのように変化させて彼がインプロヴァイズしているかというのを分析しています。

この他に、アンサンブルの授業はコンボとサド・メル・ビッグバンドの2つ。それからミュージシャンのための税金申告という授業をとっています。(私も仕事を始めたおかげで税金を払わなくてはならないので。) コンボのアンサンブルは毎週1曲、ジャズ・スタンダードの中からメロディーとコード・チェンジの暗譜が宿題です。 (Oct. 29. '01 宗大)

ライン

2001年10月3日

今学期トランペットの個人レッスンの先生を変え、タイガー大越先生に教えて頂くことにしました。 そこでさっそく習ったベーシック・スキル(基礎的なこと)をお話します。

マジオ奏法のウォームアップです。全ての音をノータンギング(初めの音から全てタンギングをしない)で行います。 1音ずつゆったりしたテンポでミドルCからローCにCのトライアドで降りるパターン(MidCーGーE−LowC)。 これを半音ずつ下げ(BーF#ーD#ーB)、また更に半音ずつ下げ、最終的にはダブルローCの音まで出します。 更に今度はローCからダブルローCへの下降(CーGーE−C)の後、 続けてV(5度)であるGのトライアド(GーBーDーG)で上昇します。次はC#トライアドの下降とG#トライアドの上昇を、 というようにまたこのパターンを半音ずつ上がり、自分の出来る限り上がっていきます。 私のレッスンでは、Fの下降とCの上昇でハイCまでを目安に行っています。

注意することは、音を太く(息を太く)、楽器がしっかり鳴った音(単に大きな音で吹く訳ではありません)で出し、息の圧力を最後までかけ続けること、そして発音にも気をつけてその音に合った舌の形や、唇と発音のバランスも気にしてください。 上記の下降と上昇が上手く行かない時は、このバランスが上手く行えていない事が原因だそうです。 私は先生に、特に息の圧力の継続ができていないことを指摘されました。また、スケールなどでタンギングをしても、しっかり音と音が繋がリをもって聞こえるように、リップスラーやスケールを吹く時も音の太さを保ち、しっかりとした圧力がかかった感じで練習を行うことが私の今の課題です。 (Oct. 03, '01 宗大)

ライン

2001年8月29日

残暑お見舞い申し上げます。先月は皆様にも御心配おかけしてしまい申し訳ありませんでした。 「火事、大丈夫?」と安否を気づかうEメールを下さった方々、本当に嬉しかったです。命と命の次に大事な楽器をはじめ、 持ち物はほとんど失わずに済みましたので、不幸中の幸いといった所でした。 8月の1ヶ月間は『仮住まい』でしたが、9月1日からは、 これはもともと予定していたのですがバークリーから徒歩で通えるところへ引越します。

さて、今月は授業を受けていないので、私の奏法についてお話します。長い間、私には奏法で課題だったことがあります。 それは『吹く時に唇を横に引くクセを直す事』です。2年前に渡米する以前には、あの林先生にもよく注意を受けていました。 この『唇を横に引く』奏法の良くない理由ですが、この吹き方では疲れやすくなるのだそうで、 以前の私はそれでも無理矢理に頑張って吹いていたと言う感じです。

それが最近やっとクセをなくし、今は『唇を上下にプレスしたような状態』で吹いていますが、 これでかなり楽に長時間でも演奏出来るようになりました。 バークリーで教えていらっしゃるタイガー大越先生もこの状態で吹くよう説明していると他のトランペットの生徒から聞いた事がありますし、 その他数人の先生もおっしゃっていましたが、この状態がトランペットを吹く理想の奏法のようです。

この唇を上下にプレスを意識出来ると、口のまわりやアゴ全体で音を支える感じになります。 では私が行って、最も良かったと思う練習方法をご紹介します。

練習メニューの中で、メインで使うマウスピースの他に、それとは違う大きさのマウスピースを使っても同じように吹ける、 そして唇の上下のプレスを意識しながら練習を続ける、という事です。私はスケール練習をする時にそれを取り入れ、 2オクターブまで唇の上下のプレスを意識して吹けるように練習しています。初めは鏡で自分の唇を見ながら上下のプレスを意識しました。 私の使用しているマウスピースの大きさですが、BACHの 『1 1/2 C』から『9C』ぐらいまでの4〜5本を、こまめに休憩を入れながら、 交換して使っています。

私は留学して丸2年が経ちました。最近、プラクティカル・トレーニングという留学生のいわば就労研修制度を利用し、 この8月から主にボストン周辺で活動しているあるR&Bバンドのホーンセクションで吹く仕事をもらう事が出来ました。 毎回4セット前後をほとんどff(フォルテシモ)で吹く持久力とそれから音のパワーは、この『唇を上下にプレスする』奏法のおかげです。 パワー不足を解消したい方は、少しずつ練習に取り入れてみてください。(Aug.29.'01 宗大)

ライン

2001年8月3日

木村先生、こんにちは。
申し訳ありませんが、しばらくの間原稿を書く事が出来無さそうです。
実は、昨夜私達が住むアパートで火事があり、私達の部屋は全く燃えていませんが、その煙りによってのすすと、窓や天井を消防士に破られてしまい、部屋中ガラスが散乱しているので住む事が出来無くなってしまいました。
でも私達は無事です。(御心配なく。。。)取りあえず次に住むところが決まるまで、友人宅にて寝泊まりさせてもらっている状況です。落ち着き次第、また御連絡させて頂きます。
武田宗大

