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(タイの社会面記事)

過去記事

2003年07月01日 〜 2003年07月10日



2003年07月10日

都内を中心にマッサージ・パーラーを中心とする一大エンターテイメント施設を運営するクルゥア・
デーウィス(Davis Group)のオーナーとして知られ、現在スクムウィット・スクエアーの破壊事件を首
謀し又系列のホノルルで未成年者を雇用した容疑で取り調べを受けているデーウィスことチュー
ウィット・ガモンウィシット氏が初めてマスコミに対して口を開き警察に長年に渡って月1,200万バー
ツをみかじめ料(*)として警察に支払っている事を明らかにし波紋を投げかけています。
 タイを代表するハーレー・ダヴィッドソンのコレクターと知られる一方で人物像に関しては長年謎と
されてきたチューウィット氏によると、みかじめ料は袋に詰められた大量の現金の束のみならずロー
レックス等の物品で提供することもあり、また本人が出頭を警察に打診していた破壊事件に関して
は出頭直前に過去にみかじめ料を支払った事がないヂャックティップ首都圏警察本部長から、逮捕
をちらつかせて金銭の要求があったとし、出頭ではなく逮捕扱いにされたのはこの金銭支払いを
拒否したからであるとしています。(尚、チューウィト氏自身は具体的にヂャクティップ氏の名前を
上げていません)
 またチューウィト氏によると閣僚メンバーのP氏も経営する施設の常連で、P氏の口から法に触れ
る様な経営は行っていないとの「お墨付き」を貰っていた事も明らかにされています。
 今回の有る意味でタイ社会では「常識」になっている警察によるみかじめ料の要求に関する告白
に対し、警察側は事実無根であるとして告発する構えを見せていますが、一方でタクシン首相は昨
日警察幹部との食事会を終えたあとで記者団に対して警察は国民の為に働くべきであると同時に
法の執行者としての立場として決して違法行為に手を染めてはならないとの常識的な認識を示し
た上で、食事会に於いてみかじめ料徴収の実態調査を命ずると共に今後この悪しき習慣を絶滅する
為に、みかじめ料として動いていた金銭を国の発展の為に寄与する為の資金とするための新たな規
則の創生を含め前向きに取り組む意向を明らかにしていますが、タイム・フレームに関しては暫く時
間が欲しいと述べるに留めています。
 また、みかじめ料徴収問題に関しては国家反汚職委員会も昨日までに調査に乗り出す可能性を示
唆しています。
 因みに現在閣僚メンバーでPがつく人はプラチャイ副首相、プロミン・エネルギー大臣、ピチェート
財務副大臣、プラパット環境大臣、ポンテープ法務大臣、プラッムワン副国務大臣、プラチャー副
国務大臣等々が居ますが、中でもプラチャー副国務大臣は某マッサージ・パーラーを中心とする
有名エンターテイメント施設の事実上のオーナー企業で昨年トゥカター・トーン賞を受賞した映画
製作・配給会社でもある某社の実質的なオーナーとしても知られていますね。

「民主党議員を大物に仕立て上げる為の更迭であることを否定」
大物殲滅行動(*)の為に作成されたブラックリスト(*)に関して、パンンガー県から報告された大物中
の大物の人物が僅か2名と少なすぎる事を理由に、更迭を臭わして地元選出民主党議員で野党連
合最高顧問(*)のヂュリン・ラクサナウィシット氏の実弟であるヂャルット氏を含めあと2名をリストに含
めるようパンンガー県知事に要求していると民主党が訴えている問題に関し、ワンムーハマッドノー
国務大臣は昨日その訴えを否定した。
 ワンムーハマッドノー国務大臣は、民主党側の訴えに対し、本来ブラックリストに誰彼が含まれ、ま
た野党関係者がリストに含まれているかについては明らかするべきものではないが、政府及び大物
殲滅行動の名声を傷つけるような策動がある限りは、有る程度言明しておく必要があると断った上で、
パンンガー県知事に追加を命じたのは地元の公務員と民間人各一人で、地元や国政レベルの政治
家は一切含まれていないとした。
 その上で、本来汚職や殺し屋等々の違法行為に身を染めていないとされる人物に関して何故民主
党側がリストに含まれていると文句を言っているのか理解できないとし、これは明らかに政府のとる
政策の信用失墜を狙った策動であるとして、民主党側の対応を批判した。



