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2003年07月21日 〜 2003年07月31日



2003年07月31日

みかじめ料問題に絡んで、これまでに警察官28人の更迭及びサン本部長の喚問を終えた事
を受け、警察側は(問題に対する警察側が取ってきた対応をデフォルト化させ、国民の目を
チューウィット容疑者の容疑者である面に向けさせるために)「逆襲」にでる気配を見せ始め
ています。
 一方、チューウィット容疑者側は、スクムウィット・スクエアー破壊事件の被害者をも味方に
取り込む動きに出始めているようです。

7月29日にリリースされたアルバム”ソーン・タサワート・サラー・クンウット・ドゥワイ・ラック・ヂャー
ク・ピー・ノーン”(Vol 1Vol 2)の発売を記念してこのアルバムに参加したスゥア・タナポン、アム・
アマリン、イート、ウェーン・ティティマー、タイ・タナウット、チェーム・チェームラム、パラポン、マイ
ク・ピロムポン、ゴート・ヂャカラパン、シリポン・アムパイポン等々のストゥリング及びルークトゥン
系の歌手が一同に会したコンサートが8月17日ムゥアン・トーン・ターニーのインパクト・アリーナ
で開催されます。 勿論サラー・クンウットさんも出演します。

先日アルコール飲料(含有量0.5%未満は除く)とスタミナ飲料(*)の広告規制が閣議決定したばか
りですが、本当は域内の某小国以上にストイックな規制を志している公共保健省は、新たにコー
クやペプシー等を含むカフェインを含有したソフトドリンクも規制品目にするべきであるとして、動
き始めています。

世界的に最も厳しい喫煙規制を敷いていると信じられている、空港内の免税店と市中のタバコの
価格差が著しい域内の某小国では、昨今の中間層の伸長と共に若年層や女性の喫煙人口が増
加の一途を辿っているそうで、IT関係でタイのパンティップ・プラザより安く、しかもタイでは未だ売
られていない最新の物が手にはいることで知られているシムリム・スクエアーでは、空調入りのビ
ルで有るにも拘わらずビルの最上階の片隅でこっそりタバコを吸う輩が跡を絶たない現象まで見
られているのですが、一方タイでは話題の人チューウィット容疑者が禁煙エリアであるはずの警
察署の受付エリアで堂々とタバコを吸う場面がテレビで映し出されていますが、やはり誰も注意
する人が居ないようですね。

「サン本部長ホテルの株式所有を認める」
スクムウィット・スクエアー破壊事件を首謀した容疑及び自らが経営する施設で18歳未満の少女
を売春目的で雇用した容疑が持たれているチューウィット・ガモンウィシット容疑者が告発してい
る警察官によるみかじめ料(*)・賄賂の収受及び同容疑者が巻き込まれた拉致事件を調査してい
る下院警察委員会に召喚されたサン・サルターノン国家警察本部(*)長は、オーナーの係累がマッ
サージ・パーラーの経営に関わっていることでも知られるラチャダー・ピセーク通りにあるエームゥ
ーラン・ホテル(タイ語記述に基づく)の株式を所有していることを認める証言を行った。
 証言の中でサン氏は、エームゥーラン・ホテルのオーナーであるプリーチャー氏とは当時氏が不
動産関連のビジネスを展開していた頃から含めて30年来の知り合いで有ったことを証した上で、
株式は同氏がホテル事業の拡大を志していた1999年から2000年にかけて同氏から400万バーツ
強を投下して取得したこと、また高級官僚に義務づけられている国家反汚職委員会(*)に提出す
る資産報告書にも株式所有の事実を報告している事を明らかにした。
 しかい、チューウィット氏が経営する二ヶ所のマッサージ・パーラーの株式を所有しているとの疑
惑に関しては否定すると共に、エームゥーラン・ホテルのオーナーの係累がマッサージ・パーラー
の経営に関わっている事に関しては、プリーチャー氏が所有するビルにテナントとしてマッサージ・
パーラーが入っている可能性は否定しないが自身は一切これらのビジネスとは関係ないと語って
いる。
 一方、チューウィット容疑者が、マカオで暗殺されたシー・ヒヤンことナララット・タンポカラ氏とサ
ン氏が知己であることを両者が一緒に写っている写真を提示して告発したことに関しては、警察
学校時代を含めて40年来の知り合いだった事は認めたが、ナララット氏とは同氏の夫人がポット・
ペータナン元警察局長の養女だった関係で知り合っただけで、深い関係にある訳では無いことを
強調した。
 また、マカオでカジノを経営していたことでも知られているナララット氏がタイ国内に於いて闇賭
博場を開帳しており、サン氏が何等かの利益供与を受けていたのではないかと指摘されている件
に関しては、タイの法律では違法とならないマカオでのカジノ経営は別にして、違法な国内に於け
る闇賭博開帳を許す訳が無く、またその様な行為を行っていたとの記録も無いとして、指摘を否
定した。
* 報道によりプリーチャー氏自身がマッサージ・パーラーの経営に関係していると記述するものも
あります。



2003年07月30日

昨日開かれた定例閣議に於いて、10月1日よりアルコール飲料及び栄養ドリンクのテレビCMを
5:00から22:00までの間禁止することで合意に至りました。
 尚、公共保健省側が禁止にするべきであるとしていたプロ選手が着用するウェアーのロゴ使
用及び運動場への広告看板の提供に関しては、今後も問題無しとの決定だったようです。
 因みにタイ・ラック・タイ党は6つの華人系財閥と一人のウィスキー王に支配されていると言わ
れていますが、やはり「ウィスキー王」のロビー活動が効を奏したんでしょうかね?

