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(タイの社会面記事)

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2003年08月11日 〜 2003年08月20日



2003年08月20日

1973年10月14日当時の軍事政権に対して民主化を求め立ち上がった学生等の運動が頂点
に達した日を記念して、毎年10月14日を「民主主義の日」(ワン・プラチャーティパッタイ)とし
て国民の祝日にする事で、既に下院・上院で決裁されていましたが、その後閣僚の一部がタ
イはそれ以前から民主主義だったとして名称に異議を唱えていたことに対し、昨日開かれた
定例閣議で協議が行われ、各閣僚とも10月14日は意義深い日であるとの認識を示しました
が、名称に関しては「民主主義の日」以外の名称が適切であるとして、再度各関連機関と調
整する事で決裁されました。
 尚、この問題に関してタクシン首相は先に「別に民主主義の日でもいいんじゃないの」と語
り柔軟な姿勢を見せていましたが、閣議後の記者会見では、何れにしても「民主主義」(*)
という言葉がついた例えば「新時代の民主主義を迎えた日」(ワン・プラチャーティパッタイ・
ユック・マイ)や「民主主義の為に闘った日」(ワン・ラナロン・プラチャーティパッタイ)や「民主
主義闘士の日」(ワン・ウィラチョン・プラチャーティパッタイ)等の名前を付けるべきであると
語っていました。
 また、この問題に関しては下院・上院の採決を無視する政府の独善的な体質も指摘され
てきました。

先日バスを襲った連続強盗事件が発生したばかりですが、今度は有る意味で恒例となって
いる職業訓練校の学生同士の抗争が、バスの車内であわやというところで未然に防がれる
事件が発生しています。
 テレビ等の報道によると、手製の武器等を所持したパトゥムターニー県内の職業訓練校
の学生約60人がラーム・イントラーからワチャラポン間に向かっていた95番路線バスに乗
車、ライバル校との抗争事件が発生する畏れが有るとの通報を受けた首都圏警察本部
バーン・ケーン署の署員が駆けつけ、バスを停車させると共に、ナイフを始め手製の爆弾や
銃器、弾薬等を所持していたとして逮捕に至ったようです。
 警察の取り調べに対し学生等は、向かおうとしていたショッピングセンター”フェーチャン・
アイレーン”(Fashion Islandのタイ語記述に基づく)内でライバル校の学生等と出会った時
のために所持していたと語っていたそうです。
 職業訓練校同士の抗争は年々過激化しており、一般市民も巻き込まれる事も多いため、
一時期都当局が学生同士の抗争に巻き込まれる畏れのあるバスの路線番号やバス停を
広報していましたが(今でもやっているかは未確認)、何れにしても特に沿線に職業訓練校
が複数ある路線に乗車する際には注意が必要になりそうですね。

先にRS系のストゥリング系の曲をカバーしたアルバムをリリースしたルークトゥン界の歌う
プー・ミー・イティポン(?)ことエーカチャイ・シーウィチャイですが、今度は、ヂャーローイの
ナム・ター・モット・デーン@私の18番(笑)とかプラティップのサーウォ・チャイヤプームとか
のプゥア・チーウィット系の名曲を歌ったアルバムをリリースするみたいですね。(もう出てい
るかもしれません)
 因みにテレビの宣伝を見た限りでは、今回はDVDのリリースは無いみたいです。(涙)
 話は変わりますが、例の疑惑が持ち上がって以来、2年くらい前に公開された映画モーン・
プレーン・ルークトゥンFMの一番最後に登場するエーカチャイは、まさに当たり役だったとつ
くづく思う今日このころだったりします。(特に表情とか。。)



2003年08月19日

タクシン首相が、昇格人事は「情実でなく実力・実績を重視すべき」と発言したとも、「軍最
高司令長官は陸軍司令長官から昇格させるべし」と発言したとも、それぞれ異なった言質
で記されていますが、本日付の英字二紙で、スラユット・チュラーノン軍最高司令長官勇退
後の人事について、昨年「順当ではない」人事が行われた時点で、既に織り込み済みに
なっていた通り、現陸軍司令長官のソムタット・アッタナン大将が後任に、何れ軍最高司令
長官に昇格すると見られている陸軍司令長官のポストには現陸軍司令副長官でタクシン
首相の従兄弟でもあるチャイシット・チナワット大将が就任する事がほぼ確定的になったと
報じています。

