ブラジルの食虫植物探索
若林 浩
【August 19-20 : Tokyo - Sao Paulo】
19日、15時30分、成田空港第一旅客ターミナル、ヴアリグブラジル航空カウンター前集合と言うことで、渋滞や事故があると困るので、家を9時30分に出発、成田を目指しました。途中、渋滞等なく駐車場に着いたのは2時間30分ほど前でした。この駐車場は、11日停めても7500円ほどで洗車してくれるため今回も使ってしまいました。マイクロバスの送迎で成田空港に着いたのは集合時間の2時間前でした。で、成田空港で一番最初にすることは、カートを確保すること、で、無事確保しました。みなさん、けして1980円くらいのカートは持っていかないようにしましょう。前回、飛行機の中まで持ち歩かされてえらいめにあいました。
そして、まず、ドルに両替をします。サンパウロでは、円も使えますがやはりドルです。しかし、円安は参りました。1ドル(US$)147円くらいです。現地通貨はレアルですが日本では両替できないため、とりあえずドルにします。 高校野球を見て暇をつぶしたあと今回の旅行代金を出すべく宝くじを購入、10分前に集合場所に行くが人がいない、2人だけそれらしい人がいるが、ほかの人が誰もいません。ちょっと不安。しかし、顔見知りでなくても、においでそれらしい人はわかるものです。時間を過ぎても人がいないため、反対側を探しに行くと柴田先生たちがいて、無事全員合流することが出来ました。
今回のメンバーは、小宮先生、柴田先生、田中さん、渡辺さん、梅田さん、瀬野さん、若林の7人と旅行会社の下岡さんの総勢8人です。 早速、航空会社に荷物を預けて団体旅客待合室に移動します。「食虫食物研究会ブラジルツアー様」の看板が迎えてくれます。 ん・・・・・ 食べ物の研究にブラジルに行くのか・・・・ てなわけで、19時25分発RG−837便にて、ロサンゼルス経由でサンパウロを目指します。東京−ロサンゼルス 約10時間、ロス−サンパウロ 約13時間の空の旅は非常につらいものがあります。ただ、乗客の9割以上が日本人で、日本人の乗務員も多く日本語が通じます。
20日、6時、無事サンパウロに到着しました。まず、ドルをレアルに両替します。1ドル 1.13レアルでした。空港ではレートがあまり良くありません。とりあえず、大型バスでホテルへ向かいます。
【August 20 : Sao Paulo】
ホテル到着後、荷物を置いて、午前中は市内観光です。まず、ブタンタン毒蛇研究所の見学です。毒蛇いっぱいです。 毒蛇の見学もそこそこに周辺の植物見学になってしまいました。木にはチランジアやブロメリア?がたくさん着生しています。 昼食は、バイキング形式で好きなものを取って行き、最後に計りで重さを計って金額が決まります。食べ物はだいたい美味しく文句なしです。良くわからないものがいっぱいあり、はじから少しづつ取っていくため、お皿一杯になってしまいます。これが、良くありませんでした1年間変わらなかった体重が、2キロも重くなる原因となってしまいました。料理の代表的なものは米(長粒種)に豆の煮たスープをかけて食べるもので、どこにいってもだいたいあります。水は0.5レアルくらいしますので水代わりにビールを飲みます。好きだからだけではありません。ビールは1レアルちょっとくらいでコーラなども1レアルくらいします。そのため、ついビールに手がいってしまいます。ホテルではこの2倍はしますので、水などは外でかって持ち込んでいました。
食事のあとは自由行動ということですが、ほとんどの人が、高野書店をめざします、高野書店は、アンティーク感じのする店で、中は日本の古本屋といった感じで日本の本がならんでいます。ここで、日本では手に入らない「ギアナ高地を行く」を発見、つい、買ってしまいました。値段はUS$39とかなり高いです。このあと、別の本屋で「原色食虫植物」家の光協会も発見しました、日本で手に入らない本はサンパウロで探しましょう。
さて、本屋に何をしに行ったかというと地図を探しに行ったのでした。衛星写真の地図は日本でも手に入りますが、道路地図がありません。残念ながら地図はありませんでした。でー、このあとブラジル日本移民資料館をみてからホテルへ戻りました。ホテルは東洋人街にある Nikkey Paiace Hotel で日本語もOKで、朝食には日本食が食べられます。お米も短粒種を使っていました。ここまできて、日本食を食べなくてもと思いますが・・・
【August 21 : Sao Paulo】