「タクシン首相 - 警察機構内の権限分散を期する」
タクシン首相は昨日、CEO型地方統治政策(*)の一環として警察機構内に於ける権限の地方へ
の移譲・教化を中心にした改革に取り組む意向を明らかにするとともに、官僚機構開発委員会
(*)に対し研究部会の設立を指図した事を明らかにした。
 また、この改革の一環として(タクシン首相の知己が上層部を占める)国家警察本部(*)を従来
の国務省(*)管轄から(同様にタクシン首相の知己が上層部を占める)法務省(*)の管轄に移す
方向で検討に入っている事を明らかにしたが、構想の具体的な背景に触れることはなく、僅か
に「今すぐに移動する訳ではないが、今が取り組むべき絶好のタイミングである」と語るに留めて
いる。
 尚、今回の構想はチューウィット容疑者が告発する警察官によるみかじめ料(*)及び賄賂の収
受問題とは直接には結びつかないとタクシン首相は語っている。

「中だるみ? - タクシン首相からの前向きな発言は無し」
タクシン首相は、チューウィット・ガモンウィシット容疑者が法務省を訪問した際に暴露した拘置
所内に於ける賄賂要求問題に関して、みかじめ料問題と同様に長い間慣習化してきた悪習で
あるとの認識を示したものの、この問題は法務省矯正局(*)の問題のみならず官僚全体の問題
として政府が取り組む汚職撲滅の一環として対処するべきであるとし、特に目新しい前向きな
発言は見られなかった。
  尚、拘置所内に於ける賄賂要求問題に関しては、カワナチャイ・ワサウォン法務省矯正局局長
が、法務省内に真相解明委員会を設置すると共に、第三者的立場で真相を解明するために国
務省内にも同様な解明委員会を設置したことを明らかにしている。
 また、首班としてみかじめ料収受に関わっていた疑いのある警察官の特定作業を進めてきた
アムリン・ニヤマサグン警察監察官は昨日サン・サルターノン国家警察本部長宛に既に暫定的
に更迭されている11人の警察官を含む合計27人の警察官の氏名及び関わった不正行為の詳
細を報告、それを受けサン本部長は全ての警察官の更迭を指図するに至っているが、更迭を指
図したサン本部長自身に関しても既にチューウィット容疑者のみならず、系列にエンターテイメン
ト企業を持つエメラルド・ホテルのオーナーから新たに同ホテルの株主であると指摘されており、
本日下院警察委員会に於いて喚問が行われる予定になっている。
 一方、みかじめ料問題を告発しているチューウィット容疑者は昨日チュムポン・ガーンヂャナ下
院警察委員会委員長に対し、警察により同容疑者による自作自演であると結論づけられた拉致
事件に関して公正な取り扱いを求めると共に、警察から買収され虚偽の証言を行ったホテルの
メー・バーン、警備員等の従業員の同委員会に於ける証人喚問の請願を行った。
 請願の席上で同容疑者は、虚偽の証言を行ったホテル従業員から、通称ヂアップ署長ことマ
ナティヤ・バウォトーン警察中佐により買収されていたとの証言を得ていることを明らかにしてい
る。
 先に、同容疑者はノンタブリー県内で大物(*)としても知られている犯罪抑止班に所属するJ
(ヂョー・ヂャーン)がつく人物が買収に関わっている事を明らかにしていた。
 また、昨日の一部報道で、同業他社が営業許可証更新が認められたにも拘わらず、同容疑者
が経営する施設だけは営業許可証の更新が認められなかったため、同容疑者が別途公正な処
置を求める為の請願を行う予定であると報じているが、詳細については明らかになっていない。
* 因みにエメラルド・ホテルのプリーチャ氏は民主党の現執行部に影響力を持つサナン・カチョン
プラサート前国務大臣の盟友だったりするところが、ちょっとひっかかります。



2003年07月29日

当時のLonely Planet曰く「プールを突き抜ける展望エレベーターが目を引く」五つ星級のホテル
になる予定だったソフィテル・リバーサイド・ホテルですが、ソフトオープンを間近に控え急遽襲っ
た経済危機の影響をもろに受け、結局開業することなく、そのままうち捨てられ、遂にタイ資産
管理会社の管理下に置かれるにまで至っていたのですが、本日付の英字紙The Natio誌による
と新たに五つ星級のホテルとしてよみがえらせるためにアマリン社を中心に海外投資家を含め
た投資グループが14億バーツを投下し再開発に乗り出すようです。また、消息筋によるとホテ
ルはヒルトンのフランチャイズに所属するとの噂もあるようです。
 The Nation誌には記載されていませんでしたが、確かこのホテルはソフト・オープン間際に火
災を引き起こしてしまい、結果として当時のピチット都知事から開業許可が下りなかったのがプ
ロジェクト中止の大きな要因になったと記憶していますが、違っていたらゴメンナサイ。

個人的には”クソまずい”ビールと”クソまずい”ウィスキーとを割って作った”死ぬほどまずい”
ホッピーのような味がする(個人的には正統派ホッピーは好きです)ビア・チャーンですが、最近
新ヴァージョンのテーマソングを挿入したコマーシャルがオンエアーされてますね。
 と言うことは、まもなくカラバオの新譜が出ると言うことですかね?

っで、新譜と言えば以前ここで簡単に取り上げたGMMのストゥリング系歌手がルークトゥンを歌っ
ているアルバムが本日発売されます。(地元密着系のCD屋さんには昨日の時点で既に店頭に
置いてありましたが。。。)
 このアルバム二枚セットになっていてVol 1がストゥリング系の歌手、Vol 2がルークトゥン歌手
がそれぞれサラー・クンスットの曲を歌うという一種のトリビュートアルバムになっています。
(何故かプゥア・チーウィット系のチェーム・チェームラムはVol 2の方に参加しています)
 個人的にはVol 1 9曲目 バーン・ゲーウォが歌うマイク・ピロムポンのナックスー・モゥー・サー
ムがすっかりバーン・ゲーウォ節になっていて気に入ってます。

話は変わって、最近チューウィットさんネタばかりで申しわけありません。
 実際に殆ど全てのメディアが連日トップで報じているネタでも有るのですが、それ以上にタイで
長年存在が知られていながら、誰も真っ向から告発することの無かったみかじめ料という悪しき
社会慣習に初めて、しかもショーアップして告発した事そのものの持つ歴史的意義は喩え彼の
腹の底に何かが有ったとしても大きいものと思います。

