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2004年10月11日 〜 2004年10月20日



2004年10月20日

「対ミャンマー・プロジェクトの全てを凍結すべし」
  上院外事委員会のグライサック・チュンハワン氏は昨日、ミャンマー国内で首相の
キン・ユン大将が事実上失脚した事を受け、政府に対してミャンマーの政権の動きを
見極め対タイ政策に変化が無いことが確認されるまで、全てのプロジェクトを凍結す
るべきであると語った。
  グライサック氏は、今回の政変は先に行われた外務大臣を初めとする5人の閣僚が
突然更迭された人事の一環として発生したものであるとの認識を示した上で、今回の
政変によりアウンサン・スーチー女史を初めとする民主勢力との和解の推進派として
キン・ユン前首相を積極的に支持し政治的・経済的な支援を行ってきたタイとの関係
に影響をもたらすことは必至であるとし、特にタクシン首相が統一化された政策基準
を持たず政変により政策が度々変わってきたミャンマーに対する投資にはリスクが伴
うとの指摘に耳を貸すことなく強引に進めた40億バーツ余りの借款に関しては、首相
自身に結果責任が帰せられる物であるとして、早急に計画の進捗状況を調査した上で、
見実行であれば凍結し、また実行済みであれば、最悪の場合40億バーツ丸損になる畏
れがあることを肝に銘じ計画の施行状況を調査した上で債権の保全を図る方策を講じ
るべきであるとした。
  40億バーツの借款計画に関しては、タクシン首相の一族が関係するビジネスに利益
誘導する物であるとして批判に晒された経緯があり、また拠出を決定した輸出入銀行
の総裁が直接政府から拠出決定を強要されたわけではないが、拠出を拒否することが
出来ない雰囲気があったと証言した事も記憶に新しい。
  一方、タクシン首相は今回のグライサック氏の発言に先立ち昨日午後までに、ミャ
ンマー国内で政変があり、また次期首相に誰がつくかも既に認識している事を明らか
にした上で、両国関係に関しては政権幹部同士を含め良好な関係を築き上げることか
ら両国関係に変化をもたらす事は有り得ないとの認識を示していた。
  また、今回の政変で国内の和解作業の後退が懸念されていることに関しては、ミャ
ンマーの新首相の方針にかかっていると述べるに留めている。
  タクシン首相の発言に先立ち政府報道官のヂャカラポップ・ペンケー氏が在ミャン
マーのタイ大使館筋の情報としてキン・ユン前首相が「汚職」の容疑で職を解かれ自
宅軟禁状態に置かれていることを確認した事を明らかにした上で、個人的な見解とし
て同国No.2とされるモーン・エー氏が政変の背景にあるとの認識を示していた。
  一方、昨日時点では、政変に伴う国境検問所や国境周辺の警備部隊の動き、国境交
易や人の移動に関しては大きな変化は確認されていないが、一部報道ではチァン・ラ
ーイ県メー・サーイ郡と国境を接するミャンマーのターキーレック県の当局が両国国
境委員会を通じて灯油以外の物資の輸入を即日付けで無期限に中止する方針をタイ側
に伝えたと報じている。
* ミャンマーの人名及び地名に関してはタイ語記述に基づいて記
  しています。

「メー・ソート郡を中心に経済特別区を設立」
  政府は昨日、ミャンマーとムゥーイ川を挟んで国境を接するターク県メー・ソート
郡で移動閣議を開催し、メー・ソート郡を中心に隣接するメー・ラマート郡及びポッ
プラッ郡を包括した経済特別区を設立する事で合意に至った。
  尚、当初閣議で討議される予定だったメー・ソート郡を中心にした5つの郡を新た
にメー・ソート県として包括する計画に関しては、ターク県の規模縮小を余儀なくさ
れる事から、今回は討議が見送りになった。
  ヂャカラポップ報道官によると、経済特別区は国境を接するミャンマーのミヤワディ
ー県を含めて国境域内の通商の促進及び協調発展を期するもので、メー・ソート郡を
通商の中心地とし、他の2郡を農産品を中心とした生産拠点として整備を進める計画
で、また経済特別区の設立に伴いターク県をミャンマー、ラオス及びベトナムとの隣
国交易の中心地として流通拠点の整備を図ると共工業団地の誘致を図る計画であると
いう。
  また、一環としてメー・ソート空港の拡張整備、ターク県の県都からメー・ソート
郡へ通じる4つの幹線の整備及びミャンマー人を想定した外国人雇用の規制緩和を図
る計画であるという。
* まだ一部の報道でしか確認出来ていませんが、昨日の閣議でス
  ワンナプーム空港開港後のドーンムゥアン国際空港の跡地を新
  たな行政・立法の中心地にする為に、合同庁舎、行政  ・立法
  関連施設及び国会議事堂の建設を行う事で合意に至っているよ
  うです。

「総選挙直前でも国民向け政見放送を継続させる」
  タクシン首相は昨日、喩え総選挙直前であっても現在土曜8時からラジオ各局及び
Ch11を通して全国に放送されている国民向け定例政見放送を中止させる意向が無いこ
とを明らかにした。
  これは定例政見放送が総選挙前の票獲得の為に使用される畏れがあるとして、選挙
委員会が選挙前の放送の是非の検討に入ったことを受けた発言で、日頃からリベラル
系言論人や野党の電波マスコミを利用する機会を奪う事に腐心してきたう一方で、国
民向け定例政見放送では姑息な発言を繰り返していると批判されているタクシン首相
は、定例政見放送は国民に現在の政治及び国家の状況を知らせる為に放送されている
もので、選挙とは関係なく中止する理由は無いとしている。

「未成年者の売春を斡旋したとして元教師に50年の刑が下される」
  刑事裁判所は昨日、コーン・ゲーン県プー・ウィヤン郡の中学校教師だったアディ
サック・チャイスナウォ被告(49)に対して、未成年者の売春を斡旋したとして禁固50
年の判決を下した。
  尚、原判決では複数の罪状に下された刑期を合算して54年の禁固刑が下されたが、
タイの法律では50年を超える禁固刑が禁止されている為、自動的に50年に減刑されて
いる。
  この事件は、既にアディサック被告と関係があった当時15歳未満と15歳以上18歳未
満だった女子学生4人に対して2002年11月及び2003年6月に同被告の友人の学校教師
5-6人に対して一回につき1,000バーツから1,500バーツで売春をさせたもので、被害
にあった女子学生4人が今年6月に児童擁護団体を主催するモントリー・シンタウィチャ
イ上院議員のところに相談に現れ発覚した。



2004年10月19日

  一昨日開かれたタイ・ラック・タイ党大会でタクシン首相が
「4年間一生懸命働き非常に疲れ、また精力も減退(首相はセック
ス・スアムと語っています)した」と語ったことに記者団の興味
が集中し、また一部でいらぬ詮索をする動きまである事に関して、
この発言は「自分だって普通の人間だし、年を取って一生懸命仕
事をすれば精力だって衰えるわい」という事を言いたかっただけ
で、単に一生懸命働いて疲れた事を強調する為の一つの例えにし
か過ぎなかったと説明しています。