2003年07月09日

「大物殲滅行動 - 首相のお友達なら闇賭博開帳もOK」
下院法制及び人権委員会内に設置された大物殲滅行動に絡むブラックリストに関する調査部会の
統括責任者の職にあるスワロート・パッラン氏(チュムポン県選出民主党下院議員)は、昨日開かれ
た会合を終えた後に記者団に対し、あらゆる階層の国民から私書箱9宛てに大物に関する情報が
寄せられている事を明らかにした上で、中には政府が大物殲滅を高らかに宣言する一方でバンコ
クの都心部であるペッブリー通り沿いでは未だに闇賭博場が摘発されることなく堂々と営業している
との告発が寄せられ、この告発に基づき各政党から派遣された代表者を交えて部会内で調査した
結果、件の闇賭博場を開設している人物はタクシン首相と非常に親しい関係に有ることが判明した
ことを明らかにした。
 同氏によると件の闇賭博場に関する告発文には近隣住民10人以上の署名がされているという。
 尚、「首相と非常に親しい人物」に関して一部報道では首相顧問であるトライロン・インタラパット氏
であると報じている。
 また同氏によると、この問題に関しては既に大物殲滅行動に関わる国務省を始めとした関係機関
に報告済みで、告発の真偽及び「首相と非常に親しい人物」がブラックリストに掲載されているか否か
について調査すると同時に、仮に事実であった場合、何故リストに掲載されていなかったか調査する
よう依頼済みであるが、同氏自身が持っている資料を見る限りは件の人物の名前はリスト上には掲
載されていなかったようだという。
 一方同氏によると、件の闇賭博場とは別に政府側の対応が遅れがちになっているカーキ色の制服
(警察)及び緑色の制服(軍隊)に関係する人物及び国政レベルの政治家30人以上に関する告発も
寄せられており、今後殲滅行動に関わる関係機関の代表者を含めこれら告発されている者の中で
違法行為を行っている者の特定作業を行う予定であるとしている。

「タイ通信公社二分割民営化を閣議承認」
スラポン・タイ通信公社(*)総裁は、昨日朝開かれた定例閣議に於いて懸案となっていた同公社の民
営化に関して、現在の主要な業務に基づき8月中に二つの会社に分割民営化し、将来の株式上場を
目指すことで閣議承認を得られた事を明らかにした。
 民営化により設立される会社は以下の通り。
 1.ゴー・ソー・トー通信株式会社(*) (払い込み資本 100億バーツ)
   (ゴー・ソー・トーはタイ通信公社のタイ語略称)
 2.郵便株式会社(*) (払い込み資本 7億5千万バーツ)
 尚、各社の英語正式名称に関しては記事作成時点では明らかになっていない。
* これとは別に闇宝くじの方式を採用した宝くじが7月17日より売り出されることも閣議決定しています。



2003年07月08日

「大物殲滅行動は政治ゲームではない」
ワンムーハマッドノー国務大臣は、7月4日にガーンヂャナブリー県内で民主党関係者の自宅等で大
がかりな捜索活動が行われ4人が逮捕された件に絡み、民主党が大物殲滅行動の名を借りた政治
ゲームであると批判している件に関して、大物殲滅鼓動は監視・摘発対象者を選んでいおらず、仮
に何も不正行為を働いていないにも拘わらず、この行動により煩わされたり不公正な扱いを受けるよ
うな事が有れば、当然彼らには政府に対して抗議をすることも可能であるとし、公正を期して行われ
ている事を強調した。
 その上で同大臣は、この政策は純粋に長年タイの社会に巣くい国民から機会を奪ってきた「悪」を
殲滅させる為に厳格に法律に則って行われているおり、政治ゲームの為に行っていないことを
1,000%保証することが出来るとした。
 一方、民主党側が政治ゲームで無いので有れば政府に近い人物が監視・摘発対象に含まれてい
ることを明確にするべきであると要求している事に関しては、再度政府関係者であろうと民主党や野
党関係者であろうと関係なく不正行為を行っているものは全て対象になることを強調した上で、この
政策は政府側が準備したブラックリスト以外にもタクシン首相やチャワリット副首相、関係当局者への
通報という道が残されており、仮に民主党側が政府に近い「マフィア」が居るとの証拠を掴んでいるの
であれば遠慮無く適切な方法で通報して欲しいとした。
 また、昨日早朝にスパンブリー県内で先にガーンヂャナブリー県内で行われた捜索に絡んで県議会
議員やガムナン等の地元大物の自宅等を含む15ヶ所で大がかりな捜索活動が行われた件に関して
は、あくまで殺人事件に絡んだ捜索で大物殲滅行動とは関係ないと発言している。
 ガーンヂャナブリー県内で発生したタイ・ラック・タイ党に近い地元県議会議員が射殺された事件に
絡んで実施された昨日スポンブリー県内に於ける捜索活動は、ピチット第7管区警察署長陣頭指揮
の元200人以上の捜査員を動員し県内15ヶ所で行われ、登録済みの拳銃数点の他、防弾ベストや数
百万単位で金銭の出し入れが繰り返されていた銀行の預金通帳等が押収され3人が逮捕されている
が、この捜索に関してピチット第7管区警察署長は明確に大物殲滅及び射殺事件の捜査の為に行っ
たものであると発言しワンムーハマッドノー国務大臣と微妙に異なる発言をしている。
 また、昨日行われた捜索では予想外に押収物件が少なかったことから当局関係者の中に摘発対象
者との間に癒着があった者が居たのではないかとの疑問も提議されている。