21日、9時すぎいよいよ今日から食虫植物の自生地に向かいます。昨日のうちにおみやげをすべて買ってしまったため、今日からは食虫植物、一本です。
9時15分、大型バスで出発です。10人足らずというのに大型のためガラガラ状態で、楽ですが、小回りはききません。
Ribeirao Pires の自生地へ向かいます。地図と場所が合わないためあちこちで道を聞きながらの行程となりました。
位置の測定には GARMIN社製 12CHANNEL RECEIVER GPS12 を使用しました。ちょっと前に比べてハンディGPSもすごく性能が良くなり、木の下などの影でも受信出来るようになりました。それでいて、値段が150ドルと安くなりました。
[S 23.38.943 W 46.25.135]
ここは小高い山といったところです。残念ながらなにもありません。この辺は14年前にあった自生地ということで したが、宅地開発がすごい勢いで行われているようで、そこら中に家が立ってしまって、ありそうなところがなくなっ てしまっています。
[S 23.38.762 W46.24.723]
ここは草丈の高い湿地といったところですが、ここにも食虫植物はありませんでした。
[S 23.38.843 W46.24.615]
ここは、前の地点から少し奥に入ったところで、池になっています。巨大なサンショウモがありタヌキモがありそう なところですが、残念ながらなにもありません。ここからは、歩いて1時間ほどまわりを探索しましたが、食虫植物は ありませんでした。植物はアサガオの原種みたいなのとか、いろいろな花があり、なかなか楽しめますが、肝心の食虫 植物はありません。
[S 23.44.838 W46.26.783]
ここは、道路脇の池になっていてアシみたいなのが生えています。つりをしていますが、何かあまりきれいそうな池 ではありません。ここにも食虫植物はありませんでした。ここで、ハミングバードを発見、しばらくそのかわいらしさ に見とれてしまいました。
[S 23.44.001 W46.30.021]
ここは、山の中入ってきたところで人工の池になっているところで、2段になっています。13時20分過ぎタヌキ モ発見、初めての食虫植物との出会いです。タヌキモだーとつい走っていってしまいました。ここのタヌキモは、サン パウロタヌキモとして日本に出回っているものと同じものと思われます。かなり赤い個体もありなかなか良いタヌキモ です。2段になった貯水池両方に見られます。上の段の奥は湿地になっていて花の咲いている個体があり、それを見る ため湿地につっこみましたが、ズブ・ ズブ・・ ズブズブ・・・・・ やってしまいました、いきなり沈んで しまい思わず膝をついてしまいました。あとはもうどうとでもなれ状態でした。ホテルに帰ってバスタブで洗濯したの はいうまでもありません。ここのドロは細かくていくら洗っても出てくるのにはまいりました。 あと、ここにはもう1種類違うタイプのタヌキモが混ざっているのとU.ギッパがありました。発見種 U.breviscapa, U.foliosa, U.gibba 種名は違うかもしれません。
[S 23.44.224 W46.28.878]
ここも、池になっているところですが何もありませんでした。
サンパウロ周辺の探索はこれで終了してホテルへ戻ります。明日は、飛行機でベロホリゾンテに飛んでカラッサの自生 地へ向かいます。
【August 22 : Sao Paulo - Belo Horizonte - Caraca】
22日、5時30分バゲージダウン。5時45分朝食。6時出発です。かなりいそがしいですが、8時の飛行機に乗るにはしかたがありません。バリグブラジル航空 RG−865便にてサンパウロからベロホリゾンテに飛びます。約1時間のフライトです。ほぼ、時間どおりに出発、9時20分ベロホリゾンテに到着しました。南米タイムかと思っていましたが、大きい空港は時間どおりにフライトしているようです。
ガイドのアントニオさんと落ち合いワゴン車で Caraca を目指します。12時過ぎに車の入れる最終地点の教会へ到着、ここで昼食をとります。当然、ビールもとります。南米にきたらビールは水代わりです。
水といえば、ブラジルでは必ずミネラルウォーターを飲むようにしますが、水にはセンガスとコンガスの2種類があって、通常はガスの入っていない、センガスの方を頼みます。コンガスはガス入りで、日本で売っているペリエと同じようなものです。教会も綺麗だし、景色も良いし実に良いところです。13時、ここから歩いて目的地の滝へ向かいます。