「連続強盗事件? - 都バスを狙った強盗事件発生」
8月17日22時過ぎ頃、都内シーナッカリン通りを走行中だったラームカムヘーン大学本校舎
から同大学第二校舎へ向かう207番路線の都バス(民間委託)が、同通り沿いのノーウォー
テール(タイ語記述に基づく)ホテルにさしかかったところで乗客を装って乗車してきた3人組
が突如強盗に変貌、一人が運転手にナイフを突きつけ車をゆっくり走らせるよう要求すると
共に、他の一人が当時車内に乗り合わせていた30-40人の乗客に銃を向け金目の物を投げ
寄越すように要求、少なくとも4人の乗客から金製のお守りつきネックレスや現金等を強奪し、
バスが同通り沿いの食堂”クルワ・ソムポン”付近を通りかかったところでバスから飛び降り
逃走した。その間僅か10分間の犯行だったという。
 首都圏警察本部バーン・ナー署は、昨日朝までに被害者となった乗客等等の証言に基づ
き犯行グループ3人の内2人の似顔絵を作成し公開すると共に、犯行グループが立ち寄りそ
うなプラーウェート署及びサムット・プラーガーン県のバーン・プリー署に対し捜査協力を依
頼した。
 警察のこれまでの調べで、犯行グループの手口は8月15日にサムット・プラーガーン県内
でサムローンからバーン・プリーへ向かっていた1145番路線バス内で発生した5人組による
強盗事件と酷似しており、また発生現場も非常に隣接していることから、今回発生した事件
と同一犯による犯行との見方を強めており、今後関係各署の協力を仰ぐと共に私服警察官
の路線バスへの乗車警戒を含め全力を挙げて犯人検挙に取り組むとしている。
* エアコン無しの民間委託系のバスの多くは走行中であろうとも基本的に乗降口がデフォル
トで閉められない様な仕掛け(笑)になっているので、逃走のし易さからも犯行グループの
ターゲットとして格好なものになってしまったんでしょうね。

「ター・レー地区住民に対する犬食禁止に取り組む」
犬食の習慣をもつ住民が住むことで知られるター・レー地区があるサゴンナコン県のパーナ
チャイ・ブワンラットナプラーン県知事は、兼ねてから同地区内の犬食を止めさせる事に取り
組んできたが、法律上規制する規定が存在していないこと、また地元住民の多くが依然犬食
の習慣や犬の屠殺を生業にすることを止めようと考えていないなど、困難を極めていた。
 その様な状況の中で、同県知事は新たに「食品安全」(県知事はタイ語読みの英語でフー
ド・セーフティーと表現)をキーワードに周辺から攻めていく技を思いついたようだ。
 昨日までに地元タンボン行政機構(*)に対し指示書を出した同県知事によると、食品安全
に関する指示書は「公衆衛生」及び「消費者保護」の概念に則り出され、従来市場等で他の
動物の肉と混合して犬肉と偽って販売する事を禁じると同時に犬の屠殺場の衛生基準及び
排出される汚水への規制を強化する内容になっているもので、同知事はこれらの規制により
結果として犬の屠殺行為や犬肉の販売を止めさせ、犬食の習慣をも止めさせることが出来
ると語っている。



2003年08月18日

「地方官僚にも職能給制度を」
タクシン首相は、10月より正式に開始されるCEO型地方統治政策(*)に於ける各県知事以
下の地方官僚の職務に対するモティベーション増を期すために客観的な業務査定に基づ
く職能給制度を導入する考えを明らかにした。
 また、客観的な業務査定を担保する為に、各官僚を心証ではなく、麻薬撲滅政策や観光
事業推進等の政府が取り組む政策に対する政策に対する実績を評価の基準にするべき
であるとした。

「物取りと化した国境市場の物乞の子供達」
サッゲーウォ県アランヤプラテート地区にある、カンボジアのポーイ・ペート地区を正面に臨
む立地環境にあるローングルゥア市場は、最大規模の国境の市場として知られ、連日観
光客やカンボジアからやってきた商人、更にはポーイ・ペート地区内のカジノで賭博に興じ
る為に訪れた者達でにぎわっているが、同時にカンボジア領内から数百人もの子供達が
物乞い目的に訪れており、これまで当局側は「人道」(*)の名のもとに、これら物乞い達に対
して決定的且つ強力な対策が取れずにいた。
 しかし、ここに来て物乞い目的で訪れる子供達が裕福な旅行者やカジノ目的で訪れる者
達が所有する携帯電話等の金目の物を強奪した方が遙かに実入りがいいことを覚えてし
まい、当局側の頭を悩ます物になっている。
 当局側では、解決すべき最も大きな問題であると認識し、物乞い目的で越境してくる子供
達の一掃に乗り出しているが、子供達の逃げ足が早いだけでなく、捕まえてカンボジア領
内に送還しても、翌日には再度入境してくるというパターンの繰り返しで、大きな成果を上
げる事が出来ずにいる。
 また、当局側では、問題解決の為には、ポーイ・ペート地区内の当局側の協力が不可欠
であるとして、協力を打診し、先方から前向きな回答が寄せられているが、一向に具体的
なアクションがとられた形跡も見られず、また「人道」という壁もあり、今後も地元当局と物乞
いの子供達との追いかけっこは続きそうである。



