タイの地元新聞を読む

過去記事

2005年11月11日 〜 2005年11月20日



2005年11月30日

 アルカイーダの東南アジア部門と名乗る団体が自らのサイト上に、イ
スラム教徒とイスラムを信仰しない者との戦争が険しさを帯びている中
で聖戦の意義が増しつつあるとした上で、アラーを信仰しない者に制裁
を加える為にタイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリ
ピンの政府、軍部、経済関連施設に攻撃を仕掛けるとマレーシア語で記
した「宣戦布告」文書が10月5日付けで掲載されていたことが明らかに
なっているようです。
 ただ文書に今まで聞いたことが無い団体名が使用されているなど、脅
迫の信憑性に関して疑念を指摘する声も多いようですが、タイの情報当
局側は、サイト上に脅迫文書が掲載されたからには、それなりの警戒態
勢を取る方針であると語っているようです。
 

 タクシン首相は昨日開かれた定例閣議の際に、出席閣僚に向かって民
主主義体制下では様々な意見が発露されるのは普通の事であると語った
上で、政府攻撃的な言論に対して反撃にでたり、首相お得意のタイグリッ
シュで”オーバーリアクション”に出たりすることが無いよう自制を求
める発言をしていたそうです。
 今回の発言を取り上げてネーション紙あたりが「あのタクシン首相が
閣僚相手に民主主義について講釈をたれる」なんて見出しで報じそうな
気がしないでもないですが(笑)、スラポン政府報道官によると、タク
シン首相は、現在の政治状況に関して、民主主義体制下で様々な意見が
発露され、また考え方を巡って対立が起きている状況にしか過ぎず、現
在の状況が他人の権利を侵害したり、交通問題を引き起こす事が無い限
りは、民主主義の精神に則って彼らの動きを尊重するべきであると語っ
た上で、閣僚に対してはいたずらに反撃に出たりすることなく与えられ
た任務を堅実に遂行し、必要に応じてキッチリしたデータで国民に真相
を報告するべきであると語っていたそうです。
 また、タクシン首相は、各閣僚に対して任務の遂行過程で政治的な問
題を引き起こさないよう注意するべきであるとした上で、任務遂行過程
で生じた政治的な問題に関しては当該閣僚自身が説明責任を負うべきで
あると語っていたそうです。

 一方、閣議が開かれていた首相官邸周辺では、教育行政の地方行政機
構への移管に反対する教師団体や加工乳関連メーカーの国内誘致策によっ
て粉乳の輸入が増えたおかげで需要が落ち込み生活が困窮している生乳
生産農家団体が生乳を路上にぶちまけたり、頭からかぶったりのパフォ
ーマンスを演じながら抗議活動を行っていた他、身障者団体が身障者に
も優しい環境作りを訴える為の抗議活動を展開していたようです。(こ
ちらの方は、日本から支援に来た人たちも活動に参加されていたようで
す)
 

 ソロアット情報通信技術大臣は、向こう一年間で国内のインターネッ
ト利用者数を現在の1,200万人から2二倍に増やし2,400万人にする方針
を明らかにしています。
 同大臣によると、政府が進めてきた格安コンピュータ販売政策や各学
校へのインターネット導入策等の草の根からのコンピュータ・インター
ネット利用推進政策及び通信衛星IPスター(タクシンさん系の会社)に
よって地方部へのインターネット回線の導入が進んだおかげで、既に全
国80%のマタヨン課程(日本の中高とほぼ同じ)校へインターネットの
導入が進んで居るんだそうです。
 また、同大臣は、インターネットが普及していく上で最も懸念される
猥褻なサイトや王室や仏教界等を冒涜するサイト(これがちょっと引っ
かかる)の取締を期すために本日ISP各社等との間でこれらのサイトに
対する閉鎖若しくは遮断措置やインターネット・カフェーの取締強化に
関して協議を行う予定になっている事を明らかにしています。



2005年11月29日

 枢密院評議員のスラユット・ヂュラーノン大将(元国軍最高指令長官)
は昨日、王室を絡めた政治論争を早急に中止するよう各階層に訴えてい
ました。
 また、一部報道でクーデター計画に参画している様な言質で報じられ
ていた事に関しては、元軍の最高幹部として計画に参画していると勘違
いしている者が情勢を混乱させる為に意図的に噂を流したとの認識を示
した上で、いずれにしても関係していないし、むしろクーデターに反対
する立場であると語っていました。
 一方、長老学識経験者のプラッウェート・ワッシー氏は、マスコミの
弾圧を初めとする権力の乱用行為や隠蔽体質がタクシン首相をして己の
首を絞める形になったと指摘していました。
 

 考えてみたら、前都知事候補のリーナー・ヂャンヂャンヂャー女史
1997年10月頃にシーロム通り上でキャバレーショーに出演しているレディ
ーボーイ等を集めてチャワリット首相退陣要求デモを展開し(当時の日
本の新聞でもoddly enough的に報じられていたと記憶しています)、興
味半分で集まったノンポリ系の市民が次第にチャワリット首相の退陣を
要求する一大勢力にまで成長し、結果としてチャワリット首相を退陣へ
と導くきっかけを作ったのが、最も直近の「正当に誕生した政府が市民
勢力によって打倒された」例になるんでしょうかね?
 まぁ、チャワリット元首相の場合は経済危機やらで退陣圧力が他にも
一杯あったんですけどね。
 

 先にギッティサック・ラットプラッスゥット大将が実弟を代理人に立
てタクシン首相及びウィサヌ副首相に対する不敬罪の告発を取り消した
と報じられていましたが、昨日顧問弁護士が、序列第一位の原告及び署
名をした2万人の国民から委任を受けた者としての立場で警察署を訪れ、
不敬罪の告発が依然有効である事を確認すると共に、タクシン首相等が
如何に王室の権威を汚したか証拠づけるために、プラッムワン・サパー
ウゥト氏が財務大臣時代だった時に同じ場所で行われた奉納式典の模様
を撮影した写真を追加証拠として提出していました。
 因みにこれがタクシン首相が行った奉納式典で、これがプラッムワン
元財務大臣が行った奉納式典の写真です。
 また、昨日までに空軍少将の階級を持つタイ国際航空のパイロットが
タクシン首相とウィサヌ副首相を不敬罪で告発している事が確認されて
いるようです。
 