[S 20.06.167 W 43.28.949]
ここは滝に向かう途中の草むらです。ここで、D.コミュニス、D.モンタナを発見しました。また、途中にはパエ パランツスもあります。
発見種 D.communis, D.montana tomentosa。
[S 20.06.196 W 43.28.902]
小さな池になっていますがなにもありません。滝はもうすぐです。
[S 20.06.384 W 43.28.565]
道のすぐ脇の水路のようなところで、黄色い花を付けたミミカキグサを発見。みんなで、写真を撮りますが風が強く
なかなか思うように撮れません。
発見種 U.nervosa, U.pusilla
[S 20.06.385 W 43.28.504]
滝の下です。D.モンタナの群落が花を付けています。
発見種 D.montana tomentosa。
ここからいよいよ滝登りです。といっても、きついながらも足場の良い道がありますので、そんなにたいへんではあり ません。滝の上からのながめは最高です。水はタンニンが入っているのか茶色です。
[S 20.06.334 W 43.28.432]
滝の上にきました。滝の下同様、D.モンタナの群落が花を付けています。小さいウトリクラリアもありますがなん だかわかりません。滝の周辺を時間をかけて探しますが、他のものはなかなか見つかりません。U.プベッセンスがあ るということで探しますが見つかりません。もう、下山しようというときに木の陰から柴田先生がU.プベッセンスを 見つけだした執念には頭が下がるおもいです。
発見種 D.montana tomentosa, U.pubescens, U.olivacea?。
予定をだいぶオーバーしましたがこれで下山します。帰りにパエパランツスをちょっと開いてみましたが、虫は入っていませんでした。ブロメリオイデスではありませんので念のため。パエパランツスはたくさんの種類があります。教会までもどり、ベロホリゾンテのホテルへと向かいます。
【August 23 : Belo Horizonte - Diamantina】
23日、8時出発です。何か市があるということで道路にホテルの前からテントが並んでいます。ホテルの前が公園になっていて池がありますが、時間がないので見に行くことが出来ませんでした。今日はディアマンティナへの移動です。ブラジリアへ向かう道の途中からディアマンティナへ向かいます。道は舗装されていて100キロ近いスピードで走っていきます。所々、道に盛り上げたところがあるためそこではスピードを落とします。スピードを押さえるためにあるんでしょうか。どこに行ってもあります。この看板を見落としたら車のダメージは相当なものです。
[S 18.35.220 W 43.53.717]
ここは道路脇のガラ場のような所です。ブラジルはいたるところが牧場となっていて杭が打ってあり、有刺鉄線が張 り巡らされています。牧場でないところはほとんどありません。そのためなかなか中に入っていくことができません。 どうみてもウトリのありそうな場所でないので、ドロセラを探します。道路と牧場までの間を探してみますが、食虫植 物はありません。
また、ディアマンティナを目指します。途中、ドライブインみたいなところで昼食となります。ここも量り売りです。ただ、ローカルビールが安い1レアルです。ここまでくると完全にブラジルポルトガル語の世界ですので、ものを指で指して、数を指で出すという世界です。言われても数すら数えられません。
昼食を食べていると1台の乗用車が止まりました。地元の人が何か買いにきたようなんですが、車からは、え・・・ 車から人が湧いてきます。1,2,3・・・・・ 子どもが多いとはいえ8人くらい乗っています。やー すごいですー また、自生地を目指します。自生地の上まできましたが、入っていく道がありません。自生地は目の前の崖の下です。迷ったあげくようやく、13時30分、自生地に到着です。
[S 18.14.346 W 43.37.357]
ここは、小さな川が流れていて周りは丘になっているようなところで、牧場になっています。有刺鉄線の隙間から入 ってちょっと調査します。まず、川辺から見てみますが何もありません。川の脇にちょっとした湿地のような所があり そこで、D.モンタナを発見しました。
[S 18.14.911 W 43.37.203]