ライン

2001年7月1日

6月7日、ボストンのジャズクラブ ”レガッタ・バー”で、ヴィブラフォンのゲイリー・バートン&ピアノの小曽根真のコンサートに行きました。ゲイリーさんは現在バークリーの副学長をされていますが、私はなかなか演奏を聴くチャンスに巡り合わず、今回やっと生演奏を聴けました。コンサートはラジオでのリクエストに応えて、『ジャンゴ』『バグス・グルーヴ』『マイ・ファニー・バレンタイン』他、ジャズのスタンダード曲が沢山演奏されました。
もともと優しい音色のヴィブラフォンとピアノのデュオは、バラードなどのゆったりした曲の時に静かに美しく響き、心が癒されるようでした。そしてリズムチェンジ等のテンポのとても速い曲では全くイメージが違い、ゲイリーさんの目にもとまらぬ速さのマレットさばきから生まれたメロディー達は会場を大興奮、大満足させました。
演奏後に小曽根さんがインターネット上の御自身のサイトでゲイリーさんについて「彼の演奏は18年見て(聴いて)いるが今もビックリさせられる」という内容の事を書かれていましたが、演奏中のお二人はお互いのソロを聴いて「おおっ、そう来たか」と言いた気な、驚きと喜びの表情を見せており、本当に楽しんで演奏しているのが良く解りました。
音楽的でスムーズに次々と繋がってゆくビバップのフレーズで構成されたこのお二人のソロは大変聴きやすく、親しみの持てる音楽だなと思いましたし『こわいほど』お二人の息がぴったり合っていました。ここまで合わせられる物なのか・・・と本当に驚きました。
これにはお互いを良く知っているというバックグラウンドはもちろんあるのでしょうが、『合わせよう』と集中して相手を目で観察し、耳で聴いて、頭を回転させていると思うのです。
隅々まで配慮が行き届き、完成された上質な演奏という感じでしたが、少しずつでもその素晴らしい演奏に近付くためにはまず自分の音、人の音を注意深く聴く事が大事だと思いました。
ビバップの基本に忠実なソロだけでも「こういう使い方でカッコよくなるのか」と宗大にとっても大変参考になったようでした。
(June. 22. '01 成美)

ライン

2001年6月1日

バークリーに入学した当時、私はハーモニーをまだ完全には理解していませんでした。その私が100%まで理解できるようになったのは、私が1学期目に受けた授業「ハーモニー1」の先生のおかげです。それ以降も彼の教える授業は積極的に取るようにしていまが、彼の名前はBruce Katz(ブルース・キャッツ)といいます。Bー3ハモンド・オルガニストで、Jazzもできるのですが、自己のブルース・バンドBruce Katz Bandを率いています。(http://www.brucekatzband.com
生徒の目線まで掘り下げた授業はとても分かりやすく、また、音楽の奥深くまで理解しやすく説明してくれます。例えば、曲の中の同じコードネームであっても使う場所によってアナライズやスケール、テンション等が全て変わって来るという事などを、彼がピアノを使って何回も説明してくれるのです。
また彼の「ブルース・アナライズ」のクラスでは色々なスタイルのブルースを学び、ブルースがアメリカの様々な音楽に影響を与えた事などを細かに説明されました。ブルースは、簡単に(4つのコードで)出来ていると思われているが、実はJazzと同じく複雑な理論の裏付けがあるのです。そして彼曰く、「ブルースこそがアメリカの音楽だ」と。そして、彼のオルガンの熱い演奏も私を虜にしました。毎学期必ず彼のライブに足を運び、魂の入った彼のブルースを聴く事が、今の私の演奏面ですごくプラスになっていると思います。

ライン

2001年5月5日

最近、私がトランペットについて感じている事を書きます。
トランペットはコントロールが繊細で難しい楽器です。その難しさを解消し、少しでも楽に吹くために重要だと思う事が2つあります。
*マウスピース・・・これは楽器以上に重要だと最近強く感じました。
その訳は、今までなかなかうまく出来なかった事が、マウスピースを変えることにより、うまく出来たりするからです。例えばアルペジオやリップスラーが以前より楽になり、しやすくなります。私がマウスピースを買う時には『自分が気持ち良く吹けるもの』を選ぶのですが、必要最低限度で注意するポイントは、
(1)音が散らずにまっすぐ前へ飛ぶ、(2)高音域でも抵抗感なく、音ぬけが良いもの、この2点です。あせらず、時間をかけて自分が納得するまで探します。
*呼吸・・・トランペットという楽器はかなり体力を必要とします。その体力をなるべく消耗しないようにセーブして吹くためにも、沢山息を吸って、吸った息を今度はスムーズに楽に吐く、ということを心掛けています。また、音が散らずにまっすぐ前へ飛ぶようにするために、私は横隔膜の中心(内臓の部分)に力のためを作っていつも吹いています。
私がアメリカに来た当初まず驚いた事は、アメリカ人のパワーの凄さです。体が小さいこの私が、どうやったらアメリカ人のパワーに負けないぐらいのパワーを持つ事が出来るか。このようにいつも考えて、試行錯誤をくり返しています。(May 1.'01.宗大)

