タイの地元新聞を読む

過去記事

2004年12月21日 〜 2004年12月31日



2004年12月31日

  タイ政府観光庁は、タイ西海岸のアンダマン海沿岸地域を津波
が襲った影響で、東海岸のタイ湾側にあるサムイ島を訪問する外
国人旅行者が急増しておりホテルの宿泊率が98%に上っている事を
明らかにしています。
  また同庁は、旅行者急増の機会を捉え宿泊料金や物品の便乗値
上げが行われないよう、地元の観光事業者団体の協力を要請する
とともに、事業団体と共同で便乗値上げ行為の監視を行う方針を
明らかにしています。
 

  昨日8:07及び8:13にミャンマー国内で発生した地震により、震
源地から約330Km離れたチァン・マイ県内の主に高層階で揺れを感
じることが出来たそうです。
 

「救助関係者に疲労感、一部で当局側と衝突」

  南部アンダマン海沿岸6県を津波が襲ってから5日目を迎えた昨日、津波被害による
行方不明者の捜索関係者の間に疲労感が漂い、一部で救助作業から離脱する者も出始
めており、また津波によるショックやそ辺り一帯に漂う遺体から発せられる腐敗臭が
疲労感に追い打ちをかけており一刻もはやい救助関係者や被害にあった住民、地元観
光事業者の心のケアーが急務となっており、公共保健省は昨日までに20人の精神科・
心理学関係の専門家構成されたチームを三つ派遣する方針を決定した。
  また、負傷者の治療に当たっている医療関係者の間でも一部で二次感染する者が現
れ二次感染への不安が広がっている。

  一方、クラッビー県のピーピー島では、当地の事業関係者や民間ボランティア・自
警組織で構成される救助関係者と当局側から次々と派遣されてくる救助関係者との間
で意志の疎通の欠如からくる両者間の衝突がしばしば発生し、救助・捜索作業に支障
を来す事態となっている。
  同島の観光事業関係者側は、本来救助・捜索作業の総責任者であるべき県知事が現
場に立つことなく携帯電話で当局関係者に指示を飛ばす状況では、当初から両者間で
意志の疎通は望めず、早急に救助・捜索作業に関わる人々を統括する司令センターの
設置が必要であると訴えている。

  一方、タクシン首相は昨日、現在行方不明になっている被災者の数から推計して最
終的に死亡者の数が6,800人の水準に達するとの見通しを示した。
  また、現在パン・ンガー県カウォ・ラック地区に詰めているスウィット天然資源・
環境大臣は、津波発生当時の宿泊者数及び従業員数から見積もって最終的に4,000人
をくだらない死亡者数に上るとの見通しを示している。
  尚、パン・ンガー県の県当局は昨日21:30までに県内で合計3,689体の遺体を回収し
た事を明らかにしている。

  国務省災害対策局筋によると昨日18時現在、2,394人の死亡、9,810人の負傷を確認
し、死亡者の内1,488人がタイ人、710人が外国人、196人が国籍不明で、また負傷者
の内4,957人がタイ人、1,497人が外国人、3,356人が国籍不明で、また行方不明者の
総数は6,130人に上るという。

  また、タクシン首相は昨日までに元気象局長のサミット・タムマサロート氏を首相
府付き内閣補佐官に任命すると共に災害警報システム構築計画準備委員会の委員長に
任命、諸外国で導入されている自然災害を初めとする災害予知・警報システムの国内
導入に関して調査、検討するよう指示した。

  一方、タクシン首相の末娘のウンインことペートーンターンさんは、昨日までに大
学の友人や高校の後輩を伴いバンコク隣県のパトゥムターニー県にあるタムマサート
大学ランシット・センター内に設けられた外国人被災者の一時受け入れ・宿泊施設を
訪問し、英語通訳ボランティアの登録をするとともに、寄付で寄せられた医療品等の
仕分け・配布作業を行った。
  尚、英語ボランティアに関しては現在充分な人数が確保できているため、当面セン
ター側からの出動依頼を待つ状況だという。

  また、タクシン首相は昨日までに、個人的にプーゲット県及びパン・ンガー県に
1,000万バーツ、グラッビー県に700万バーツ、ラッノーン県に500万バーツをそれぞ
地域復興費用として資財からを拠出している。

  一方、商務省国内通商曲のシリポン局長は、津波被害を受けた6県、中でもプーゲッ
ト県内で住民の90%が生活に必要な物を購入する為に一般で通用している価格以上の
価格での購入を強いられている現状に強い懸念を表明した上で、今後津波被害に乗じ
た便乗値上げが行われないよう関係者に要請するとともに、同省関係者を各地に派遣
し便乗値上げ行為の監視を行うと共に、価格を明示せずに商品を陳列販売している業
者に対しては1万バーツの過料を課す方針で取締に臨む方針を明らかにしている。

  一方、政府は昨日までにサトゥーン県マッナン凖郡パーム・パッタナー村内でスマ
トラ沖地震の影響によるものと見られる地盤の陥没現象が確認されたとして、同凖郡
及び同県内の県都、クワーム・ガーロン郡、クワーム・ドーン郡及びラッングー郡、
トラン県内のフワイ・ヨート郡、グラッビー県内の県都及びアーウォ・ルゥク郡に住
む住民に対して地盤の陥没や亀裂発生に注意するよう呼びかけている。
(12月30日 22:00 TST 掲載、同23:50 更新)



2004年12月30日

 タイ郵便社は昨日までに全国にある1,776ヶ所の郵便局で義捐金
及び寄付を受け付ける方針を明らかにしています。
 

 タクシン首相は昨日までに、津波被害を受けた6県の行政機構に
対して被害復旧及び被害者救出の為に総額45億バーツの予算を供
出する方針を決定しています。
 

 カウォ・ラックの倒壊したリゾート施設内に取り残された生存
者の捜索を行っている救助関係者は昨日朝までにがれきの中から
救助を求める複数の声を確認、捜索犬を投入し懸命の捜索活動を
展開していますが、夕方までに救助を求める声が聞こえなくなっ
ており生存が危ぶまれる状況になっているようです。
 また、昨日までに回収された遺体の中には、少なくとも24時間
前まで生存していたと思われるものや、出産したばかりの赤ちゃ
んと臍が繋がったままでお亡くなりになった母親の遺体も回収さ
れているようです。
 また、カウォ・ラック等の高級リゾートでは損傷が少ない乗り
捨てられた高級車をこっそり持ち出す輩まで出現している様です。
 

 災害対策局の集計によると、昨日21時までに津波により1,829人
の死亡、9,754人の負傷が確認されており、また5,288人が依然不
明になっているようです。
 

 津波関連で殆ど報じられなくなりましたが、南部国境三県にお
ける不穏な情勢は留まることなく、昨日朝にはナラーティワート
県スンガイ・ゴーロック郡で30歳の教師がバイクに乗った二人組
に銃撃され負傷を負い、また同じく同県ヂャネッ郡内では新聞販
売店の45歳の主が新聞を買う振りをして新聞で現れた二人組に撃
たれ死亡するという事件が発生しています。
 また、一昨日には同県ターク・バイ郡内にある市場の船着き場
で爆発が発生し、付近にある検問所に詰めていた軍関係者2人が負
傷を負い、またパッターニー県トゥン・ヤーン・デーン郡内では
ゴム貯蔵施設が放火されたのを皮切りに学童の送迎用の車及び警
察官の自宅前に駐車してあった小型トラックが連続して放火され
る事件が発生しています。
 一方、ヤッラー県内では教師がバイクに乗った二人組に射殺さ
れる事件が一昨日発生しています。
 