  チャイヤプーム県内でHIVに感染している事を承知しながら、夜
な夜な主に未成年の少女に声をかけUnprotectedな性交渉を行って
いたドイツ人ですが、昨日オーバーステイに絡む第一回目の公判
が開かれ、HIV感染を承知していながら性交渉をおこなっていたの
は、貧困な県内にあってお金を持っている自分が魅力的だっただ
けで、悪いことは一切行っていないし、自分にはタイに住む権利
があるとうそぶいていたようです。
  尚、公判の前には記者団に対して自分にHIVを感染させたタイ人
女性に関しては最悪で猿のような奴らだと侮辱する発言までして
いた様ですが、男性を知る人物によると、男性が500人近くの未成
年者と性交渉を持つようになったのは、自分にHIVを感染させたタ
イ人女性への復讐の為で、また主に15歳から17歳の学生に対して、
4,000バーツを支払うと近づき交渉を持っていたようです。
  また、男性と交渉をもった女性の内、これまでに少なくとも90
人近くにHIV感染が認められているようです。
  因みにこの男性は右足を失った所謂身体障害者なのですが、ド
イツ政府から退役軍人に支給される恩給と身体障害者に支給され
る福祉関連の支給金のお陰で潤沢な資金だけは持っていたようで
す。
  尚、タイの法律ではHIVに感染している事を知りながら、相手に
感染させる事を承知で性交渉を持った者を罰する法律の規定が無
い為、この男性に関してはオーバーステイの容疑で裁かれ最終的
に国外強制退去若しくは2年以下の禁固刑が下される公算が高いと
見られています。

  不穏な情勢が続く南部国境三県内で、「一連の不穏な動きは、
パッターニー国の独立を目指すマラッユーの戦士の戦いである。
政府当局側に協力する住民に対しては安全を保証しない。」とい
う内容が記されたビラが広域に渡りばら蒔かれているそうです。
  一方、ナラーティワート県スンガイ・ゴーロック郡内で昨日19
時過ぎ頃、当局者等の詰め所付近で爆発が発生していますが、初
期報道によると人的被害は確認されていないようです。

「地方の住民は政治ゲームに惑わされない」
  タイ・ラック・タイ党執行部幹部のチャワリット・ヨンヂャイユット大将(副首相)
は、東北地方に於ける党の支持率が深刻なレベルではないものの低下傾向にあること
を認めたが、今後も貧困問題を初めとする国民が抱える諸問題の解決に注力する事で
支持率の回復を図ることが出来るとの認識を示した。
  一方、マハチョン党が東北地方必勝の体制で次期総選挙に臨むとしている事に関し
ては、既に東北地方の住民の知識・生活水準何れも向上しており、昔の政権時代の様
に政治ゲームに惑わされる事無く、タイ・ラック・タイ党政権4年間の実績を政党に
評価する目を持っていることから決して脅威になることは有り得ないとした。
  因みに、タイ・ラック・タイ党は先の総選挙では、村再生基金政策により全国各村
の住民に支給される「現金」は、実は政府が「ただ」で配るものではなく、村民各自
の自立再生を促し国民の購買力を増大させ経済成長に繋げる為の強制借金政策、即ち
将来金利を載せて国庫に返済する義務を国民が負う側面があることを充分に説明しな
い、所謂国民を惑わす戦術をとっていたと言われてもおかしくない選挙戦術を地方で
とっていた。
  一方、民主党のオンアート報道官は、一昨日タイ・ラック・タイ党がキック・オフ
・キャンペーンと名付け次期総選挙に向けた新たな公約を掲げた事に関して、依然前
回総選挙の際に掲げた大衆主義的政策を脱却するものではなく、結局古い政策を新し
い言葉に置き換えて語ったものに過ぎないものでしかないと批判した。

「民間委託バスが電柱に衝突し乗客1人が死亡、運転手等は逃亡  他」
  昨日朝8時頃、都内ラームカムヘーン通りを走行中だった109番路線の民間委託バス
(白車体)が、同通りソーイ8付近のド・モール・ラームカムヘーン店正面付近にさ
しかかったところで道路脇の電柱に衝突し、バス前部に載っていた48歳の男性乗客が
死亡し、少なくとも乗客27人が負傷を負った。
  尚、バスの運転手及び車掌は事故発生後、職務を放棄し現場から逃走、昨日夕方ま
でに車掌(男性)の身柄が確保されたものの、運転手の身柄の確保には至っていない。
  警察では、乗客等の証言からスピードの出し過ぎが事故の背景にあるとみて逃走中
の運転手の身柄確保を急ぐと共に、バスの運営会社関係者等を呼び事情を聴取してい
るとしている。
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  昨日朝、都内クローン・サームワー区プラッヤースレーン通り沿いにあるサムマー
タンヤーワート寺内の居室で同寺住職のウタイ・タマソーピット師(77)がバイクに乗っ
て現れた二人組に銃で撃たれ負傷を負い、搬送先の病院で死亡した。
  死亡したウタイ師は最近同寺の住職に就任したばかりで、また警察の幹部や有名な
政治家の心棒者はいることで知られていた。
  捜査にあたっているカンナーヤーウォ署では、事件の背景に住職が絡む係争、若し
くは寺の人事を巡る係争の線も含め関係者等に事情聴取を行っているとしている。
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  昨日昼過ぎ、バンコク隣県のサムット・プラーガーン県プラッ・プラッデーン郡サ
ムローン・タイ地区で同年代の子供達と一緒にワット・サムローン・タイ船着き場付
近で遊んでいた8歳の男の子が、自らの勇気を友人に見せる為にヂャウォプラッヤー
川に飛び込み、流れに飲まれ水死するという痛まし事故が発生した。
  事故発生当時一緒に居た友人3人の証言によると、事故発生前に死亡した男の子を
含めて誰が水に飛び込む勇気があるかという事で言い争いになっていたということか
ら、死亡した男の子は自らの勇気を友人達に誇示する為に泳ぐことが出来ない事を顧
みず川に飛び込んだものと見られている。