2003年08月17日

「援助が必要なタイ人女性約3万人が日本国内に所在」
タイ政府による援助が必要な在住タイ人女性等の実態調査及び地元タイ人コミュニティー
との会合のために日本を訪問していた社会開発及び人間の安全保障省(*)大臣常任補佐
官のウィラサック・コーワサラット氏が昨日明らかにしたところによると、現在日本国内には
騙されて日本に連れてこられ、渡航費用等の多額な借金及び過酷な金利を返済するため
に売春に身を投じざるを得ない状況に置かれているタイ人女性が正規な査証を所持して
いる8千人を含め約3万人おり、また日本人やヤクザ(タイ語報道でもこの単語を使用)と結
婚している者も少なからずいるという。
 更に同氏によると、彼女たちの多くが日本に連れてこられる際に50万から2百万バーツの
借金をエージェント(タイ語も同じ)等に負っており、売春等の過酷な労働により借金の返済
が近づいてくると、エージェント等は違法労働の対価の支払いを節約するために警察に違
法入国であると通報し、強制送還させられるケースも少なからずあるという。
 同氏は、これらの問題が既にタイ社会に於いて広く認知されているにも拘わらず依然日本
を初めとする外国へ就労目的で渡航を志すタイ人が跡を絶たない事に憂慮を表明した上
で、今後抜本的解決を目指すために、国民への啓蒙及び問題の根元の追求を進めると共
に、これら不法な人身売買(*)に関わっているエージェントを殲滅させるめに、最近新たに人
身売買に関する摘発・差し押さえ権限が認められた反資金洗浄局と共同で摘発を進めて行
きたいとした。

「多くの都民がプラチャイさんに期待」
チューウィット容疑者が提議するみかじめ料(*)問題に絡み、その根本的原因の解消を期し
プラチャイ・ピエムソンブーン副首相が新たにマッサージパーラー等の摘発の総責任者に
命された事を受け、ラーチャパット財団スワン・ドゥシット校が都民及び隣県の住民に意識
調査を行った結果、多くの回答者がプラチャイ副首相に期待を寄せていることが明らかに
なった。
 今回の調査で、回答者の内約87%が、信念をもち妥協しない人柄で知られるプラチャイ氏
が任命されたことは、非常に適切な人選であると認識しており、また、プラチャイ副首相下で
果たして諸問題の解決が可能であるかとの質問に関しては、51%がプラチャイ副首相が国
務大臣だった時代に挙げた実績から、今回も問題解決が可能であると回答、一方、42%が
マッサージパーラー等からの利権を欲しいままにしている後ろ盾にまでスポットライトがあて
られていない状況では、解決が可能か否か予測できないと回答、更に長年社会に蔓延って
きた問題であり解決は無理であると回答した者が全体の7%いた。
 また、問題解決の為の最善な方法について意見を募った結果、法律の執行を強化すると
共に営業時間等を含めあらゆる面で法律に従った営業を行うよう指導を進め、また営業許
可等を与える権限を持つ当局者に対しては、三ヶ月に一回定期的に業務監査を行うとの意
見が多かった中で、根本的にこれらの施設をなくしてしまうことが最も最善であるとの意見
を述べる回答者もいた。



2003年08月16日

先にサン国家警察本部長を名誉毀損で告訴する意向を表明していたチューウィット容疑
者は、8月14日にセート・デーンことカッティヤ・サワディポン陸軍少将が起こしていた別件
の名誉毀損訴訟が裁判所にて門前払いを受けたことを受け、昨日急遽訴状の提訴を取
りやめましたが、何れにしても見せる演出にこだわる同容疑者は、行き先を裁判所から
ラーチャプラソンの交差点にあるエラワン廟に変更(裁判所と廟にはそれぞれサーンとい
う読みもスペルも同じタイ語単語が使われています)、その場で名誉毀損で被害を受けた
ことを神様に訴えると共に、政治に於いて不正を働き、嘘をつきとおして国民を欺く者に
対しては現在居座っている地位から引きずり落としてくれるようお祈りしていました。

アメリカが来年10月より同国に入国する外国人全てに電子式に個人情報が読みとれるパ
スポートの所持を義務づけた事を受け、情報通信技術省は外務省と協議の上、遅くとも
来年中期までにパスポートに電子情報を組み込んだ”E - パスポート”(タイ語も同じ)の
提供開始をする意向を明らかにしています。