 昨日久しぶりに記者団の質問に応じた(しかも約20分間に渡って)タ
クシン首相は、先に7-10日の日程で地方の視察に出かけると報じられて
いた事に関して、これは通常の視察ではなく、政府の地方振興策や貧困
対策等の政策に取り組む当局者に檄を飛ばす目的で訪問するものである
と説明していました。
 タクシン首相によると、政府側の新しい発想に対して当局者側の理解
が追いついていない事が各政策の進捗が芳しくない大きな原因になって
おり、今回の訪問で自ら直接関係当局者を率いて視察を行う事によって
政府の真の目的を理解させるつもりなんだそうです。
 

 民主党のアピシット党首は昨日、タイ・ラック・タイ党のシター報道
官がソンティ・リムトーングン氏の公開録画に、花を渡したり黄色い服
を着るサクラを動員していると批判している事に対して、そんな捻くれ
た見方をする暇があったら、政権を握る前と握った後のタクシン首相の
激変ぶりについて民主主義の推進者という観点から検証作業を行うべき
なんじゃないのと語っていました。
 

 首都圏警察本部本部長のウィロート・ヂャンタランシー警察中将は、
政府が猥褻物に対する宣戦布告を計画している事に絡んで昨日までに管
下の88の警察署に対して書籍やVCD等の猥褻物品の違法販売行為の徹底
摘発に取り組むよう指示した事を明らかにしています。
 ウィロート本部長によると、教育施設に近接した書店等に於ける販売
行為の摘発を最優先に取り組む他、若者に人気がある日本の猥褻な漫画
の販売差し止めに注力するよう指示したとの事で、特に日本語を勉強し
ている学生をアルバイトに雇い翻訳して発行している日本の猥褻漫画に
関しては、当該出版物を発行している会社の経営者に関する情報を一般
から募ると共に、近隣の警察署の協力を仰いで印刷工場や保管倉庫の摘
発を進めバンコク都内への流入を徹底阻止する方針なんだそうです。
 まぁ、日本の漫画って小学生向けであっても保守的なタイ社会にあっ
ては猥褻だったりする訳ですが。。。という事でしずかちゃんの入浴シ
ーンが出てくるドラエモンも猥褻書画として取締の対象になっちゃうん
でしょうかね?
 尚、猥褻物に対する戦争に関して、先週土曜日付のバンコクポストが、
あたかも1月の青少年の日に行われる予定になっている宣戦布告を持っ
て摘発に乗り出すと思わせるような記述で報じていましたが、実際には
12月から取締を初め宣戦布告迄に概ね終わらせておく方針なようです
(タクシン首相も政見放送の中でそう説明していました)。



2005年11月28日

 民主党のオンアート報道官は、アピシット党首がソンティ・リムトー
ングン氏とタクシン首相の対立について聞かれた際に、首相に対して嫌
悪感を抱く層が増えることに繋がると発言した事に対して、タイ・ラッ
ク・タイ党側が首相になりたいとのアピシット氏の野望から出た発言で
あると批判した事に関して、この発言は純粋に国の行く末を危惧する国
民の考えを代弁したものであるとした上で、いずれにしてもアピシット
氏が首相になってタクシン首相と同じ期間首相を務めていれば、このよ
うな事は起きず、むしろ実績・国民への利益いずれに於いてもタクシン
首相より顕著な成果を上げていただろうと皮肉っていました。
 また、タノン財務大臣が財務省の会議に出席する為にチァン・ラーイ
県を公務で訪問した際に、タクシン首相をプレーム前首相(アーナン元
首相と並んで国家が危機的な状況になると国民の間から首相復帰を熱望
する声があがることでも知られていますね)にたとえて賞賛した事に関
しては不適切きわまりないとし、またソンティ氏とタクシン首相の対立
は個人的な事情から発生したものであると指摘した事に関しては、権限
を持たない個人に対する政府の権限の乱用行為が引き起こしたものであ
るとした上で、個人の知る権利を妨げるために権限を使うことなく国民
に利益をもたらすために行使するべきであると指摘していました。
 一方、政府関係者(プミタム運輸副大臣等)が、クーデターを計画し
ている確たる証拠があるとした上で、政府として黙ってみていたりほっ
たらかしにするような事はしないと発言している事に関しては、その発
言がいかに社会に混乱をもたらし、政府の安定性に対する疑問を増幅さ
せたか認識した上で、確たる証拠に関する明確な資料を国民に公開する
べきであると指摘していました。
 

 一部報道で、アランヤプラッテートの国境検問所から入国したイスラ
ム系カンボジア人の一団が、南部国境三県域に於ける不穏な動きに関係
した容疑で身柄を拘束されたと伝えている(報道によっては当局が動向
を緊密に監視している)事に関して、スラポン政府報道官は、問題となっ
ているカンボジア人はタイを経由地としてマレーシア国内の宗教学校に
向かっていた一般人で、国内安全保障云々とは関係ないと語り報道を否
定していました。
 一方、タクシン首相が取材を拒否している事に関しては、国家・国民
にとって最重要な案件のみ直接応えるとの首相の方針に則ったもので、
今後は政府の任務遂行関連に関しては関係閣僚が、また政治関連に関し
ては、行政を請け負う政府の長としての立場と政治家集団の政党の長と
しての立場を明確に区別するために党の関係者が取材に応じる事になる
と語っていました。
 また、スラポン氏は、タクシン首相が、村の規模に応じて村開発予算
を配分するSML政策や貧困対策キャラバン、青少年育成キャラバン等の
地方振興・貧困対策政策の進捗状況を直接自身の目で確かめ、政策に対
するより明確な指示を可能にする為に、近い将来7-10日の日程で村内に
宿泊しながら視察する予定になっている事を明らかにしています。
 

 ワッタナー社会開発・人間の安全保障大臣は、タクシン首相から青少
年の健全育成を期す為に猥褻物取締に向けた方針策定の為の専門委員会
を設立すると共に、12月中に国内外にある80万の猥褻サイトに対して閉
鎖処置若しくはアクセス遮断措置を講じるよう指示を受けていた事を明
らかにしています。
 また、一部報道によると、1月初旬の青少年の日にタクシン首相が
「猥褻物との戦争」を高らかに布告するという話もあるらしいです。
 