「タイ湾縦断高架道路は実現可能」
タクシン首相は昨日、現在政府が検討中のサムット・サーコンを起点にレーム・パック・ビヤを経由し
チャームへと至るタイ湾縦断高架道路建設計画に関して、多少の小さな問題はあるが実現は可能で
あろうとの認識を示した。
 タクシン首相によると、建設による経済効果、地元や環境に与える影響を調査する為に大学教授等
の学術経験者を含むメンバーで構成された検討・調査チームを結成しており、依然最終報告にまでは
至っていないものの、道路建設による船の航行や砂浜への影響等の問題に関しては既に解決済みで
あるとしている。
 船の航行に障害を与えないために最大で100メートル高になる高架縦断道路の建設計画に関しては
開通により従来からの道路沿線で商いをしていた人々の商売機会を奪う可能性が指摘されているが、
タクシン首相は、バーン・ナー 〜 チョンブリー高架道路の建設計画が持ち上がった時にも同様な問題
が指摘されていたが実際に開通した現在になっても全く旧来からの路線で営業していた人々に影響を
及ぼしていない事を例に出し、地元住民の理解を求める意向であると語っている。



2003年07月07日

渋滞時や警察官が排ガスのチェックをしているときなど、運転手が「やばい」と思ったときなどは運
転手の一存で路線に無い道路に突然入ってしまったりする、非常にフレキシブルな運行(笑)をして
いる緑バスですが、昨夜遅く日本人や外国人が多く住む地域を走る2番の緑バスが立木に衝突、
転倒し負傷者40人(!)を出す事故が発生しています。
 報道によるとパーク・クローン市場から終点のサムット・プラーガーン県サムローンに向かってい
た2番緑バスがスクムウィット通りのソイ53の入り口付近にさしかかっていた時に、スピードを出しす
ぎていた当該バスが前方を走行中だった車を避けるために左ハンドルを切ったために道路脇の立木
や電柱に接触・衝突し転倒した模様で、この事故で頭に負傷を負った運転手を含む約40人が負傷し、
内4人が重傷を負ったようです。
 尚、負傷者に日本人等の外国人が含まれていたかについては報じられていません。
 それにしても負傷者40人という事はそれ以上の乗客が緑バスに乗っていた訳で、おそらく乗車率
は軽く200%を超えていた状況だったんでしょうね。