ライン

2001年4月1日

3月半ば、学校の中間試験後1週間の春休みを利用して、ニューヨークへ行って来ました。1月はIAJE、2月は日帰りでカーネギーホール・ジャズ・バンドを聞きに行ったので、今年に入って3回目。昨年9月からマンハッタンで生活されているJFO(ジャズファクトリーオーケストラ)の仲間、磯田(PIANO:NY在住)さんの部屋に泊まらせていただき、ライブも一緒に聞きに行って来ました。
3月18日(日)VILLAGE VANGURDでTOMMY FLANAGAN TRIO (PETER WASHINGTON, ALBRT "TOOTIE HEATH) の予約をしたのですが「11時半からなら空いている」と言われ、セカンドセットから聞く事になってしまいました。でも私達は最前列のアノの真ん前でTOMMY FLANAGAN の手がよく見える席でした。ここに座れたおかげで、演奏中にアイ・コンタクトを取っている様子がよく分りました。特にドラム・ソロのときに、1コーラスごとなどでピアノが小さくコンプで合いの手(?)を入れる時、ベースがタイミングも音の長さもピアノにぴったり合っていました。その時にベースのPETERがじっと TOMMY の動きを見て、合わせている様子がわかり、大変勉強になりました。彼のピアノを聴いていて私はとても幸せな気分になりました。若い頃のような速いパッセージもパワーも減って来てはいる様ですが・・・とはいっても、TOMMY FLANAGAN の生み出すメロディーは美しく、強弱、アクセントのつけ方にはハッとさせられました。気持ち良い程にメリハリのある演奏でした。(成美)
19日(月)、THE VANGURD JAZZ ORCHESTRAを聴きました。1月のIAJEでの演奏も聴いたのですが、やっぱり大きなホールではなく、VILLAGE VANGURD で聴きたかったもので。私が最近取っているアンサンブルのクラスではサド・ジョーンズの曲も演奏するので、是非、生で、目の前で見たかったのです。「ビデオやCDだけではなく、生の良い演奏を沢山見なさい」「音楽はやはり生で何が起こっているかを見るべきだ」と学校の色々な先生方がおっしゃっていました。曲はサド・ジョーンズの書いたものや、ボブ・ブルックマイヤー、ジム・マクニーリ(p)の曲など、最近のアレンジの物も取り揃えて、耳を飽きさせないような内容になっていました。私のクラスで今やっている曲も演奏され、特にリズムセクションのビートに対して、リードがかなりゆったりレイ・バックをして吹いていた事がすごく勉強になりました。曲によってどのようなタイム・フィールで演奏したら良いか、その使い分けが参考になりました。木村先生からよく聞いていたいた、アール・ガードナー(リード・トランペット)の”All of Me”でのお茶目な演出は本当に聞いた通りにやっていました。演奏中もアール・ガードナーが常に楽しそうに吹いていたのが印象的でした。トランペットは二人がエキストラで入っていたようで、横の二人に対して譜面を見ながら、色々と指示を出していました。トランペットの他にもこの日はエキストラのメンバーが多かったようで、1月のIAJEでは大活躍だったリード・アルトもディック・オーツではなかったのが大変残念でした。私は彼のファンだったのに・・・。(宗大 4.3.'01)

ライン

2001年3月10日

こんにちはー。
お返事をいつもお待たせしてしまってゴメンなさい!
おかげさまで二人とも元気です。ご察しのことと思いますが、毎日大変忙しくしております。
横浜はだいぶ春らしくなっているようですね。私の母からは「花粉で大変」という便りが来ました。
池谷さん(横浜在住のVIB奏者)元気ですか? 3月は年度末でお忙しい?ボストンはまだまだ寒いですよ。先週には、ボストンだよりにも出ているようですが雪で学校が二日間休みになったし、週末もまた雪。たまたまボストンに遊びに来ていた知り合いが日本に帰る日にも雪が降り、飛行機がキャンセルの為に帰国が1日延期になっちゃって可哀想でした。
この週末は三浦で合宿をやったんだけど、ya gotta try・・harder、belly roll、graceなどをなんとか通しました
私もモト君(宗大)も『ya gotta try』が大好きなんです〜。池谷さんのメール読んで「いーなー、(自分も)やりたい!」って叫んでましたよ。
昨日は彼ら学生ビッグバンドのリサイタルがBerklee Performance Center(略してBPC)っていう校内最大のホールで行われました。
これとは別に4月にもビッグバンドのコンサートを2つ控えています。そのうちの一つは学生の卒業コンサートで、もう一つの方はモトが授業料を払わずに趣味で参加させてもらってる本来は授業のバンドです。
そこではマリア・シュナイダーやサドメルやボブ・ブルックマイヤーなどを演奏してます。同じくBPCでのコンサートだそうで指揮をしている先生の気合いが入ってるみたい。
私自身は週に1回バークリーの卒業生にピアノを習っています。指が自由に動くようになるための筋トレっぽい練習方法や、スウィングを身につける練習をしています。これはメトロノームを四分音符=80くらいにして、それを拍の頭じゃなくて三連の3つめに鳴るように感じてスケールなどを弾くなど。メトロノームの音をハイハットが鳴っているようなつもりで。ソロの内容も大事だけど、まずはジャズらしいグルーヴがないとかっこよくはならない、といわれて頑張ってます・・・。
今週モト君の中間試験が終わったら、日曜から3日間またまたニューヨークへ行って来ます。磯田さんちに泊めさせてもらうんだー☆
最後に池谷さん、JFOの4月の本番にむけて練習、頑張って下さいね。なーんか私達がいた時よりますます人数多くなっててスゴイですね。(管の人は自分の音が良く聞こえなさそうで心配もありますが)また色々報告くださ〜い。前までジャズファクトリーの新聞が木村先生からFAXで来てたけど、最近送ってくれないし(笑)池谷さんや佐野さんや今谷さん達、中心の方々がどうしいているかなっていつも思っているんですよ。私達もなにかあったらお便りしますね。(するように努力します・・・)
皆さんにもよろしくお伝えください。長々と失礼しましたー! それではお元気で。(成美)

