
2007/6/18
山梨県甲府市の総合市民会館で6月18日、参院選挙の山梨選挙区予定候補3人による公開討論会が開かれました。
甲府青年会議所、山梨県女性団体協議会など5団体でつくる「やまなし公開討論実行委員会」が企画したもので、日本共産党の花田仁、自民党の入倉要、民主党の米長晴信の3氏が出席。200人の聴衆を前に2時間にわたって、年金問題や教育問題、格差、憲法などについて討論しました。コーディネーターは山梨学院大学の江藤俊昭教授が務めました。
「消えた年金」問題について花田氏は、(年金保険料の)納付記録を国がすべての受給者、加入者に提供するという党の提案を紹介し、「自民、公明、民主の歴代厚生労働大臣の責任は大きい」と指摘。「社会保険庁の解体は最悪の責任のがれです」とのべました。
「格差社会」への考えを問われた花田氏は、「(格差は)自然現象ではなく、格差をただすことが政治の役割。住民税増税や相次ぐ社会保障の切り捨てに国民の怒りが広がっています」と話し、国保税の1人1万円の引き下げなど、党の「緊急福祉1兆円プラン」を説明しました。
また、「集団的自衛権」「憲法改正」のテーマで花田氏は、集団的自衛権の行使は絶対に認められないとのべるとともに、「争いは外交交渉で解決するのが世界の流れであり、憲法改悪には絶対反対です」と訴えました。
自民党の入倉氏は、「年金を(参院選の)争点にして不安をあおるやり方はおかしい」「子どもをめぐる犯罪が増えているのは、道徳教育が戦後抜け落ちたから」などとのべ、憲法については「改正すべき」と明言。その理由を、「時代おくれ、自主憲法でない、解釈論は限界」と説明し、「『憲法前文』は何をいっているのかよくわからない」などと話しました。
民主党の米長氏は、「(政治を立て直すには)二大政党制を育てていくしかない」と話し、「本格的な二大政党制になれば参議院はいらないというのが本当の思い」と発言。年金問題では、基礎年金一元化の際の財源について、「政権をとってみないとわからない」としながら、「全額税金でまかない、場合によっては消費税を上げるかもしれない」と話しました。また、司会者から「憲法を参院選の争点にするのか」と問われた米長氏は、「(今の憲法には)時代おくれの部分もあると思うが、それより大事な問題があり、争点にすべきではない」と答えました。
米長氏の発言に対し花田氏は、「安倍首相が任期中の改憲を公言しているもとで、(憲法を争点にすることから)逃げるべきではない」と批判。「これから参院選に出ようという人が『参院はいらない』とは驚いた」と指摘しました。また、「憲法前文がわからない」と発言した入倉氏に対し花田氏は、「こんなに分かりやすい文章はない」と「前文」を読み上げる一幕もありました。
同実行委員会が企画する3氏の公開討論会は、富士吉田市でも6月27日に開催される予定です。