船の上でも正月はやってきます。
停泊中(ドック)と洋上のどちらも正月を体験いたしました。
まずは停泊中ですが、ちょうど長崎の三菱ドックに入渠中に正月を迎えました。
このときはすでに下船が決まっていましたが、後任の次席さんは1月5日にならないとやってきません。
ドックも正月の三日までは休みですが、後任が来て引継ぎが終わらなければ下船できないのが船の仕来りです。
ドックにに入渠中は船員さんたちはドックの寮で生活をします。
正月はやることもないのでレンタカ−を借りて雲仙まで行出かけたり
夜は寮で宴会をしたりして過ごしました。
雲仙へは、ボ−スンとセ−ラ−さん、メスさんと私で出かけて
温泉につかったり、温泉卵を食べたりして楽しい正月を過ごすことが出来ました。
左の写真は左からクォ−タ−マスタ−と私、セ−ラ-さんです。
雪の長崎を買出しに出かけて鍋で一杯といったところです。
船では味わうことの出来ないドックでの思い出です。
元旦には局長さんの奥さんが長崎まで来ていましたので、お雑煮を頂いた記憶があります。
内地の停泊が長くなると船員さんが家族を呼び寄せる事は良く有ります。
次の寄港地が国内ならばそこまで乗船していくことも可能です
航海中も正月はやってきます。
正月用に特別の献立があります。賄いの皆が腕によりを掛けて正月料理を作ってくれます。
もちろん鯛の御頭付で赤飯もあったような気がします。
キャプテンの訓示からカラオケの余興が朝から始まり、それぞれがワッチの時間になると持ち場に戻って行きます。
私も朝から一杯やって、0−4のワッチですので11時45分に無線室へ引継ぎに入りました。
今だから言えますが、正に飲酒ワッチであります。
かなりの量を朝からやっつけましたので無線室のイスに座っているのがやっとの状態です。
それでも500KHzだけは聞き耳を立てて聞いています。通信士の性というやつでしょうか...
特に電報も無く、沈黙時間と海岸局の一括呼び出しのみをNILでログに記載して局長さんと交代です。
4時間酒が抜けたので5時からの夕食はまた晩酌から始まりです。
今度はそこそこにして8時からのワッチに備えて仮眠を取ります。でも猛者はワッチ、酒、ワッチ、酒で正月を過ごすようです。
しかしながらこれも大洋航海中のことであり、峡水道通過の時や、入港、出港時は酒など一切入りません。
とにかく古きよき時代の船の正月、2005年の正月に思い出して思いつくまま書いてみました。