ライン

2001年2月28日

お久しぶりです。お元気ですか?ボストンは今週の月曜、火曜とスノー・ストームが来て雪がたくさん降り、学校が休みになりました。春はまだまだの様です。それでは遅くなりましたが、2月号分の原稿です。
今回はプライベートレッスンで習った事をお話いたします。"So What" "Impressions" 等、ドリアンスケールで構成されている「モード」の曲でどうやってソロをするか、その練習方法についてです。
ドリアンの曲でソロをするポイントは、ドリアンスケールでコードトーンのR(ルート)、3th、5th 以外の音からコードトーンへのレゾリューション(解決)を感じさせること。コードトーンへ解決するように考え、練習する。この事を踏まえて、段階ごとに説明します。
1. レゾリューションを感じさせる3〜5音の短いフレーズをいくつか作り、練習する。[例:Dドリアンの場合・・・ECD、FEDなど]そしてだんだん長いフレーズでも出来るようにする。
2. ドリアンの 4th の音から始まるスケールは、つまりミクソリディアンである。Dドリアンの所にはGミクソリディアンが使えるという事。よって、フレーズの前半にはG7のコードトーンを中心に使い、最終的にD-のコードトーンに解決するようにフレーズをつなげる。
3. G7ミクソリディアン=Gビバップスケール(G,A,B,C,D,E,F,F#,G)このスケールの音を使った4種類のスケールで練習する。(使う音は同じで、スケールのスタート地点をG、B、D、Fから始める4種類)E♭ドリアンのブリッジ部分も同じように考えられるので、E♭ドリアンの4thの音からのスケールであるA♭ミクソリディアンをあてはめて使う事ができます。
これらを、以前にもご紹介しました「Play 2, Rest 2」や「Play 3, Rest 1」など、色々なペーシングのパターンで練習してみてください。(Mar.8.'01.宗大)

ライン

2001年1月30日

2001年1月10日から13日までNYで開催されたIAJE(国際ジャズ教育者協会)コンファレンスのレポートです
マイク・バックス(tp、スタン・ケントン、クラーク・テリー等のバンドで活躍)によるトランペットセクションのためのクリニックが行われていました。大変素晴らしかったのでその内容をお伝えいたします。
リード・トランペットに必要な要素は、@good sound Aprojection(音を前に飛ばす) B曲のスタイル Cタイムフィール です。
リード・トランペットは大きな音を作り出さなければなりませんが、うるさく吹くというのではなく、音を前に飛ばすという事を常に意識して吹く事が大切です。また、色々な曲のスタイルを知っていてその曲を吹き分けなければなりません。そしてどんなタイミング、タイムフィールで吹いたら良いか、レイ・バックするのかどうか、それらを学ぶには、ソロの練習をする時に行うトランスクライブのように、リード・トランペットのトランスクライブをすると良いでしょう。その時に、強弱もしっかりコピーすることを忘れずに。
サウンド(音)は、マウスピースや楽器が変えるものではありません。自分の頭の中(マインド)で変えるのです。曲によって、どのような音で吹いたらその曲のスタイルに合うか、それを変えるのは自分自身なのです。自分自身をコントロールし、練習で同じ曲を何度も吹く際、常に同じ演奏ができるようにしましょう。それが確信を持った演奏につながります。トランペットセクションとしては、リード・トランペットがどのように吹いているか注意深く観察するように。また、リードのパート譜をコピーして、全員リードを練習してみることも必要です。
トランペットという楽器はすごくフィジカル(物理的)な楽器なので、例えば例えば高い音が譜面上に出てくる時に、「自分はできるんだ」と思う積極的な心はかえってマイナスになってしまいます。体力や気持ちで出来ると思うより、冷静に考え、唇の感覚を大切にすることが一番重要です。練習方法としては、音をスティ(維持)させるロングトーンと、唇の筋力を養うリップスラーを勧めていました。

ライン

2000年12月22日

28日の忘年会、楽しみにしています。(注:武田夫妻は実に一年半ぶりに帰国し、12月28日狛江・鮮之庄にて金城先生、林先生を始めとする総勢40名の大歓迎会が開かれました!)

ボストンは日に日に寒くなり、昼間でも氷点下です。
今日で期末テストも終り、あっという間に今学期も終ってしまいました。
今学期はビッグバンド(全てリード)を5つも抱えてしまったために、11月にはいってからというもの、リハーサルに追い回され自分の為の練習が思うようにできませんでした。これは私の今学期の反省点です。
(注:リードをきちっと吹ける人材が少ないようで、彼は引張りだこのようです。彼自身はソロパフォーマンスに重点を置いて練習したかった思いが良く伝わってきます)
来学期はもう少し自分の時間を大切に確保しつつ、ビッグバンドもやりたいと思います。
今思えば、1日に2つのリハーサルが重なって、最大7時間もリードを吹かなければならなかったりりと、昔のジャズファクトリーオーケストラの練習を思い出させる内容でしたね・・・この続きは来週皆さんとお会いした時に・・・それでは皆さん、メリークリスマス!!