2004年10月18日

 昨日付のThe Nation誌に、タクシン政権は任期終了後、更に2年
間は政権を継続できるが、その後もタクシン首相が権力に固執し
議会を解散しない場合は、政権をを脅かす新たな人物が現れ取っ
て代わられるであろうという占星術師の預言が掲載されています。
 それによると、次期総選挙後は議席数を270議席に減らすものの
タクシン首相率いる連立政権が続投する事になるが、2006年から
2007年の間に政界に大きな危機が訪れ仮に2006年度中に自ら首相
の座から降りる決心をすれば数年後に返り咲く機会があるものの、
首相の座に固執すればより独裁傾向が強まり、結果として党の崩
壊にも繋がるんだそうです。
 また今回の占いに参加した占い師らは、首相自身の運気が次期
総選挙後に低下傾向にある事を認識し、真に国民の利益を考えれ
ば困難を乗り切ることが出来ると戒めています。
 一方、直近の将来に関しては、今月中に下院を解散、11月まで
に鳥インフルエンザが深刻化、それに輪をかけるように天災が襲
い、同様に経済的な問題を抱えることになると占う者もいるよう
ですが、いずれにしてもタクシン首相の運気の低下傾向は一端11
月から12月に終わり1月から再度運気が上向くものの、任期終了ま
でに大きな問題に晒されることは免れないようです。
 一方、野党に関しては次期総選挙では政権奪取はかなわないが、
主要党員の運気が上向く2007年度中に新しい者がみつかれば躍進
もあり得るという結果になっているようです。
 尚、新しい者に関して具体的な人名は述べられていませんが、
求心力及び推進力的に少し?な民主党党首のバンヤット・バンタッ
ターン氏が幸運に恵まれず早晩党首の座を降りる事になると見ら
れる一方で若手ホープでカリスマ性もあるアピシット・ウェーッ
チャーチーワ氏の運気が2007年度中に好転し、しかもタクシン首
相を始め主要閣僚の運気が来年初めに一端上向くものの、その後
低下し国の問題を解決するよう運命づけられていないことから、
アピシット氏がその後首相の座に就く可能性を示唆する結果となっ
ているようです。

 このページでも取り上げましたがラムパーン系出身の14歳の少
女が警察官等に毒物を嗅がされ気絶させられた上で強姦され、そ
の模様を撮影したビデオが第三者に流出しエープ・ターイ・ラム
パーンというタイトルで販売されていた事件に絡んで、強姦され
たとされる女性が昨日までに恋人のファランを伴いパウィーナー
・ホンサグン女史の財団を訪問し支援を求めています。
 ところが、既に一部の報道で遠回しに示唆されていましたが、
現れた女性が着ていた服装が、第三者をして特定の職業に就いて
いたことを想定させるには充分すぎており、むしろ被害者面して
マスコミのインタビューに応じていた女性の母親に金銭の為にパッ
タヤー地区内で特定の職につくことを承知で売られていた、地方
の貧困・教育・就業問題が根にある人身売買の側面までも浮き彫
りにする気配を見せ始めているようです。
 一方で昨日放送されたiTVのトート・ラハットという番組の中で
は、少女とされる女性がパッタヤー地区の業界内では既に20歳を
過ぎていたと認識されており、またビデオは既に酒に酔っていた
女性と合意の上で撮影され、そのビデオのコピーを女性が勝手に
持ち出し知り合いのトニーなるファランに頼み金銭目的で海外向
けに販売する為にコピーの製造を依頼し、そのコピーの一部が国
内に流出した疑惑を指摘していました。

「国の修復以上に国の破壊に腐心してきた」
  民主党報道官のオンアート・クラームパイブーン氏は、タイ・ラック・タイ党が次
期総選挙必勝に向け”キック・オフ・キャンペーン”(タイ語は英語記述に基づく)
と名付けた党大会のテーマとして「政権誕生以来4年間で国を修復・再生し危機から
立ち直らす事に成功し、向こう4年間で新たなフェーズとして国に新たな何かをもた
らし真に発展した国家を築き上げる」という一文を掲げた事に関して、誤った認識に
基づくテーマであると皮肉った上で、むしろ政権はこの4年間で国民に多大な負債を
もたらし、不正入試が蔓延る等誤った教育改革を行い、政権関係者に利益を誘導する
汚職を蔓延らせ、社会道徳の低下を招き犯罪増を招き、更にあらゆる側面でネポティ
ズムを蔓延らせ結果として国に損害をもたらしたとするべきであるとし、また向こう
4年間に関しては、長期的に新たな何かによりこれまでもたらされた損害をより深刻
にさせるとするべきであると皮肉った。
  更にオンアート氏は、次期総選挙で必勝を期しているタイ・ラック・タイ党が今後
政策の名を借りた金銭のばらまき政策を打ち出す畏れがあるとして、国民に対して総
選挙までの期間中同党の動向に注目する様呼びかけた。
  この発言は昨日夕方に全国6ヶ所を同時中継で開催されたタイ・ラック・タイ党大
会に先だって為されたもので、オンアート氏は党大会のテーマを皮肉った上で、仮に
タイ・ラック・タイ党が政権継続を志すのであれば、まずこれまで取り組んで来た政
策で明確な実績をださぬままほったらかされて来た政策を見直し、同時により「透明」
な行政を志すべきであるとした。
  また、オンアート氏は首相の資産隠し疑惑に対して憲法裁判所が僅差でシロ裁定を
下した事に関して首相及び実妹による判事の買収疑惑が取りざたされていることに絡
んで、憲法裁判所や国家反汚職委員会等高度に政府の圧力からの中立性が要求される
独立機関が今や政府の利益の代弁者い成り下がり、政府の介入を容易にしている現状
に強い懸念を表明した上で、これらの独立機関が政治的な介入に晒されず、且つ中立
性・透明性を確保する為に憲法で明確に保証するべきであるとの認識を示した。
  一方、民主党執行部のトリポン・ヂュッヂット氏は、政権はこの4年間で政府によ
る汚職を蔓延らせる一方で、貧困問題に宣戦を布告する一方で国民の負債増をもたら
す矛盾した政策を推進し、南部問題を収拾がつかないレベルにまで深刻化させ、更に
政府関係者に利益誘導するよう予算を運用してきたと指摘した。
  一方、昨日開かれたタイ・ラック・タイ党党大会では、政権誕生後4年間に国民の
支持に支えられ国家が抱える危機からの脱出に成功した事を強調した上で、更に向こ
う4年間は真に発展した国への脱却を目指す為に貧困、麻薬及び汚職問題の撲滅及び
より国民を中心に据えた諸政策を推進、大衆政策色が強い政策路線を継続させる方針
を明らかにしている。

「スカートの中を隠し撮りしたとして研究者を逮捕」
  首都圏警察本部バーンポーンパーン署は昨日夜、都内ラーマ三世通りに近いショッ
ピングセンター内で女性のスカートの中をビデオで隠し撮りしていたとして27歳の研
究者を逮捕した。
  逮捕された男性は、ショッピングの為に同所を訪れた際に、店内で自動車会社のキャ
ンペーンガールがセクシーな衣装で客の応対をしているところを目撃し、咄嗟にスカ
ートの中を撮影したいという衝動に駆られ、急いで駐車場に戻り自分の車の中にあっ
たビデオ機器を持ち出しカバンの中に隠しキャンペーンガールのスカートの中を隠し
撮りしていたが、撮影中に男性の不審な行動に気づいたキャンペーンガールが警察に
通報し逮捕と相成った。
  男性は、これまでにも女子大生を狙ったスカートの中の隠し撮りを二回行っていた
ことを認める供述をしているという。
  タイの法律によると、販売若しくは配布目的で猥褻なビデオを撮影した容疑で起訴
され裁判所で有罪が確定した場合、最高で3年間の禁固若しくは6,000バーツの科料の
両方または何れかが科せられることもありえるという。