スリランカを公式訪問中のタクシン首相は、テロ(*)組織ジェマー・イスラミア(JI)のナンバー
2とされるハムバーリー師ことリッドゥワン・ビン・イスラームサディン容疑者(何れもタイ語
記述に基づく)が昨日までにタイ国内で逮捕されたと報道されていることに関して、その
事実を確認した上で、今回の逮捕は国連(*)決議に則った連合国間との協力体制により
実現したもので、また直接逮捕に結びついたのは見慣れない外国人が居ることを不審に
思った地元の住民からの通報で、パスポート等のチェックの為に地元の警察官が現れた
ところ、目の前に居た人物が世界中で追われていたその人その物だったことを明らかに
しています。
 因みに、逮捕に至るいきさつに関しては、マレーシアの警察当局が、同当局からの通報
が逮捕に結びついたと、タクシン首相と異なる発言をしています。
 また、先にテロ対策の為に発布された内閣令(*)は、実はハムバーリー師を逮捕する為
に発布されたのではないかと指摘されている件に関しては、それを否定した上で航空交
通のハブ(*)でもあるタイにテロリストが侵入してくるのを防ぐためには、法律の改正作業
を待っていることが出来なかった為であることあらためて強調しています。
 尚、昨日までのサン国家警察本部長の発言によると、逮捕されたのはハムバーリー師
を含むJIメンバー3人と、その後に出頭してきた1人で、現在公安警察(*)下で外国の捜査
機関と共同で事情聴取等が行われているようです。
 また、逮捕されたハムバーリー師等の取り扱いについては、捜査過程でテロ対策に関す
る内閣令に抵触していることが明らかになった場合は、当然内閣令に沿った処分が下され
る事になるとウィサヌ・クルゥアンガーム副首相が発言しています。
  話が前後しますが、タイ国外の報道を見ると、ハムバーリー師の身柄は既にインドネシ
アに移送済みであるという報道も見られますね。
  逮捕された、ハムバーリー師は都内から車で一時間くらい離れた近県のプラナコン・
シー・アユッタヤー県のパイリン地区にあるアパートの部屋を借りていたようですが、報道
によっては、このアパートの関係者からの通報が逮捕に結びついたとの報道もありました。
(8月15日 19:20 TST 掲載)



2003年08月15日

本日タイ時間9時現在、日本を含む外国のマスコミの一部がJIナンバー2のハンバリ師が
タイ国内のプラナコン・シー・アユッタヤー県内で逮捕されたと伝えていますが、タイ国内の
マスコミでは本日朝になってからネーション・チャンネル等の一部のメディアがAFP電とし
て、伝えるに留めており、タイのマスコミが独自に取材した報道はなされていない状況です。
(確認できている限りではThe Nation誌の店頭売り・配達版ではトップ報道されています)

The Nation誌の報道によると、ハンバリ師ことリドゥアンイサムディン容疑者はチァン・ラー
イ県のチァン・コーン地区からタイ国内に入国、その後プラナコン・シー・アユッタヤー県内
のイスラム教徒コミュニティーの中に身を潜めていたようで、また逮捕時に爆発物や武器
等も押収されており、APEC会議を狙った何等かの策謀があった可能性も指摘されていま
す。
 ハンバリ師に関しては、バリ島で発生した爆破事件の謀議を行うためにタイ国内に侵入
していた疑惑も指摘されていました。
 また、タイ国内では、テロ取締に関する内閣令を巡った議論の真っ最中であり、今回の
逮捕報道が議論に与える影響も注目できそうです。

「イラク復興支援の為の軍隊派遣を決定」
軍最高司令官事務所文民事業局長のピッサヌ・ウライルゥト中将は、昨日開かれた月例軍
指令官会議に於いて、政府がアメリカを初めとする連合国に対して、既に人道(*)援助に限
定することを条件に派遣を打診していたイラク復興(*)の為の軍隊派遣に関して、8月5日に
開かれた閣議における合意事項に基づき本年度予算から7億5千万バーツを割り当て、医
療専門部隊員や技術専門部隊員を含む合計443人の隊員を二班に分け、向こう一年間二
回に分けて交代で派遣することで合意に至ったことを明らかにした。
 尚、具体的な派遣時期については明らかにされていないが、派遣後はポーランド軍に協
力する形で主にイラク南部地方の道路や主要な建物等のインフラ関係の建設・修復作業に
従事する予定になっている。
 今回の派遣決定に関しては、陸軍司令長官のソムタット・アッタナン大将が先にイラク国
内の旧政権勢力がアメリカに協力する諸国に対してテロ攻撃をほのめかす言動をしている
ことに鑑み、安全が保証できる状況に無いと判断された場合は、復興協力の為に派遣され
た隊員を即座に呼び戻す意向を明らかにしていた。