ライン

2000年11月30日

今回はWinds Day(11月第一週目の月曜日)に行なわれた、ジェフ・スタウト先生(Tp:元バディ・リッチオーケストラのソリスト)によるクリニックの内容をお伝えします。

ジャズ・ミュージシャンはいわゆるジャズスタンダードをほとんど覚えている。(覚えねばならない!)少ない人でも100曲。普通4〜500曲ぐらい。(昔のジャズジャイアンツと呼ばれる人は1000曲ぐらい覚えていたらしいです。。。)
まず第1段階として、曲(テーマ)を覚えなければならない。曲を覚えるということは良いイヤートレーニングにもなるし、ソロの演奏中にロスト(自分がどこを吹いているか分からなくなること)をしなくなる。
第二段階は和音の流れに注意して、特にマイナーのときは「-7(♭5)〜7(♭9)」がどこにあるかを知り、調性感(トーナリテイ)がうまく出るように、それに合ったフレーズを練習する。

@例えばメジャーのUーXーTでしたら、
D-7/G7/C
[DFAC/BAGF/G]  

AマイナーのUーXーTでしたら、
D-7(♭5)/G7(♭9)/C-
[DFA♭C/BA♭GF/E♭ ]

というフレーズを全てのキーで練習しなければならない。また、全てのメジャースケールを色々なパターンで吹いたり、コードトーンが何であるか素早く判断できるように訓練しなければならない。
<その他・・・>
♪:コードトーンの中で特に重要なのは3rdと7thであり、それらの音をうまくつなげる練習をするとよい。
♪:自分の楽器を使いこなすためには、自分のマシーン(楽器)を良く知る事が大切だ。
♪:良いミュージシャンになるためには、「good ear,good time(feel)」・・・とおっしゃっていました。

ライン

2000年10月31日

(今年のNYジャズツアーはボストンまで足を伸ばして、武田君の元気な姿を見ようということで10月1日〜8日まで催行されました。もちろん彼は下記のレポートにあるように本当に充実した毎日を送っています:注)

ボストンは先週末に初雪が降り、積もりはしなかったのですが、もう冬になりました。
今学期私は週に15時間の授業をとっています。(と言うと少ない気もしますが)私の選択した授業は以下のようになっております。
♪プライベートレッスン(週1回30分)
♪アレンジ、ジャズスタンダードレパートリー、ジャズインプロテクニック、アンサンブル(コンボ)、ビッグバンド(各週1回2時間)
♪イヤートレーニング、音楽理論(各週2回2時間)
さらに私の場合、この授業以外にビッグバンドを3つやっています。(計4つ)そのリハーサル週8時間ありますので、普通の人の1.5倍のスケジュールをこなしていると思います。
また授業以外で学校にいる間はずっとプラクティスルームにこもり、トランペットを1日中吹いています。(注:本当にそうでした!!)

ボストンに来て一年が経ち、色々な角度から徹底して音楽を学べるこの環境が、今の自分にとって大きな力になっているいることを日々実感しております。
例えば、イヤートレーニングの授業でのソルフェージュやリズムトレーニングによって、初見での演奏が強くなり(私はこの初見がかなり苦手だったので・・・)、音楽理論を学ぶにつれコードアナライズやハーモニーの使い方がさらに理解出来るようになってきました。
これまで、毎日が宿題と課題をこなすので精一杯やっているだけなのですが、(今まで解らないことだらけだった音楽が)だんだん自分の体の中に染み込んで、本当に自分のものになっていくような気がしています。

ライン

2000年9月28日

こんにちは。今回は『ジャズインプロテクニック3』の授業で習ったことを紹介します。

「ジャズを演奏するということは『音楽の言葉』で話すということと同じなので、言語を学ぶことと同じプロセスが必要。文法を学ぶように音楽の理論を学び、単語を覚えるようにジャズのボキャブラリー(U−Vのライン)を覚え、句読点を使うようにフレージング(どこでRestするか)を考えながら、だんだんジャズの文章が出来るようになる」良い演奏を聴くこと、そして、ジャズの言葉でたくさん話すこと、これが上達の秘訣なのだそうです。
その他、先生は「自分が若い時は音譜(Note)を吹いていたが、それよりもどういう音(Sound)で吹くかが大切。自分の好きなプレイヤーを見つけて、そのサウンドを意識して吹くように」と。また、「吹いた音(Sound)によっては、和音からはずれた音を吹いても、それがすごく刺激的に聞こえることもあるし、間違ったように聞こえてしまうこともある」ということを教えてくれました。
みなさん、お気に入りのプレイヤーを見つけて、Soundを真似してみましょう。ちなみに私にとっての1位は3人いて、リー・モーガン、クラーク・テリー、ランディー・ブレッカーです。