2004年10月17日

「SML政策を始動」
  タクシン首相は昨日放送された国民向け定例政見放送の中で、10月13日付けでSML
政策推進の原資となる資金総額2億5千万バーツを国内1,002の村(ムゥー・バーン)
の村再生基金向けに送金を行ったことを明らかにした。
  SML政策は、政府の権限を国民に移譲するという大仰な大義名分の元で、全国の各
村が抱える当局側の目の届かないミクロな問題を住民自身の裁量で解決する為に、村
の規模に応じて一定の資金を原資として提供する政策。
  タクシン首相によると、今回の振り込みは第一弾で、残る村に関しては来年の総選
挙終了後に振り込みを行う予定で、振り込み金額は対象となる村の規模に応じ住民
499人以下の村には20万バーツ、500人以上999人以下の村には25万バーツ、1000人以
上の村には30万バーツが振り込まれることになる。
  一方、首相は昨日の放送の中で南部情勢に触れ、情勢が悪化していることを認めた
ものの、新たに創生したシリチャイ・タンヤシリ大将をヘッドにした首相直属の特別
対策チームが既に南部に展開し任務に着手しており、今後はより効率的な解決を目指
すことが出来ることから懸念する状況ではないとし、地域の住民に対しては今暫しの
辛抱を要求した。
  また、南部問題解決のキーとなる貧困問題、経済問題及び教育問題に関して、日頃
から生活の基盤にイスラム教の教義をおいている地域住民の考えを聞き、今後の対策
に生かす為に政府の専門チームを派遣し意見の聴取を行っているという。

「首相自ら深夜の視察」
  タクシン首相はプラッチャー国務副大臣を初めとする社会引き締め政策推進担当者
や警察関係者を伴い一昨日深夜から昨日未明にかけ都内ラチャダーピセーク通り沿い
の深夜営業のレストランやエンターテイメント施設の視察を行った。
  タクシン首相によると今回の視察は、深夜に於ける施設や人々の動向の把握及び各
施設の関係者に社会引き締め政策の主旨及び法律の遵守に理解を求めると共に、違反
者に対しては厳格に法を執行する意志を持って政策に取り組んでいるとのシグナルを
送る目的で行われたという。
  今回の視察では、法定営業終了時間が過ぎている若しくは酒類の提供が認められて
いる時間を過ぎているにも拘わらず酒類を提供している施設や、売春を提供している
施設が散見されたが、今回の視察の主旨に則り摘発を行わず、政策に対する理解及び
遵守を求めるのみで留めている。
  また、首相が設置した目安箱に多く寄せられているラチャダーピセーク通り沿いに
於いてエンターテイメント施設の終了時間頃に発生する客待ちのタクシーを含む道路
交通問題及び酒酔い運転問題に関しては、首都圏警察本部に対してフワイクワーン署
と共同で状況を掌握し早急に対策を講じるよう指示したことを明らかにしている。



2004年10月16日

「憲法裁判所判事に買収疑惑」
  2001年8月に憲法裁判所で僅差でシロの裁定が下されたタクシン首相の資産隠し疑
惑裁判に絡んで、当時シロの裁定を下した複数の判事に関して買収疑惑が浮上してい
る。
  事の発端は、保守系高級紙のネウォ・ナー誌の論説主幹だったプラッソン・スンシ
リ空軍少佐が同誌で憲法裁判所判事がタクシン首相の実妹でタイ・ラック・タイ党主
流派派閥の長であるヤウォワパー・ウォンサワット女史(夫は元判事で現法務省次官
のソムチャーイ氏、娘は元GMM歌手のチェリー)等が判事を買収していたと指摘した
事に絡む刑事裁判所に於ける証言で、同空軍少佐の弁護士のバンティット・シリパン
氏は元最高裁判事のワサン・ソーイピスット氏の証言として当時シロ裁定を下した判
事のヂュムポン・ナ・ソンクラー氏がタクシン首相にシロ裁定を下す上で重要な役割
を果たしたと指摘、更に最終的に買収する事が出来なかったウラッ・ワンオームグラ
ーン氏に対してはヤウォワパー女史から直接息子の外務省に在外公館若しくはタイ・
ラック・タイ党擁立候補にする見返りにシロ裁定を下すよう申し出があったとの証言
が得られていることを明らかにしていた。
  今回の疑惑浮上を受け上院は首相及びヤウォワパー女史等による職権乱用に関して
調査を行う方針を、また民主党側はウラッ氏に対して職権を乱用して圧力をかけたと
してヤウォワパー女史に対して議員辞職を勧告する方針を明らかにしている。
  また、マハチョン党のアカポン副党首は昨日までに、タクシン首相と同様な資産隠
し疑惑裁判でクロ裁定が下された同党顧問のサナン・カチョンプラサート氏が行った
署名運動により罷免を要求した憲法裁判所判事に加え新たに4人の罷免を求める為署
名活動を行う方針を明らかにしている。
  またアカポン氏は国家反汚職委員会に対して、プラッソン氏が関わる名誉毀損訴訟
で買収疑惑に関する重要な資料が提示されるとして、最大限の関心を持って裁判の成
り行きを見守ると共に、提示された資料に基づく調査を行う様要求している。
  タクシン首相の資産隠し疑惑裁判では、当時クロ裁定を下した判事の一人であるイッ
サラー・ニティターンプラパット氏(後に憲法裁判所長)の夫人の官僚ポストに大き
な影響を与えたとも言われている。
  また、当時の裁判所長で自らもクロの裁定を下したプラッスゥート・ナサグーン氏
は引退後に、憲法の番人としての正義と誇りに満ちあふれたクロ裁定文をマスコミに
公表すると共に、利己的なタクシン首相に対する批判を展開した。