「みかじめ料を月給代わりに支給しましょうか?」
スクムウイット・スクエアー破壊事件を首謀し、また自らが経営する施設で18歳未満の少女
を売春目的で雇用していた容疑がもたれている一方で、警察によるみかじめ料(*)・賄賂収
受問題を告発しているチューウィット・ガモンウィシット容疑者は、プラチャイ・ピエムソムブー
ン副首相が新たにマッサージパーラー等の査察・摘発の中心人物として首相により指名さ
れた事に関して、「何れにしてもエンターテイメント業界は業種を問わず、所轄警察署の協
力無くしては違法な営業を行う事が出来ない」と皮肉った上で、警察の健全化という大義
名分通りの活動を行うので有れば、喜んで協力したいと語った。
 また、皮肉屋としても知られる同容疑者は、タクシン首相が警察によるみかじめ料徴収と
売春は根っこが同じで、長年社会に蔓延ってきた物であるとの認識を示した上で、警察に
支払われていたみかじめ料を月次の税収として国家の歳入に引き入れた場合の効果を調
査するように命じている事に関しては、タクシン首相が本気でその様に考えているのであれ
ば、「正義感溢れる警察官」にみかじめ料を快く受け取って貰うように、みかじめ料の替わり
に月々総額50万バーツを月給として支給した方が遙かに現実的であると皮肉る事を忘れな
かった。
 一方、プラチャイ副首相が総責任者に指名されたことで、これまで社会規律引き締め政策
(*)の陣頭指揮役としてナイトエンターテイメント施設の査察・摘発作業の陣頭指揮をとって
きたプラチャー・マーリーノン副国務大臣の業務と競合するばかりか、同副大臣のメンツをつ
ぶす事になるのではないかと指摘されていることに関して、プラチャー副国務大臣は、新た
にプラチャイ副首相が法の厳格な執行役として参加することにより、競合よりむしろ業務の
融合をもたらし、業界の健全化がより現実的になるであろうとの認識を示している。
* 因みに本日付のThe Nation誌によると、摘発対象となる風俗業界の間では、「古傷」があ
るプラチャー副国務大臣に陣頭指揮役を担って欲しいと意味深にラブコールを送る声が多い
らしいです(笑)



2003年08月14日

9月1日から一般自動車の高速利用料金が40バーツから45バーツに、4輪-10輪自動車が70
から75バーツに、それ以上の大型自動車が90バーツから100バーツに値上げされます。
因みに、自動二輪は当初から高速道路への進入は認められていません。

テロ対策に関して先日発布された内閣令(原義は王室令 タイ語でプラッラチャガムノット)
(*)は、2540年(1997年)改正憲法の内閣に関する条項の第218項に記載されています。
一部タイ文字数字で記載されていますがこちらにこの条項の原文が掲載されています。
(スイマセン 英語訳版が掲載されているページが見つかりませんでしたので上記リンクは全
てタイ語のページです)

昨日チューウィット容疑者は、一度は警察側の偽証に協力した後にその証言を翻した、所謂
二回寝返りをうったセート・エープことタナテープ・タムマトン陸軍少佐を伴い下院警察委員会
に出席、席上でタナテープ陸軍少佐が用意したウィラポン・プーンサワット証人(女性)がチュー
ウィット容疑者が関わった拉致事件に関して警察側が自作自演であると結論づけるために、
通称サーラワット・ヂィヤップ(ヂヤップ署長)ことマナティヤ・バウォトーン警察大佐を初めとす
る捜査員等に身柄を拘束され、拉致されたとされる7月9日深夜2時頃にノンタブリー・パレス・
ホテル内でチューウィット容疑者とタナテープ陸軍少佐を見かけたと偽証するよう強要された
と証言しています。