ホシクサ類がいろいろあってなかなか楽しいです。この辺から、あまりウトリがないのでホシクサ ファンに走り出 してしまいました。
今度は山側を見てみます。草原のようになっています。草丈30センチくらいです。草の中にD.コミュニス、D. モンタナを発見しました。花も咲いています。土の表面は乾燥していますが、中は普通の湿り気です。
山から水が流れたところにはゲンリセアとウトリがあります。何だかわかりません。
他には何も発見できず、そろそろ帰ろうかというとき、山の中腹にG.アウレアの花が咲いているのを発見し、みん なで撮影会となりました。
[S 18.14.990 W 43.37.283]
黄色い大きな花で見応えのある良い花です。ここは、砂質でベチョベチョしているような所ではなく、普通にしめって いるようなところです。
ここの周りで、D.グラミニフォリアも発見できました。あまり大きくない個体で、個体数は少なかったようです。 実際に見てないのですいません。別の所を探しに行ってました。
16時30分、日暮れが近くホテルへ向かいます。途中、撮り終わっていたフィルムを換えようとしたところ、フィルムが巻き戻っていない!!! せっかくのG.アウレアの花が壊滅状態となってしまいました・・・・・・・・・・・・
ホテルは綺麗なところで、街も綺麗、プールがあって、サウナがあり、サウナ上がりにビールが飲めて最高です。
洗面所が詰まったときには焦りました、たまたま、ハンガーガ針金製だったため1ついただいてしまい、無事解決しました。何をしていたかはご想像のとおりです。
発見種 U.gibba, D.communis, D.montana tomentosa, D.montana montana, D.graminifolia, G.aurea, G.repens。
【August 24 : Diamantina】
24日、9時出発です。今日はディアマンティナ周辺の植物を見に行きます。Cristais Waterfallを目指しますが、50分ほど走った、途中の川のところでまず探してみます。
[S 18.10.862 W 43.37.167]
川に流れ込んでいる水筋にU.スブラタを発見、さらにその上の溜まりでは、U.ギッパが花を付けていました。上 流側ではU.ヒスピダとD.ビローサがあったようですが30分ほどで本来の目的地の滝へ移動となってしまい残念です。
発見種 U.gibba, U.hispida, D.villosa, U.nana?。
ここから、少し走ると目的地の滝に着きます。集合時間を決めてみんな思い思いのところに散っていきます。これから、1時間30分が勝負です。とりあえず、ウトリのありそうな川筋からチェックしていきます。
[S 18.09.412 W 43.36.043]
わき水が川に流れ込んでいる所にU.スブラタを発見、そしてよく見ると周りの岩のドロの所にいっぱい花殻が着い ています。ここは、川から2メートルくらいの高さの所なのですが、雨季にはこの辺まで水がくるようです。で、よく 見るとウトリのようです。花が鈴なりについたあとがあります。U.スブラタではありません。残念ながら葉っぱも花 もない状態です。写真を撮って、花殻を摘んで移動します。 今度は滝の上の草原を探してみます。
[S 18.09.473 W 43.35.916]
草原の中でドロセラが花を付けています。ここは、かなり乾燥しています。土の中には湿り気が残っているところで す。赤い葉っぱに、ピンクの花が綺麗です。この周りにはランが咲いていたり、わけのわかんない植物があって楽しい ところです。ただ、みんなランには見向きもしませんが。ここは、雨季には水が流れて湿りそうな所です。
発見種 U.subulata, U.neottioides, D.villosa, D.sp.Congonensis。
ここで、サンドウィッチで昼食です、ガラナを飲んで次の場所に向かいます。40分ほど移動してダート(赤い土です)道から探します。地元の車が通り過ぎていきます。カメラを向けると陽気に答えてくれます。もう少し先に行ってみます。少し先に農場があり人がいます。珍しいです。そこら中に牧場の有刺鉄線は張り巡らされていますが、見えるところに人もいなければ、家もない、家畜もいないのがほとんどです。先ほどの車の人たちで情報を聞いてみます。GPSは反対側の牧場の中500メートル位の所を指しているんですが、入っていくことが出来ません。この先の川まで移動してみます。草むらの中にドロセラがあります。D.montana?