 公共保健省は、一般による買い占め行為を規制する意味合いを含めて、
インフルエンザ治療薬のタミフルを鳥インフルエンザ治療の為の特定治
療薬として認定し、一般薬局での販売を認めない方針を明らかにしてい
ます。
 

 パッターニー県内で発生した僧侶殺害・寺院放火事件に絡んで逮捕さ
れた容疑者の証言からRKKなる新興の武装集団の存在が浮かび上がって
いたのですが、本日付のバンコク・ポストによると、RKKのメンバーが
インドネシア国内でインドネシア人にからゲリラの訓練を受けていた疑
惑が浮上しているようです。
 海洋アジアの視点から地図を見ると、南部国境三県とインドネシアは
極めて近い位置関係にある訳ですが、いずれにしても不気味な話ではあ
ります。
 一方、本日付のThe Nation紙によると、プリペイド用シムカードの登
録が進められた事によって、携帯電話によって起爆させる爆破活動によっ
て、起爆に使用された携帯番号から実行犯の身元が割り出しやすくなっ
た事を嫌った一味側が、いわゆるワン切りを利用して、無関係の市民に
当該番号に電話をさせ爆破を引き起こす事を計画しているおそれがある
として、国境三県委員会正常化推進委員会が不明な不在着信に対しては
電話をかけ直す事が無いよう住民に呼びかけているようです。
 

 依然チャイヤプーム県内でタイ人女性からHIVをうつされた恨みから、
県内の主に未成年の女性に金銭を介在した関係を持ちかけ、数百人(報
道によっては400人に上る)と関係を持ち90人近くにHIVを感染させたと
して国外退去処分及び再入国禁止措置を受けていた、51歳の退役軍人で
傷痍軍人として潤沢な年金を受け取っていたドイツ人が再度チャイヤプ
ーム県内に現れ、移民警察によって身柄を拘束されています。
 因みに、このドイツ人、再入国禁止措置が講じられているにもかかわ
らず、何らかの入国管理システムの間隙をついたのか、これまでに三回
タイ国内に入国し、県内の住民からの通報等により逮捕され、その都度
国外退去処分を受けていたようです。もちろん移民当局側は、ドイツ人
が再入国できた原因については明らかにしていません。



2005年11月27日

 タイ・ラック・タイ党のシター報道官は昨日、25日に行われた公開録
画に於けるソンティ・リムトーングン氏の発言について、古いネタをソ
ンティ氏の気分次第でこねくり回しているという印象しかなかったとし
た上で、もはやソンティ氏のネタもつきたとの感を抱かせるものでしか
なかったとの所感を示しています。
 これは、先の公開録画を受けて昨日急遽行われた記者会見の席上で語
られたもので、シター報道官は、王室の権威に言及し政府批判を煽って
いるだけでなく、サイト上に1974年10月14日の動乱の模様をフラッシュ
で流す事により自身の主張とダブらせ社会に対立をもたらそうとしてい
るソンティ氏はマスコミ人としての道徳すらないがしろにしていると非
難していました。
 一方、ヂャトゥポン副報道官は、ソンティ氏が身の危険に晒されてい
ると発言した事に関して、これは大衆の政府に対する嫌悪感を増幅させ
る目的で行われた根拠の無い発言であり、特に”大物女主人”が背後で
糸を引いているという発言は聞き捨てに出来ず、ソンティ氏側が明確な
根拠と共に国民に説明するべきであると指摘していました。
 また、ヂャトゥポン氏は、一連の公開録画は、むしろプーヂャッガー
ン紙の販売部数の拡張やASTV受信用の衛星放送用アンテナの販売促進の
為に行っているとまで指摘していました。
 どうも、タイ・ラック・タイ党側も反論するネタがつきているようで
す。
 

 本日付のThe Nation紙によると、タンマサート大学のギッティサック
・プロガティ教授が、ここ二ヶ月の間にクーデターを計画していた軍部
内のある分子がクーデター後の余波について法律の専門家と相談してい
た事を明らかにしていた上で、ソンティ・リムトーングン氏の番組を弾
圧するなど報道の自由を弾圧しているタクシン首相自身が己の術中に填
り不穏な政治的雰囲気を醸成させてしまい、今となっては何が起きても
保障できない状態にまで持ってきてしまったと指摘していたようです。
 一方、元情報部門の首班で陸軍保守派系のネオナー紙の元コラムニス
トでもあるプラッソン・スーンシリ空軍少将(因みにこの人、反タクシ
ン政権的な動きがあるときには必ず名前が出てくる人ですね)は、ソン
ティ氏のルムピニー公園内に於けるイベントをきっかけとした現在の状
況は、最初は大した思想を持ち合わせていなかった市民が集まりだし、
それが雪だるま式に膨らんで一大民主化要求勢力にまで成長し、結果と
してスヂンダー政権を打倒してしまった1992年5月の動乱に極めて似て
いると指摘した上で、集まった市民の声に耳を傾ける姿勢が首相には必
要であると指摘していたようです。
 スヂンダー政権といえば、表向きには(中央の情勢に疎い)地方層の
絶大な支持を得ていた事になっていた記憶がありますが、民主党のアピ
シット党首は、先の総選挙で、第一次タクシン政権時代に経済回復とい
う誤った希望を抱かされた国民からの絶大な支持を得たという立場に胡
座をかくことなく、歴史歴に正当に誕生した政権が大衆の力で転覆され
てきた事を認識するべきであると指摘していたようです。
 、また、アピシット氏は、国民はタクシン首相を正直で道義を旨にす
る指導者として見ておらず、むしろ国家を繁栄へと導く先導人として支
持していると指摘した上で、国民の期待に対して義務を負っているタク
シン首相は、経済問題、汚職問題、南部問題と言った問題に対して早急
な結果を見せない限りは、絶大な支持率が国民の不満を爆発させる要因
に為り得ると指摘していました。
 