「インフルエンザ、デング出血熱、レプトスピラ症に注意」
本格的な雨期を迎え、この時期に感染者が増加するインフルエンザ(*)、デング出血熱(*)及びネズ
ミの小便が媒介するレプトスピラ症(*)に感染しないよう公共保健省病害対策局のヂャラン局長が国
民に向け警戒を呼びかけている。
 ヂャラン局長は、これらの感染症に感染することを防ぐために日頃から体を健康に丈夫に保つ事が
最も重要で、特に充分且つ衛生的に調理された野菜を含んだ食事と果物の摂取 継続的な運動が
効果的であるとしている。
 タイ語では出血熱を意味するカイ・ルゥアット・オークという単語で表現される事が多いデング出血
熱に関しては、日頃から蚊に刺されない様に注意する事が肝要で、また特に高熱が続いている子供
は迅速な医療機関による診察を受けるよう心がけるべきであるとしている。
 一方、高熱、全身の倦怠感、咳、鼻水の症状が伴うインフルエンザに関しては年間8-9万人の感染
者が出ており、特に小児、高齢者、病弱な人が感染した場合は肺炎を併発し死に至ることもある感
染症で、雨で衣服が濡れてしまった場合は体を冷やさないためにすぐに乾いた衣服に着替えることも
効果的な予防法となるとしている。
 また、タイ語でネズミの小便熱を意味するローク・カイ・チー・ヌゥーという単語で表現されるレプトス
ピラ症は、高熱、全身の倦怠感、頭痛の症状が伴うネズミの小便が媒介する感染症で、特に雨期に
農業に従事する人の感染例が多く報告されていることから、この時期に水に触れることが多い特に
農業関係者やため池等で魚釣りを行った人等は長靴を履いたり、頻繁に足の洗浄を行うことが効果
的な予防法になるという。 

「カーキ色の悪魔 - 女子生徒に恥辱的行為を働く」
ナコン・シー・タムマラート県の県都内にある警察署の署員2人が、友人が巻き込まれた銃撃事件の
事情聴取と偽り連れ出した17歳の女子生徒に気を失わせる薬を飲ませホテル内で強姦行為を働い
ていたことが明らかになった。
 7月5日19時頃保護者に伴われ県都内の警察署に現れた地元商業専門学校3年生のノーイさん
(17、仮名)が警察に証言したところによると、7月4日18時頃ムワット・ヂョーことポンサック・ペートノー
ンチュム警察大尉とムゥー・ティットことサーウット警察中尉 (姓は不明)が寄宿舎に現れ友人2人が
通学途上で何者かに銃撃され後に一人が死亡した事件に関する事情聴取のために署まで来て欲
しいと要求されたため、警察に協力したいとの一心で彼らに同行した。
 しかし、ノーイさんを乗せた目隠しの為か全てのウィンドウ部分が遮光フィルムで覆われたホンダ・
シヴィックは警察には向かわず、ナコン・ガーデン・ホテルの駐車場に入ったため、ノーイさんが大声
で泣き叫んで抵抗したところ、一端はホテルを出て約1Km離れたところにあるパブ・スーパー・スプリ
ングに連れて行かれ、そこで一杯飲んでから寄宿舎に返してくれる事になったが、実際に出された
飲み物には意識を失わせる薬物が仕込まれており、意識を失ったノーイさんが翌5日朝9時頃に意
識を戻した時にはホテル・ラーチャーの一室で真っ裸でサーウット警察中尉と一緒に横になってい
たという。
 意識を取り戻した当時、何が起こったのか解らず泣き叫ぶだけだったノーイさんが唯一記憶に残っ
ているサーウット警察中尉との最後の会話は最後の生理はいつだったかという同警察中尉からの
問いかけだった。
 ノーイさんは、その後寄宿舎に戻されたあとで保護者と相談の上病院で診察を受けた結果明らか
に性交渉が行われた形跡が認められたため、強姦されたと確信し、そして今回の告発に至ったとい
う。
 今回の告発を受理した警察側は事の重大性に鑑み可及的速やかな解決を目指し捜査を進めて
行く意向を表明、同時に児童保護規則に基づき検事、社会福祉関係者同席の元でノーイさんから
更に事情聴取を行いたい意向であるとしている。