トゲトゲのブロメリアがあり水が溜まっていますので、割ってみてみますが、虫は入っていませんでした。他には何もないので先ほどの農場まで戻ってみます。農場の中を川が流れてるということでそこに入れてもらうことにしました。
[S 18.17.270 W 43.44.293]
川の中にはU.ギッパが草原にはD.モンタナがあります。草原はからからに乾いています。
日も傾いてきたので、今日はこの辺でホテルに引き上げます。まだ、少し時間があるのでディアマンティナの街の中を見て回ります。ジャポチカが直接木に花を付けています。すごいです。しかし、外国人なんか全くこないのか見せ物状態です。掃除が行き届いていて綺麗な街です。教会はいくつもあります。おみやげものやで買い物もしますがま、まだドルが使えました。
また、今日もサウナ上がりにビールが飲めて最高です。今日は一人でプールでひと泳ぎです。今回もどこかで泳ごうとひとり水着を持ってきていました。明日は、シポをめざします。夜、明日のコースについてモメモメですが、もう寝ます。
【August 25 : Diamantina - Serra do Cipo】
25日、8時30分出発です。シポをめざします。シポまでのコースは2つあり、ガイドの話では1つは最悪のコンディションで行けないということですが、そちらの方が植物がありそうでモメモメしましたが、とりあえず10キロぐらい先の町の所までいって様子を見るということで、そこまで行ってみます。
約1時間ほどで到着。ここまではダートですがそんなに悪いというほどではありません。しかし、この先がすごいような気はします。結局、戻ってメインの方の通りを行くことになりました。町の入り口に川があり、ここを見てからシポへ向かうことになりました。
[S 18.36.699 W 43.33.684]
川岸を見ていきます。すぐにD.コミュニスとD.モンタナを発見。そこから少し上流の溜まりでU.ギッパが花を 付けています。この3つはどこに行ってもよくあります。
[S 18.36.690 W 43.33.485]
川岸のほぼ垂直に切れた斜面にD.ビローサを発見し撮影会です。ここは、普通の湿り気です。小川が流れ込んでい てオタマジャクシがいっぱいいます。少し上流の反対岸でもD.ビローサがあり、こちらの場所はかなり乾燥していま す。植物もまばらです。
発見種 U.gibba, D.communis, D.montana tomentosa, D.villosa。
シポをめざします。メイン側の通りといってもダートです。町を通過します。道が石畳です。ん・・・ なんか車がよれた・・・
しばらくして、車が止まります。パンクです。昨日から運転手がタイヤに空気を入れたりしていましたが、ついにいってしまいました。どうせなら食虫植物のありそうなところで止まってくれれば良かったのに。道沿いに探しますが両側牧場で入れません。道にサトウキビが1本落ちています。天の恵み。早速むいて食べながら探します。
1時間近くたつのに車がきません。どうしちゃったんでしょう。パンクした車の所まで戻ってみます。まだ直っていません、運転手は通りがかったバスで助けを求めにいったそうです。ジャッキが変なところにかけてあります。これではタイヤ交換できそうにありません。デフにかけなければ上がるわけないじゃないか、とかみんなで言いましたが運転手がいないので、そのままにしてお昼にすることにしました。ちなみに車はベンツです。 お昼をとってしばらくすると車がきました。ここで、泊まりにならなくてよかったです。また、シポをめざします。シポは遠いいです。16時30分、日暮れ間近ですがシポの自生地に到着しました。
[S 19.13.274 W 43.30.017]
ここは、小高い丘で草原になっています。かなり湿っているところに、パエパランツスがあります。乾いている所に D.モンタナがあります。周辺を探しますが、もう、日没です。暗くなりかけたとき、草丈30センチぐらい草の上にドロセラの葉っぱが、D.クリソレピスです。土は普通の湿り 気です。つぼみを付けています。草の中の葉は枯れていて草の上のみ葉が着いています。大きくて見応えがありとって もいいです。ここには小さい個体が見あたりません。草の生長とともに大きくなったような感じです。