「風俗業界戦々恐々 - 遂にあの人が帰ってくる」
チューウィット・ガモンウィシット容疑者が告発した警察官によるみかじめ料(*)・賄賂の収受
問題に端を発し、世間の目が法律的にグレーな部分が多い風俗・エンターテイメント業界に
目が向いている中、タクシン首相はみかじめ料問題による政府及び当局の権威失墜を避け
また、警察官によるみかじめ料徴収の温床を殲滅させるために昨日、ラチャイ・ピエムソム
ブーン副首相等にこれら風俗・エンターテイメント関連業界の徹底的な摘発及び違反者に対
する厳格な法の執行を命じた。
 プラチャイ副首相は、全ての子供の名前にタイ語で「金」を意味するトーンという単語をつ
けたタクシン首相と対照的に、全ての子供の名前に仏教の教えに基づく単語をつけた事に
象徴されるように「歩く道徳」的な人柄で知られ、政権内で唯一「まともな人」という風変わり
な、しかし尊敬の念がこもった最大限の賛辞をもって国務大臣に迎え入れられた後に「子を
持つ父親の気持ちで」取り組んだ各種社会規律引き締め政策(*)により国民から絶大な信
頼・支持を得、次期首相候補とまでいわれるまでに至っていたが、その後異動した法務大臣
時代に、その妥協しない人柄からタクシン首相系の政務次官を初めとする高級官僚と衝突、
昨年10月には昇格人事を装った更迭人事により副首相に異動させられ、最近では殆ど動静
が伝えられることが無かった。
 今回摘発が強化される業種は、営業形態によりマッサージパーラー、スパ及び古式マッ
サージ店、裏で売春を行っている古式マッサージ店の三つの大きなカテゴリー(政府発表で
はスパと古式マッサージを分けて四つにカテゴリー分けしていますが、両者に対する取締方
針が同一であるためここでは三つにカテゴリー分けしています。)に分けて行われ、マッサー
ジパーラーに関しては、プラチャイ副首相を総責任者として任命し、法に定められた部屋数
以上の部屋を所有している等の違法行為の摘発を進めると共に、法の抜け道を利用した違
法な営業行為を摘発するために、サービス中の抜き打ち査察を含めた厳格な査察を行うと
している。尚、処分に関しては一切猶予を与えない方針で臨むとも伝えられている。
 また表向きには古式マッサージ店の看板を掲げ裏で売春行為が行われている古式マッ
サージ店の摘発に関してはプラチャイ副首相を始め国務省、国家警察本部等と共同で行わ
れる。
 尚、スパ及び真っ当な古式マッサージ店に関しては、スダーラット公共保健大臣を総責任
者として、営業許可証の有無及び違法なサービスが行われていないかの調査を急ぐとして
いる。
 また、今回の摘発強化には、地下で展開されている違法風俗や、それに巣くう違法警察官
の摘発及び資産の押収も視野に入れられており、摘発にあたった警察官に対しては摘発資
産額に応じた報償の提供も検討されている。



2003年08月13日

本日付のThe Nation誌にスパイシー・フードの摂りすぎは高血圧を引き起こす元凶となる
と公共保健省が警告しているとの記事がありますが、要はスパイシーなタイ料理特有な
濃い味を出すために大量に使用される塩分が問題となっているようですね。

先に10月のAPEC(*)首脳会議終了後の内閣改造の可能性を示唆していたタクシン首相は、
タイ・ラック・タイ党員やマスコミの間で連立政党であるチャート・タイ党やチャート・パッタ
ナー党の閣僚を追い出しタイ・ラック・タイ党による一党単独政権を築き上げるのではない
かとの憶測が飛び交っていることに対し、「まだそのときではない。もっと冷静になってから
記事を書きなさい」と注文した上で、現状では全ての閣僚が己の職務を果たすために全
力を上げて取り組んでいる最良の状態にあるとの認識を示し、むしろ内閣改造を行う必要
は無いのではないかと思っていると語っていますが、大抵こういう発言が出た場合は、実際
にはその逆の結果がもたらされたりしてますね。

8月12日付の「テロ〜」の記事の中で内閣令は国王陛下の承認手続きを経ないと記しました
が、実際には憲法の規定に基づき国家の緊急時にのみ発令が許されるもので、国王陛下
による公示手続きが発効の要件とされるものでした。
 尚、先の晴天の霹靂の如く公示された内閣令に関しては、民間の民主団体を中心とした
グループが憲法裁判所に問題を提議する動きを見せ始めています。
 また、これまで「タイはテロのターゲットになっていない」と主張してきた政府が、国家の緊
急時に発令される内閣令という手段を取ったことに対し矛盾点を指摘する声も多いようです。

「チューウィット容疑者 -  名誉毀損でサン本部長告訴へ」
スクムウィット・スクエアー破壊事件を首謀し又び自らが経営する施設で18歳以下の未成年
を売春目的で雇用した容疑がもたれる一方で、自身が経営展開する一大エンターテイメント
施設群を巡る警察官によるみかじめ料(*)・賄賂収受の実態を告発しているチューウィット・ガ
モンウィシット容疑者は、昨日スクムウィット・スクエアー破壊事件の首謀者として警察に逮
捕された際に為されたサン・サルターノン国家警察本部長の発言により名誉を傷つけられた
として8月15日ラチャダーピセーク通りにある刑事裁判所で告訴の手続きに入る意向を明ら
かにした。
  同容疑者は、既に首都圏警察本部パトゥムワン署に於いてサン警察本部長を名誉毀損で
告発する手続きを行っていたが、それに対応する行動が一切見られなかったのが今回の刑
事裁判所への告訴手続きとなった。
 同容疑者によると、実際には商用でオーストラリアへ3日間でかけ、4月16日に飛行機で到
着したプーゲット県で帰国手続きを取っていたにも拘わらず、サン国家警察本部長は5月1日
の発言の中で同容疑者は逮捕を逃れるために3ヶ月間に渡り国外に逃亡しており、プーゲッ
ト県には香港を経由する船で到着していたと語っていたとしており、この嘘の発言により「犯
罪者」としてのイメージを作り上げられい名誉を著しく傷つけられたとしている。
 一方、同容疑者は警察により自作自演であると結論づけられた拉致事件に絡んで、本日10
時から、自作自演であると結論づけるために買収し嘘の証言をさせられたホテルのメー・バー
ンや警備員等を証人として引き連れ下院警察委員会で警察による不正捜査の実態を告発す
ると共に、検事総長事務所(*)に対し証人に対する再尋問を要求する意向を明らかにしている。
 同容疑者側は、これまでに犯罪制圧局(*)は、自作自演であると結論づけるために自身の証
言を無視し、一部の証言のみに依拠して捜査を行ってきたと非難していた。