2003年07月06日

「大物殲滅行動は野党迫害の手段にあらず」
タクシン首相は昨日放送された国民向け政見放送(*)の中で各県知事及び県警察からの報告に基
づき作成されたブラックリストについて、正式な内容報告を受けていないと断った上で、違法行為に
身を染めている大物中の大物の名前の収集を急がせたことによりリストはほぼ完成状態にあり、現
在整合性のチェックを行うと同時に報告責任者である各県知事及び警察署長自身に不審な点が無
いか調査を進めていることを明らかにした。
 また、タクシン首相は大物殲滅行動(*)は決して野党を迫害するためのものではない事を強調した
上で、現在取締当局者全てに対して政府に関係する者若しくは野党に関係する者にこだわることな
く、また表面的な部分に惑わされることなく、純粋に法律に則って違法行為を犯し社会に害悪をもた
らしている者の摘発に注力するよう指示したことを明らかにし、喩え社会に欺き表向きには「良い人」
を演じ広く信頼されている人物も摘発対象に成り得るとした。
 その上で、タクシン首相は野党側が政策遂行の名を借りた迫害行為であると批判している7月4日
ガンヂャナブリー県内で行われた摘発に触れ、これはあくまで(タイ・ラック・タイ党の下院議員に近
い)県議会議員が殺害された「事件」の捜査の一環で有るとし、捜査は全て法律に基づいて公平を
期して行われており、大物殲滅行動とは距離を置いた行動で有ることを強調している。
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一方、タクシン首相は放送の中で高騰基調にある株価指数(*)に触れ、株価の値上がり差益獲得を
目的に株式投資をしている人々に対し、しばらくは値上がり要因を新聞等の情報より、むしろファンダ
メンタル(*)面にに注目する様呼びかけている。
 タクシン首相は、外国投資家による活発な取引で下降傾向にあった株価指数は高騰傾向にあり、
500ポイントにまで届く水準にあるとの認識を示した上で、これは外国投資家が如何にタイの経済及
びバーツへ信頼を寄せ、しいてはタイの国家発展の方向性及びそれを達成しているタイが持つ潜在
能力へ信頼を寄せているか証明するものであるとした。
 更にタクシン首相は低金利政策や経済開発のための投資基金として政府が設立したワーユパック
基金(*)の働きも、より安心して投資できる環境作りに貢献するであろうとした。



2003年07月05日

「大物殲滅行動 - 格好の獲物?」
先日正式にスタートした大物殲滅行動に於いて政府側は国民に向けて誰彼に関係なく大物の殲滅
に真剣に取り組んでいる事をアピールすると共にライバル政党である民主党のイメージ悪化を期す
ことが出来る格好の獲物を見つけたようである。
  大物殲滅行動に関しては、政権内に巣くう「悪」から目をそらすために歴史的に放置されてきた社
会悪の根絶という大義を乱用した反対勢力つぶしに利用される可能性も指摘されていた。
 大物殲滅行動(*)開始宣言から一夜明けた昨日早朝6時頃、第7管区警察署長を筆頭に同管区所
属の警察官及びナコン・パトム県に所属する警察特殊部隊(*)員で構成された100人以上の捜査官
がガンヂャナブリー県内の地元ではガムナン・シヤッで知られている元民主党同県選出の下院議員
で現在同県内の民主党タイ・ヨート地区支部長の職にあるプラチャー・ポーティピピット氏の自宅や
親類及び近親者の自宅や関連施設合計7ヶ所で拳銃等の武器類の押収のための捜索活動が一斉
に展開され、拳銃等の武器類が発見された3ヶ所に関わる人物4人が銃器類の不法所持の疑いで
逮捕された。
 逮捕された者の中には拳銃類が押収されたゴルフ場”ブルー・サパップラーイ” (タイ語記述に基
づく)の経営に関わっているガムナン・ユンこと現在民主党同県選出の下院議員パイブーン・ピムピ
シットターウォン氏に近い人物も含まれている。
 今回の摘発に関して一部誌面では大物殲滅行動に基づきチャワリット副首相直々の指図に基づ
いて行われたとの記述も見られたが、表向きには同県選出のタイ・ラック・タイ党下院議員に近い人
物(県議会議員)が射殺された事件に絡んだ家宅捜査であるとされており、ワンムーハマッドノー国
務大臣も大物殲滅行動との関わりに触れず、法律に基づいた捜索で有ることを強調している。
 今回ターゲットになったプラチャー・ポーティピピット氏が党執行部に名を連ねている民主党の幹事
長のプラディット・パトラプラシット氏は、今回の摘発行動は大物摘発行動の枠内で行われたもので
あるとのい認識を示した上で、明確な基準に基づかない今回の摘発行動は所謂マフィアの襲撃と
同じようなものであると批判、その上で今回のみならず今後も政権側が都合がいいようにブラックリ
ストに記載された名前を書き換えて野党側に結びつく人物に無理矢理繋げる可能性を指摘し、今後
もこのようなやり方が蔓延れば、大物の基準は一体何かという疑問を抱かざるを得ないと不快感を
露わにしている。
 今回のプラディット氏の発言は、政権側がパンガー県選出の民主党議員2名をブラックリストに加え
るために県知事に対し更迭を示唆することで圧力を加えていると一部で報道されている事を受けた
ものと見られる。
 尚、ワンムーハマッドノー国務大臣は、圧力ではなくパンガー県から報告された大物中の大物に該
当する人物が2名と極端に少なすぎる事が更迭の原因と成り得るとのみ発言している。