発見種 D.montana tomentosa, D.chrysolepis。
もう写真にはなりません。ホテルに向かうことにします。途中、野火で草原が燃えています。しかし、これだけ広いところではあまり気になりません。日本ならたいへんな大火事です。
19時15分ホテルに到着。もう、真っ暗です。三日月と星空がとても綺麗です。フロントのところにシポの動植物のポスターが飾ってあります。その中にありました、パラパエンツス・ブロメリオイデスです。研究会会誌に出た写真とちょっとイメージが違います。花に特徴があるようです。セラ ド シポの写真集があり借りて花の名前をビデオに収めました。これで、食虫以外の花の名前もOKです。今日もいろいろありました。
【August 26 : Serra do Cipo】
26日、今日は早起きです。ブーゲンビリアの花にハミングバードがこないかとビデオを回したまま、眺めて待ちますが来ません。あちこちに花が多すぎるみたいです。ホテルの下は滝になっています。専用の滝といったところです。朝食の前に見に行ってみます。高さ5メートルほどの段になった滝ですがいい景色です。水はタンニンが入っているのか茶色いです。ツバメが崖の石の間から顔をのぞかせています。ホテル側には特になにもありません。瀬野さんが滝を渡って反対側を見に行ってきたところ、U.ギッパとU.プシーラがありました。軽登山靴だったため濡れたくないので、明日、長靴で渡ることにしてホテルに戻ります。ホテルといっても平屋で横に長い建物ですが、プールもあり、花も多く綺麗なところです。ついでにサウナもあります。ただ、シャワーのみでバスタブはありません。そーいえばディアマンティーナもバスタブはありませんでした。洗濯ができない・・・・・
朝食後、9時出発です。今日は、近くの滝のところが良いポイントなので、そこを登ってみます。車で10分ほどで滝の入り口に到着、ここからは徒歩で登ります。30分ぐらい登ったでしょうか滝の上に出ました、小さな沢が滝になって100メートルくらい落ちています。滝の上から下を眺められますが、ちょっと怖いです。ビデオなどでは高さがわかりませんがちょっと高いです。ただ、景色は最高です。この、石のごろごろした沢筋を探しながら登っていきます。しばらく登ると、水のわき出したところにウトリがあります。D.モンタナも見つかりました。少し上では、U.トリカラーが水のわき出したところにありました。
[S 19.18.921 W 43.35.994]
沢を登りきったところの山の斜面は草原になっていて、端の方に水がしみ出して田んぼ状になっています。草原部分 にはD.モンタナがあります。もう、このころにはD.モンタナはいっぱいあるので飽きています。水のしみ出したと ころに黄色い花が咲いています。ゲンリセアです。すぐに撮影会が始まったのはいうまでもありませんが、膝をつくと びしょ濡れになるのでたいへんです。ウトリもありますが何だかわかりません。
さらに登ると平坦なところに出ました。先の道をめざします。川を越えると水の溜まっているところがあります。水の 中に何か黄色いものが。 え・・・ 花が咲いています。何と水中ギッパです。水深60センチくらいのところで水底に葉っぱがあり、そこ から、花茎を上げていますが、水上ではなく水中で咲いています。花が咲いてから水没したとは、考えにくいところで 不思議です。
発見種 D.montana tomentosa, G.filiformis, U.gibba, U.tricolor, U.trichophylla え!?どこにあったんだ?。
家畜の糞があったりして、牧場の中のようです。道には車が来ていません。どこで待ち合わせなんでしょう。ガイドは帰ってしまってわかりません。もとのところに戻るようなんでしょうか。もうだいぶ来てしまっているので戻るのは大変なので、先へ行ってみることにします。道沿いにはアリ植物あったりします。
先に昨日通ったような道が見えました、が、やはり車はいません。合流点には門があります。やはり牧場の私有地内のようです。門を乗り越えて外に出ます。道に出ると先に家が見ますので、そこへ行ってみることにします。お店があります、食べ物屋のようでガラナでやっと一服できました。旅行会社の下岡さんがここの人に車で乗せてってもらって車を探しに行きました。 ほどなく車が来ました、もうお昼を過ぎているのでここで昼食にします。持ってきたサンドウィッチで昼食です。冷えたビールを買って最高です。