 タクシン首相夫人のポヂャマーンさんのハンドバックがフィリ
ピン人女性と思しき者に置き引きされた事を受け首都圏警察本部
は、外国人を含む強盗団が年末年始期間中にショッピングセンタ
ー等で開催されるバーゲンや展示会等を絶好の機会ととらえ虎視
眈々と獲物を狙っている畏れがあるとして、出かける際には可能
な限り貴重品を持ち歩かず、またカバン等の持ち物や近くに居る
不審な人物に気を配り、特にリュックタイプのカバンの様に気づ
かないうちに内容物が盗まれやすいものは出来るだけ前に抱える
等の注意を払うよう呼びかけています。
 

「旅行者と地元への新年プレゼントを合い言葉に復旧作業に取り組む」

  プーゲット県の県当局は12月26日に同県を襲った津波により被害を受けた四つの主
要なビーチの内ガマラー・ビーチ及びガタ-ガロン・ビーチの復旧作業が昨日までに
概ね終了し、既に外国人旅行者を中心にビーチで日光浴や海水浴に勤しむ光景が見ら
れるようになったことを明らかにした。
  同県では、一日も早く観光客で溢れる普段通りのプーゲットを取り戻す為「旅行者
と地元への新年プレゼント」を合い言葉に今後もパートーン・ビーチを始め被害を受
けたビーチの復旧作業に関係者一同全力を挙げ取り組む意向であるという。

  また、グラッビー県県都内のプラッナーン湾エリアのビーチでも外国人旅行者等が
日光浴や海水浴をする姿が見られたという。

  一方、津波により放置された家屋や宿泊施設等を狙った略奪行為は減ることなく、
第八管区警察本部は昨日までに関連地域のパトロールを強化すると共に各所に詰め所
を設け監視を強化する方針を明らかにしている。

  プーゲット県では昨日午前までにホテル等から略奪を行っていた地元若者グループ
や地方からの出稼ぎ労働者及び津波により職を失ったミャンマー人労働者等合計11人
を逮捕、またパン・ンガー県のカウォ・ラックでは6人のミャンマー人、グラッビー
県のピーピー島では4人の地元若者グループが略奪行為で逮捕されている。
  プーゲット県の警察当局は、略奪行為に対しては仮釈放を認めず、また最高刑に相
当する10年以下若しくは5万バーツ以下の科料の両方または何れかの刑を科す方向で
取り組む方針を明らかにしている。

  一方、タクシン首相は昨日、先に津波被害復旧対策費用として200億バーツを超え
る追加予算の投下を決めるために臨時国会の招集を要請する方針であると語っていた
事に関して、現状では政府予算、義捐金、災害対策基金からの支出でまかなえる見通
しであることから、敢えて追加予算申請の為に臨時国会を招集する必要性は無いとの
認識を示している。
  タクシン首相によると、対策費用が足りなかった場合は自身の資産から必要な費用
を提供する意向であるのだという。

  また、タクシン首相は、タイ・ラック・タイ党が選挙委員会に対して総選挙投票日
の延期の検討を申し入れている事に関しては、現状では延期する必要は無いとの認識
を示している。

  一方、タクシン首相は、遺体の回収作業に関して、依然ピーピー島やラッノーン県
を始め、特にカウォ・ラックでは依然回収作業に困難をきたしており、現在必要な重
機類の手配を進めると共に、重機や遺体搬送に必要な通行路の整備を行っているとこ
ろである事を明らかにしている。
  また、首相府は昨日までに、カウォ・ラック周辺で海中に流された遺体回収、特に
車ごと流された遺体の回収に困難をきたしているとして5-10人の潜水のエキスパート
のボランティアを募集する方針を明らかにしている。

  一方、枢密院評議員のピヂット・グンラッワニット大将は昨日、国王陛下が今回の
津波によりタイ人、外国人いずれにも多くの犠牲者がでた事に心を痛められていると
ともに、タイ人の本質である団結心と他人への慈愛の心を持って助け合い支援・復旧
に臨んで欲しいと希望されていることを明らかにしている。
(12月29日 17:30 TST 掲載)



2004年12月29日

 都内ラーマ8世橋麓で本日から新年のカウントダウンまで行われ
る予定になっていたイベントの中止が12月27日までに決定された
他、政府側の要請を受けセントラル・ワールド・プラザやラーヂャ
マンガラ競技場で行われる予定になっていたカウントダウンイベ
ントも中止ないしは被災者への義捐金募集の為のイベントに内容
変更されたようです。
 また、ショッピングセンターの前等に開設されているビア・ガ
ーデンの営業に関しては通常通り行われるようですが、大音響等
が伴う音楽等を自粛する他、年末年始のセールも中止、規模縮小
する方向で動いているようです。
 

  タイ字新聞各紙もWEBサイト上で津波特集を組んでいます。

  クルンテープ・トゥラキット誌

      マティチョン誌
          ニュース関連

          報道写真特集

      プーヂャトガーン誌
          ニュース関連

          被災者照会関連

           訪ね人写真投稿関連
 

 依然被災地で横行している略奪行為ですが、プーゲット県等で
住民等が自警組織を結成し監視を行う動きを見せています。
 昨日夜のiTVでは、略奪行為を行っているのは地元住民ではな
くミャンマー人や仮宿泊施設で寝起きしている地方から来た建設
労働者であると多分に差別的な発言をする地元住民の声を紹介し
ていました。
 

 The Nation誌WEB版に主要な津波被害関連のコンタクト先リスト
が掲載されています。
 

 タイ南部東海岸地域の気象当局は、中国からの寒気団及び高気
圧の影響でタイ湾沿岸の東海岸地域で強風と強い雨が伴う約2-3メ
ートル高さの高波が予想されるとして警戒を呼びかけています。
 

「津波関連 - 祝賀行事の自粛を要請 他」

 12月26日、アンダマン海沿岸の6県を襲った津波被害によりクン・プム・ジェーン
セーン氏が死亡し、また多くの犠牲者が出たことに鑑み政府は昨日までに12月28日か
ら12月30日までの三日間を服喪期間とする事を決定、各当局に対し半旗の掲揚、黒色
の服の着用を指示するとともに、民間・国民に対しても同様に黒色の服を着用する様
要請した。

 また、政府は各当局に対して年末年始の祝賀行事の中止を指示するとともに、民間
に対しても歌舞宴曲の伴う祝賀行事催行の自粛を要請した事を受け、昨日までに政府
観光庁が年末年始のカウントダウン・イベントの中止を決定、また民間も年末年始に
予定されていた祝賀行事を規模縮小ないしは自粛する方向で動き出している。
 尚、タクシン首相は昨日までに全ての年末年始を記念した祝賀行事への出席をキャ
ンセルする方針を明らかにしている。