ライン

2000年8月31日

残暑お見舞い申し上げます。
私達は8月27〜29日ニューヨークで大好きなクラーク・テリーと秋吉敏子ジャズオーケストラのライブを聞いてきました。
ビレッジ・バンガードに現れたクラーク・テリーは満面に笑みを浮かべ、杖を突き、手を引かれながら盛大な拍手で迎えられました。クラーク・テリーの演奏は、まったく年齢や体の衰えを感じさせない太い音で、私が何度も何度も聞いたCDと同じ音色ではじまり、私の体にすっと溶け込んできました。彼は、まわりの演奏をとても幸せそうに聞き、いい演奏があるたびに「ヘイメーン」と笑顔で声をかけていました。そして自分の演奏に拍手をもらうと、さらに幸せそうな笑顔でそれに応えていました。この人柄が数々の名演を生んだのかなあとつくづく思いました。
そして月曜日はバードランド。今まで学校の休みと秋吉敏子ジャズオーケストラのライブのスケジュールが合わなかったので、一年も待ってしまいましたが、演奏が始まっても秋吉敏子さんの姿が見当たらない・・・・実はこの日彼女は日本での演奏のため帰国中とのことで不在のまま、ピアノは無し(成美ちゃんがっかり)のライブだったのですが、充分聞き応えがあったどころか、大満足、大興奮のライブでした。
また、ライブが終わってからもリード・トランペットのMike Ponellaさんと1時間以上も色々なことを話すことも出来ました。彼は10年以上こバンドのリードトランペットを勤めているのですが譜面はすべてコピーしてあり、家で毎日練習しているとのこと。「彼女のスコアは常にチャレンジすることを要求し、色々なアイデアがあり、すごくおもしろい。本当に良い練習になる。」と言っていました。この人も常に前向きに音楽を楽しんで演奏しているのだなあと、私もこのようにありたいと思いました。また彼は、ボストンのNew England Conservatory(音大)の出身で、以前は今私達が住んでいるアパートから徒歩10分くらいのところに住んでいたそうです。
最後には彼からお土産に、スイカの香りのするバルブオイル(!!)をいただいて帰ってきました。
私にとって今回のニューヨークツアーは実りの多い旅になりました。

ライン

2000年7月20日

〈今回は武田君が以前所属していたワシントン・D・Cのマーチングバンドの指導に行っているとのことで、成美さんからのお便りです〉

暑中お見舞い申し上げます。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
今学期(5〜8月)、宗大は授業をとらなかったのですが(注:留学生は年に二学期とればOKだそうです)、毎日、自分の練習と、Big Band(学生企画の)の練習に励んでいます。
ある日、そのバンドの仲間達との会話中、「たまには夏休みらしく息抜きもしよう」という話から、「ビール工場に見学(試飲)しに行こう」ということになったのだとか。学校から地下鉄を利用して15〜20分ほどの場所にあるSam Adams(全米で人気のおいしいビール)の工場では、週末の昼間に参加費1ドルで見学ツアーを行なっており、ツアー最後には出来立てのサム・アダムスを試飲させてくれるのです。私たちは十数名引き連れて行きましたが、他の客(見学者?)も5、60人くらいでしょうか、大勢いたのには少し驚きました。でも張り切って試飲の為に「おつまみ持参」をしていたのは私たちのグループだけでした(笑)。それにしても出来立てのビールは、クリーミーな泡が最高ですね!
7月4日、独立記念日とその週の夜はBOSTON POPSというオーケストラの無料コンサートがチャールズ河のそばの屋外コンサート会場で毎年行なわれていることを知り、ものすごい人ごみの中、私たちも聞きに行ってみました。記念日にちなんだ曲集、"Yankee Doodle"など合唱つきでの演奏が始まると、小さな子どもからお年寄りまでの誰もが声を合わせて歌いだしました。私は会場にいる数万人が一体となっているその雰囲気に感動してしまいました。その他、BOSTON POPSをバックにゲスト出演のアルテューロ・サンドバル(Tp)も聴けたし、人込み嫌いの私ですが、わざわざ見に来た甲斐があったなぁと思ったのでした。(成美)

ライン

2000年6月28日

皆さん今日は。今月はコード・トーンのソロと、ブルース・スケールのソロについてお話します。

【コード・トーンソロ】
最初にコードの中の下部(Lower)と上部(Upper)について簡単に説明します。コードの下部とは、ルート音(根音)・3度・5度(トライアド)を指し、コードの機能をつかさどる所です。上部とは、それ以上の7度、9度、11度、13度を指します。この上部は香り(私の先生は゛flavor”と言っていました)や、色を作る部分です。
コード・トーンソロをする時は、下部のメジャートライアドとマイナートライアドをうまく使い分けてソロができるように練習してみてください。
先日お送りした”Tip Toeing”でのLee Morganの1コーラス目は、コード・トーン(下部)と、全音や半音でのアプローチ・ノートでできております。<注:先月送られてきたアドリブコピー譜のこと。彼自身が授業のために採譜したもの。ちなみに彼はこの授業でAを取ったということです>
【ブルース・スケールソロ】
ブルース・スケールを使ってソロをする場合、”ブルージー”なムードを出すためには、演奏者自身のソウル(心)が重要になります。ウィントン・マルサリスの”ブラック・コーズ”というアルバムの”ブルース”は、ブルース・スケールのソウルフルな感じがとてもよく出ていると思いますので、ぜひ”まね”をしてみてください。また、このウィントンのソロは、ほとんどブルース・スケールとコード・トーンで出来ています。
先月お話しいたしました”ペーシング”については、私の先生いわく「ペーシングの王様」であるマイルス・ディビスの演奏を聴いてみると良いとのことです。
ぜひ、これらのCDを参考にして見てください。