「一皿5,000バーツの焼き飯」
スクムウィット・スクエアー破壊事件を首謀した容疑及び自らが経営する施設で18歳未満の少女
を売春目的で雇用した容疑が持たれている一方で、警察官によるみかじめ料(*)や賄賂収受の
実態を告発し続けているチューウィット・ガモンウィシット容疑者は、同容疑者が巻き込まれた拉
致事件について当局側が自作自演であると決めつけたことに関し、昨日法務省(*)を訪問し不公
正な捜査手続きにより自作自演と結論づけた警察の対応に対し公正な対処を求める請願を提出
した。
 また、同時に同容疑者は応対に出たポンテープ・テープガーンヂャナー法務大臣に対し警察に
よる不公正な捜査を立証する資料及び自身が破壊事件の容疑者として拘置収監されていた際に
「快適な居住環境」を得るために30万バーツ近くの賄賂を支払っていたことを暴露する資料を提
出した。
 応対したポンテープ法務大臣は、現状では請願の内容が真実であるか否か判別できる状態に
は無いと断った上で、仮に法務省側に解決せねばならぬ問題が有れば 再度詳細の聴取を行う
意向が有ることを明らかにした上で、何れにしても告発側、被告発側何れも公平に取り扱い調査
を進める意向を明らかにしている。
 一方、マスコミの関心を維持するためにか、毎日小出しに告発ネタを提供し続けているチュー
ウィット容疑者は、法務省への請願提出を終えた後記者団の取材に応じ、(既にタクシン首相で
さえ約束している)公正な取り扱いを受けていないと不満を漏らした上で、今回の請願の内容の
詳細に触れている。
 同容疑者によると、今回の拉致事件に関する捜査は当初から自作自演で有ったことをデッチあ
げる為の捜査であったとし、とりわけ警察特別捜査局(*)のノパドン・ソムブーンサップ局長の役割
は、(マスコミへの露出に対し)実際には捜査の課程に殆ど関わっておらず、しかも、最初は同容
疑者側に「有利」な証言をしていたにも拘わらず、法医学調査の結果を受けて手のひらを返すよ
うに「不利」になる発言をするなど、信用を置くことが出来ないものであったとしている。
 また、ノンタブリー県内のホテルに身を隠すことで拉致事件をでっち上げた結論づけているが、
証拠の殆どは(買収されていた)ホテル側から提出を受けた領収書と証言のみに依拠し、実際に
そこで採取されたものから得られたDNAが自身のものと全く異なっていたことについては全く説明
されていないばかりか、DNAの調査結果は重要ではないとまで言ってのけるなど、捜査過程にお
いて客観性に著しく欠けていると指摘、更に同容疑者の尿から検出されたメチル・アルコールの
ような死若しくは失明を招くような劇物を自ら好んで服用する者が居るのか一切説明されていない
と不満を漏らした。
 また、拘置所内で「快適な生活環境」を得るために賄賂を支払った件に関しては、収監中に妻が
持ってきた一皿200バーツのカーウォ・パット(焼き飯)を規則で禁じられていると難癖をつけた上で、
5,000バーツを支払うなら食べて良いと言われたり、またアップ・ナムをしたい場合は別に1万バー
ツの賄賂を強要されるなど、合計で30万バーツ近くを収監中に賄賂として支払ってきた事を明らか
にしている。
 更に同容疑者は、賄賂の支払いの指図は別の収監者を仲介人としてなされ、またその仲介人か
ら振込先口座等の指定が有ったこと、また拘置所内では支払い能力の有る収監者を特別のエリア
に収監する独自の規則が存在していた事を暴露している。



2003年07月28日

「最も熱心な愛読者」
警察によるみかじめ料(*)・賄賂徴収問題を告発するチューウィット・ガモンウイシット容疑者が
執筆(実際にはゴーストライターによる聞き書き)した告白本「アーン・アップ・ナム・トーン・カム」
は発売開始された7月26日だけで発行部数1万部全て売り尽くし急遽第二版1万部の追加印刷
に入るほどの人気を集めたが、ここに来て、この告白本の販売を阻止するために公安警察(*)
が一生懸命「あら探し」をしている事が明らかになった。
 公安警察側によると、現在当該書籍に関して国の社会秩序を乱したり国民の道徳心を冒涜
する等の不適切な記述が含まれていないか「精読」による調査をおこなっており、仮にそのよう
な記述があった場合、販売を停止させる処分を講じるとしている。
 また、同警察は本の中でチューウィット容疑者が政府を意味するタイ語ラッタバーンをラッタブ
ワム(膨張国家?)と記したり、警察を意味するタイ語タムルアットをシー・ガーギー(カーキ色)
と記すなど揶揄し中傷する表現が随所に見られると指摘、政府及び国家警察本部に中傷によ
る損害をもたらす可能性を示唆している。
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  マスコミを最大限に利用し劇場的なプレゼン手法で「新時代」の告発活動を続け国民の注目
を集めているチューウィット容疑者は、首都圏警察本部に所属する少佐クラス以上の警察官数
名が同容疑者を名誉毀損で告訴する動きを見せていることに関して、告訴は畏れるに足りない
と一笑に付した上で、特に名前にT(トー・タハーン)がつく副本部長は、彼自身で「名誉毀損」さ
れた事実を証明しなければいけないのみならず、仮に告訴してきたら逆にこの副本部長が闇賭
博場を開設している名前にS(ソー・サラー)がつく人物と知己が有ることを暴いた上で、更に闇
賭博場やモトサイからのみかじめ料徴収の実態を暴露してやると不敵に語っている。
 また、同容疑者によるとみかじめ料を受け取った警察官の実名を記載したリストから自分の名
前を削除したいが為に、受け取ってきたみかじめ料や賄賂を金利を乗せて返金したいと申し出
る電話が多くの警察官からかかってきているという。
 一方、チューウィット容疑者は昨日、本日(7月28日)朝9時から都内ルンピニー署にて大きな
ニュースのお披露目があるから、マスコミ各社は怠ることなく取材をするよう呼びかけている。
 当初は、「彼がここに来て証言したことに嘘偽りは無い」とヒントのみを述べるに留めていた同
容疑者は、その後の取材で当日同容疑者が首謀者とされるスクムウィット・スクエアー破壊事件
の容疑者の一人であるセート・エープことタナテープ・タマトン陸軍少佐がチューウィット容疑者を
巻き込んだ拉致事件に関し自作自演であると結論づけた「警察犯罪抑止局の嘘を暴く」重要な
証言が行われる事を明らかにした上で、犯罪抑止局に所属する人物でノンタブリー県内の大物
(*)でもあるJ(ヂュー・ヂャーン)がつく人物が拉致の自作自演を行ったとされるホテルのメー・
バーンや守衛を買収し、そのホテルに捜査班を連れて行き嘘の証言をさせたと非難している。
 また同容疑者は、今回の拉致事件の警察側の対応に対して本日14時に法務省(*)権利と自由
保証局(*)のチャーナチャウォ・チャイヤーヌギット局長と面会し本件に関する公正な処置を求め
る意向を明らかにしている。