 今日も元気にマスコミ取材拒否の姿勢を貫き通しているタクシン首相
は、昨日放送された国民向け定例政見放送の中で、安全面の懸念からス
ワンナプーム新空港内で予定されていた年末年始のカウントダウンイベ
ントをキャンセルした事を明らかにしていました。
 本件に関しては、一昨日付のバンコク・ポストでワンチャイ運輸省事
務次官の言として、建設作業が行われている中で大勢の人が押しかけた
ら、充分な安全確保の保障が出来ないばかりか、建設作業にも影響を与
えてしまうとしてイベントを中止させる事になったと報じていましたが、
タクシン首相は都心から離れている場所に数十万人の市民が訪れる事は、
移動手段の確保の見知から不適切であるとの判断、また安全面の配慮か
ら中止にしたと発言していました。
 尚、タクシン首相によると、既に政府観光庁とオーソーモートー社
(MCOT社)に対して代替え地の選定を指示(毎年ch9が開催しているスパ
チャラサイ競技場で行う方向でまとまりつつあるらしい)した他、1月
の児童の日に児童・青少年等を新空港に招待し式典を行う方針だそうで
す。
 また、タクシン首相は昨日の放送の中で、来年6月の国王陛下戴冠60
周年をお祝いするために60周年を祝した旗の掲揚を励行しましょうねと
国民に訴えていましたが、早速、客観性を排除した主観的な報道が持ち
味のThe Nation紙が、首相の言葉尻をとらえて今頃になって国王陛下に
対する忠誠心を示し始めていると報じていたりしていました。



2005年11月26日

「12月9日を不正に対する果敢なる戦いの開始日とする」

 プーヂャッガーン紙社主のソンティ・リムトーングン氏は、昨日行われた番組の公
開録画の中で、次回公開録画が行われる12月9日に50万人以上の市民がルムピニ公園
に集まるよう呼びかけると共に、当日をタクシン首相及びそれに繋がる者による不正
義に対して市民の力を結集して戦いを挑む果敢なる戦いの始発点とすると視聴者に呼
びかけた。

 ”身の危険にさらされている”として、先に自身がソンティ氏の身を守ることが国
家・国民の為の責務であると発言していた高僧としても知られるルワンターマハーブ
ア師が住職を務めるウドンターニー県県都内にあるパー・バーンタート寺の敷地内に
設けられた特設会場から市民約5万人が集まったルムピニ公園等に中継放映された第
九回ムァン・タイ・ラーイ・サプダーの公開録画の中で、ソンティ氏は、ある”大物
女主人”がソンティ氏による反政府的言動を封殺する為に、11月22日に警察に対して
あらゆる手段を講じてソンティ氏の身柄を拘束し、今回の公開放送を中止させるよう
圧力をかけていた事を明らかにした上で、この”圧力”により結果として裁判所側か
ら却下されたものの第三地区警察本部をして逮捕状請求を急がせ、またタクシン首相
と同じ第26期警察学校卒業組の第四地区警察本部本部長をして、管下の11県内全ての
警察署に対してソンティ氏に対する告発手続きを進めるよう指示させる事に繋がった
とし、この様な口を封じる為に国家権力を乱用する行為は、まさしく国家権力が国民
の為ではなくタクシン首相及びそれに繋がる者の為に使われている事を証明する典型
例であり、国民は無意味で、法律は紙切れでしかないという権力側の思考を如実に表
したものであると指摘、その上で、権力側に10月14日の奇跡を引き起こした国民の持
つ真の力を見せつける為にも、12月9日に行われる次回の公開放送の場を市民の正義
を結集しタクシン首相及びそれに繋がる者による不正に対する果敢な戦いに挑む開始
日にするべきであると訴えた。

 その他、昨日の放送内に於けるソンティ氏の発言や、昨日の動きは以下の通り。

 - タクシン首相の実妹が空軍所属のC-130を私的に利用していた疑惑指摘に対して、
   物資輸送の為の定期便に便乗したとする政府・空軍側の反論は真っ赤な嘘である
   と証拠書類を示しながら指摘した上で、通常の安普請な座席を取り外し”客人”
   用の特別な座席を機内にしつらえるなど、当初から首相の実妹の為に特別に手配
   されたものである。

   また、ナコン・サワン県内の講習センターへ向かうパイロット候補生を輸送する
   為に手配した機材に実妹の関係者が便乗しただけであるとする空軍側の説明が正
   しいのであれば、バンコクからナコン・サワン若しくはピッサヌロークでパイロッ
   ト候補生を降ろしてから、チァン・マイに向かうべきであるはずだが、実際には
   チァン・マイに直接飛んでから復路で当該地を経由している。

   尚、空軍側は、今回のソンティ氏の指摘を受け急遽、件のC-130はチァン・マイ県
   内で行われた講習に参加する空軍士官学校及び防衛大学の学生の輸送用に手配さ
   れたもので、それにたまたま首相の実妹の関係者が便乗しただけだったと再々度
   訂正している。

 - 仏教界の反発を呼んだ、国内最高位の僧侶の後見人選定問題に関しては、当該僧
   侶がまだ充分に職務をこなせる状況にあるにも関わらず、仏教界の支配までをも
   目論む政府側が「職務遂行不能」という理由をでっち上げ後見人を独自に選定し
   た。

 - 公開放送に先立って、都内各所で不審な集団がルムピニ公園内で何らかの煽動行
   為を行うために一人あたり300バーツから500バーツで雇い入れる話を持ちかけて
   いたこいとが確認されている。

   これは、奇しくも公開放送の場には、ソンティ氏を支援するプゥア・チーウィッ
   ト系の歌手による演奏を見るために集まる者及び純粋にソンティ氏の発言に耳を
   傾けにくる者だけでなく、300バーツを貰ったギャング団の一味も集まるとするタ
   イ・ラック・タイ党のシター報道官の前日の発言に符合するものである。

 - 北部方面路線を走るほぼ全ての長距離バス内で、ワット・プラッゲーオ内で行わ
   れた奉納式典に関してウィサヌ副首相が王室の権威を汚したものではない事を釈
   明する番組を録画したVCDが放映され、利用客の”洗脳”が図られていたことが確
   認されている。

 - 先に首相及びウィサヌ副首相を不敬罪で告発したギッティサック大将が昨日まで
   に告発を取り下げていたことが明らかになっている。取り下げ理由に関してギッ
   ティサック大将のコメントは聞かれていないが、首都圏警察本部本部長はウィサ
   ヌ副首相等の説明を聞いて不敬罪には該当しないと判断したことが取り上げ理由
   となったと聞いていると発言している。