2003年07月04日

「南部で同時襲撃事件が発生、民間人を含む6人が死亡」
警察や教師等の公務員を狙った狙撃事件や爆破事件、武器庫の襲撃強盗事件が多発している南
部3県の一つパッターニー県内の三ヶ所で、ほぼ同時刻に警察官を狙ったと見られる襲撃狙撃事
件が発生し民間人1人を含む合計6人が死亡した。
 尚、南部で多発的に発生している襲撃、狙撃、強盗事件に関してはイスラム分離主義者の仕業
で有るとも指摘されてきた。
 昨日19:15分頃、パッターニー県ヤッリン地区の港に通じる路線上に設置された常設検問所を4-5
人のグループが襲撃、当時検問所の施設2ヶ所で折からイスラム教のお祈り(*)を捧げている最中
だった警察官3人が死亡、それと時間をおかずサーイ・ブリー地区では強風の伴う大雨の真っ最中
に大木の影に隠れていた人数不明の襲撃犯が常設検問所を襲撃する事件が発生、この襲撃では
室外に居た2人の警察官と、たまたま同所を訪れ帰宅途上にあった27歳の男性地元住民が死亡し
た。
 尚、サーイ・ブリー地区で発生した犯行では、犯人グループは逃走用にバイクを使用していたとの
報道も見られた。
 一方、ノーン・ヂク地区は、上記の襲撃が発生したのとほぼ同時刻に通常の警戒活動のために
同地区内のバーン・バーサエー通りを走行中だった警察の車輌が襲撃グループを乗せた緑色のト
ヨタ製小型トラックから出会い頭に銃撃を受け、一時撃ち合いになったが、そのまま逃げられてしまう
事件も発生している。
 尚、この襲撃では警察側に負傷は発生していない。
 警察では、何れの襲撃も非常に秩序だっていることから何等かの形で軍事教練を受けた者等に
よる犯行との見方を強め、非常線を張って犯人検挙に努めると同時に、逃亡先となる可能性のあ
る隣国マレーシアの当局側にも捜査協力を仰ぐ意向であるとしている。(本日夜までに正式に協力
を依頼したとの事)
 尚、犯行の背景については、本日朝までの報道では、何等からの理由で社会的な不安を煽る事を
志した一団による犯行との見方を強めているとの発言のみで、具体的な所属、背景等に関しては
語られていない。



2003年07月03日

「セクハラ教授出頭す」
現在大学4年生になる女性に対し、職位を利用し執拗に性交渉を迫る等のセクハラ(*)行為を行った
容疑で出頭命令が下されていた大学教授が昨日中央犯罪抑止局(*)に出頭してきた。
 出頭してきたのはナコンサワン県の地元農業関連団体の理事で、また同県内にあるパーク・グラー
ン大学で臨時講師及び附属研究所で研究員の職にあるサーノン・チャイルゥアンチョート容疑者で、
公務員という地位を利用し被害者に対しセクハラ行為を行い、また職位を利用し職業実習のための
職場を斡旋をし、更には職位を利用し被害者の成績を改竄したり職業実習の評点を改竄した容疑が
持たれている。
 尚、今回の出頭命令は被害者となった女子大生のビーさん(仮名)が国会議員でもあるパウィーナ
ー・ホンサグン女史の財団(*)に告発に訪れたことから今回の出頭命令となった。
 弁護士を伴って出頭してきたサーノン氏は、取り調べに対し何等かの理由で自身の名誉を傷つけ
るための策動であるとして容疑事実を否定しているという。
 