2003年08月12日

本日71歳のお誕生日を迎えられた女王陛下は、昨日御誕生日を記念して行われた定例ス
ピーチにて、常に国王陛下の御加護を受け環境問題や恵まれない人々の救済等の王室
活動に従事できたことに感謝の意を表明され、その中で「私が兼ねてから改善を呼びかけ
てきた森林環境問題に関して依然改善が見られないのに、国王陛下がテレビでご覧になっ
ているこのスピーチで森林環境問題について語るのには躊躇を感じます。そう思いません
かタクシン首相。」と語られる場面も見られました。
 女王陛下は、兼ねてから森林・湖沼の環境問題やそれに繋がるタイ人一般のゴミ捨ての
習慣に関して憂慮を表明されておられました。
 因みに今年の女王陛下誕生日(=母の日)を記念して全国で麻薬中毒更正プログラムで
収監されていた309人を含め、全国で2,1878人の服役囚が恩赦で釈放されています。
 タクシン首相は恩赦が決定された元服役囚等に対し、国を良くするために社会に戻る機
会を与え 故郷の父母に孝行する機会を皇后陛下が与えてくださったことを肝に銘じ、特
に母の日の意義を再度認識し、大きな犠牲を強いて子供を産み育ててくれた母親の偉大
さを再認識するとともに、麻薬中毒等の誤った行いにより育ててくれた母親を悲しませてし
まった事に対して償いをする機会として欲しいと訓辞を与えました。

昨日縁起の良い番号た並びがきれいな番号で構成された自動車のナンバープレートの競
売が「運輸省の主催」で行われたのですが、一番人気となった四並びの9で構成されたソー・
ンゴー・9999のナンバープレートを4百万バーツで競りおとしたのが主催者側であるスリヤ
運輸大臣その人だったりします。ほんとにタイっていい国だなと思いました。

先月後半はチューウィット容疑者のみかじめ料問題一色だった感が有りましたが、今度は
都内及び近県でロット・トゥーのサービスを提供している業者等が月にして総額3,600万バー
ツものみかじめ料を警察等の当局者に渡していたことが明るみになっています。
 因みに、これまで「本当は違法だが、何となく合法的に存在」していたロット・トゥーが正式
に許可されたのは現政権になってからなのですが、官僚らの猛反対で正式運用が許可され
なかった前政権時代には月総額7千万から8千万バーツがみかじめ料として支払われてい
たそうです。

「テロ取締法規 - 議会議決を要さない内閣令で施行」
政府は昨日、懸案となっていたテロ(*)取締対策規則を議会の議決や国王陛下の認証を経
ない内閣令(又は政府令)(*)という強引な形で昨日発令、同日付で発効させた。
 国家、社会に対し甚大な被害、争乱、社会不安を引き起こす事を目的に個人、政府及び社
会資本に対する行動・策動を取締り、違反者には最高で死刑の判決が下される今回のテロ
取締内閣令発令に関してウィサヌ・クルアンガーム副首相は、10月に開催されるAPEC(*)首
脳会談に備え、現行の刑法、防衛関連法規及び資金洗浄取締法を補う為に発令されたも
ので、7月29日及び8月5日に開催された密室閣議(*)に於いて充分な検討を加え、全ての法
律に基づき合法であると判断した上で発令した物であるとしている。
 一方、タクシン首相は今回の内閣令発令に関して、アメリカを初めとする国際社会からの
圧力で急遽施行したとの憶測を否定した上で、通常の立法手続きに任せていては時間がか
かりすぎる事を考慮した上での内閣令発令だったこと、また内容に関しては国連(*)を始め
国際社会にも受け入れられる内容となっており問題は一切無いと強調している。
 しかし、過去に法律を乱用し反対派や言論の封殺の策動が指摘されていたり、独裁指向
が強いと指摘されている現政権下で、運用如何では弾圧の手段として利用されかねない
「治安」に関する法規が、国民の代表による充分な審議を経ることなく施行されるた事に対す
る懸念ばかりか、将来悪しき前例として内閣令の乱用につながる危険性を指摘する声も多
い。
* このニュースに関してタクシン首相系のiTVニュースでは、非常に小さな取り扱いで、また
事実のみ報じていたのに対し、TTV系で視聴できるネーション・チャンネルのニュースでは
3番目の扱いながら、問題点も指摘する詳細な報道をしていました。