2005年11月25日

「ソンティ vs タクシン、民事裁判所命令の一部が撤回される」

 民事裁判所は昨日、ソンティ・リムトーングン氏から提出されていた民事裁判所に
よるタクシン首相に対する批判的言動等の一時禁止命令の撤回を求める提訴に対する
審理を行い、タクシン首相を公人、ソンティ氏側を憲法で認められた権利に基づきマ
スコミ人としての任務を遂行する立場にある個人・法人であると認定した上で、先に
下された一時禁止命令の一部を解除する決定を下した。一方、あたかもタクシン首相
が”救い”を支持基盤とする地方層に求めているかの如く第四地区警察本部本部長が
東北地方11県内の管下の全ての警察署に対してソンティ氏を不敬罪若しくは第三者に
対する名誉毀損罪で告発するに足る証拠を収集し、それぞれの管轄下で告発手続きを
進めるよう指示していたことがコム・チャット・ルゥク紙の取材により明らかになり、
日頃から首相やタイ・ラック・タイ党党員に対して冷静沈着を呼びかけていたタイ・
ラック・タイ党のプレームサック・ピヤッルラ氏(比例代表区選出)が警察の本分を
忘れた指示であるばかりでなく、政府・首相の威信をも傷つける行為であると批判す
る異例の声明を発表した。

 民事裁判所は昨日行われた審理で、タクシン首相を公人、ソンティ氏側を憲法の規
定に基づきマスコミ人として首相の職務の監視の任務を帯び、その結果を国民に知ら
せる権利を保有する立場にあると認定した上で、タクシン首相が嘗てチャーッチャー
イ政権を倒したクーデターを首謀し、その後、スヂンダー政権を誕生させたたスント
ン・コンソムポン大将と極めて近い関係にあり、スントン大将の計らいで通信衛星や
携帯電話ビジネスの独占認可を得ることが出来た(既に第一次タクシン政権誕生時に
ネーション紙が疑惑を指摘済み)等と言ったタクシン首相が公人となる以前の疑惑の
指摘に関しては引き続き禁止措置が有効であると判断したものの、公人以降の疑惑に
対しては禁止措置を撤回するのが妥当であると判断、また、タクシン首相の親族や関
係者が絡む利益供与、資金洗浄及び国民の資産の私的利用等に関する疑惑の指摘は、
公人たるタクシン首相に対する憲法で保障された論評の自由に基づいた行為であり、
禁止命令の撤回が妥当であると判断した。

 また、ヤソートン県の裁判所は、第三地区警察本部が提出したソンティ氏に対する
逮捕状請求に関する聴聞の席上で、民事裁判所と同様な認識を示した上で、不敬罪と
指摘されている発言は、憲法の規定で保障された正当な論評行為であり、喩え一部に
不適切性が認められても、不敬罪を構成するものにはならないと指摘した上で、請求
を却下する判断を下している。

 今回の却下判断に先立って、高僧として知られるルワンターマハーブア師は、今や
国家・国民の為に無くてはならない人になったソンティ氏が死ぬという事は国民全員
が死ぬに等しいとした上で、氏の身の安全に全責任を負う立場として仮にソンティ氏
が逮捕される様な事があれば、自分の首を保釈金として喜んで差し出すと発言してい
た。

 尚、事実上タクシン首相が出席を拒否した、ルワンターマハーブア師が提案した両
者話し合いに関しては、12月7日にあらためて機会を設けたい旨タクシン首相に伝え
られている。

 一方、コーン・ゲーン県出身でタイ・ラック・タイ党所属下院議員のプレームサッ
ク・ピヤッルラ氏は昨日、東北部11県を管轄する第四地区警察本部のスターポン・ドゥ
ワンゲーオ警察中将が管轄内の全ての警察署に対してソンティ氏を告発する為の証拠
を集め各管轄内で告発を進めるよう指示していた事が明らかになった事に関して、喩
えこの指示がタクシン首相に取り入るために為されたものであったとしても、行きす
ぎの感は否めず、またそれ以前に国民の安全を守るべき警察の任務では無いと指摘し
た上で、警察本来の職務である麻薬取締、犯罪撲滅、社会問題の解決等の職務に注力
するべきであるとしてきた。

 更にプレームサック氏は、ソンティ氏は民主主義体制下で制定された憲法で保障さ
れた権利に基づきマスコミ人の任務として国家・国民に利益をもたらすべく公人たる
タクシン首相の批判を行っている事を第三地区警察本部や党員は認識すべきであると
指摘した上で、タクシン首相に対しては、自分自身の潔白に自信があるのであればい
たずらに騒ぐべきでなく、国民に判断を委ねるべきであると語り持重を求めた。

 今回の第四地区警察本部本部長による管下への指示が発覚した事を受け、同本部が
開設する掲示板に指示に抗議する市民の書き込みが殺到したという。

 一方、ソンティ氏が社主を務めるプーヂャッガーン紙が開設するサイト”マネージャ
ー・オン・ライン”上に、ウドンターニー県内に掲示されていたソンティ氏を中傷す
る垂れ幕を撤去しようとしたルワンターマハーブア師の門弟が、三人組の男に暴行を
振るわれたという記事が、そのときの模様を撮影した写真付きで掲載されている。

 記事によると、門弟が同県県都内にあるラーチャパット大学の歩道橋に掲示されて
いた垂れ幕を撤去しようとしていたところで、三人組の男が現れ暴行を振るった上で
門弟の身分証明書を取り上げ「一体どういう権利があってその様な行為を行ったのか」
と詰問したが、通報により警察が現れたところで三人の内二人が逃走、その後逃走し
た二人を連れ警察に現れたのが、同県選出タイ・ラック・タイ党所属下院議員のティ
ラッチャイ・ソーンゲーオ氏に極めて近く、また11月23日に地元警察に対してソンティ
氏を不敬罪で告発し、またソンティ氏が来県した11月6日には、宿泊先としていたホ
テル周辺に地元住民を連れて中傷看板を立てて回っていた元県行政機構評議員の男性
だったという。
* なんか、怪しい抗議集団がデモを行ったり組織名無記名の中傷看板を
  たてて回り民主化勢力を中傷したり、民主化勢力に対抗して情報に疎
  い地方層の支持を確実にする動きにでる一方で、機会を窺っている第
  三者の存在説を流布させ民主化勢力に同調する層に恐怖感を植え付け
  ようとする動きなんかは、軍が市民に銃を向けた1992年の”あの時”
  に妙に似ている感じがするんですよね。
   因みに、視聴する為に集まる市民の数が10万人とも20万人とも言わ
  れているソンティ氏の番組の公開録画は、本日夕方都内のルンピニー
  公園内で行われる予定になっています。
  また、プーヂャッガーン紙のサイトに掲載された記事によると、昨
 日には都内にあるセントラル・ラート・プラーオ店付近でソンティ氏
 を中傷するビラがまかれていたようです。