「初心に戻ってLand Of Smile」
"Land of Smiles"はタイの観光イメージを代表するキャッチ・フレーズとして知られているが、最近で
はヴェトナムに"Land of Smiles"の地位を譲ってしまったと皮肉られることもあることから、危機感を
抱いた文化省(*)では、このタイ人が本来持つ寛大さを象徴するこの基本的且つ伝統的な所作の意
義を再認識し、以てタイのイメージの向上に役立てようと国民に対して「もっと微笑を」と呼びかけて
いる。
 現在、他のタイ人の持つ伝統的習慣、所作と絡めて全土的に「もっと微笑みを」キャンペーンをに
打って出る事を計画している文化省側は、決してタイ人が微笑みを失った訳ではなく、例えば一日
に三回微笑む人が六回微笑む様になればそれだけタイの持つ文化的価値が向上し、また国民に
とっても微笑みあうことは社会的な規律の維持や寛大さや感謝の意を表明する事にも繋がり意義
の有るものであるとしている。



2003年07月02日

「軍隊マフィアの存在を認識せず」
大物殲滅行動(*)の統括責任者を務めるチャワリット・ヨンヂャイユット副首相は昨日、軍隊関係者
が摘発対象となるブラックリスト(*)に記載されているのではないかとされている問題に関して、余
計な混乱や詮索を避けるためリストに記載されている人物名等を当局側が公表することは有り得
ず、また自身も正式なリストを見ていないため(実際には6月25日にチャワリット副首相宛に提出済
みであるとも言われている)実際に軍隊関係者がリストに含まれているのか否かについては承知し
ていないと断った上で、仮にリスト上に軍隊関係者の名前があった場合は直接本人から武器の違
法取引、人身売買(*)、殺し屋等々の違法行為に関わっていたのか査問する意向であると語り、身
分に関係なく全てが取締対象である事に変わりがないことを示唆した。
 しかしチャワリット副首相は同時に、リストに記載されているものの実際には無実である人物に脅
威を及ぼさないためには、リストに記載された人物に関する調査を慎重に行い疑惑の度合いから
三つの等級に振り分ける必要があると語り、暗に身内(同氏は軍部出身)をかばう可能性があると
も取れる発言をしている。
 リストに記載された軍隊関係者にはタムマラック防衛大臣に非常に近い人物が含まれていると言
われており、タムマラック氏は「非常に近い人物」を含めて軍隊関係者は一切リストに記載されてい
ないと否定する発言を繰り返しているが、一方でタクシン首相やワンムーハマッドノー国務大臣等
が軍隊関係者が含まれている可能性を示唆する発言をするなど政府内でも発言が異なっており、
軍隊マフィアの存在を実生活で認知している一般庶民をして政府側の対応に不信感を抱かせるも
のになっている。
 因みにタクシン首相は軍隊マフィア問題は長年放置されてきた重要な問題であるとの認識を表
明したこともあったが、その後トーンダウンしているのも気になるところだ。

「憶測を呼んだ空き官僚ポスト調査命令」
タクシン首相がウィサヌ・クルアンガーム副首相に対し首相府内のC10若しくはC11クラスの高級官
僚がつくべき空きポストを調査するよう命じたことを受け、遂にタクシン首相がサン・サルターノン国
家警察庁長官の更迭に動き出したとして一部マスコミが速報で報じる事態となった。
 警察内に親族を含めて知己が多い事でも知られ、また従兄弟を将来トップに昇らせる事を視野に
入れた人事異動を行ったとも言われているタクシン首相は、本人は否定しているものの、兼ねてか
らサン国家警察庁長官の職務遂行能力に疑問を持っており、また最近では政府付き記者クラブが
告発したセクハラ問題に対するサン長官の発言・対応がタクシン首相の不興をかっていたとも言わ
れており、早晩同長官の更迭が行われるとの見方が支配的だった。
 尚、今回の件についてウィサヌ副首相は、「何故単なる空きポストの調査命令が国家警察庁長官
の更迭に結びつくのか理解できない」と困惑を見せながら、今回の命令はたまたま自分が空きポス
トに関する質問に即座に答えられなかったことが発端で為されたもので、タクシン首相からは具体
的な人名を上げて命令するようなことは無かった事を明らかにした上で、CEO型地方統治(*)を視
野に入れた県知事の異動や各省庁の政務次官及び一部の局長クラスの異動を視野に入れた調
査であることを示唆した上で、一部マスコミの憶測を否定している。
* だいたいの場合、この手の憶測は「あたり」だったりしますね。