「南部情勢、日本人講師等が辞職願い」
  国家警察本部報道官のポンサパット・ポンヂャルゥン警察中将は昨日、学生襲撃射
殺事件が発生し、教授や学生の間に安全への不安が広がっているパッタニー県内のソ
ンクラーナッカリン(Prince of Songkla)大学パッターニー校を訪問し学校関係者
等と協議を行い、教授及び学生の安全確保に最善を尽くすことを約束すると共に、要
求事項を首相に直接伝達する事を約束した。
  同大学では、一昨日までに日本人の韓国人の特別講師二人(初期報道では日本人二
人)が、情勢への不安から本国へ帰国する意志を表明、また教授や学生の中に他地区
の学校への転校を希望する者が多かったと言われていた。
  一方、襲撃事件が連日発生している南部国境三県の内の一つであるナラーティワー
ト県タークバイ郡で昨日未明ホテルの44歳の警備員が仮眠中を黒ずくめの服を着た
2-3人組に刃物で襲われ負傷するという事件が発生している。
  警察では、個人的な係争事の線も捨てきれないとしたものの、負傷を負った警備員
が先に黒ずくめの一味による襲撃により銃器類が強奪された事件が発生した村在住だっ
たことから、犯行一味は当該警備員が事件を目撃したものと思い、口封じの為に殺害
しようとしたとの見方を強め捜査を行っているとしている。
  一方、昨日昼前には同県ヂャネッ郡内で、ラーチャブリー県出身の果物類を商う仏
教徒の商人が自宅前で販売用の果物の準備をしているところを三人組に銃撃され死亡
し、現金4万バーツ、携帯電話及び預金通帳等が強奪される事件が発生している。



2004年10月15日

「消費者の景気動向に対する信頼は低下傾向」
  商業会議所大学経済ビジネス予測センターが消費者の景気動向に対する信頼感を
調査した結果、原油高、南部情勢及び鳥インフルエンザ等の不安材料の影響を受けこ
こ13ヶ月で最低の水準となっていた事を明らかにした。
  同センターの統計によると、9月度の消費者信頼感は指数にして86.6ポイントと前
月の水準87.8ポイントより低下傾向を見せており、また9月度の水準はここ13ヶ月間
で最低の水準になるという。

「素直には喜べない物品税徴収増」
  財務省物品税局のウティット局長は2547(2004)年会計年度の物品税徴収額が原油高
傾向によるガソリン税の徴収増が影響して総額にして2,757億6,700万バーツと記録的
な徴収額を達成し、昨年会計年度実績に対して16.60%の増加率を達成する見込みであ
ることを明らかにした。
  同局長によると、2547年会計年度だけで総額769億8,800万バーツのガソリン税を徴
収し、以下徴収額の多い順に自動車税650億バーツ、ビール税427億4,800万バーツ、
たばこ税363億2,600万バーツ及びアルコール飲料税 261億7,000万バーツの徴収額と
なった。

「インターナショナル校に通う女学生2人を窃盗の容疑で逮捕」
  美容室内で客のカバンをひったくり、カバンの中に入っていたクレジット・カード
を使用して洋服等を購入しようとしたとして都内プラトゥナム地区にあるインターナ
ショナル・スクールに通う18歳と17歳の女学生二人が昨日までに逮捕された。
  二人は一昨日都内ラームカムヘン通り沿いにある美容室に入り、同店に客として来
ていた21歳の女性のカバンをひったくり、カバンにあった1,200バーツを使用した他、
同女性のクレジットカードを利用してセントラル・プラザ・ラート・プラウォ店内で
洋服や靴等を購入しカードで支払いを行おうとしたところで、既にカードが持ち主か
らの通報で使用停止になっていたことに気がついた店のオーナー等により身柄を押さ
えられ、警察署に着き出された。



2004年10月14日

「タイ・ラック・タイ党、呉越同舟の道を歩まぬ」
  マハチョン党のアネーク党首が、タイ・ラック・タイ党の支持率が低下現象にあり
次期総選挙では一党単独で政権を樹立することが不可能であるとの見通しを示した上
で、総選挙後には間違いなくマハチョン党との連立を模索することになると指摘して
いる事に関して、タイ・ラック・タイ党のスダーラット副党首は所詮民主党と同じマ
ハチョン党と合流するのであれば野党の道を歩んだ方がましであると強い口調で指摘
を否定した。
  スダラット女史は発言の中でマハチョン党に関して、民主党が地盤的に弱点として
いる東北地方の票田を安堵する為にマハチョン党を送り込んだとまで発言し、両党は
名前こそ違え所詮一つ穴の狢も同然であると指摘した上で、いずれにしてもタイ・ラッ
ク・タイ党は政権樹立後これまでの間に政策面に於いて国民の目に見える形で実績を
あげ国民からの信頼もあついとし、次期総選挙では間違いなく過半数以上の議席の獲
得が可能であるとした。
  スダーラット女史の発言に先立ちタクシン首相は、これまで掲げていた400議席獲
得、一党単独政権樹立の目標を下方修正し、最低でも選挙区で200議席、比例代表区
で50-60議席を獲得すれば次期政権も安泰であると発言していた。
  一方、スダーラット女史はマハチョン党顧問のサナン・カチョンプラサート少将の
知己としても知られるタイ・ラック・タイ党のスリヤ幹事長や主流派派閥幹部のソム
サック・テープスティン氏がロンドンでサナン少将と密会したことから、一部の党員
が裏でマハチョン党に資金援助をしているのではないかとの憶測があることに関して
は、それを否定した。
* 因みに本日付のBangkok Post誌では、"Mahachon in bed with
  Democrats"という見出しで報じていました。
    また、マハチョン党のアネーク党首に関しては、これまでタ
  イ語の読みを間違えてエーノック党首と記してきましたが、正
  しくはアネークと読むようです。御指摘頂きありがとうござい
  ました。

「タイ・マレーシア首脳会談、南部・鳥で協力を確認」
  タクシン首相とマレーシアのアブドゥラ首相は昨日プーゲット県内で国境域に於け
る協力関係を中心に協議を行い、長年懸案だったナラーティワート県ウェーン郡とマ
レーシアのグランタン州をゴーロック川挟んで繋ぐ国境橋の建設推進を再確認した他、
南部国境三県に於ける不穏な情勢及び現在共通の火急な問題である鳥インフルエンザ
問題に関して情報交換を密にし情報共有の強化を志すことで合意に至った。
  また、政府消息筋によると、南部問題に絡んで現在マレーシア領内に潜伏中である
と見られる一味に関する新しい資料がアブドゥラ首相宛に提出された。
  一方、一部報道によると今回の首脳会談でタクシン首相は、国民の注目を避けこっ
そりと納入された様から報道陣の間で「ステルス」と呼ばれている超豪華政府専用機
Air Bus A319型機を使用した。
  このタイ版”エアー・フォース・ワン”は国会の予算審議で国民の血税を無駄遣い
する不要な長物であるとして批判に晒され、その後明確な結論が出ないままうやむや
になっていた曰く付きのもの。