2005年11月24日

 国家警察本部のアチワウィット報道官は昨日、ヤソートン県内の警察
幹部がソンティ・リムトーングン氏を不敬罪で告発した事を受け、既に
第三地区警察本部がヤソートン県の裁判所に対して逮捕状発行の申請手
続きを行っている事を明らかにしています。 尚、裁判所によると本日
中に第三地区警察本部の関係者に対して申請事由に関して事情を聴取す
る予定となっているようです。
 一方、ソンティ氏側は昨日、民事裁判所に対してタクシン首相に対す
る批判的な発言を禁止する先の民事裁判所命令の撤回を求める訴訟を提
訴しています。
 尚、今回の提訴に際してソンティ氏は、身の危険にさらされていると
して姿を見せず、同じく命令の対象となっている番組進行役のサローチャ
ー・ポンウドムサック女史が代表して手続きを行っています。
 

 ルワンターマハーブア師がソンティ氏とタクシン首相の仲介を申し出
た事に関して、スラポン政府報道官は昨日、終日任務が立て込んでいる
との理由でタクシン首相は欠席する方針であることを明らかにしていま
す。
 ただ、プレームサックさんを初めとするタイ・ラック・タイ党内の良
識派(?)の中からは、それでもタクシン首相が申し出を受けウドンター
ニーに出かけると淡い期待を寄せる声もあるようですが、一方で、ソン
ティ氏側は首相が行く行かないに関係なくルワンターマハーブア師の元
を訪問する意向を明らかにしています。
 

 昨日朝6:30頃、パッターニー県ノーンヂック郡内の路上脇で肥料袋の
中に入れられた若い男性の頭部が発見され、更にその後約2Km離れた民
家の付近で男性の胴体部分が発見されています。
 警察の調べによると首を切断され殺害された男性は、一昨夜から行方
不明で捜索願が出ていた(報道によっては友人の家に泊まりに行ってい
たと家族は思っていたとするものも)タムボン行政機構の臨時職員の31
歳(報道により28歳)の男性で、臨時職員の傍ら志願者で構成される村
警備隊にも所属していたようです。
 まや、ヤッラー県の県都内では昨日朝、46歳の警察官が路上を走行中
にバイクで現れた二人組に銃撃され重傷を負うという事件も発生してい
ます。
 一方、一昨日20:30頃には、ナラーティワート県の県都内で人数不明
の一味がバーンボー地区内にある民家に向け銃を乱射し屋内にいた41歳
の夫が死亡し44歳の妻が負傷を負うという事件が発生しています。
 負傷を負った妻の証言によると、一味は夫がイスラム教の礼拝を屋内
で行っている最中に銃を乱射し、それでも夫に命中しなかったためドア
を蹴破って屋内に入り5歳の子供の目の前で夫に向け銃を再度乱射し殺
害するという残忍さだったようです。
 

  カラバオのリーダーのエート・カラバオことユゥンヨン・オーパーグ
ン氏は、闘鶏用の鶏に対する鶏インフルエンザワクチンの接種を認める
よう政府に働きかける為に本日予定通りスパンブリー県内で約5,000人を
集め抗議活動を行う方針を明らかにしています。
 これは、闘鶏用の鶏の飼育者協会の代表としての発言。
 

 昨日未明、もしかしたら乗客の金品を盗もうとしたかもしれない容疑
でタクシー運転手が逮捕されています。
 今回の逮捕は5歳と8歳の子供を連れ都内ディンデーン地区からパッタ
ヤーまで向かうためにタクシーを利用した39歳の女性からの通報で実現
したもので、女性によるとチャチュゥンサオ県内を走行中に人気の無い
ところで突然車の調子が悪いといってタクシーを止め運転手が外に出た
際に、誰かを呼んでいる気配を感じ、更に車の所に戻ってきた際に突然
乗客が乗る後部座席を空けようとしたため、仲間とつるんで強盗を働こ
うとしていると思い、急いで運転席側に移りタクシー車輌を運転して現
場から逃げ、途中で中央分離帯にある溝に落ち車を大破させたものの、
危うく強盗の難から逃れることが出来たと証言しているようです。
 ところが、逮捕された28歳の運転手側は、警察に対して後尾座席のド
アを開けようとしたのは、途中で気分が悪くなったので気付けの為に運
転席側にあったヤードンを取ってもらおうと思ったからで、強盗なんて
とんでもないと証言しているとのことで、どうも、捜査次第では乗客の
女性の早とちりだった可能性もあるみたいですが、因みに当時女性は現
金やら金製のネックレスやらで、総額7万バーツ近くの金品を所持して
いたようです。
 

「反政府的発言から国民を遠ざける為の政府工作を早急にやめよ」

 民主党のオンアート報道官は昨日、政府に対して国民がソンティ・リムトーングン
氏がコメンテーターを務めるムァン・タイ・ラーイ・サプダーの公開録画を見に行く
事を妨害する為にクーデター発生等の不穏な噂を意図的に流布する行為を早急にやめ
るべきであると指摘した。

 今回の発言に先立ち、コンサック国務大臣が政府に反対する動きに乗じた第三によ
る不穏な動きを注視していると発言、更に国家警察本部のアチワウィット報道官は、
11月25日に都内ルムピニー公園内で予定されているムァン・タイ・ラーイ・サプダー
の公開録画の際に第三者による不穏な動きが懸念されるとして、同日に首都圏警察本
部、中央捜査局、公安警察局等を投入し安全確保に努める方針であると発言していた。

 オンアート報道官は発言の中で、ソンティ氏による反政府的な発言を国民が知るこ
とを嫌った政府側が、第三者による不穏な動きやクーデター発生の可能性に言及する
事により、番組の公開録画や各地で行われる中継放映に参加しようと思っている国民
に恐怖感を植え付けると共に、ソンティ氏が不穏な動きに関係しているとの印象を国
民に印象づけようとしていると指摘した。