P.S.:原稿に書いたウィントン・マルサリスのCDは、MDのコピーしてお送りしました。今週末にも届くと思います。

ライン

2000年5月25日

新学期が始まるまで、大学のほとんどの施設がお休みになっているそうで、練習場所の確保が難しくて困っているとのことです。今回は今まで受けた授業の内容についてのリポートを書いてくれました。

JFOの皆さんこんにちは。今月はインプロビゼーション・テクニックのクラスの授業内容、Pacing(ペーシング)、Balance Format(バランス・フォーマット)についてお話しします。
まずペーシングというのは、ペース配分のことです。〈2小節Play、次の2小節はRest(休み)〉や、〈3小節Play、1小節Rest〉という感じに、PlayとRestを曲の中でうまくペース配分できるようにする練習です。上記の練習を反転させてRestを先に取る方法や、曲の頭から始めるのではなく、例えば1小節ずらして始めるとか、2小節休んだ後にPlay3小節、Rest1小節を始めるなど、色々なパターンを組み合わせて(1コーラスずつ)練習してみてください。初めはなかなかなれないと思いますが、そういう方は〈Play 2, Rest 2〉のパターンを使い、《Restの時は強制的に楽器から手を離してしまう。Playの時は何でもいいから吹いてみる》を心がけて練習して見てください。きっとだんだん慣れてきて、自分なりのペース配分がつかめてくると思います。
次に、バランス・フォーマットとについてです。これはソロの長さをバランス良くコントロールする方法です。理想的なバランス・フォーマットは、2小節ずつの短いフレーズを2回、その後4小節の長いフレーズを1回という、計8小節のパターン。これは2つの短いフレーズを、その後の長いフレーズがサポートする構成になる方法です。
まずはペーシングをブルースで、バランス・フォーマットをスタンダード曲で練習することをお勧めします。
この2つの練習をして行くうちに、<What I Play,How I Play>つまり、「何をどのくらいPlayする」という自分なりのバランス・フォーマットができてくると思います。そしてある程度感触がつかめたら、今度は「自由に」Playしてみてください。さらにそれができた方は<4小節めから5小節め>とか<8小節めから9小節め>など、メロディ(リフ)のフレーズが切れる箇所で、連続性のあるつながったSoloが演奏できるように練習してみてください。きっと今までよりもバランスの整った、まとまりのあるSoloになると思います。
『How Long, How Rest』を忘れずに・・・。
(成美より):宗大は授業がとてもわかりやすいようで、きちんと理解して帰ってくるので私にもわかりやすく教えてくれます。彼の復習を兼ねて、習ったことをなるべくその日のうちに聞き、一緒に勉強しています。ただ、こうして文章だけで皆さんに説明しなくてはならないととなると、難しいものですね・・・。

ライン

2000年4月30日

今学期(今年の1月末から)授業のない土曜日に、学生のみ(主に留学生)で企画、練習してきたビッグバンドに参加しており、そのリサイタルが先日、4月27日にありました。
リサイタルはサミー・ネスティコの "The Heat's On" で始まり、会場のお客さん(と言ってもほとんど学生)も一気に熱くなりました。2曲目は "STUDIO J"。この曲は秋吉敏子さんがバークリーの学生時代に書いた曲で、その時の教室が"STUDIO J" だったことから、この曲名になったそうです。それ以外には、サド・ジョーンズの "Groove Merchant" と "A Child is Born" をやりました。当初の企画の中で「アメリカ人はパワーがあるし、高い音も簡単に出すけど、たっぷりソフトにうたう感じの曲はあまり上手じゃない。それなら "f(フォルテ)" にならない曲を演奏して聞かせたい」という目的があったので "A Child is Born" を選んだのです。また、この曲を当バンドのミュージックディレクターがアレンジした、少しアップテンポのものも演奏しました。
演奏終了後、聞きに来ていたトランペットの先生で、ボストンポップスオーケストラのメンバーでもあるチャーリー・ルイス先生に"Sounds good" と肩をたたかれ、握手をしました。(でも、私はこの時まだこの人が先生だとは知らず、後から人に聞いてビックリしました・・・)
このバンドの活動を始めてから3カ月の間、メンバーがなかなか定着せず、共通の音楽的価値観を持った人を集め、また運営することに難しさをあらためて実感しました。

こんにちは、成美(注:武田くんの奥さん)です。彼らのリサイタルはたくさんのお客さんに聞きに来てもらえ、演奏もキッチリ仕上がっており、楽しんで聞けました。宗大はこのバンドにものすごい気持ちの入れようだったので無事に終わり、私もホッとしています。宗大個人的には高音域でもピッチが安定してきたようです。2学期間、授業でイヤートレーニングを続けている成果が表れてきているのかなと思いました。