 一方、ウィサヌ副首相は昨日までに各テレビ局に対して、娯楽番組の放映時間を縮
小ないしは放映を自粛するとともに津波被害関連の情報更新に多くの時間を割くよう
要請した。

 また、タイ赤十字社は津波で負傷を負った患者の治療に必要な輸血用の血液の内、
特にA型、O型及びRH-タイプの血液型が不足しているとして、引き続き外国人在住者
を含む市民からの献血を呼びかけると共に、包帯、消毒液、ティッシュペーパー、調
理済み缶詰食品、下着類、生理用品、粉末乳、ブランケット等が不足しているとして
市民からの寄付を呼びかけている。
 外国人在住者が多いチァン・マイ県では多くの在住外国人が当地の赤十字を訪れ献
血する風景が見られた。

 一方、選挙委員会はバンヤット民主党党首等の要請に応え、昨日までに政党名を冠
しない事を条件に津波被害関連に限り寄付や援助・支援行為の提供を認める方針を明
らかにしている。
  また、タイ・ラック・タイ党は昨日までに選挙委員会に対して総選挙期日の延期の
可否について検討する様要請している。
 尚、現在設定されている来年2月6日の選挙期日はタイ・ラック・タイ党側の圧力に
より前倒し設定されたもの。

 一方、昨日の定例閣議では財務省側の提案に基づき被害を受けた国民に対する低利
融資及び借入金返済の一時猶予及び減税ないしは納税猶予措置、及び寄付金の提供者
に対する減税ないしは納税猶予措置等を講じる事を決定、また最も被害が甚大なカウォ
・ラック、ピーピー島及びラッノーン県における遺体回収作業を急ぐため人員の追加
派遣を決定すると共に、救助・回収作業に必要な移動路確保の為幹線の復旧及び移動
路の新設を急ぐ方針を決定している。

 また、タクシン首相はピーピー島やカウォ・ラック等が今回の津波により自然及び
住環境その物の体系が激変する被害にあうなど甚大な被害に対応する為には2-3年間
の視野で復興計画を立案する必要があり、その為に200億バーツ(報道により300億バ
ーツ)を超える予算の追加支出が必要であるとした上で、追加予算を審議するために
臨時国会の開会を要請する方針を明らかにしている。
 また、自然災害に対する警告システムが充分に機能していなかった事を認めた上で、
日本で使用されている警告システムをタイ国内にリンクさせる、ないしは導入する方
針であることを明らかにしている。
 一方、被害に遭った外国人旅行者に対しては、本国帰国まで全ての宿泊関連費用を
無料で提供する方針を今後も堅持する方針を明らかにしている。

 一方、プーゲット県のパートーン海岸近くにあったショッピングセンター”オーシャ
ン・プラザ”では、主に地階にあったスーパーマーケット内に取り残された人の救出
作業が浸水した海水が完全に排出されていない為、これまでに確認できている50体以
上の遺体の回収作業に困難をきたしており、また遺体の腐食も進んでおり救助関係者
の間でバクテリアによる伝染病感染の不安が広がっている。

  災害対策局が公式にまとめた昨日21時現在の各県別の被災者状況は以下の通り。

      プーゲット県           死亡   230人    負傷 1,265人
      グラッビー県           死亡   198人    負傷 1,881人
      パンンガー県           死亡   952人    負傷 5,541人
      トラン県               死亡     5人    負傷    66人
      ラッノーン県           死亡   146人    負傷   182人
      サトゥーン県           死亡     7人    負傷    15人

      合計                   死亡 1,538人    負傷 8,950人
(12月28日 21:40 TST 掲載、12月29日 0:00 更新、同0:50 追加更新)



2004年12月28日

  昨日iTVで放送された津波被害に関するレポートで、地元の若
者グループがさも当然なことの様にカウォ・ラック国立公園内に
あるホテル内に放置されたシャンパン等を持ち出す様子を映して
いましたが、プーゲット県を始め各地でインターネット・カフェ
ー内やホテルのコンピュータを始め放置されたままの金目の物を
盗み出す所謂火事場泥棒行為が横行しているようです。

  本日付Bangkok Postに掲載された災害対策局の公式集計(集計
時間は不明)によると、これまでに918人の死亡、7,396人の負傷
が確認できているようです。

  また今回の津波によりダイバーに人気があったピーピー、シミ
ラン、スリン近海の珊瑚礁も大きな被害を受け一部誌面では”既
に過去のものとなった”という言葉で報じています。
 

「津波続報」

  12月26日タイ西海岸のアンダマン海沿岸地域を津波が襲ったことを受け一昨夜急遽
プーゲット県を訪問したタクシン首相は昨日最も大きな被害を受けたパンンガー県ガ
トゥワパー郡内にあるカウォ・ラック国立公園を視察訪問し、同地だけで少なくとも
600から700体の遺体があることを自身の目で確かめた事を明らかにした上で、依然
1,000人以上の安否が確認できていない事に鑑み、最終的に死亡者数は2,000人を超え
るのは必至であるとの認識を示した。

  また、カウォ・ラック国立公園内では12月24日からウボンラット王女と一緒に同地
を訪問中に津波に遭い行方不明となっていた一人息子のクン・プム・ジェーンセーン
氏(21)の遺体が昨日昼過ぎまでに回収されている。

  一方、津波が発生した当時被害状況が錯綜したピーピー島では昨日16時までに143
体の遺体が確認されており、また放置された建物内の捜索や海上に流された人の捜索
が終了してない為今後も死亡者数の増加が見込まれている。

  また、芸能界でも数多くの歌手や俳優がアンダマン沿岸地域を訪問していた事が確
認されており、これまでにRSプロモーション所属歌手で五カ国語を話すことが出来る
ことでも知られるナーターン・オーマーン氏が12月25日にシミラン諸島を訪問した事
が確認できて以来消息不明になっている。

  一方、タイ赤十字及びタイ血液センターは、津波による負傷者救援の為の血液が不
足しているとして、受付時間を延長して市民からの献血を受け付けている。赤十字筋
による特に外国人旅行者に多いRh-型の血液の不足が深刻で、同型の血液を持つ市民
に是非献血をと呼びかけている。

  民主党は、今回の津波による犠牲者に哀悼の意を表すると共に、当面選挙に向けた
活動を自粛し津波被害対策支援に全力を尽くす方針を発表、同時に幹部党員を初めと
する党員が各地の保健当局で献血を行った。またタイ・ラック・タイ党も同様に向こ
う3日間の選挙関連活動の自粛を明らかにしている。

  また、被災地で外国人旅行者の支援活動を行っている観光警察局は、ヨーロッパ系
言語を初めとする外国語を話すスタッフが不足しているとして、広く外国語の通訳が
できるボランティアを募集している。

  18時現在災害対策局が公式にまとめた各県別の被災者状況は以下の通り。

      プーゲット県           死亡 130人    負傷 1,070人
      グラッビー県           死亡  92人    負傷 1,228人
      パンンガー県           死亡 528人    負傷 4,799人
      トラン県               死亡   4人    負傷    70人
      ラッノーン県           死亡 177人    負傷   124人
      サトゥーン県           死亡   5人    負傷    15人