2003年07月27日

本日タクシン首相は、チューウィット容疑者が再度タクシン首相に直接手渡しが出来ない限り
実名を記したリストを公開する意思はないと主張していることに関し、仮に第三者の手から自
身宛に回送されるまでの間にリストの一部が書き換えられたり抜かれてしまう事を懸念してい
るのであれば、チューウィット容疑者がリストの入った封筒に割り印を押すなりして厳封処置
を施して指定する第三者に渡してくれれば首相自身で封を開封する事を約束できると発言し
ています。 (11:15 TST)

「CEO型地方統治政策は権力の分散に貢献する」
タクシン首相は、昨日放送された定例政見放送(*)の中で兼ねてから懸案となっていた県知事を
企業に於ける最高経営責任者(CEO)に見立てるCEO型地方統治政策(*)案が10月1日より正式
に施行に移されることを明らかにした上で、この政策は権力の集約(中央集権)という旧来型の
地方統治への逆戻りを目指すものではなく、各県知事がより職責を理解し、住民が抱える問題
や意見に対する即座な対応が可能になるもので、むしろ全ての県に中央の権力を分散させる
政策であることを強調した。

「ただでは転ばぬ男」
昨日、タクシン首相からみかじめ料(*)を受け取ってきた警察官の実名リストの面会受け取りを拒
否された、チューウィット・ガモンウイシット容疑者は、リストを首相の自宅前で燃やす示威行動こ
そ無かったものの、同容疑者曰く「みかじめ料問題を告発するチューウィット・ガモンウィシットの
全てが記された」告白本「アーン・アップ・ナム・トーン・カム」(日本語にうまく訳せないのですが英
語に訳すとWord(s) of the Golden Bathing Tubとでもなるでしょうか?)を同日午後から発売を開
始、一般市民が行列をつくって買い求める姿が見られた。
 昨日、リストを届けるためにタクシン首相の自宅宛てに出向き、バーン・パラット署の署員により
首相の自宅への接近すらを拒まれてしまったチューウィット容疑者は、首相の代理として応対した
ピニット・タウィーサック氏から首相秘書官であるヨンユット・ティヤッパイラット氏宛てにリストを提
出すれば首相宛にも回送されるとのアドバイスに対して首相に直接手渡し出来ない限りはリスト
を公開する意向が無いとして拒絶、その上でピニット氏に対して首相宅へ向かうのは今回が最初
で最後の機会であったとし、今後はタイ人なら誰でも知っている自身が尊敬する人物にリストを託
する意向を伝えた。
 一方、チューウィット容疑者はピニット氏との会談を終えた後、記者団に対して自身が経営する
エムマーヌゥーエール(タイ語記述に基づく)と印字された社用封筒を公開、中には国家警察本部
及び首都圏警察本部に所属する警察少将から警察大将の所謂警察の幹部クラス10名以上が記
載された最も重要な資料が入っており、また別の封筒には警察少尉から警察大佐クラスまでの
警察官1,000名以上が入っている事を明らかにしたが、記者団に対して具体的な記載内容に触れ
ることは無かった。 しかし、チューウィット容疑者は、最も重要な事として本日(7月26日)午後から
サイアム・スクエアーにあるドークヤー書店にて自身の告白本の発売記念式典を行うと発表、マ
スコミの興味を維持することを忘れなかった。
 店舗を一店舗に限定して発売開始された告白本「アーン・アップ・ナム・トーン・カム」は、事前発
表無く昨日いきなり発売が発表されたにも拘わらず、大衆紙等の報道が作り上げてきた「官権の
みかじめ・賄賂問題に敢然と立ち向かう男」とのイメージを彷彿するかの如く、書店には作家や
有名人の本の発売開始に劣らないくらいの一般市民が駆けつけ、告白本及びチューウィット容疑
者のサインを求めるため行列を作る場面も見られ、用意されていた100部(一部100バーツ)は瞬
く間に完売となった。
* 因みに本にはチューウィット容疑者が経営するお店で使用できる10%割引券がついてくるそうで
す(笑)



2003年07月26日

タクシン首相へのアポ無し突撃訪問を宣言していたチューウィット容疑者ですが、事前に情報を
察知していたバーン・パラット署員らによりタクシン首相自宅付近のソイの入り口前で訪問を阻止
され、最終的にタクシン首相の代理人であるピニット・タウィスック氏が待っている近所のベンツ
のショールームへ連れて行かれたようです。
 尚、首相の代理人にリストを手渡しか否かについては明らかになっていません。
 また、タクシン首相は誕生日を記念して本日から一家揃ってシンガポールへ旅行に行く予定に
なっているようです。  (9:30 TST)