今度は、世界でここにしか自生していないという植物を見に行きます。途中、場所がわからず作業場で作業している人に場所を聞いたところ、国立公園の自然保護官?(監視官)ということで案内してくれることになりました。
ちょっと走ったところに、入り口があり歩いていきます。草原の中を車の輪だちがあるだけで、これでは入り口はわかりません。途中にドロセラがあります。パエパランツスも何種類かあります。その中に、パエパランツス・ブロメリオイデスらしいのがあります。ただ、下が膨らんだりしていないのでこれがそうなのかよくわかりませんが、花はホテルのポスターにそっくりで、花茎の先で分かれています。ブロメリオイデスにしちゃいましょう。
ここにしかないものとはジャイアントレクア(Giant lily?)とか言っていましたが、みんなあんまり興味がないみたいです。
発見種 Paepalanthus bromelioides。
このあと、公園のインフォメーション・センターに行って、パエパランツス・ブロメリオイデスのある場所を聞きましたが、そこら中にあるということで、どれがそうだかはっきりしませんでした。
日暮れなのでホテルに帰ります。
途中、Tシャツが買いたいということでお店に行きますが閉まっています。が、たまたま、オーナーが通りかかって開けてくれることになりました。ここは、水車があってピンガ(代表的なお酒です)を作っているようです。Tシャツはあまり良いのがなかったんですが、ピンガは美味しい。サンパウロで飲んだときはたいしたことなかったんですが、ここのは美味しい。不純物かいっぱい入っているんでしょうか。裏の方から出してきてくれますが安い。サンパウロで箱入りで、13レアルくらいしていたんですが、ここでは、たった2レアル!!。工場直売バンザイ。ただ、ビンの大きさがバラバラで、ビンに割れないように、バナナの葉が巻いてありコルクで栓をしただけです。1本買ってしまいました。ただこのままでは持って帰れません。荷物の中に入れたらたいへんなことになります。
明日は、いよいよ帰国です。今日のうちに荷物をまとめます。
【August 27 - 29 : Serra do Cipo - Belo Horizonte - Tokyo】
27日、今日も早起きです。さっそく滝の反対側を見に行きます。滝は水量が少なく簡単に渡れます。水の滴っているところにU.プシーラとU.ギッパが花を付けています。今度は滝の上に行ってみます。岸辺にU.ギッパがいっぱい花を付けていてみごとです。朝食の時間になってしまい残念ながら戻ります。ホテルの近くに小川がありそちらも見に行きたかったんですが、残念です。
今日は、チェックアウトを遅くしてもらい、D.クリソレピスが、あったところをもう一度調べてから、空港に向かいます。今日もいい天気です。一度も雨に遭うことはありませんでした。
8時30分出発です。約1時間ほどで到着です。11時30分集合で、また、思い思いの場所に散っていきます。さっそくD.クリソレピスのあったところへ向かいます。やー 咲いてます咲いてます。ピンクの花が綺麗です。D.モンタナもピンクの花を付けています。撮影を開始します、今回三脚を持ってっていながら一度も使いませんでした。今まで自分が写っている写真がほとんどないので、石の上にカメラを置いてD.クリソレピスと記念撮影です。
このあと、ウトリのありそうな場所をめざします。また、ちょっとアリ塚を借りて記念撮影、以外とアリ塚は柔らかくパリパリして少し崩れてしまいました。そしたら出てくる出てくる、すぐにアリがいっぱい出てきてしまいました。あぶないあぶない。蛇には出会いませんでしたが、ダニはよくいます。完全防備していますが、いつの間にか腕にとりついています。
おととい行けなかった崖を降りてみます。ありましたありました、崖のところにU.スブラタらしきウトリの花のあとそれとD.クリソレピスの小さいのとD.モンタナです。D.クリソレピスの小さいのは始めてみました。また、近くに大きなキノコがあります。キノコといってもキノコ状になったアリ塚のようです。変わった形です。高さ1メートルほどあります。