      合計                   死亡 866人    負傷 7,306人
(12月27日 22:30 TST 掲載)
* 津波が発生した12月26日の各テレビ局の娯楽番組を優先した報
  道体制に批判が噴出したのか、Ch3からCh7までの娯楽系番組中
  心の局は論外としてch9は昨日までに全ての放送を津波関連報道
  に変更、またiTVも殆どのレギュラー番組をキャンセルし津波関
  連の報道に時間を当てています。

  因みに、一般テレビ局ではありませんが、何故か華人系バンコ
  キアンに安定した人気があるネーション・チャンネルは津波発
  生当時から津波関連の報道に多くの時間を割いていますが、残
  念ながらUBCを通した配信を中止しているため、見るためには新
  たに TTVを見ることが出来る装置を購入するか、またはネーショ
  ン・チャンネルを配信してくれる地域のケーブル放送局に加入
  しないと見ることが出来ません。(コンドやアパートによって
  は最初から見ることが出来るところもあるみたいです。)



2004年12月27日

 それにしても津波警報すら出さず、いざ津波が発生してから緊
急事態宣言を発令するというのはチョットね。。。
 

 一昨日18時過ぎ、都内ワッタナー区にあるエンポリアムの1階に
あるオリエンタル・ホテル経営のsalon del oriental内で友人2-3
人と飲食中だった首相夫人のポヂャマーンさんがヴィトン製のカ
バンを席に置いたままトイレに行った隙にカバンをアジア系の外
国人女性に置き引きされるという事件が発生しています。
 尚、ポヂャマーンさんは事件にしたくないとして、警察に通報
する事無く現場から立ち去っていますが、通報を受けた警察側は
窃盗事件として捜査を進めており、昨日夕方までに置き引きをし
た女性はポヂャマーンさんの正面付近で一人で座っていた25歳く
らいのフィリピン女性だった可能性が高いとして似顔絵を作成し
て行方を追っています。
 タイは、例えばフードセンター等にカバンを置いたまま席を外
せば300%以上の確率(笑)で無くなるような国が実際に存在する
事を考えれば、置き引き被害に逢う確率は比較的低い国とも言え
そうですが、当然そういう不用心な国民性に目をつけた、敢えて
正式な国名では書きませんが例えば韓国とか比国とか中国とかの
スリ団や窃盗団の格好なターゲットになってしまっているのも確
かなようです。

「アンダマン沿海地域を津波が襲う」

  昨日タイ時間8時前インドネシアのスマトラ島沖合で発生したM8.9クラスの強い地
震の影響で発生した津波が10時過ぎ頃ラッノーン県からサトゥーン県までのアンダマ
ン海沿岸地域を襲い、甚大な被害を及ぼした。

  今回の津波発生を受け応援演説の為東北部を訪問中だったタクシン首相は急遽予定
を切り上げプーゲット県に向かった。

  国務省は、今後も余震による津波が有り得るとしてアンダマン沿岸地域の住民に対
して引き続き警戒する様呼びかけている。

  また、パンンガー県内では同県観光協会会長が経営するパーム・アンダマン・ビー
チ・リゾート・ホテルを約10メートル高の津波が襲い、たまたま当時同ホテル訪問の
為に駐車場に止めた車付近に居た元財務副大臣のバロム・タンティヤラ氏が死亡し、
その実娘で次期総選挙では民主党擁立候補として立候補する予定になっていたガンタ
ワン・グンヂャヤーウィワット女史が足を骨折する重傷を負った。

  一方、ピーピー島では今回の津波により島内の宿泊施設の殆どが壊滅的な被害を受
けたと伝えられている。

  また、プーゲット県の県知事は、ウボーンラット王女のご子息のクンプーミことク
ンプム・ジェーンセン氏が津波発生前にパンンガー県のカウォ・ラックの海岸でジェッ
トスキーで遊んでいるところが確認されて以降消息不明になっているとして県内の放
送局等を通じて緊急手配放送を流している。

  また、今回発生した地震はプーゲット県を始め南部各県で目と体でハッキリと認識
できる揺れを感じ、またスマトラ島沖の地震に誘発されて発生したと見られるミャン
マー国内で発生した地震でチァン・マイ県、プレー県を初めとするタイ北部やバンコ
クで主に高層ビル内で体に感じる揺れを感じることが出来た。

  公共保健省が22時までにまとめた同省の公式集計によると、合計で278人の死亡及
び3,325人の負傷が確認されている。尚、被害者の国籍に関しては明らかにされてい
ない。
  同省の公式集計による各県別の被害状況は以下の通り
      プーゲット県           死亡 86人    負傷   699人
      グラッビー県           死亡 36人    負傷   344人
      パンガー県             死亡 87人    負傷 1,902人
      トラン県               死亡  5人    負傷    42人
      ラッノーン県          死亡 57人    負傷    88人
      サトゥーン県           死亡  7人    負傷   250人
(掲載 12月26日 23:20 TST)
* 被害状況に関しては依然局により情報が錯綜していることから、
  敢えて公共保健省の保守的な「公式発表」を掲載しましたが、
  可能な限り当ページで情報を更新していきたいと思います。

    チョット不謹慎かもしれませんが、ネーションチャンネルの
  コム・チャット・ルゥックというディベート番組で10月頃に占
  い師数人による総選挙後の政治状況を占うという特集があった
  のですが、その際に総選挙前に「天災」が発生し、選挙後に結
  成される第二期タクシン政権に大きな影を落とすことになると
  占った占い師の方がいらっしゃいしたが、タイの重要な経済資
  源である観光地を襲った今回の津波が果たして将来に影を落と
  す「天災」に該当するのか気になるところです。



2004年12月26日

  プーケット県の県当局は高波被害による混乱に乗じて主に外国
人旅行者がホテルの室内や海岸島に放置した荷物等を狙ったり、
商店の商品を持つ出す窃盗事件が頻発しているとして警戒を呼び
かけています。
 またパンンガー県内では、次期総選挙で民主党から出馬する予
定になっていた人物が高波で死亡しているようです。
(18:00 TST)
 

 公共保健省が17時までに発表した15時現在の各地の被害状況に
よるとプーゲット県内で40人の死亡、1,027人の負傷、パンンガー
県内で20人が死亡、300人が負傷、グラッビー県内で1人が死亡、
12人が負傷した事が確認されているようです。
 また、未確認情報ではピーピー島を抱えるグラッビー県内で36
人が死亡、その殆どが外国人で、またピーピー島では波止場でフェ
リー待ちをしていた旅行者等役100人が高波にのまれたとの報道も
あり、またトラン県の島部では旅行者が孤立しており現在海軍の
ヘリコプターが救助にあたっています。
 残念ながらタイのテレビ・メディアはこの手の自然災害に対す
る報道体制が整っておらず、僅かにTTV系(現在はUBC系では配信
されていない)のNationチャンネル等の定時ニュースで状況が確
認できる状況だったりしてますが、一方でルゥアム・ドゥアイ・
チュワイ・ガン(96.00MHz)やジョーソー100(100MHz)等のFM放送
では特別体制で情報のアップデートを行っています。
 というおうか、CNNやBBCよりもタイのテレビメディアの方が情
報更新が遅いという事自体が大問題な訳ですが。。。
(17:30 TST)
 

