栽培の簡単なメキシカンピンギキュラ

坂本 匡一

性質  原種はメキシコ高山性なので、乾燥やある程度の寒さにも耐え、日本の環境にもあう。
魅力  花の美しさ、植物体に比較して花が大きい事。花期長く、成熟株は四季咲きとなり夏場以外は花が見られる。多肉茎の葉と、冬芽の美しさ。水やりの簡易さ。低温にも耐え、戸外での栽培も容易。
原種 モラネンシス・アグナタ・エセリアナ・エーレルサエなど。
交配種 ウェザー・セトス・マルシアーノなど。
栽培環境(温度)
最低気温 5度以上。冬場の管理法では、室内に取り込むかワーディアンケースや半透明の衣装ケースなどで栽培する。 温室がある場合は、最低15度。温度が低い時は、出来るだけ空中湿度は高めでも、コンポストは乾いていることが原則です。
最高気温30度前後。 風通しで随分違う。夏場の管理は遮光を強めにして風通しをよくし、毎日の水遣りでも良いが朝の水遣りが午後には乾くような環境が必要です。
栽培環境(湿度・風通し) 高めです。 日本の湿度より高くした方が良い成績。
栽培環境(日光) 弱め、遮光50%で日照時間は長い方がベストです。棚下でも、遮光20−30%でも育ちますが、葉が徒長したり、黄ばんだりします。
栽培環境(置き場所)
 夏場 野外の60%遮光(防風ネット緑色)で東面以外は全面一部屋根があり雨避けも兼ねる。鉢は、発砲スチロール箱の蓋(小量水が貯まる)にビッシリ入れスチロールの水が長い時間滞留しないようにストッキングを垂らして、毛細管現象で2−3時間で水が無くなるようにしている。
   冬場 半透明の波板張りの無加温室に移し、水やりを3日に1度程度に減らす。風通しは悪い。
       葉挿しや葉挿しの幼苗は、最低温度15度程度の温室で栽培する。
湿度を保つ秘訣 大きな薄いトレイに水を張ってその上で篭に入れた株を栽培する。
鉢(容器)  
エセリアナ・エーレルサエなどは、素焼き鉢で水苔植え。他のモネネンシス・エマルギナータ・アグナタ・ウェザー・セトス・マルシアーノなどは、プラ鉢に水苔か杉皮が良いです。(杉皮での栽培はまめに水やり出来る人)

コンポスト
種類 水苔・杉皮
配合物 蛇紋岩(粉末一摘み)・石灰石やサンゴ(小サジ一杯)肥料(マグアンプK1粒)
軽石栽培 適当な大きさの軽石に植えられる程度の凹みをドライバーなどで作り、苗を何ヶ所かに植える。
         高温を嫌がる種類は軽石を腰水し栽培すると夏でも石が冷たい。 
蘭との居候栽培
カトレアなどの鉢に無造作に置いておくと元気に育ちます。適度に乾燥する程度が良いみたいです。
ヘゴや板付け まだ、試してないのですが滲み壺やヘゴ板などでも環境が合えば栽培できると思っています。これはもう少し経験が必要です。

増殖法 
葉挿し 今回私が提示した、8種類の種は非常に葉挿しでの成功率が高いです。
   [時期] 11月から4月まで、室温が15度有ったり、ワーディアンケースや温室の有る場合は、11月から、真夏を避ければ何時でも出来るんですが、秋の葉が固まってからが良いようです。
   [要領] 植え替えなどを行う時に、葉の根元からしっかり抜いて葉の芽出しが良いです。
[挿し床] 100円ショプで売っているA4のファイルケース(幅2cm)を寝かし細かい鹿沼土を5-10mmひき、採取した葉を綺麗に並べ、噴霧器で用土が濡れるほど水を与えます。 カビや葉が痛む場合が有りますので、木作酢の千倍液なども良いようです。
[植替え] 葉が枯れて無くなったり、春になったら1株ずつ水苔などで植え替えます。丁寧に柔らかく植えるのがコツです。
実生  今回が初めての経験ですが、葉挿しと変わりません、挑戦してみて下さい。
株分け植え替え時に、株分かれした鉢は良く観察し、無理矢理で無い程度に株分かれしている鉢は、鉢数を増やしてやって下さい。