Byblis giganteaの新産地報告

Phill Mann
意訳;池田竜樹

その旅行は、Mark=Stuartからの早朝の電話によって始まった。Markという人物はいつも忙しげに飛び回っており、家族でさえも常に彼の居所を把握できないほどだ。それにもかかわらず彼との旅をする事になるとは、なかなか無い事である。
かくして、私達はPerth東部へとやってきた。ここには現在その数を減らしつつある優美な植物Byblis giganteaが自生しているのである。 現在、本種の主な自生地の2箇所は保護されている。まずはCannington Swanpへ行く。ここは絶滅の瀬戸際にたたされている場所で、産業開発がすぐ近くまで迫っており、ほんの数株ばかりが寂びしげに生えているだけであった。もうひとつのPerth北部では,広範囲にわたって自生が見られ、周囲の環境も良好に保たれており、とりあえず保護地としては及第点である。とはいえ、ここだけで本種は安泰だとは言えない。ほんの少しの愚かな事でも自生地を消滅させる結果を容易に招き得るのである。

舗装道路より外れ,小石混じりの脇道に駐車すると、すぐに特徴ある草姿が目に入った。紫の花も美しい。時期が遅かったため,このあたりにも分布しているDrosera達の姿は見られなかった。ここは一面Byblis giganteaが繁茂しており、その数は5.000株は下らないと思われる。面積は半ヘクタールほど。ここにもB.giganteaは自生している。明らかに本種は開けた場所を好み、脇芽や種子で盛んに増殖している。午後の日差しを受けて葉は緑がかった黄金色、花は鮮紫色そのままに輝いていた光景は忘れ得ぬものである。 かくして、素晴らしい時間と数多くの写真、そして、いくつかの種子という収穫を得て、今回の旅は終了した。