2004年10月13日

  避妊具メーカーのDUREX社が同社のWEBサイトを通して41ヶ国合
計35万人に対して性に関する意識調査の結果によると、タイ人の1
年間に性交渉を持つ回数は年間103回、週平均2回で、世界平均と
同水準だったものの、一回の性交渉の所要時間に関しては、11.5
分と世界最速(笑)だったそうです。
  何となく国民性が良く現れているとも言えそうですが、因みに
年間に性交渉を持つ回数が一番多かったのがフランス人で年間137
回、最も少なかったのが国民全員がお疲れ気味な日本人で年間46
回、また一回の所要時間に関してはイギリス人の22.5分が最も長
いという結果になっているようです。
  一方、タイ人の初体験年齢に関しては平均18.3歳と、世界平均
の17.7歳に比べるとやや遅れ気味という結果が出ているようです。
(一番は早いのはアイルランド人で平均15.7歳)
  因みに、この調査はWEBサイトを通して行ったという性格上、タ
イ人回答者の層がかなり限定されているのは想像に難くないです
が、仮に極端に娯楽が少ない地方層だけに限って同様な調査を行っ
たら、タイは性に於いては超先進大国という結果が出るような気
がします。
  また、この調査で各国の最もセクシーな人に関する投票も行わ
れ、タイ人に関しては女性がアム・パチャラーパー、男性がティッ
ク・ヂェーサダーポンで、それぞれ二年連続で選出されているよ
うです。

  で、その地方の話ですが、依然HIVに感染している疑いがある56
歳のドイツ人退役軍人が、夜な夜なチャイヤプーム県内の繁華街
に出かけ主に未成年者と避妊具を使用しない性交渉を行っていた
として、県の保健当局等がHIV感染検査を受けるよう身に覚えのあ
る女性に呼びかけているという話をここに書きましたが、実はこ
のドイツ人が2001年にHIVに感染していることを認識した事がきっ
かけで、夜な夜な女子学生等に声をかけ性交渉を持つようになっ
た事、更にその数が少なく見積もっても450人を超えていると見ら
れていることが明らかになっています。
  また、同県の保健当局によるとこれまでに感染検査を受けた心
当たりのある女性の内、70人近くが陽性だったそうです。
  本人によると、女子学生のグループに性交渉を持つかわりに両
親の一ヶ月分の収入と同じ金額を払うと申し出ると簡単について
きたとの事で、また時には未成年者の娘と性交渉を持つかわりに
両親にお金を貸すという事もあったようです。
  因みに、このドイツ人は現在オーバーステイでチャイヤプーム
の拘置所に拘置中で、最終的には国外退去処分になる見通しになっ
ていますが、退去処分後にタイより更に安く法律的にも甘い近隣
国へ逃避し、また同じ事を繰り返すのではないかと懸念されてい
るようです。

  14歳の少女に薬を嗅がせた上で強姦し、その模様を収めたビデ
オをインターネットサイト上で販売した容疑で、昨日までに第二
地区警察本部チョンブリー県警察本部捜査班所属の同県シーラー
チャー郡在住のニポン・ラックタレー警察軍曹(36)及びその友人
でパッタヤー地区にあるバーの従業員に逮捕状が昨日までに発行
されましたが、逮捕状を申請した第五地区警察本部側の出頭要請
に対して二人は出頭を拒否し行方をくらましているようです。
  また、これまでにパッタヤー地区で働いていた事が確認されて
いる少女に関しては、口封じの為に危険な目に晒される畏れがあ
るとして、身柄の保護と事件の証人として第五地区警察本部へ移
送する為に同様に行方を追っているようです。
  尚、逮捕状が出ている容疑者の内の1人が匿名で取材に応じた
ところによると、ビデオは2年前にプライベートで撮影されたも
ので、なんで今頃になって商品として出回ったか理解できないと
証言しているようです。

  昨日の閣議で、既に次期総選挙で都内ディン・デーン地区から
出馬を表明している司会・俳優として知られるセームことユラナ
ン・パモラモントリー氏を政府副報道官に据える人事を決定して
います。
  今回の人事に関して表向きには、前任のチャチュワーン・チョ
ムプーデーン氏がマハチョン党へ転出する為に辞任した後に2ヶ月
間空白になっていたポストを埋める為の措置と説明していますが、
間違いなく次期総選挙、特に必勝を期しているバンコクの選挙区
に於ける選挙の事前活動を意識した人気取り人事だと思われます。

「南部国境三県で連続襲撃、爆破、強奪事件が発生」
  不穏な情勢が続く南部国境三県で昨日未明にパッターニー県内ガポー郡内で発生し
た郡事務所襲撃事件を皮切りに、広域に渡り連続して襲撃、爆破、武器強奪事件が発
生した。
  南部国境三県では、不穏な一味が爆発物を使用した当局者をターゲットにした新た
な襲撃を計画しているとして警戒態勢を強化したばかりで、また昨日にはソンクラー
ナッカリン大学パッターニー校の学生襲撃殺人事件に絡んで私立イスラム教学校に通
う3人の学生が当局に逮捕されていた。
  ま今回の広域連続襲撃事件の発生を重く見たタクシン首相は昨日17時過ぎに安全保
障関係者を首相官邸に招集し緊急対策会議を開催した。

  昨日未明2時過ぎ、パッターニー県ガポー郡内にある郡事務所及び郡警察本部が所
在するビルに約10人の不穏な一味が押し入り、ビル内の通信室に詰めていた自警団員
を射殺。その後同ビルを足場に隣接する郡評議会のビルの警戒作業にあたっていた警
察官等に向け発砲し約15分間に渡り当局側と銃撃戦を展開した後、逃走した。
  この襲撃により、先に殺害された自警団員の他に警察官1人が死亡し、5人の警察官
が負傷を負っている。
  更に、事件発生後ウォンゴット警察中央捜査局局長を始め第九地区警察本部本部長、
パッターニー県県知事等当局側高官等が発生現場の視察・検証を行っていた8:35頃、
現場から約100メートル離れた農業・協同組合銀行前で爆破事件が発生したが、幸い
大きな被害は報告されていない。また、爆破が発生した地点の近くで不発の爆発物が
二ヶ所で発見されたが、何れも当局側により安全処理が行われている。
  一方、ガポー郡内で襲撃事件が発生した時刻と殆ど間を行い2:50頃にナラーティワ
ート県ラッンゲッ郡内で同郡ガリサー地区バーン・プーンゴー村の村長宅に黒ずくめ
の服を着た不審な6-8人組が押し入り、ライフルで脅かしながら同村長所有の銃弾を
強奪、夫人に軽傷を負わせる事件が発生、またほぼ同時刻に同県タークバイ郡プロー
ム地区バーン・コーク・グーウェー村内の自警組織の詰め所6ヶ所に同様に黒ずくめ
の服を着た6-8人組が押し入り、それぞれの詰め所に保管されていた銃器を強奪する
という事件が発生している。
  更に、9時過ぎには同じくナラーティワート県の県都内で路上に駐車してあったバ
イクに仕掛けられた爆発物が爆発し、偶然近くを通りかかった住民2人が負傷を負う
という事件が発生している。
  また、17時過ぎにはソンクラー県タパウォ郡内の鉄道駅に所属する36歳の保線作業
員が帰宅途上でバイクに乗った二人組に銃撃され重傷を負うという事件も発生してい
る。

