泉の妖精 ビブリス

赤塚 靖

ビブリス(Byblis)の意味は、ギリシャ神話に出てくる泉の妖精だそうな。確かに見にまとった露が陽の光に当たり輝く様は、確かに妖精を彷彿させる。群生して、ライラック色の花を咲かせたビブリス達はさながら、泉の周りで囁き、踊る妖精達の様であり、見ていて楽しさ、愛しささえ感じるので好きなのである。(しかし、個人的にはこの形容はリニフロラに言える事で、大柄のギカンテアにはちょっと当てはまらない気がするが...。)

しかし、恋愛というものは大体が上手く行かないもので、我が家には妖精達が全く居着いてくれない。恋焦がれてるだけで気ままな妖精達には、我が家はお気に召さない様だ。聞く所に寄ればJCPS主宰 田辺邸ではこの妖精達があちこちに居着いているようで、私にとっては羨ましい限りである。

じゃあ、恋愛のイロハとしては、まず相手の事を良く知る事が大切であるので、早速調べてみた。妖精ビブリスはビブリス科に入る。ビブリス科は2属7種(最近3種増えました。)で、ビブリス属とロリデュラ属の2属。種としては

Byblis liniflora
gigantea
aquatica(=aff.liniflora゛Darwin゛)
filifolia(=subsp.occidentalis)
rorida

Roridula dentata
gorgonias

という様になっていますね。今回はビブリス属だけに絞りましょう。では、ビブリスは何の仲間なんでしょうか?粘液を以って捕虫をするのでモウセンゴケの仲間なのでしょうか?実はビブリスは自分で消化酵素を持たないためにモウセンゴケの仲間とは見なされてはいないのです。ですから、別にビブリス科として、設けているんですね?ロリズラは食虫から外された事もあります。
学問的には食虫?と思われていても、じゃあ品種としてはどうなのか?というとなかなかどうして魅力的なのですね?最初に書いたようにビブリスの魅力は露をまとった姿と花の大きさと美しさがいいんですよ!花は体の割には大きくて幾つも咲かせます。しかも、その花が植物体のあちこちに点在するんです。まるで、妖精が光り輝いて、花を幾つも身にまとっている様なのですね?そこが一般のドロセラと違う所ですね? ビブリスはリニフロラは一年草扱いで、毎年種で株を更新します。という事は、上手にやれば種でドンドン殖えていく訳ですね?ギガンテアは多年草扱いで、以前この情報誌にも寄稿されておられる方がいらっしゃいましたね。先日出版されたオーストラリアのアレン.ローリー氏が著された「Carnvorous Plants of Austraria Vol3」に詳しく載っています。

さて、ビブリスは専門に裁培されている方が少ないと聞いております。かく言う私も裁培出来てません。でも、冒頭で書きました様に、裁培はしてみたいのです。今年は是非とも、この素敵な妖精達を、我が家に招き入れて 居着いて貰えるように努力して見ます。今日の所はビブリスの魅力をご紹介しましたが、栽培方法も述べられず、妙なお話になってしまいました。妖精達がちゃんと我が家に居着いてくれるようになったら栽培方法を紹介出来るでしょう。また「なんだそんなことも知らないのか?」とおっしゃる方がいらしたら、是非ともお教え下さいませ! それでは、ビブリス 可愛い妖精達に心惹かれる方が少しでも増えたら嬉しい限りです。