崖の下は思ったほど湿っていなくて、草原になっています。D.モンタナがいっぱいあります。赤いのや緑のなどいろいろなタイプがあります。時間がないので移動します。
川があったので川筋をちょっと見てみます。なんかウトリがありますが何だかわかりません。残念ながら時間になってしまいました。ホテルに戻って着替えてから空港へ向かいます。
ホテルへ戻る途中、野火で焼けたところにパエパランツスがあり、これを見てみます。焼けていますがちゃんと生きています。たぶんこれがブロメリオイデスだと思いますが、よくわかりません。写真を撮りここをあとにします。
ホテルでシャワーを浴びて、荷物を完全にパッキングします。しかし、荷物が増えています。本とお土産で1袋荷物が増えています。あやしいピンガはというと中身は水筒の中に収まっています。けして、密輸しようというのではありません。免税範囲です。入りきらなかった分は飲んでしまいました。
さあ、いよいよ帰国です。長いようで短かった日々でした。ベロホリゾンテの空港へ向かいます。ベロホリゾンテからサンパウロへ、ここで乗り換えて、ロサンゼルス経由で成田へ飛びます。
空港で1週間一緒だった運転手さんとガイドさんともお別れです。出国税が36ドルかかります。サンパウロで出国手続きと聞いていたんですが、国際線のためかここで出国手続きが終わってしまいました。サンパウロまでは約1時間のフライトです。
サンパウロ到着、乗り換えます。預けた荷物はスルーして成田まで行きますので、手間がありません。しかし、乗り換えるのになんだか延々と歩かされます。また、手荷物検査です。中に入るとあまりお店がない、そして、なんと両替所がない。物はドルで売っている。レアルが残っている・・・ でも、確か来るときロサンゼルスのトランジットルームに両替所があったはず、それを期待します。1万円分ぐらいレアルが残っている!! まー それくらいだけなら良いのですが、バリグブラジル航空から呼び出しがかかっているとのこと。またまた、トラブルです。やってくれちゃいました。ベロホリゾンテでチェックインが終わって、席が決まっているのに席を代えてくれとのことです。この便が日航との共同運行便とのことで、席の割り振りを間違えたか、ダブルブッキングをした模様です。良い席に代わるのならかまわないのですが、悪くなっているのです。それで、まとまって席を取ってあったのに、バラバラにされてしまいます。出発まで時間がなく、ロサンジェルスでの変更を申し入れてそのまま出発します。
13時間ほどで到着です。しかし、長い。ロサンゼルスでトランジットです。無事、レアルはドルへと換金できました。
しかし、円からドル、ドルからレアル、レアルからドル、ドルから円と一回りすると手数料で2割近く目減りします。必要なだけ換えるのがやはり良いようですが、お金がないのは怖いです。余談になりますが、トラベラーズチェックはほとんど使えないそうです。大都市のみ多少使えるそうです。また、クレジットカードはVISAとマスターカードが使えるそうで、アメックスは使えないそうです。で、席はどうなったかというとやっぱり代わらないまま成田へ飛び立ちました。10時間ほどで成田です。しかし、長い。
29日、12時30分成田に到着しました。24時間以上飛行機に乗り続けやっと到着です。もう、着ている物が汗くさいです。バリグブラジル航空からのお謝りを受け、バックを受け取りに行きます。バックを受け取りここで解散です。
柴田先生たちは標本をもち植物検疫に向かいます。私たちは通関します、私一人がパスポートを見ながら延々質問されましたが、バックを開けることもなく通関できました。ベネズェラのとかいっぱいあったのがいけなかったんでしょうか。
駐車場に電話して、駐車場のバスに乗り、車を受け取って、長い旅も終了です。でも、まだ13時30分、ここは成田、千葉県。ということで、成東に向かった若林でした。めでたしめでたし。 完。
長くなりましたが、雰囲気だけでも伝わりましたでしょうか。つたない文章で分かりにくかったかと思いますが、次に行かれる方の少しでも参考になれば幸いです。 なお、今回の発見種名は、柴田先生から頂いた速報より転載させていただきました。これから同定されて多少変わるかもしれませんが、ご了承ください。