「エネルギー節約キャンペーン政策、一部規制緩和へ」
  ヂャカラポップ政府報道官は昨日開かれた定例閣議に於いて、9月9日より施行され
たショッピングセンター等の開店・閉店時間規制に関して、規制条件を緩和する方針
を決定した事を明らかにした。
  同報道官によると、今回の措置は営業時間の短縮により売上高や給与や人員の削減
など、多くの関係者に困難を強いている事に鑑みたもので、今後はショッピングセン
ターやデパート等に関しては曜日に関係なく10:00から20:00までの営業が認められ、
一方BIG-Cやロータス等のハイパーマートに関しては観光地にある店舗を除き9:00か
た22:00までの営業が認められ、観光地にある店舗に関しては更に23:00まで営業時間
の延長が認められる事になる。
  尚、新たに決められた施行方針の期限は11月8日までで、以降に関しては各関係事
業者のエネルギー節約の達成状況及び提出されたエネルギー節約方針に関する報告書
に基づき決定するとしているが、原則として通常の営業体制に戻ることを認める方針
であるという。

「ファミリーマートの女性従業員が同僚に刺殺される」
  昨日朝6時前、都内  ワン・トーン・ラーン区ラームカムヘン通りソーイ53にある
ファミリーマートの従業員控え室兼休憩所内で同店に勤務する22歳の女性が首をカッ
ターナイフで切られ死亡しているのが発見された。
  第一発見者となった同店の女性副店長の証言によると、死亡した女性は死体を発見
する2-3時間前頃から食事休憩の為に控え室に行っていたが、その後に同じ店に2日前
から勤める事になった18歳の男性店員が、死亡した女性の名前を聞いたあとで控え室
に向かい、その後女性は控え室で寝ているようだという言葉を残し食事を買いに行く
と言って店外に出たまま行方しれずになっているとの事で、警察では18歳の男性が刺
殺事件に何等かの形で関わっていると見て逮捕状を準備して身柄を追っているとして
いる。
  警察によると、男性には麻薬の使用及び窃盗の前科があるものの、死亡した女性の
持ち物が盗まれた形跡がないことから、男性が店内の物を盗むところを死亡した女性
に目撃されたか、若しくは女性に性的な悪戯をしようとした際に抵抗された事が刺殺
の背景にあるのではないかと見て捜査を進めているという。



2004年10月12日

  ネームの中から指が出てきた事に関して、これまで行われてき
たDNA検査の結果ネームの製造中に指の先端部分を欠落する事故を
起こした女性従業員本人のものであったことが確認されています。
  今回の検査結果を受け、ネーム製造工場の経営者側は、検査結
果を厳粛に受け入れると表明したものの、しかし当時製造中のネ
ームは全て廃棄処分にしており何故それが市中に出回ったのか理
解できず、今は何を言えばいいか解らないと当惑気味にコメント
していました。
  尚、指入りのネームを見つけたチュムポン県在住の女子学生に
対しては、法律に則って補償する意向だそうです。

「鳥インフルエンザ禍はタイの観光に大きな影響を与えない」
  スワット副首相は昨日、鳥インフルエンザ禍がタイの観光事業へ大きな影響を与え
ることは有り得ないとの認識を示した。
  同副首相によると、渡航禁止措置こそ講じてないものの香港及びフィリピンが現在
自国民に対してタイへの渡航に関して注意勧告を発令しているが、観光事業へ全般へ
の影響は見られず、また今期目標に掲げている海外到着旅客数に於いても既に前年同
期比23.18%の増加率を達成しており、目標である通年増加率24%の達成も可能な状況
であるという。
  しかし、同首相によると、今後も過信することなく外務省等の関連機関の協力を仰
ぎタイが取り組んでいる鳥インフルエンザ対策に対する海外旅客の確信を得る為に広
報を強化していきたいという。

「国民の抱える借金問題に前向きに取り組む」
  タクシン首相は昨日、国民の苦痛を和らげるをテーマに首相官邸内で開かれた国民
からの陳情を集中的に聴取する機会を設けた際に、多くの国民から高利貸し等の非金
融部門からの借入金に関する相談が多く、中には家を買ったにも拘わらず、家を購入
する為に負った借金により家を抵当にとられ、結局住めないでいるというケースもあっ
た事を明らかにした上で、財務省に対して再度相談に訪れた国民から詳細に渡り事情
を聴取した上で、統一された明確な方針に基づき国民が抱える非金融部門からの借金
問題の解決を急ぐよう指示したことを明らかにした。
  一方、タイ・ラック・タイ党報道官のスラナン・ウェーッチャーチーワ氏は、政府
が国民からの陳情を聴取する機会を設けた事について、各界から次期総選挙を睨んだ
政権側のスタンドプレーであると指摘されていることに関して、現在の政府は過去の
政権の様に政権任期満了直前に全ての任務を放棄する様な事を行わず、任期満了まで
政府がやるべき任務を遂行しているに過ぎないと皮肉混じりに強弁している。
* いずれにしても120%以上の確率(笑)で次期総選挙を睨んだ人
  気取りでしょうね。

「不良警官、強姦した少女出演のビデオをサイト上で販売」
  第五地区警察本部は昨日までに、14歳の少女に薬を嗅がせ意識を失わさせた上で強
姦し、更にその強姦したシーンを撮影したビデオをインターネット・サイトを通して
販売していた容疑で、第二地区警察本部に所属する警察官に対して逮捕状の請求手続
きに入ると共に、第二地区警察本部に対して当該警察官の身柄確保、及び移送を要求
した事を明らかにした。
  第五地区警察本部本部長のパーヌポン・シンラー・ナ・アユッタヤー警察中将によ
ると、今回の逮捕状請求は、先週来ラムパーン県内在住の14歳の少女が強姦されてい
るシーンが撮影されたビデオがインターネット上で販売されているとの通報に基づく
もので、署内でビデオの内容を調べた結果、ビデオは第二地区警察本部の所轄内であ
るチョンブリー県内で撮影され、ビデオに出演し少女を強姦している男性が同警察本
部に所属する警察官であることが明らかになったという。
  また、同本部長は、詳細については現在明らかにする事が出来ないと断った上で、
今回の事件は氷山の一角に過ぎず、背後に少女を出演させた猥褻ビデオを制作販売し
ている組織が存在しているとして捜査を行っていることを明らかにしている。