2003年07月01日

本日付の英字新聞The Nationによると、昨日BTS線オーン・ヌット駅に通じる歩道橋で日本人男
性が自殺する事件が発生しているようです。
 尚、インターネットを含む他のメディアではこのニュースは確認出来ていません。
 同誌によると死亡したのはImani Yoshimashaさん(50、新聞記述のまま)で、駅に通じる歩道橋の
踊り場付近の欄干にベルト二組をつなぎ合わせ、首つり自殺を試みた様ですが、直接の死因は
つなぎ合わせたベルトがはずれてしまった事による転落だったようです。
 尚、自殺の背景や遺書等に関しては報じられていません。

「シリントーン王女 - 子供の読書能力低下を懸念」
シリントーン王女は昨日、シリコン副教育大臣に対して詰め込み主義に走りがちな教育方針によ
り子供達の読解能力が低下傾向にあると懸念を表明された。
 シリントーン王女は、詰め込み主義により子供達はのびのびと学習する機会を喪失していると指
摘された上で、特に国語(タイ語)の授業に於いてその傾向は顕著で、教師は授業に於いて課程
の早い進行を追求するあまり子供達はのびのびと学習する機会を喪失しており、その為に子供達
は本に書かれている文章の核心部分を把握したり文章の言外に隠された作者の本位を分析する
能力が欠場している傾向にあり、それにより子供達は国語という教科の意義を把握しないまま、
「果たしてこの科目が自分の将来に役立つのであろうか」との疑問を子供達に抱かせ、更に学習
意欲を削ぐ現象を引き起こしていると指摘された。
 その上で、シリントーン王女は教師が子供達と共に考え、もって子供達の興味を維持し読解力
を養う教材として皆が知っている「遠い地(天国)」の話を交えた文章を使用する事が、効果的で
あろうとされた。
 シリコン副教育大臣によると、教師の一部にも読解力面で問題があることが明らかになっており、
今後シリントーン王女の提案を含めて小学校教育に関する専門委員会で検討していきたいとして
いる。

「小学生同士の喧嘩で一人が死亡」
他のクラスの生徒らによる暴行により、脳内出血により意識不明となり病院で集中治療を受けて
いた小学校3年生の男の子が6月30日未明死亡した。(報道により29日夜半)
 この痛ましい事件は、都内ドーン・ムゥアン地区にあるルゥッティヤワンナーライ小学校に通って
いた通称ノーン・ポーンことワラメート・ポーサワット君(8)が去る6月24日別のクラスの友人等に集
団で木等で首の後ろ等を叩かれ脳内出血による意識不明となり、入院先のプーミポン病院で集
中治療の甲斐無く、意識を取り戻すことなく死亡したもので、同じ小学校に通う児童等の保護者
等による目撃証言で、国旗を掲揚する朝礼の際に発生した児童同士の素手による殴り合いの喧
嘩が木を武器にした喧嘩に発展していた事が明らかになっており、また喧嘩に関わった児童は
ノーン・ポーン君以外は全員軽いアザだけで済んでいる事から集団による一人に対する暴行の可
能性も指摘されている。
 ノーン・ポーン君と同じ学校で教師をしている母親のパワンさん(40)からの涙ながらの訴えを聞
き事件の調査に乗り出したワンロップ・タンカナーヌラック上院女性青少年委員会委員長は、この
「非常に残念で悲しい出来事」に関して7月2日に学校関係者や父兄、生徒らを迎え真相の解明
に乗り出す意向を明らかにしている。
 一方サマック・スンタラウェート都知事側は、事件に対する対応は死因の解明後に明らかにする
意向であるとしている
 ノーン・ポーン君の遺体の司法解剖を行った先日王室からクン・インの称号が授けられたポン
ティップ・ローヂャナスナン医師によると、ノーン・ポーン君の脳内から激しい衝撃による脳内出血
が確認されており、またノーン・ポーン君には既往症(*)が無かったことから脳内出血が死亡原因と
推定できるものの、しかし脳内出血は医師による迅速な治療を受けていれば治療可能なレベル
であったことから、医師の治療を受けるのが遅かったことが脳内出血を深刻化させた可能性は否
定できないとしている。
 この事件に関しては、事件発生直後ノーン・ポーン君が頭痛を訴えていたにも拘わらず、学校側
は同君の保護者が病院へ連れて行くために引き取りに来まで自ら病院へ連れて行く等の処置を
施さなかった事も死亡原因の一つであると指摘されていた。


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