「アポ無し突撃宣言」
みかじめ料(*)告発で、最近では”ヒーロー”と呼ばれる事もあるチューウィット・ガモンウィシット容
疑者は、タクシン首相がみかじめ料を受け取ってきた警察官・政治家の実名が記載されたリスト
の直接の受け取りを事実上拒絶した事に関して、再度首相と直接面会出来ない限りは公開する
意向が無いことを再度強調した上で、本日(26日)朝8時首相の自宅を突撃訪問し面会を求める意
向を明らかにした。
 チューウィット容疑者は突撃訪問にあたって、当日面会がかなった場合は、直接リストを渡すだ
けでなく国家警察本部長の更迭を訴える予定で、更迭が実現した場合はみかじめ料問題に関し
て今後一切口をつぐむ事をその場で約束する意向とし、しかし出来なかった場合は首相の自宅
前に集まった報道陣を前にしてリストを焼却する示威行動に訴えるとしている。
 また、チューウィット容疑者は、タイ社会一般に依然蔓延っているみかじめ料の実態を調査し政
府に協力する為に独自に通報用の私書箱を設置し、市民からマッサージ・パーラー以外の例えば
ロット・トゥーやモトサイの営業権絡みのみかじめ料要求等の通報を受け付ける意向を明らかにし
ているが、時期については明らかにされていない。
 一方、同容疑者がタイ文字のイニシャルのみで報告しているみかじめ料を受け取った警察官に
関しては、現在アムリン・ニヤマサグン警察監察官を首班とする真相解明委員会が調査を進めて
おり、7月29日に同委員会から告発の信憑性や該当する人物に関する情報を含めた調査結果が
報告される予定になっている。



2003年07月25日

実はタムマサート大学を卒業後アメリカのサンディエゴ大学でMBAを取得していたり、最近では
ちゃっかり海外メディアの英語インタビューにも応じちゃったりしているチューウィット・ガモンウィシ
ット容疑者(42)ですが、昨日は朝一番から先にみかじめ料(*)収受で告発した四ヶ所の警察署長
が更迭されたことに絡み、タイ・ラック・タイ党のスローガンである「新しい考え、新しい行動」を
もじって「愚かな(ンゴー)考え、愚かな行動」と皮肉ってます。
 同容疑者は、今回の措置は20年前からある定石に則ったもので、一切新しい考えは無いと批
判した上で、給料ももらえて、しかも近日中に返り咲くことが決まっている更迭は「まやかし」に過
ぎず、一体この措置で何の解決を目指しているのか全く見えてこないと批判しています。
 また、7月26日にタクシン首相の自宅で直接みかじめ料や賄賂を受け取ってきた警察官や政
治家の実名を記したリストを手渡す事になっていたことに関し、タクシン首相が昨日までにチュー
ウィット容疑者と会う意向は一切無いと事実上面会を拒絶した上でリストは首相秘書官か警察
の監察官に渡して欲しいと発言した事について、同容疑者は、これは兼ねてから首相以外に手
渡す意向は無いと公言している自分に対して、実名を記したリストを徹底的に跡形もなく焼き尽く
して捨てろと命じているようなものだと失望感を露わにしていました。
 一方、サン国家警察本部長が再度チューウィット容疑者とは面識がないとして収賄疑惑を否
定したことに対して、チューウィット容疑者は、スクムウィット・スクエアー破壊事件に絡み逮捕
状が発行された時に、部下をわざわざ遣わしてプーゲット県に滞在中だった同容疑者をバンコ
クのホテルに連れて行き、そこで直接「無実」になるよう尽力する事を約束し、その際に「最近は
風向きも変わってきており、風が強く吹くようで有れば、それだけお金が必要になる」と語り賄賂
を求められた事を明らかにしています。
 また、みかじめ料問題に関して野党民主党のバンヤット党首が再度政権党が次期総選挙で
支持を得たいと欲すれば、当然過去から公約している汚職撲滅の一環として強力な行動方針
を打ちだしてくるはずなのに、現在のタクシン首相は一体何を考えているのかさっぱり見えて
こないと批判していますが、これはこれで非常に正しい事を言っているのですが、実はタイ・エ
ンターテイメント事業者組合の理事にはトライロン・スワンキーリーさんを初めとする民主党のサ
ナンさん系議員のお歴々が顔を揃えているという現実があったりします。

大衆紙は別にしてBangkok Postは、時々ストーリーを捏造しちゃう不思議な新聞だったりするの
ですが、昨日付の同誌に記者の名前入りで掲載された強制労働ささせられていた児童が救出
された事件に関する記事で、何故か他の全ての新聞・テレビ報道がヌゥン君という12歳の少年
が近所の民家に救いを求めたのが発覚の発端だと報じているのに対し、Bangkok Postだけは
ヌゥン君がタクシーを拾ってミンブリー署を訪れ告発したと報じていたりしてます。
 因みに、最初にヌゥン君に対面した児童擁護局の警察官自身が、ヌゥン君が救いを求めた近
隣住民からの通報で、ヌゥン君が保護されている場所に出向き、そこでヌゥン君から事情聴取
を行っ結果、ミンブリー署の応援を求めて一気に摘発と相成ったと証言しています。

っで、その不思議なBangkok Postですが、昨日付の経済欄に依然ここでも取り上げた100万バー
ツのThailand Privilege Cardの発行が決定されたという記事が掲載されていたのですが、この記
事自体はほぼ正しいのですが、Bangkoko Postではカード一口100万バーツ(約23,800米ドル)とし
ているのに対し、タイ字誌のマティチョンでは一口25,000米ドル(約100万バーツ)で販売すると報
じていたりします。
 基本的には通貨単位が違うだけで、殆ど同じと言えば同じなのですが、一体どちらが正しいの
かちょっと悩ましいです。(笑)
 因みにソムキットさんは記者会見で25,000米ドルで販売すると言っていたそうです。
 何れにしても、100万バーツを投下したらResidential Permit所持者に準ずる特典が得られるよ
うになれば元は取れそうですが、果たしてそこまで考えてくれるか。。。?