 一方、スラポン政府報道官は、政府転覆を狙ったクーデター(パティワット・ラッ
ト・プラッハーン)が発生するとの噂が広がっている事に関して、既に首相直々に各
方面に聞き込み調査を行った結果、その様な兆候は一切無い事が確認できているとし
て、投資家に対しては投資の継続、国民に対しては流言に惑わされることが無いよう
呼びかけた。

 更にスラポン氏は、個人的な見解として、噂が流布している背景に機会に乗じて株
式市場で大儲けをしようと企んでいるよからぬ考えを持つ者が居るとの認識を示した。
* 不穏な噂が、さらなる強硬手段行使の大義名分として利用されなけれ
  ばいいのですが。。。



2005年11月23日

 タイ中央銀行プリディヤトン総裁は、好調な輸出に牽引され第三四半
期に4.5%の経済成長率を達成した事を明らかにした上で、下半期で5%強
の経済成長率、通年で4.25%-4.75%の範囲内であるものの、おそらく
4.5%以上の経済成長率を達成する見込みであることを明らかにしていま
す。
 尚、今期は第一四半期で3.3%、第二四半期で4.4%と経済成長率が推移
してきました。 
 また、来年度の経済成長率に関しては5%を見込んでいる事を明らかに
していました。
 

 先にタクシン首相とウィサヌ副首相を不敬罪で首都圏警察本部プラッ
ラーチャワン署に告発したギッティサック・ラッタプラスット大将は昨
日、国家警察本部を訪問し同本部長に対して両名に関する不敬罪に該当
する要件を指摘したソンティ・リムトーングン氏に対して不敬罪で告発
されているケースと同様に、法律に基づき公正を期して捜査を進めるよ
う要求する書状を提出しています。
 尚、ソンティ氏に対しては、これまでにタイ・ラック・タイ党関係者
や警察官、自称一般市民等が各地の警察署に対して不敬罪で告発してお
り、昨日までに第三地区警察本部やヤソートン県警察本部等がソンティ
氏に対する逮捕状を請求する方向で動いている事が確認されているよう
です。
 

 野党連合院内幹事のサーティット・ウォンノーントゥーイ氏(民主党
副党首)は昨日、国務省関係者や政府広報局だけでなく軍部まで動員し
てソンティ氏がコメンテーターを務めている番組”ムァン・タイ・ラー
イ・サプダー”に対抗している現状を過剰反応であると指摘した上で、
政府としての本来の責務である南部問題や貧困問題、消費者物価問題等
の重要な問題の解決に注力するべきであると指摘していました。
 また、サーティット氏は昨日の会見の中で、過去四年間に首相に対し
て200以上の質問を議会期間中に突きつけてきたにもかかわらず、首相
自身が直接回答した案件が全部で僅かに6件しか無く、しかもその殆ど
がタイ・ラック・タイ党若しくは政府による特定企業に対する利益供与
疑惑に関するものであった事を明らかにした上で、首相は議会内に於け
る野党の役割を軽視している証左であると指摘していました。
 一方、タクシン首相は昨日開かれた定例閣議の際に、非難の応酬に巻
き込まれることなく、現在ある任務を堅実に遂行する事が国家の発展、
国家的危機の救済に繋がると語っちゃったりしてたらしいです。
 因みに、C-130やタイ・ラック・タイ党の中国に於ける代表と自称す
る謎の中国人に関する疑惑を指摘したソンティ氏に対してタクシン首相
側が新たな名誉毀損訴訟を提訴すると伝えられていたことに関しては、
顧問弁護士のタナー・ベーンヂャーティグン氏が、首相自身は訴訟にこ
だわっていなかったと予め断った上で、23日中に名誉毀損訴訟を提訴す
る方針を明らかにしていました。
 

 昨日は、タクシン首相夫人のポヂャマーンさんの50歳のお誕生日だっ
たのですが、ネーションチャンネルはニュース番組の中でちゃっかり
「おめでとう50歳、タイ・ラック・タイ党の女主(ヂャオ・イン)のポ
ヂャマーンさん」という皮肉を込めたメッセージを掲げたスーパーを流
していました。
 たぶんクンイン・ポヂャマーンという称号付きの呼称とヂャオ・イン
・ポヂャマーンとをかけたんでしょうね。



2005年11月22日

 昨日朝、地下鉄線で一時運行停止、運行遅延が発生したようです。
 地下鉄側によると、今回の一時運行停止は、フワラムポーン駅構内に
停車中だった車輌の運行システムに不具合が発生した為のもので、正午
前頃までにはほぼ正常なダイヤに戻っていたようです。
 

 一昨日深夜から昨日未明にかけて、ヤッラー県ターントー郡内で人数
不明の一味が村内にある家屋6件に向け連続して銃を乱射し、家屋内に
いた55歳と53歳の夫婦を含む3人が死亡し、2人が重傷を負うという事件
が発生しています。
 

「ソンティ vs タクシン、高僧が仲介を提案」

 昨日昼前、高僧として知られ、またウドンターニー県県都内にあるパー・バーンタ
ート寺の住職でもあるルワンターマハーブア師の名代を含む東北地方の僧侶約600人
がプーヂャッガーン紙社主のソンティ・リムトーングン氏のもとを訪れ、ソンティ氏
を激励すると共に、ルワンターマハーブア師を仲介人としてソンティ氏とタクシン首
相が直接話し合いを行う場を設ける提案が為された。

 提案は、11月24日にパー・バーンタート寺の敷地内でルワンターマハーブア師を仲
介人にソンティ氏とタクシン首相が両者間にわだかまっている問題について直接話し
合う機会を設けるというもので、ソンティ氏側がタクシン首相若しくは政府関係者の
出席の有る無しに関係なくルワンターマハーブア師のもとを訪問する意向を表明して
いるが、首相側の動向に関しては明らかになっていない。

 一方、民主党党首のアピシット・ウェーッチャーチーワ氏は昨日、国家が緊張した
状況にある今こそタクシン首相が一国のリーダーらしく権力を乱用する事無く、また
配下が民主主義の精神に反する行動にに出て緊張を煽ることが無いよう努めるべきで
あると指摘した。