ライン

2000年3月30日

桜の花の咲く頃となりましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。ボストンも日に日に暖かくなり、春らしくなってまいりました。
先日、3月10日に、学校内のクリニックに"The Yellowjackets" が来て、デモンストレーションで4曲演奏されました。生のボブ・ミンツァーの音が聴け、感激しました。
3月20日から4日間、私たちは学校の春休みを利用し、ニューヨークへ行きました。長距離バスで片道4時間半かかりましたが、費用が往復で1人30ドルと安いので、なんだかN.Y.が近くに感じられるようになりました。
3月20日(月)、バードランドにて、あのMARIA SCHNEIDER JAZZ ORCHESTRAを聴きました。すごく、すごく、すごく良かったです。僕の大好きな曲「グリーンピース」の時には胸が張り裂けそうなぐらい感動しました。また、ライブの始まる前に、少しだけマリアさんとお話しできました。「今、何枚のCDを発売されているのですか?」と質問しますと、「今は2枚。でも、先週末(3/18)にレコーディングを終えたばかりの新譜CDと、スタンダードを中心に集めたライブ盤を9月に同時発売する予定」というお答えが返ってきました。そして、この日、新作も一曲聴くことができました(曲名は忘れてしまいましたが・・・)。バードランドでは隔月でマリアさんと秋吉敏子さんのビッグバンドが行われているようです。
今回のニューヨーク・ツアーは、僕にとって重大な目的がライブ以外にもうひとつありました。それは「ケノンのオールド・フリューゲルホルン探し」。前々から欲しいと思っていた楽器で、アメリカに来てからずっと探しており、インターネットを使ったりしても半年以上の間、手がかりすらありませんでした。しかし、ニューヨークに着いた日の2軒めに入った楽器屋にあったのです。たったの2軒めに。。。。
次の日に、「BRASS LAB」という金管楽器改造ショップへ行き、手に入れたばかりのフリューゲルに3rdトリガーをつけてもらいました。今まで毎日、毎日口癖のように「ケノン売ってないかなあ・・」と言っていた宗大は、こんなに早く見つかるとは思っていなかったので、まだ信じられないといった様子で何度も何度もケースを開けてはながめて、嬉しそうにしています。。。
のんびり過ごした春休みも終わり、また忙しい毎日を送っています。
P.S.太田さん、石田さん、ご結婚おめでとうございます。!!

ライン

2000年1月30日

皆さんこんにちは。お元気ですか?私は今学期、インプロビゼイションの授業をいろいろとっているので、その内容を少しずつ紹介して行こうと思います。今回はJAZZ BLUESのJackie Beard先生の授業のことをお話します。

12小節のブルースでソロをとる場合、その12小節をどのように使うかという内容です。まず1つ目は、4小節ずつモチーフを作る方法。1〜4小節目の4小節間で
まずモチーフを作り、5〜8小節目でそれをくり返し、9〜12小節で別の新しいモチーフを作るというのがそのなかでも最も簡単なパターンです。2つ目は、4小節間でモチーフを作り、その最後の部分を次の4小節間のモチーフの初めに使って発展させ、次々と新しいモチーフを作って行くパターンです。3つ目は、「12小節のブルースでは大切な部分が3ヶ所ある」と先生は言っていました。1、5、9小節目で、その前にUーXを入れてForward Motionを作り、Tに向けてのクライマックスを感じながらフレーズを組み立てる方法です。ここでのポイントは、Tに解決した後「何が言いたいのか」というしっかりしたモチーフを新たに提示することです。
これら3種類のパターンを使っている例として、私の持っているCDでは、Art Blakey and Jazz Messengersの「Paris 1958」に入っているBlues MarchのLee Morganや、Jimmy Smithの「The Sermon」のLou Donaldsonなどがありました。皆さんも聞いてください。
またPacingやCall and Responseといった間の取り方の練習として「2小節吹いて2小節休む」や「3小節吹いて1小節休む」など、いろいろなペースで吹く練習もしています。では次回をお楽しみに。

ライン

1999年12月22日

こんにちわ。1999年も残りわずかとなりました。皆さんおげんきですか?ボストンは今年は平年より暖かい「暖冬」だそうですが、私には十分寒いです。
先日行われたビッグ・バンドアンサンブルのリサイタルは、週に2時間の練習(授業だけでの)にしてはなかなかタイトな演奏で、特にTpセクションは、皆んなが私にきっちり合わせてくれるので一番まとまっていたと思います。(自画自賛ですう・・)3つのクラスが1時間ずつ演奏したのですが、その中でアンサンブルは一番良かったと思います。後日、先生も「プリティ・タイト・アンサンブル!!」とおっしゃっていました。その他に「セクッションごとの練習を増やさないと、クラスに来て吹くだけではだめだ」という意味のこともおっしゃっていました。
今学期最後のビッグ・バンドの授業の時、先生は「宗大はリード・トランペットとしていい仕事をしてくれた。ありがとう。また来学期も一緒にやろう」と、固い握手をしてくれました。これで私にとって一番楽しかった授業を終えました。
また、プライベート・レッスンではコードの転回形をすべて練習させられており、おかげさまで(?)ここ一ヶ月ぐらいの間でものすごくコードに強くなったような気もします
12月22日の実技のテストで学校も終わり、これから約3週間の冬休みにはいります。(3人分のマットレスは余分にありますので、スリーピング・バッグを持って遊びにきてください・・・)
それでは皆さん、良いお年を・・・・・・HAPPY NEW YEAR 2000!!

ライン

[ トップページ|| スクール概要|| 講師紹介 || ジャズツアーレポート || ジャズ談話室 || 多摩区ジャズワークショップ || リンク集 ]