2003年07月24日

兼ねてから首相以外にはみかじめ料(*)や賄賂を受け取ってきた警察官や政治家の実名を公開
しないと公言していたチューウィット・ガモンウイシット容疑者によると、来る7月26日朝直接首相
の自宅で実名等を記した資料を手渡しする事になったようです。
 おそらく手渡しは、首相が毎週放送している政見放送を終えた9時以降になるものと思われま
す。
  また、同士討ち若しくは刺し違えの戦法に加え、新たに捨て身の戦法を思いついたチューウィッ
ト容疑者は、昨日同容疑者が経営する施設に於ける下院警察委員会メンバーによる視察を終え
たあとで、同容疑者が経営する施設は全て営業許可証で認められた数を超えた個室を施設内
に設置していることを認めた上で、今回の視察で「警察にみかじめ料や賄賂を支払っていれば
許可証の方から勝手にやってくる」事を理解できただろうと語り、更に「次回許可証が発行され
なかったら、それは当局側がチャントと問題に取り組んでいることを証明する事になる」と不敵に
語っています。
 尚、同容疑者が新たに明らかにしたところによると、許可証を得るために申請するたびごとに
それぞれの警察署の署長クラスに30万バーツ、指揮官クラスに20万バーツの賄賂を支払って
きたそうです。
 一方、首都圏警察本部は昨日までに同容疑者がみかじめ料及び賄賂を支払ったと指摘した
四ヶ所の警察署の署長を事実関係調査の為30日間閑職に更迭する決定を下しています。

一方、ワンムーハマッドノー国務大臣は、同容疑者が告発しているみかじめ料問題は、大物殲
滅行動(*)の一環として同容疑者の告発の真偽追求の行方に注目しているとした上で、同容疑
者が提供するみかじめ料や賄賂を受け取ってきた警察官等の名前が書かれたリストに基づき
監視・摘発の対象となる大物の名前が記されたブラックリストを補填する意向を示唆していま
す。

「児童に労働を強制させた容疑で摘発」
昨日未明から早朝にかけて、路上での花売りを強制されていると近隣住民宅へ助けを求めてきた
12歳の少年の証言から児童人身売買の大物エージェントと思われる夫婦とその一味約20人が摘
発された。
 都内ミンブリー署の協力を得て摘発を行った警察児童及び青少年擁護局(*)によると、今回の摘
発はミンブリー地区ニミット・マイ通り沿いの住宅に救いを求めてきた、ボロボロな身なりで体が汚
れ異臭を放っていた12歳の少年の証言から実現したもので、少年の証言から路上での花売りを
強制されていた少年・少女等が監禁されている同地区内の住宅5件の家宅捜査を行った結果、
監禁されていた年齢6歳から14歳の少年・少女26人(少年15人、少女11人)を保護、また児童人身
売買の大物エージェントと見られるマン・ヂャンナーダー容疑者(51)及び妻のドゥワンヂャイ・ヂャ
ンナーダー容疑者(45)を含む合計20人を児童に労働を強制させた容疑及び人身監禁の容疑で
逮捕した。
 同擁護局では今後児童の人身売買(*)に関わった容疑でも捜査を進める意向であるとしている。
 最初に救いを求めた少年や当該少年を保護した善意の住人の証言によると、少年は約3ヶ月
前に(証言者により2ヶ月前との証言もある)サッゲーウォ県内の自宅から、毎月1,000バーツ両親
に送金できると言われ、それを信じて雇い主についてバンコクに出てきたこと、またその際に両
親側が(人身売買の代金として)1,000バーツを受け取っていたこと、その後雇い主等の監視下で
毎日ディン・デーンの交差点付近やソイ・ラーング・ナムやソイ・スワン・オーイ付近等の飲食店が
密集する地域で一束20バーツの花を50束、合計1,000バーツを一夜で販売するようノルマを課せ
られ、ノルマを達成することが出来なかった場合は、雇い主等に殴る蹴る等の暴行を加えられたり
酷いときには足に煮えたぎった熱湯をかけられることもあったことが明らかになっている。
 今回の摘発で保護された少年・少女達は社会開発及び人間の安全保障省(*)から派遣された
職員の保護下にあるが、同省の担当者が苦渋の表情を浮かべ語ったところに夜と、保護された児
童は原則として国元の両親の元に返される事になっているが、多くの場合両親には子供を養うだ
けの充分な余力が無く、最終的にディーン・デーン地区にある児童保護施設に預け入れられる
ケースが多いという。
* 上記の記事は初期報道に基づいていますが、その後の報道では救出された子供はカンボジア
人やラオス人を含む32人で、また逮捕されたのは合計10人となっています。

「政治家こそが本物のマフィア」
現在政府が取り組んでいる大物殲滅行動(*)に絡み、トゥラキット・バンティット大学が行った世論調
査で多くの都民が政治家こそが本物のマフィアであると考え、特に回答者が高学歴であるほど、そ
う考える傾向が有ることが明らかになった。
 都内に住むあらゆる階層の都民約1,000人に対して行われた調査で、「誰が大物(*)の上に君臨
するゴッド・ファーザー(*)であると考えるか?」との質問に対して、全体の51%が政治家と答え、以下
27%が警察官、13%が官僚と回答したという。
 また、回答者の階層別では、大学卒業以上の学歴を持つ回答者で区切った場合、63%が政治家、
24%が警察、7%が官僚と答え、また初等教育以下の学歴を持つ回答者で区切った場合、32%が回答
者にとってより身近に接する機会がある警察官と回答し、以下政治家が25%と続く結果となった。