 本日朝8時前頃インドネシアのスマトラ島アチェ付近で発生した
強い地震により発生した高波がプーゲット県やグラッビー県等を
襲い、多少情報が錯綜しているものの本日15:00迄にプーゲット県
内で少なくとも外国人を含む20人の死亡を確認、500人以上が負傷、
また200人近くが行方不明になっていると報じています。
 また、地震の揺れはプーゲット県を中心に南部各県でハッキリ
と感じることが出来、また余震の揺れはバンコクを始め北部でも
感じることが出来たようです。
 また地震の揺れによりプーゲット県内にあるビルや建設中のビ
ルの一部が崩壊したり電信柱が倒れる等の被害が確認されており、
またハート・ヤイ市内ではリー・ガーデンやノボテル・セントラ
ル等の高層ホテルに宿泊していた外国人宿泊者が揺れに驚き道路
上に非難し一時騒然となる場面も見られたようです。
(15:20 TST)

「当局関係者宅を狙った連続放火」

 不穏な情勢が続く南部国境三県の内の一つであるパッターニー県の県都内で一昨日
夜半23:30から未明にかけて当局関係者の自宅を狙った放火が連続して四ヶ所で発生
した。

 放火された自宅はそれぞれ国務省の情報収集担当部門に所属する県都次官宅、空軍
大将宅、警察官宅及び請負運転手兼自警組織員の自宅で、また狙われた家屋の家主は
それぞれ過去に不穏な一味により襲撃により負傷ないしは重傷を負っていた。

 一方、タクシン首相は、10月24日にナラーティワート県ターク・バイ郡で発生した
暴動事件に関する独立委員会の報告書に関して、これまでに報告書を精読した結果そ
のままの形で一般に公開するには内容が複雑で、また法律用語が多く、国民が読み間
違え混乱する畏れがあることから、来週火曜日の閣議で内容に関する報告を終了した
後に要約された形で報告書をタイ語及び英語で公開する方針を明らかにしている。

 また、タクシン首相は、一昨日スンガイ・ゴーロック郡で発生した爆破事件に関し
て、一部報道で報じられた様な幹部クラスの当局者の車列を狙ったテロ攻撃ではなく、
一連の不穏な動きの一環として不穏な情勢を煽る目的で行われたものであるとの認識
を示している。
 

「酒を飲んだら運転しないの原則遵守を要請」

 タクシン首相は昨日放送された国民向け定例政見放送の中で、新年を祝うために主
に車で地方へ向かうドライバーに対して、酒を飲んだら運転しないの原則を遵守し、
また充分に休憩をとり安全運転を心がけるよう要請した。

 また、タクシン首相は警察に対しては、年末年始期間中のスピードの出し過ぎ運転
及び飲酒運転の主要幹線に於ける摘発強化を、また警察及び病院関係者に対しては24
時間体制で事故に対応できる体制を整える様要請した。

 また、昨日の放送の中では、政府の景気刺激政策により景気も拡大基調にあり、そ
の景気を後押ししている企業の業績も好調であることから会社に勤める多くの国民が
ボーナスを貰っことが予想できるとした上で、国民に対して間違っても新年期間中に
ボーナスを全部使うことが無いようにと語り、国民一般の後先を考えない消費習慣を
戒める発言も聞かれた。
* 現政権初期の景気刺激策の多くの部分で国民の後先を考えない
  消費習慣が貢献した事は否めない訳ですが、とりあえず浪費習
  慣を煽ったソムキット財務大臣が金利上昇傾向にある時に「お
  願いだから国民の皆様はお金の無駄使いを止めて貯金する様に
  心掛けてね」と発言した事が現政権最高のギャグ発言だと個人
  的には思っております。
   因みに次点には、タクシン首相が記者団から独裁的だと指摘
  されていますがとの質問受けたときに発した、「何を言ってい
  るか! こんなオレだって女房には逆らう事が出来ないんだぞ!」
  発言を挙げておきます。



2004年12月25日

「スンガイ・ゴーロックの中心街で爆破事件」

 不穏な情勢が続く南部国境三県の内の一つであるナラーティワート県スンガイ・ゴ
ーロック郡の中心部で昨日9:00過ぎ頃タイ・パーニット銀行前に駐車してあった爆発
物が爆発し付近に居た住民と自警団員の2人(報道により1人)が死亡、8人が負傷を
負った。

 国境の歓楽街としても知られるスンガイ・ゴーロック郡の中心部ではこれまでバー
・ビヤを狙った爆破事件が2件発生していた。

 今回の爆破に使用された爆発物は携帯電話による遠隔操作式と見られ、また爆破地
点近くには地元当局者の利用が多い飲食店があったことから当局者に危害を加える目
的で仕掛けられた可能性も指摘されている。

 また、昨日未明4:30頃にはナラーティワート県スキリン郡内で、ゴム農園内でゴム
液の採取作業にあたっていた副村長が何者かに銃撃され死亡している。

 更に、ヤッラー県グロンピナン郡では昨日朝7:00過ぎに郡内三ヶ所にある公衆電話
ボックスが何者かによって仕掛けられた自動発火装置により連続して放火される事件
も発生している。

 一方、ソンクラー県の警察当局は200人以上の当局者を動員し同県サバーヨーイ郡
内9ヶ所で不穏な動きに関わっている疑いがある人物が関係する設等合計9ヶ所で家宅
捜索を行い、拳銃4丁、マリファナ等を押収し5人を逮捕、内1人の容疑者のインドネ
シア人妻を滞在資格等を含めた事情聴取を行うために任意同行を求めた。
 逮捕者の中には地域にある有名イスラム教学校の宗教教師も含まれていた。

 一方、タクシン首相は昨日、元第四地区国軍本部長で現在安全保障事項担当首相顧
問の地位にあるギッティ・ラッタナチャーヤー大将が不穏な一味が新年期間中に全国
各地で破壊行動を計画していると警告している事に関して、情報当局側と確認した結
根拠がなものであることが明らかであるとして、破壊活動の可能性を否定する発言を
している。

 尚、タクシン首相は先に主要観光地を狙った破壊行動を計画していると報じられて
いたことに関して、情報の存在を認めた上で、警戒の強化を指示したことをあきらか
にしていた。

 また、タクシン首相は一部報道で不穏な一味が先に逮捕された主要な容疑者四人を
奪還する為に教師40人を誘拐し当局側に人質との交換取引を持ちかける計画があると
報じられている事に関しては、既に南部に展開している当局側は情勢を掌握しており
一味にはその様な大胆な計画を遂行する能力は持ち合わせていないとして、誘拐発生
の可能性を否定している。
 

