熱帯高山性植物の栽培

森 馨

N.aristolochioidesは5月にEXOTICAより輸入した我家のものは無事夏越ししたことと、私なりのネペンを含めた熱帯高山性の植物の性質をお話したものです。 それもランを15年ほど栽培していますので その経験上の話ですし N.aristolochioidesはこうしたから枯れなかったと言うことではありませんのでご了解下さい。30%の遮光下で外に下げてあっただけです。ただし扇風機の風が当たるところにありました。何かのヒントになればと思います。
植物は色々な場所に生えています。ネペンはやせた土地に生えていますしサボテンは乾燥した土地に生育しています。ですが彼らは好んでそこにいるわけではなく、そこしか生活の場がなくてそういう所にいる訳です。
サボテンを例にとりますと 水が嫌いな植物ではなく、水が少なくとも生きていける植物なのです。 今日本で実生が盛んに行われていますがかなり空中湿度の高い温室で栽培されている種が多いのです。 実際我家ではパフィオ、バルボと同居していますが、いたって順調に生育しています。ですから殆どの環境には植物は順応してくれるのですが、只一つ熱帯高山性の所謂夏暑がるものだけが順応しません。私はランの原種が好きでコロンビア、エクアドルから今までに500株以上購入しましたが、その経験から判断しますと、極端に暑さに弱いものは暑くなるとすぐに枯れてしまいます。やや強いものは今のように暑さがやや遠のいてから突然黒くなって枯れてしまいます。人間もそうですが夏場の暑い盛りより、暑さの和らいだ今ごろの方が亡くなる方がずっと多いです。コンポストが雑菌によって劣化して・・・と言うご意見もありましたが、どうでしょうか? ご承知のように赤道付近は日本のように四季がありません。通年同じ気候です。仮にですが海抜3,000m位のところで、気温が20度としますと、日本の夏は暑すぎます。クーラーをいれている部屋でも20度にしている家はないでしょう。又冬場温室を持っている方でも最低温度20度にしている人もあまりいないと思います。せいぜい15度くらいですか。 夏の暑さばかり注目されますが、冬の温度も低すぎるのではないでしょうか? 私はこの温度差が彼らには耐えられないのではと思うのですが・・・。皆さん如何お考えでしょう。
 あと暑さに全く抵抗力の無いもっと高いところにあるものですが、例えば4,000m以上に生えているラン(マスデ等)です 私の友人が30坪の温室内に滝を作り、大きな加湿器2台で視界が悪いほど霧を出し、尚且つクーラーガンガンで栽培していますが日照、湿度、温度を考慮してもうまく出来ないそうです。海抜の高いところは当然空気も薄いでしょうし、気圧も低いと思います。 温度、湿度だけの問題でもなさそうです。 
と偉そうなことを書きましたが、私は枯れてしまうものは「我家の家風に合わない」と諦めています。ただ心がけていることは、この手の植物を輸入する場合は秋に、又植え替えも秋にして暑い夏が来るまでに十分根を張らせる様にしています。