2003年07月23日

バンコクのテーサキット(行政警察官)がシーロムの交差点に近いヂュラーロンコン病院の前付近
で営業している屋台店主等からみかじめ料を徴収している実態をiTVがスクープした事に絡み、
サマック都知事は真相解明委員会の調査結果に基づき処分を下すと約束した上で、更に「約束
できること」として、今回のスクープは屋台店主等がマスコミに記事を売るためにテーサキットに
無理矢理金を掴ませたものであると断じた上で、過去からここで営業している屋台等に関しては
病院側から苦情が絶えなかったとし、7月23日(本日)より「ラーチャプラソン通りを挟んでチュラ
ローンコン大王像の向かい側」での屋台等の営業は一切禁止するとの方針を明らかにしていま
す。因みにヂュラーロンコン大王像は同病院のほぼ向かい側に建っています。
  尚、一部報道では、実際には屋台店主等は営業エリアの殺菌用の薬剤の購入費用をテーサ
キットに渡していたものが「みかじめ料」徴収としてスクープ報道されたようだと報じています。
 実は私もこのスクープ映像を偶然見ているのですが、雰囲気的には屋台主等から無理矢理金
を渡され、仕方なくポケットに入れているという場面が多々見られたように感じました。

「村再生資金政策 - 運用面で優れた町村に追加投資」
政府の大衆向け目玉政策の一つである町村の自立再生を目指す村再生資金政策(*)開始2周年
を祝して来たる7月25日にムァン・トーンターニー県内で祝賀会が開催されることになった。
 同政策の執行委員会の委員長を兼ねるスィト・クンギット副首相は、今回の式典に於いて再度
村再生資金政策の意義及び進捗状況を再確認すると共に、これまでに基金運営、町村内に於け
る協調精神の創生及び麻薬撲滅何れの面に於いても優れた実績を上げた27,000の町村に対して
表彰すると共にそれぞれの町村の基金に10万バーツを追加投資する意向を表明している。

「今度は人権救済委員会へ救済請願書を提出」
みかじめ料(*)問題告発で時の人となっているチューウィット・ガモンウィシット容疑者は、先に拉致
事件でっち上げた容疑で再逮捕された事に絡んで昨日国家人権委員会(*)に人権救済の為の請
願書を提出した。
 今回の請願提出に絡んで、同容疑者側は警察側が拉致事件に関して偽証した容疑で逮捕に訪
れた際に、当時許可証が発行されていなかったにも拘わらず、権力を乱用し、何等かの圧力を同
容疑者側にかけるために、約50人以上という異常に多い人数の警察官を派遣し、あたかも乱暴者
の如く自宅に押し入ってきた事は、明らかに人権の侵害にあたるとしている。
 一方、アメリカ並みの司法取引制度を導入しない限りは真相解明が不可能であるとも指摘され
ているみかじめ料問題に関して国家警察本部のアムリン監察官が、これまでにチューウィット容疑
者がみかじめ料及び賄賂を支払ってきたと指摘した四ヶ所の警察署の内三ヶ所の警察署の署長
及び25人の警察官に対して事情聴取を行ったことを明らかにしている。
 同監察官によると、事情聴取を行った署長は、現在私用で休暇を取っているとされるスッティサー
ン署の署長を除くフワイ・クワーン署、マッガサン署及びワン・トーン・ラーン署の各署長で、何れも
捜査への全面協力は宣誓しているものの、自身がみかじめ料及び賄賂を受け取ってきた事に関
しては否定しているという。また、チューウィット容疑者が指摘した約40人の警察官に関しては、こ
れまでに該当すると思われる25人について事情聴取を行ったが、やはり全員否定しているという。



2003年07月22日

タイの観光当局は、重要な外貨獲得源を確保するために、所謂お金離れの良い「上質」な旅行
者の呼び込みを図ってきましたが、これまでは、どちらかというと言葉だけが一人歩きしていると
の感は否めませんでした。
 こんな中で、観光・スポーツ省は投資家、ビジネスマン、スター、裕福な長期滞在者等の”ハイ・エ
ンド”な旅行者を対象にした"Thailand Privilege Card"の発行を検討しているようです。
 本日付の英字新聞The Nationnよると、本日開かれる定例閣議に於いて発行の可否が検討され
る予定になっており、閣議承認が降りた場合、タイ政府観光庁全額出資で設立した会社の元でホテ
ル、ゴルフ場、タイ国際航空便のディスカウント特典や一流病院での無料健康チェックや国際空港
からホテルまでの無料送迎等の特典が付加されたカードを一枚あたり100万バーツで販売する予
定になっているようです。
 観光・スポーツ省側は、カード販売により向こう5年間で100万人の会員をつのり、1兆円の売り上
げを上げることが出来ると強気な発言をしていますが、それ以前に「上質」な旅行者を呼び込むた
めにIT関連を含むインフラの整備等々を含む「環境」の整備に努めなければいけないと思うのは私
だけではあるまい。
 