「パンンガー県の県行政機構の長が射殺される」

 一昨日21時過ぎ頃、パンンガー県タッププット郡内にあるレストラン前付近で同県
行政機構議長のアナン・ブンラック氏の射殺死体が発見された。

 アナン氏は同県ターイ・ムァン郡内で開催された地元保健当局関係の宴会に出席し
た後、帰宅の為車を運転していたところ、後ろからつけてきた小型トラック三台に挟
まれ、銃撃され死亡したと見られ、またアナン氏は同県を地盤とする民主党副党首の
ヂュリン・ラクサナウィシット氏の主要な支援者として知られ、次期総選挙に於ける
地元票のとりまとめ役を担っていたとされる。

 今回の事件に関して民主党党首のバンヤット・バンタッターン氏は、野党関係者の
多くが選挙戦を前に襲撃を受ける事件が散発しており、捜査の結果次第では政権側の
大きな「失態」にも繋がる事件であるとして、今後当局側の捜査の成り行きに注目し
ているとし、また党員に対しては常に己の身の安全確保に細心の注意を払うよう警告
した事を明らかにしている・

 尚、捜査当局は、地元の政治的な利権が絡む対立が事件の背景にある可能性が高い
ものの、アナン氏が関係している建設関連の事業を巡った対立の線も捨てきれないと
している。
 また、捜査当局によると、これまでに無登録の拳銃を携行していた3人い対して事
件の関わりを含め事情聴取を行っているが、これまでのところ関わりを認める供述は
得られていないという。
* また一昨日にはナコン・ラーチャシーマー県内でマハチョン党
  支持者のガムナンが殺害されるという事件が発生していますが、
  更に昨日にはナコン・シー・タムマラート県内でタイ・ラック
  ・タイ党支持者のガムナンが殺害されるという事件も発生して
  います。(へんなところで公平の原則を意識したんでしょうか?)
 

「政権党は憲法の精神から勉強し直すべき」

 民主党のバンヤット・バンタッターン党首は、タクシン首相が地方に於ける遊説で
タイ・ラック・タイ党の候補を当選させることが出来なかったら、地域に充分な開発
予算を配分することが出来なくなると語るなど、大衆主義的政策を掲げる一方で国家
権力を乱用し地域への利益誘導をちらつかせ他党への投票を阻止する選挙戦術をとっ
ている事に関して、憲法や選挙法等に抵触するかに関してはまだ言明できる段階では
ないとしたものの、国家権力を利用して自党に有利に働きかける動きは民主主義その
ものの精神に反するものであり、タイ・ラック・タイ党側はまず初心に返り憲法の精
神を勉強し直してから選挙戦に取り組むべきであると批判した。

 タクシン首相は遊説先のトラート県内で一昨日行われた演説の中で、前回の総選挙
で民主党の候補が当選した事について、地域の住民は誤った選択をしたと指摘した上
で、他の地域と同じ開発による恩恵を享受したいのであればタイ・ラック・タイ投票
するべきであると発言していた。

 一方、民主党副党首のアピシット・ウェーッチャーチーワ氏は、首相は選挙戦に於
いて首相であるという側面とお笑い芸人であるという側面とをハッキリ区別するべき
であると警告した上で、党擁立候補を当選させてくれたら開発予算を配分してあげる
よっと言っておきながら、いざ当選したら「ゴメン あの発言は冗談だったんだよ」
と発言するような事が間違ってもないように肝に銘じるようにと皮肉っている。



2004年12月24日

「分離主義的動きとの関わりを認める供述を始める」

 法務省特別捜査局局長のソムバット・アモーラウィワット警察大将は昨日、南部に
於ける一連の不穏な動きに背後で関わった容疑で逮捕された四人の主要な容疑者が取
り調べに対して一連の不穏な動きに関わっている事を認める供述を始めている事を明
らかにした。

 また、同局長によると、これまでに行われた家宅捜索で四人の容疑者が主要施設や
学校の放火や爆破及び当局者に対する襲撃や殺人に関して指揮者的な立場であった事
を裏付ける充分な証拠があつまっており、また家宅捜索ではパッターニー国分離に向
けた気運を煽るためのヤーウィー語で書かれた文書等も押収されているという。
 

「ラーチャダムヌゥン通りのシャンゼリゼ化計画にゴーサイン」

 スワット副首相は、昨日開かれたラタナコシン地区の保存・開発計画に関する専門
員会の協議で、ラーチャダムヌゥン通りをパリのシャンゼリゼの様な世界を代表する
通りにするために新たな建造物を建設することなく、現存する歴史のある建造物を生
かした周辺地域の再開発を推進させる事で合意に至ったことを明らかにした。

 尚、計画推進の為には地権者である王室資産管理局との協議を行う必要があるほか、
既存の建造物に間借りしている事務所等と明け渡しに関する協議を行う必要があるこ
とから、具体的な計画遂行の日程に関しては保留となっている。

 また、昨日の協議では歴史的な資産が多いチァン・マイ県、ラムパーン県、ナーン
県、ガムペーンペート県、ピッサヌローク県、ソンクラー県、ナコン・シー・タムマ
ラート県、ロッブリー県及びナコン・ラーチャシーマー県の9県に関して、同様に歴
史のある建造物や街並みの保存をキーにした開発計画を推進する事で合意に至ってい
る。
 

「主要観光地のホテル予約率はほぼ100%」

 タイホテル協会は昨日、タイがクリスマスや新年を対で祝いたい外国人旅行者の人
気目的地であることを物語る様にバンコク、チァン・マイ及びプーゲットのホテルの
予約率が既に90%以上ある事を明らかにした。

 一方、今年11ヶ月間の客室回転状況も前年同期に対して18%から20%と好調な増加率
を見せており、観光資源に恵まれ、また美味しい食事や安全、更に物価の関係でシン
ガポールや香港、マレーシアに比べ出費を抑えることが出来る目的地としてタイに注
目が集まっている事を裏付けるものとなっている。

 尚、同協会によると、南部情勢に関しては主要観光地に於ける宿泊率に影響を殆ど
及ぼしていないという。
 

「学校に押し入った変なオジサンを逮捕」

 チァン・マイ県県都内の警察当局は昨日朝8:30頃、学校に押し入り局部を見せなが
ら逃げまどう女子生徒を追っかけていた37歳の請負労働者の男性を猥褻行為の容疑で
現行犯逮捕した。

 逮捕された男性は警察の取り調べに対して、女子生徒の制服を着て急にムラムラと
した気持ちになり、自制が効かなくなり思わず学校に押し入ったが決して女子生徒達
に危害を加えたり強姦を使用という気持ちは持ち合わせていなかったと証言している
という。

 しかし、学校の警備員によると件の男性は過去にも度々バイクで学校周辺を周回し
た後に校内に押し入り局部を露出する事がしばしばあったこと、また県都内の他の複
数の学校でも同様に局部を露出した男性が押し入る事件が発生している事から、警察
では余罪が多くあると見て各所轄署と連絡をとり裏付け捜査を行っているという。



2004年12月23日

「アメリカからの支援疑惑を否定」

 タクシン首相は昨日、在タイ・アメリカ大使館の安全保障関連担当者がナラーティ
ワート県の県警察本部とコンタクトをとったと伝えられた事から、南部情勢とアルカ
イーダと繋がる組織との関係を懸念するアメリカ側が何等かの支援をタイ当局側に提
供しているのではないかとの疑惑が指摘されている事に関して、単なる憶測に基づい
た報道にしか過ぎないとして支援を受けているとの疑惑を否定した上で、マスコミに
対していらぬ混乱を避けるためにもアメリカがタイ側に干渉しようとしていると思わ
せるような言質で報道する事がないよう要求した。。