「自らダブルスタンダード(*)を演じる国務副大臣」
英字新聞The Nation誌でチューウィット容疑者が経営するマッサージパーラーの常連だった事
がスクープされ、また自らもオーナー企業である公共放送局Ch3系列の映画配給会社ファイ
ブ・スター社名義で事実上のオーナーとしてマッサージパーラーを中心とした一大エンターテ
イメント施設の経営に関わっていたとも言われているプラチャー・マーリーモン副国務大臣は
昨日、大胆不敵にもいかがわしいショー(チョー・ポープルゥアイ・ラーモックアナーヂャーン)を
提供しているエンターテイメント施設の取締を強化する意向を明らかにした。
 前任のプラチャイ・ピエムソムブーン前国務大臣(現副首相)が推し進めてきた社会規律引
き締め政策(*)の陣頭指揮役を引き継いだプラチャー副国務大臣は昨日、社会規律引き締め
政策の一環として、いかがわしいショーを提供するエンターテイメント施設をそれを禁じた1966
年制定のエンターテイメント業に関する法律に基づき取締・摘発を強化し、昨日より向こう3ヶ
月以内に撲滅させる方針を明らかにした。
 方針達成のため国務省側は既に国家警察本部長、首都圏警察本部長及び各該当県知事
に協力を要請、今後首都圏警察本部管轄下のパッポン、ナーナー、カーボーイ及びスッティ
サーンの各地区、及びチョンブリー県、チァン・マイ県、スラーッターニー県、プーゲット県及びソ
ンクラー県等の観光地を中心に取締・摘発を強化する。
 また、これとは別に古式マッサージ店に関しては財務省(*)の協力を仰ぎ無許可営業及び脱
税行為の摘発を強化する意向も明らかにしている。
 一方、国務省は、これまでに犯罪抑止局の協力を仰ぎ都内ナーナー・プラーサー(タイ語記
述に基づく)にて摘発作業を行ってきており、8月8日までにいかがわしいショーを行っていたと
して一店に対し営業停止処分が下されている。また、今回の取締強化の象徴として同所を重
点取締地区に指定し、所轄署に対し向こう1週間以内に全ての施設に対し法律に基づいた営
業を行うよう指導を強化し、それでも改善が見られなかった場合は国務省自らが取締に乗り出
す意向であるとしている。
* 今回の取締が観光事業に影響を与えるのではないかとの指摘に対し、プラチャー副大臣は、
このような目的でくるような観光客はお金を殆ど消費せず、タイやタイ人女性を見下すような輩
で、所詮タイに来て欲しくない人々であるから問題は無いと発言しています。



2003年08月11日

「アジアに於ける覇者達成をVIPカードに託す」
現在中国、マレーシアに次いで域内3位の地位にあるタイは、観光事業推進の目玉として、
金離れの良い旅客を呼び込む為に発行を予定している一枚25,000米ドル(約100万バーツ)
で提供されるVIPカード(英語正式名称Thailand Privilege Card、タイ語正式名称バット・サ
マーチック・ピセート)の売り込みに注力し、もってアジア域内に於ける観光の覇者を目指して
いることが明らかになった。
  嘗て商務省(*)政務次官時代にアディサイ商務大臣と対立し、結果として閑職に追いやられ
その後昨年10月に観光・スポーツ省(*)大臣付き補佐官として一線に返り咲いたグルゥクグラ
イ・ヂラッペート氏は昨日、国内に於ける観光事業の状況は、一時期SARS(*)禍により低迷を
余儀なくされていた頃に比べると改善傾向にあり、更に8月に入ってからは通常の状況に戻
りつつ有り、この勢いで行けば域内2位のマレーシアを抜いて中国と肩を並べるレベルにまで
観光事業を持ち上げることも夢ではないとの認識を示した上で、今アジア域内に於ける観光
事業の覇者となるべ、今後金離れの良い旅客へ裾野を広げる事を目的に、医療面を含む差
別化されたサービスの享受を可能ならしめるVIPカードの売り込みをキーに推し進める意向
を明らかにした。
* 個人的に、VIPカードに関してどの様な市場調査を行って成功を確信するに至ったのか是
非明らかにして欲しいと思っております。


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