「時の人(?)サン氏大いに皮肉る」
サン・サルターノン国家警察本部長は、チューウィット・ガモンウィシット容疑者が昨日開かれた下
院警察委員会に於いて国家警察本部長の超長官であるS(ソー・スゥア、サン長官の名前もタイ文
字で書いた場合最初にソー・スゥアがつく)がつく人物から反資金洗浄委員会による摘発を逃れる
為に、1億バーツの資金洗浄を頼まれたと証言した事に関して、反資金委員会の業務範疇に口出
しや意見をする事は出来ないと断った上で、しかし個人的な意見として反資金洗浄委員会は「所
詮嘘からでた話」から糸口を掴む事は出来ないだろうと皮肉った。
 その上で、サン国家警察本部長は、「最初は1万だったものが、次には1千万、そしてしまいには
1億バーツ」になってしまうような彼の証言を果たして信じることが出来るであろうかと疑問を呈し、
今こそ彼の嘘を見破る時なのではないかと気炎をはいた。
 更に、サン氏の気炎は留まるところを知らず、最近のチューウィット容疑者による警察告発に話が
及び、「彼は警察官になりたかったが、徴兵記録が無かったために夢が叶わなかった過去に対する
やっかみから警察を告発している」と断じた上で、「しかし、彼にとっても我々にとっても彼が警察官
にならなくてよかったと思う」と皮肉った。
 今回のサン国家警察本部長の「皮肉」発言に先立ちチューウィット・ガモンウィシット容疑者は、下
院警察委員会に於いてP(ポー・プラー)の名前がつく政治家からは、自身が経営する施設に絡んで
受け取った賄賂約1,500万バーツ強の資金洗浄を、またS(ソー・スゥア)がつく国家警察本部の超高
官はわざわざ部下をラーチャダーピセーク通り沿いのホテルへ遣わし1億バーツの資金洗浄の依頼
を受けたと証言していた。
 証言を終えたチューウィット容疑者は記者団に対して、上記の資金洗浄依頼の告発以外に、これ
までに同容疑者が経営している施設で無料で遊興に興じてきた警察官のイニシャルが記された資
料を提示したことを明らかにした上で、これまで告発してきたみかじめ料問題に関しては領収書等
の具体的な根拠を示すことが出来る性格のものではなかったが、小委員会側は確信して証言を聞
いてくれたようだったと満足を表明している。(タクシン首相も、同容疑者の証言の幾つかは「役に立
つ」ものであったとの所感を述べている)
 更に、同容疑者は、今後とるべき対策について、特に自身が告発している「ヘッド」(フゥア・ナー)
クラスのすげ替えをマンデタリーとした国家警察本部の機構改革に取り組む事が重要であると語り
サン国家警察本部長に負けず劣らずの気炎をはいた。
 尚、今回の証言に於いても「安全保障」上の理由から名前は全てイニシャルのみの証言になって
いる。
 また、本名の公開に関して同容疑者は、昨日朝の時点では首相直々に身の安全を守るとの言質
を得ない限りは行えないし、行ったとしても首相以外に公開する意向は無いと発言していた。

「対ミャンマー制裁機運には便乗しない」
長期に渡りアウン・サン・スーチー女史を軟禁しているミャンマーに関してマレーシアのマハティー
ル首相がASEAN加盟国資格を剥奪するべきであると発言した事に関して、タクシン首相はタイ側
のスタンスとしてミャンマーの国内問題に干渉する意向はないとしたが、同時にASEAN及び世界の
民衆が必ずしもミャンマーに対して好意的なイメージを抱いていないとの認識を示し、これら世界
の懸念をミャンマーに伝達し、ミャンマー自身で国際社会に約束している「和解」が本物であるか
証明する機会を与えるべきであるとした。
 また、タクシン首相は既にミャンマーのタン・チュワイ将軍との電話会談でタイ側の懸念を伝達し、
前向きな回答を得たと語っているが、詳細には触れていない。
 先に、タクシン首相はアメリカが決定したミャンマーへの制裁措置は、ミャンマー国内の民主化の
流れを後退させ、貧困問題を深刻させ、多くの難民がタイに流入してくる(外務省側の推定では約
3百万人の難民がタイに流入)として懸念を表明していた。
 一方、今回のタクシン首相の発言に先立ちスラキアット外務大臣はミャンマーのウィン・アウン外
務大臣との電話会談で、7月31日に開催される域内経済戦略に関する4ヶ国会談の際に両国間で
首脳会談を持つことで合意したことを明らかにしている。
 スラキアット外務大臣は、電話会談に於けるミャンマー側の対応は非常に前向きで、また首脳会
談の席上に於いてミャンマー国内に於ける問題に関して話し合おうとの提案はミャンマー側から為
された事を強調、タイ側として両国関係に於ける信頼と尊厳の原則を尊重した上で、ミャンマーに対
してスーチー女史の長期軟禁問題及び「和解」の進捗状況に対する懸念を伝達し、ミャンマー側か
らより明確且つ肯定的な回答を得たいとした。
 その上で、スラキアット外務大臣は個人的な意見として、アメリカが決定した制裁措置が正式に発
効するまでに、何等かの前向きな進展がミャンマー側に見られることが望ましいとした。
* タイ外務省のミャンマーに対するスタンスは、外務省のここ(タイ語)が参考になります。
また、文中の一部の人名についてはタイ語の記述に基づいています。



2003年07月21日

昨日、タイ・ラック・タイ党最高顧問のサノ・ティヤントーン氏は、党が国民に約束した政策が全て予
定通り進行し、国民の信任も厚いものになっているとの認識を示した上で、次期総選挙で党への
合流を希望している者を含め400議席以上を確保できたら、一党単独政権を樹立するべきである
との認識を示しました。

チァン・マイ県内で森林ツアー参加中に日本人旅行者が行方不明になった件ですが、昨日19時代
のiTVニュースによると昨日首を吊った状態でお亡くなりになった遺体が発見されているようです。
 警察側では、自殺の可能性が高いものの病院での検視結果に基づいて結論を出したいとしてい
ました。

「警察官に恩赦を与えることはありえない」
タクシン首相は、警察官によるみかじめ料徴収問題に関して、今年10月までの問題解決に向け今
後警察当局と合同で対策を進めるにあたり、指摘されてる警察署のみならず首都圏警察本部管
轄下の警察署を含む全国全ての警察署を対象に進めていく意向を明らかにすると共に、仮に具体
的な証拠が無かったとしても疑わしき者は全て調査・摘発の対象者と成り得るとした。
 同時にタクシン首相は、検討中の対策は正義を遂行するものであって、決して野党が指摘するよ
うな警察官に恩赦を与える為のものでは無いことを強調した。
 今回のタクシン首相の発言に先立ち野党民主党党首のバンヤット・バンタッターン氏が、政府が
10月までに更迭を含めた処分を目指すとした事に対して、警察若しくは特定の個人を擁護するた
めの時間稼ぎであると指摘、時間がかかればそれだけ問題解決の機会を失う事になると批判す
ると同時に、タクシン首相自身が国民からの信頼を維持したいと欲するのであれば問題のある警
察署の署員全員を異動・更迭する等の大胆な対策を講じるべきであるとしていた。
 また、後手に回りがちな政府の対応に対しては、タイ・ラック・タイ党内からも党の名声を傷つける
可能性があると指摘されていた。


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