 タクシン首相によると、コンタクトをとったアメリカ大使館の関係者は就任したば
かりの人物で、あくまで職務遂行の一環としてタイ国内の安全保障関係者と顔つなぎ
の意味合いを含めコンタクトをとっているに過ぎず、タイ側から南部情勢に関する具
体的な情報の提供等の踏み込んだ行為は行われていないという。
 

「新空港周辺に新都市圏を建設」

 タクシン首相は昨日、スワンナプーム新空港建設に絡んで周辺に新都市圏を建設す
る方向でフィジビリティー・スタディーを行うようプロジェクト関係者に指示したこ
とを明らかにした。

 タクシン首相によると、新都市圏はバンコクと同様な都市機能を持ち(首相はタイ
語で双子を意味する単語を使用)、また県の管轄から独立した特別行政区として機能
させる方向で検討を進めて行きたいという。

 また、全体で2%の遅延が見られる新空港建設の進捗状況に関しては、関係者にヒア
リングを行った限りでは当初予定通りの建設完了には影響を与えないとし、また新空
港への移動手段として新たな選択肢としてBTS線を新空港まで延長させるとのアイデ
アがあることに関しては、別途建設が進められているマッガサン線と同様に開業後2
年以内に供用開始が可能か検討を進めている事を明らかにしている。
 

「医師免許を持たずに診療をしていたクリニックを摘発」

 ノンタブリー県の公共保健省当局と警察当局は昨日、同県県都内サナーム・ビンナ
ム通り沿いにあるクリニックを医師の免許を持たず医療行為を行っていた容疑で摘発、
同クリニックのオーナーで医療行為を提供していた35歳の男性を医師法違反等の容疑
で逮捕した。

 今回の摘発は、クリニック内に存在していない人物名の医師免許証をクリニック内
に掲示した上で一般医療の他、痩身術やニキビ治療等を行っているとの市民からの通
報に基づいて行われたもので、逮捕された男性は看護士の免許を持って資格外の医療
行為を行った容疑が持たれている。

 尚、逮捕された男性の有罪が確定した場合、3年以下の禁固若しくは3万バーツ以下
の科料の両方または何れかが科せられることになる。



2004年12月22日

 タクシン首相は南部に於ける不穏な情勢に絡んで首領格として
指名手配されているサペーイン・バーソー容疑者がタイ・ラック
・タイ党内のイスラム系議員で構成されるワーダ会派に所属する
議員複数人と知己があるとの噂があることについて、事実である
事を認めたものの一連の不穏な情勢とは関係が無いと信じている
とし、サペーイン容疑者自身がヤッラー県内で最も大きい宗教学
校の校長であったことからワーダ会派以外にもイスラム教関係者
に知己が多いことから、具体的な関係に関しては不明であると発
言しています。
 尚、タクシン首相によると現在サペーイン容疑者の知己とされ
る人物一人一人について当局側が具体的な関係を調査していると
ころだそうです。
 

 ch5の隠れた人気番組で社会派情報番組として知られるティニー
・プラッテート・タイが、娯楽番組を中心に据えた同局の新編成
の影響で朝の時間帯に移動し、長年朝の番組として、また朝のワ
イドショーの原形を作ったとも言われるバーン・レーク・ティー
・ハー(5)が廃止になると一時伝えられ、シアン・イサーンのノッ
クノーイ・ウライポンの旦那さんの持ちネタにまで影響を与える
のではないかと心ならずも心配していましたが(笑)、両方の番
組の製作会社であるメディア・オブ・メディア社側は昨日までに
ティニー・プラッテート・タイが内容的に朝の時間帯に馴染まな
いとして同番組を打ち切りにし、バーン・レーク・ティー・ハー
の方を構成を見直して継続させる方向でch5側にかけ合う方針を明
らかにしています。
 個人的にはティニー・プラッテート・タイは仕事が終わった後
の時間帯に現在のタイの動きがエピソード面からチェックできる
数少ない番組だっただけに、何等かの形で継続させて欲しかった
です。
 

「チューウィット氏、管理売春疑惑裁判で無罪」

 刑事裁判所は、昨日開かれたチューウィット・ガモンウィシット氏が絡む管理売春
提供疑惑裁判の判決公判を開き、証拠不十分であるとして無罪の判決を言い渡した。

 この裁判は現在チャート・タイ党暫定副党首兼首都圏地区担当選挙監督者の地位に
あるチューウィット・ガモンウィシット氏が経営していたマッサージ・パーラーの一
つ”ヴィクトリア・シークレット”内で企業ぐるみで売春がサービスとして提供され
ていたとして訴追されていたもので、検察側は2003年9月2日行われた首都圏警察本部
第四分署所属の警察官2人による囮捜査の報告書及び囮捜査の際に支払われた現金の
コピー及び通番を証拠として提出したが裁判所側は囮捜査官の報告及び現金のコピー
等だけでは管理売春が行われていたことを充分に証拠立てる事ができないとして無罪
の判決を言い渡した。

 尚、チューウィット・ガモンウィシット氏を初めとする被告等は一貫して売買春が
禁止されているタイの法律に従って施設内の女性従業員に客室内で客と性的な関係を
持つことを禁じていたと主張、逆に囮捜査を行った警察官2人を性行為を強要したと
して告訴していた。

 また、今回の訴追に関しては、当時チューウィット氏がマッサージ・パーラーを巡
る警察官によるみかじめ料・賄賂徴収疑惑告発の一環として、当時国家警察本部の本
部長だったサン・サルータノン警察大将を初めとする警察高官に対する攻撃を強めて
いた時期に重なることから、警察側による報復・口止め的な色彩が強いものであると
の疑惑も指摘されていた。
 

「トール・ウェー通行料、向こう三ヶ月間全線20バーツに」

 政府は昨日開かれた定例閣議の席上で、ウィパワーディー・ランシット通りの恒常
的な渋滞緩和策の一環として、ディーン・デーンからランシットまで通じるトール・
ウェーの通行料金を本日より向こう三ヶ月間一律20バーツ(四輪車輌)に設定する事
で合意に至った。
 尚、四輪車輌を超える車に関しては50バーツを上限に料金が設定されることになる。

 今回の決定は、一日あたりトールウェーの利用者が依然計画値に満たない10万台で
あることを受け、一般ドライバーのトールウェー の利用促進の為にとられる措置で、
政府側では一時的な値下げにより一日あたり8万台の利用増が見込まれ、また利用増
により現在の一日あたりの収入げ水準330万バーツは充分にカバーできるとしている。
 また、値下げにより収入が減少した場合は政府側から補填の為の補償金が事業主体
に支払われる事になっている。

 また、昨日の閣議では長期定期預金の預金額増を目指し来年1月より55歳以上の者
の名義による1年以上の定期預金に関しては最高で3万バーツまでの金利に関して、金
利にかかる税金を免除する方針を決定している。