更に、アピシット氏は、タクシン首相が水星の位置関係が悪いとの理由で定例記者会
見を来年初めまでキャンセルした事に関しては、疑惑の追求から逃れ、真相を誤魔化
すための行動としか言えず、一国尾リーダーとして極めて不適切な行動であると指摘
した上で、まず現在国内を取り巻く問題の中心に自分自身が居るという事を真摯に認
識するべきであると指摘した。
* とりあえずタクシン首相は、ルワンターマハーブア師の申し出に感謝
  の意を表明した上で、行けるかどうかに関しては現状でははっきりと
  は言えないと語っていたようです。
 

「下院軍事委委員長、国軍No.1の発言を批判」

 下院軍事委員会委員長のソムチャーイ・ペートプラスット氏(ナコン・ラーチャシ
ーマー県選出タイ・ラック・タイ党所属、元チャート・パッタナー党)は、プーヂャッ
ガーン紙社主のソンティ・リムトーングン氏によるタクシン首相批判が激化している
中で国軍最高司令長官のルゥアンロート・マハサーノン大将が軍部内でソンティ氏の
一連の動きに対する不満がつのっており、状況次第では将来何が起こるか保障できな
状態にあると語り、軍部として最終手段を講じソンティ氏の動きに介入する可能性が
ある事を強く示唆した事は、国民に軍部が政治に介入すると誤解させるおそれがある
極めて思慮に欠けた不適切な発言であると批判した上で、タクシン首相を擁護する発
言をする前に、まず国家の安全保障体制の発展に注力するべきであると指摘した。

 また、ソムチャーイ氏は、下院軍事委員会に所属するタイ・ラック・タイ党所属の
二人の議員が国軍最高司令長官の発言を支持する声明を発表した事に関しては、国民
に対してあたかも委員会が国軍最高司令長官の発言を支持していると誤解せしめる誤っ
た行動であるとして慎重な言動を要求した。

 ソムチャーイ氏によると、ソンティ氏の動きに呼応した一連の軍部側の動きに関し
て調査する為に、今週中に、先に代理人をたてソンティ氏に首相批判の言動をやめる
よう求める要求書を突きつけたプルゥン・スワンナタット少将等を委員会に招致し査
問すると共に、首相の実妹がC-130を私的に使用した疑惑を解明する為に空軍最高司
令官を初めとする関係者を招致し査問を行う予定であるという。



2005年11月21日

 タクシン首相は一昨日放送された定例政見放送の中で、中央選挙委員
会からの要請に基づき次期上院議員選出選挙の投票日を4月19日(水)に
設定し、ソンクラーンの連休(4月13日-15日)最終日が土曜日と重なるた
めに設定される振り替え休日を今回に限り4月17日(月)ではなく4月19日
(水)に割り当てることが閣議で決定された事を明らかにしています。
 なぜ4月16日の日曜日に投票日を設定しなかったのかについては、国
民の多くが酒に溺れ大声で叫びあっている(本当にそう発言していた)
ソンクラーン期間の余韻の中にあるため、混乱を避けるために19日に設
定したと説明していました。
 尚、今度の年末年始休暇が12月31日から1月3日までで設定されたのは
既報の通りです。
 また、タクシン首相は放送の中で、チァン・マイ・ナイト・サファリ
は間違いなく1月1日にオープンできると語っていました。
 

 昨日、APEC首脳会議出席の為訪問していた韓国から帰国早々に待ち受
けていた記者団からイアン・ピンなる謎の中国人との関係について質問
を受けたタクシン首相は、思わず知己であることを認めてしまったので
すが、はっと気がついたように水星の位置が悪いからしばらくは取材を
拒否させてねと発言していました。
 また、最近やたらとタクシン首相にとって都合がよろしくない疑惑が
報道されている中で注目されている毎週木曜日に開かれていた定例記者
会見についても、やはり水星の位置関係がよろしくないので年明けまで
お休みさせてねと語っていました。
 尚、数々の疑惑が指摘されている事に関しては直接回答を避けた上で、
「タイの殆どのマスコミが真実に則った報道を心がけている事は認める
けど、物事の是非を国民自身の判断に委ねられるような報道を心がけて
ね。」と語っていました。
 

 民主党のオンアート報道官は、先にタイ・ラック・タイ党のシター報
道官が、ソンティ氏による一連の政府攻撃の背後で、政府の転覆を狙っ
ている野党、特に民主党が大きく関わっていると指摘した事について、
民主党は常に党名を旨に任務を遂行しており、超法規的な手段で政府の
転覆を狙ったことは一度もないと語り、タイ・ラック・タイ党側の指摘
を否定した上で、タイ・ラック・タイ党に対して現在起こっている各種
問題の多くが政府側の不正行為や個人の野望に由来しているという事を
充分に認識した上で、決して責任転嫁に終始する事無く自身の党の改革
に努めるべきであると指摘していました。
 一方、タクシン首相の実妹がC-130を私的に使用していた疑惑が指摘
されている事に関して、タイ・ラック・タイ党のシター報道官が、政府
の転覆を狙っている民主党幹部のグリヤンサック・ヂャルゥンサック氏
が関係書類のコピーを揃え疑惑話をソンティ氏側に持ち込んだと指摘し
ていた事に対して、グリヤンサック氏は、それを否定した上で、己の失
態を野党に責任転嫁する為に話を作る行為そのものが、疑惑を大きなも
のにし己の首を絞める結果に繋がると指摘していました。
 尚、C-130を私的に使用していた疑惑に関してシター報道官は、(軍
部のレターヘッドに記載され、軍高官の署名が為されているにもかかわ
らず)問題となってる書類は個人的なもので、公的なものではないとし
た上で、実際に使用されたC-130は軍関係者や公務員及びその家族や関
係する一般国民を輸送する為に毎週月曜日と金曜日に地方都市を巡回し
ているもので、決して私的な使用ではないと訳のわからない説明をして
いました。
 

 昨日朝6:30頃、ナラーティワート県スンガイ・ゴーロック郡中心部に
ある市場付近二ヶ所に仕掛けられていた時限発火式の爆発物が連続して
爆発し、警察官3人及びマレーシア人1人、1歳の幼児1人を含む少なくと
も12人が負傷を負うという事件が発生しています。
 また、昼頃には同県スンガイ・パーディー郡内で乳製品の行商中だっ
た39歳の女性がバイクに乗った二人組に銃撃され重傷を負うという事件
も発生しています。


ホームページへ 過去記事一覧へ 地元新聞ページへ