「チァン・マイでスイス人旅行者の他殺体が発見される  他」
  昨日10時過ぎ頃、スイス人旅行者のラファエル・ボーメーンさん(29)がチァン・マ
イ県サンガムペーン郡内にある貸家の寝室内で死亡しているのが発見された。
  遺体は死後12時間程度たっており、また全身に鈍器のようなもので殴られた跡があっ
た。
  遺体が発見された貸家は、同郡内でコンクリート・ブロックの製造工場を経営する
ドイツ人がタイ人の妻と一緒に住む為に、オーストラリア人のオーナーから借りてお
り、現在借り主のドイツ人及び家主のオーストラリア人が事情を知っているとみて事
情聴取を行っているが、二人とも事件との関わりを否定しているという。
  ラファエルさんは死亡する一日前に現場となった貸家に到着したばかりだった。
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  昨日朝、バンコクのドーン・ムゥアン区内にあるプラチャーウティット市場内の一
画にある露店約100件が、同区所属の行政執行官(テーサギット)により破壊され尽
くされた。
  スワン区長によると、同市場内で商う商人の一部が市場外の公共用地に露店を出し
て商う事が恒常化しており、これまでにも関係者を招集して露店を引き上げるよう要
請すると共に、引き上げない露天商に対しては法律に基づいた強制手段を講じること
があり得ると度々警告してきており、今回の措置はその警告を実行したものであると
いう。
  一方、露店を破壊された商人達は、既に都庁から営業許可証をとり、また区事務所
からも開業許可を取得するなど、正式な手続きを踏み営業し、また地権者に対しても
土地の使用料を支払ってきたと語り、当局側の行動に抗議しているが、公共用地を使
用していたとされていることに関する反論は聞かれていない。
* ドーン・ムゥァンと言えば、予定通り(苦笑)タイ・ラック・
  タイ党員になったパウィーナー・ホンサグン女史の選挙地盤な
  んですが、今回の当局側の行動の背景に実はアピラック新都知
  事を困らせてやりたいという思惑がある・・・・なんてことは
  多分無いでしょうね。



2004年10月11日

  昨日予定通り首相官邸内で国民からの陳情を聴取する大会(?)
が開かれたのですが、やはり予想通り極めて個人的なトラブルを
持ち込む国民の皆様が後を絶たなかったようです、タクシン首相
が思わず「民事関係の係争事は各地にある検事事務所に持ち込ん
でね」と発言していたりしてました。
  タクシン首相によると、今回の大会で寄せられた陳情の中で、
最も多かったのが借金問題、生計に必要な土地の搾取、地域で影
響力を持つ大物に関する問題、麻薬等で、その多くが何等かの形
で当局者が絡むものだったそうです。

  因みに昨日の大会では、次期総選挙でバンコク都ディーン・デ
ーン地区から出馬するタレントのセーム(本名忘れた)を司会に、
長年離ればなれになっていた姉妹を捜し、引き合わせるというイ
ベントまで官邸内で行っていたりしてました。(日本にもこんな
番組がありましたね)

  で、この大会で気を良くしたタクシンさんは、早速次期総選挙
が終了したら過去に目安箱に投降してくれた国民、特に子弟の為
の教育費捻出に困窮している家庭に直接あって話をする機会を作
りたいと発言してました。

  チァン・マイの動物園にパンダさんがやってきて昨日で一周年、
を迎えたらしいのですが、動物園側によるとこの1年間で合計80万
人が動物園を訪問し3,300万バーツの収入をもたらしてくれたんだ
そうです。

「汚職の無い透明な税関局を目指す」
  財務省税関局のサティット・リムポンパン局長は、当局者によるアンダーテーブル
・マネー(ングゥン・タイ・トッ)の要求が絶えないと苦情が各方面から寄せられて
いる同局の立て直しを図る為、透明な税関局を目指し12月より同局の改革に乗り出す
意向を明らかにした。
  今回の発言は財務省の向こう4ヶ年計画に関するセミナーの席上で為されたもので、
同局に関しては先にタクシン首相も汚職撲滅戦争の宣戦布告式の際に最も汚職が深刻
に蔓延っている当局の一つとして名指ししていた。
  サティット局長によると、局内の汚職の根絶を目指す為に、民間企業に対して職員
からの賄賂要求に応じない様協力を要請すると共に、広く汚職に関する通報を受け付
ける為の体制を整え、また局内の全職員の10%が該当すると見られる汚職職員の異動
等人事面での見直しを含む内部に於ける綱紀粛正を図るのだという。
  しかし、同局長は発言の中で、税関局内に蔓延る汚職の背景に本来スピーディーな
処理が要求される同局の遅延しがちな通関業務が、民間企業をしてアンダーテーブル
を支払わざるを得ない状況に置いているという事に触れることは無かった。

「民主党の政策はタイをIMFに引き渡すにあらず」
  民主党報道官のオンアート・クラームパイブーン氏は昨日、先に民主党が次期総選
挙に向け「タイを奪還する」をテーマに掲げたことに関してタイ・ラック・タイ党側
が、民主党が政権を奪取することは即ちタイをIMFに引き渡すことを意味すると皮肉っ
たことについて、IMFに支援を要請したのはチュワン・リークパイ政権時代では無く、
当時タクシン・チナワット警察中佐が経済担当副首相の地位にあったチャワリット・
ヨンヂャイユット政権時代であり、それを引き継いだのが民主党政権だったと言うこ
とを忘れてはならないと切り返した。
  また、タイ・ラック・タイ党側が民主党が掲げるテーマは、言葉だけが一人歩きし
ているだけで、国民に訴えかけるものが感じられないと批判している事に関しては、
民主党は政権党としての経験・実績があり、国民が抱えている問題も熟知し、その解
決の為に体系的な政策を打ち出すことができ、案ずるには及ばないと切り返した。
  一方、オンアート報道官は先に行われた内閣改造について、国内問題の解決を目指
すという大義名分の元で支持率低下現象をごまかそうとしたものであるとの従来から
の見解を繰り返した上で、今後も喩え政権任期が三ヶ月間しか無かったとしても、国
民の血税を惜しみなく投下する「地方視察」名目の支持率維持活動で得られた国民の
本心に基づき、再度政治的な思惑が込められた改造が行われるであろうと皮肉った。
* 確かにチャワリット首相時代にIMFに支援を要請しているのは事
  実ですが、タクシンさんと盟友で当時財務大臣だった元どこか
  の銀行の頭取さんは、どちらかというと反IMFといおうか、IMF
  への支援要請で失いそうな既得利権の確保に奔走していたとい
  う印象が強く、またこの怪しい二人組が最終的にチャワリット
  政権末期に任務を放り出して”やってられねーな”辞職をして
  いるのに対して、その後の民主党政権時代ではターリン財務大
  臣とヂャトゥモンコン中銀総裁が時に互いに激論を交わしなが
  らもIMFの優等生的な政策を進めていった為に、むしろタイ社会
  では民主党政権がIMFの支援を要請したというイメージで受け止
  められているのは否めないと思います。
    また、民主党政権が進めたIMFの優等生的政策がサヌック・サ
  バーイ大好きなタイの一般大衆にストイックな生活を強いる政
  策であると受け止められていた事が、サヌック・サバーイとい
  う現世利益を政策の全面に打ち出し、しかも一般大衆に現金を
  配ることを公約に掲げたタイ・ラック・タイ党に躍進させるチャ
  ンスを与えたと考えることも出来るかもしれませんね。


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