 一方、独立調査委員会がまとめたターク・バイ暴動に関する報告に関しては、既に
各閣僚に報告されているが、国家安全保障事項への影響等を精査する必要があるとし
て国民への公開は先送りになっている。
 

「重要な殺し屋をウェブサイトを通じて公開手配」

 犯罪制圧局のウィナイ・トーンソーン局長は来年2月6日行われる総選挙に向け、殺
し屋の摘発を許可する方針を明らかにした。

 同局長によると、現在追跡・監視が必要な殺し屋の名前を記したリストを作成中で、
内主要な50人の殺し屋に関しては特別手配者としてウェブサイトに掲載し公開手配す
る予定であるという。

「東北地方の麻薬検問体制を強化」

 麻薬取締制圧局東北部方面担当責任者のプゥムポン・チャワリット氏は、国内の麻
薬密売組織の多くが東北部、特にナコン・パノム県、ノーン・カーイ県及びウボン・
ラーチャターニー県の三県内に新たな麻薬の密輸路を見いだし、隣国から流入する麻
薬の受け渡し場所として使用する動きが見られる事を受け、警察・軍部と共同で検問
体制の強化を行っている事を明らかにした。

 また、検問体制強化の一環として来年中に主要幹線道路を中心に常設検問所を設置
し24時間体制で流入阻止の為の監視体制を敷く方針を明らかにしている。



2004年12月21日

「タクシン首相、国外メディアの報道姿勢に不快感」

 タクシン首相は、先に国民向け定例政見放送に於いて南部に於ける一連の不穏な動
きに関わっている一味の中にマレーシア領内で破壊活動の為の訓練を受けた者が居る
と発言した事に関して、一部の国外メディアが放送の中の発言を曲解し事実とかけ離
れている報道を行っているとして不快感を示した。

 タクシン首相によると、放送の中でマレーシア領内で訓練を受けた者が居るとの発
言をした事は認めたが、マレーシア政府を批判する発言は一切しておらず、むしろ曲
解された報道により両国関係のみならず南部情勢にもいらぬ混乱を引き落としかねな
いという。

 また、タクシン首相によると、マレーシア国内で訓練が行われた事を裏付ける信用
できる情報があるものの、これまでこの件については両国間で協議されたことはない
が、マレーシア政府側の誤解を解くために既に外務省が動いており、両国関係に大き
な影響を与えることは無いという。

 尚、マレーシア側がタクシン首相の発言に不快感を示しているとされる事に関して
は、既に外務省側が裏付け資料とともに説明文書を提出済みで、マレーシア政府側も
内容を了解しているという。
 

「バンコク、チァン・マイ及びプーゲットの警戒強化を命じる」

 ポーキン国務大臣は昨日までに、南部に於ける不穏な動きに関わっている一味が年
末年始期間中及び武器庫襲撃強奪事件が発生した日から一周年を迎える1月4日前後に
大規模な破壊活動を計画しているとの情報があるとしてバンコク、チァン・マイ県及
びプーゲット県の重要な観光資源を擁する各都・県当局に対して警戒体制を強化する
よう指示した事を明らかにした。

 大規模襲撃に関する情報に関しては、先にタクシン首相が記者団の質問に対して警
告情報の存在を認めた上で、既に各関係当局に対して必要な措置を講じるよう指示し
ていた事を認める発言をしていた。

 一方、ヤッラー県内ではイスラム教を信仰する当局関係職員に対して早急に職を離
れなければ命を保証しないとする内容の脅迫ビラが広く出回っており、現在捜査当局
が背後関係の解明を行っている。
 

「政党同士が逆の政策を掲げることは良いこと」

 タクシン首相はネーション社が行った次期総選挙に於ける当選予想で、タイ・ラッ
ク・タイ党が過半数を僅かに超える257議席を獲得するとの結果を出している事に関
して、あくまであくまで調査にしか過ぎず、また350議席以上の獲得が可能であると
するタイ・ラック・タイ党独自の調査と一致しないことは多々あり得ることであると
の認識を示した。

 一方、民主党のバンヤット党首が次期総選挙で200議席の獲得を目標に掲げ、また
一律30バーツ診察料政策を廃止し新たに健康保険機構の創生を謳うなど、汚職撲滅を
視野に入れた25の政府プロジェクトの廃止を中心に据えた政策方針を明らかにした事
に関しては、両党の間に政策方針面で明確な違いがあることは両党にとっても、また
国民にとっても良いことであるとの認識を示し、また仮に民主党が首相に対する不信
任決議審議案の提出可能な200議席を獲得することにより政府に対する牽制機能が強
化されると民主党側が訴えている事に関しては、仮に200議席をとったとしても政府
としての職務遂行に影響を与えることは有り得無いとの認識を示した。
 

「プーゲットで最大規模のフットボール賭博を摘発」

 一昨日21:00頃、プーゲット県の警察当局は県都内タラート・ヤイ地区にある保険
代理店及びコピー請負業を開業している事務所兼住居の強制捜索を行い、フットボー
ル賭博に参加した客や配当率に関するデータが蓄積されたコンピュータ、掛札の印刷
に使用されたコピー機及び12月19日の試合に絡む掛札932枚等を押収、フットボール
賭博を開帳していた39歳と51歳の男性を逮捕した。

 今回の摘発は、青少年を賭博に誘い込んでいるとの親子からの通報に基き行われた
内偵結果に基づき行われたもので、これまでの調べで一回の試合で総額50万バーツ前
後のお金が賭で動き、月間で数百万バーツが賭で動いていたと見られるという。

 プーゲット県の県都内では大小のフットボール賭博開帳業者が凌ぎを削っていると
いわれているが、多くが電話のみで賭け事が進められているため摘発が困難で、今回
の摘発を手がかりに闇開帳業者の横の繋がりの解明に繋げたいと警察側はしている。

 一方、ガンヂャナブリー県の警察当局は同県ラウォクワン郡ノーン・ソーン地区内
で賭闘鶏の会場の摘発を行い、摘発の際に警察による逮捕から逃れた者が乗り捨てた
と見られるバイク100台、小型トラック10台及び闘鶏用の鶏4羽(時価数百万バーツ)
及び興奮剤等を押収、若者から老人まで約50人の参加者を逮捕した。

 摘発が行われた会場は畑の中に設営されてろい、日頃から100人以上の住民があつ
まり堂々と「闇賭闘鶏」が行われていたという。
 

「ホテルへ併設のオープンエアー・レストランの屋根が崩落」

 一昨夜、チョンブリー県のパッタヤーに近接するジョムティヤン・ビーチ沿いにある
ナチュラル・パーク・リゾート内に併設され木の素材を使用したオープンエアー・レ
ストランも屋根が突然崩落し、レストラン内で食事中だったロシア人男女2人が負傷
を負った。

 負傷を負ったロシア人によると、当時他のロシア人10人と食事中だったが、突然材
木を急激に曲げて折ったときの様な異音が聞こえたと思ったら屋根が落ちてきたとい
う。

 警察では、屋根を支えていた木材製の支柱が充分に屋根の重量を支えるものではな
かったと見て経営者等から事情聴取を行っている。


ホームページへ 過去記事一覧へ 地元新聞ページへ