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2006年01月01日 〜 2006年01月10日



2006年01月10日

 泰米自由貿易協定締結に向けた第六回協議が開かれているチァン
・マイで昨日、協定に反対する大衆ネットワークや農民団体、HIV感染
者団体等の関係者数千人が協定締結反対を訴えデモ抗議を展開していま
した。

 デモ関係者側は、自由貿易協定の締結により、国内の一部の資本家だ
けが潤うインフラ関連公社の民営化が推進され、結果としてアメリカに
よるインフラ関連企業の支配に繋がるだけでなく、安価な農産品の輸入
増により国内の農業部門や加工食品製造関連の中小企業に大きな打撃を
与えることになると懸念しているようです。

 更に、今回の交渉の席上で協定締結に向けた取引条件として、安価な治療
薬に頼っている国内の大多数のHIV患者の死活問題に関わる国内向けの
安価なジェネリック薬品の製造を断念する意向がタイ側から伝えられる
との観測もされているようです。

 また、今回の協議からサービス部門及び金融部門関連に関しても話し
合われる予定になっているようです。
 

 タクシン首相がシンガポールへの家族旅行から帰国して以来、タクシ
ン一族系の旗艦企業であるシン社の株式がSingTel社(トップはリー・
シェンロン首相の実弟)へ売却される話が本決まりになったのではない
かとの憶測が流れ、シン社の株式の買い支えの動きもSET内で見られた
ようですが、この件に関してタクシン首相は、(帳簿上の大株主である)
自分の子供達に直接聞いてくれと語りノーコメントの姿勢を見せていま
した。

 尚、この件に関しては、シン社が本日中に会見を開く予定になってい
るようです。
 

 本日開かれる移動閣議出席の為に昨日からルゥーイ県入りしているタ
クシン首相は、同県内にあるプーグラドゥン国立公園内の保護林を中心
に森林地帯の視察をヘリコプター上から行い、今後国立公園の自然を生
かした避暑地としての観光振興策について検討する方針を明らかにして
いました。

 一方、地元住民や環境保護団体から強力な反対に晒されている、同国
立公園へのロープウェー(グラッチャオ・ローイ・ファー)の建設計画
に関しては、建設による生態系や環境への影響や地域へもたらすメリッ
トについて調査を進めると共に、地元住民から意見を聴取する機会を設
ける方針が明らかにされていました。
 

 第九地区警察本部本部長のアドゥン・セーンシンゲーオ警察中将は昨
日、先にヤッラー県内で発生した軍関係者が殺害された上で首を切断さ
れる事件に絡んで逮捕された容疑者の証言から、分離主義を標榜する新
興の組織であるRKKの息がかかった者が実行に関わった可能性が高まっ
た事を明らかにしています。

 同本部長によると、実行犯の多くが国内にある秘密の訓練施設で軍事
訓練を受けていた可能性が高く、まや訓練にはインドネシア人が関係し
ている可能性もあることから現在同国に対して調査依頼を行っているよ
うです。

 一方、1月7日ナラーティワート県スンガイ・ゴーロック郡内で発生し
た爆破事件に絡んで、マレーシア国内の携帯事業者のSIMカードが使用
されていた可能性が指摘されている事に関してタクシン首相は、既に国
際電話に関する規制も強化しており、またローミング契約をしていない
限りはタイ国内でマレーシアのSIMを使用する事が出来ないことから可
能性は低いとの認識を示しています。

 また、コンサック国務大臣は、マレーシアからタイ領内に到達する携
帯電波に関しては、特に重要課題としてマレーシア当局側と交渉を進め
る必要があるとしたものの、いずれにしてもタイ領内に到達する携帯電
波は極めて弱く限定的であることから、今回の犯行にマレーシアのSIM
が使用された可能性は極めて低いとの認識を示していました。
 

 タイ赤十字社(サパー・ガーチャート・タイ)は、国民の1,000人に3
人しかいないとされるB Rh-(B-Rh Negative)型の輸血用血液が不足して
いるとして、同型の血液型を持つ人に献血(ボリヂャーク・ルゥアット)
を呼びかけています。

 因みに、献血は都内アンリードゥーナン通りにある赤十字社内の国立
血液サービスセンター(スーン・ボリガーン・ローヒット・ヘーン・チャ
ート / Tel:0-2252-1637)で受け付けているそうです。



2006年01月09日

 タイ動物保護協会は、猫を食う若者達を題材にしたコミック・ソング
が不適切であるとして、文化省に対して放送禁止措置を講じるよう要請
する方針を明らかにしています。

 問題となっている曲は、東北地方出身者の間で絶大な人気を誇る楽団
"ノックノーイ・ウライポンとシアン・イサーン"が昨年リリースしたラ
イブVCD内に納められたコメディー・シーンの中で歌われた、捕まえた
猫を酒の肴にして食べた若者達が、それが癖になってしまい、夜な夜な
寺院の敷地内に猫を盗みに行くようになったさまを面白おかしく歌った
"プー・バーオ・ギン・メーオ"(直訳すると猫を食らう若者とか猫を食
らう下僕人になると思いますが、プー・バーオには、仕事にあぶれたり
薄給の労働に従事しながら、なけなしのお金の殆どが酒代に消えてしま
うような目的意識の無い貧困層の若者達に対する侮蔑的な意味合いもあ
るようです)という曲で、VCDがリリースされて以来、自虐的なギャグを
好む傾向が強い東北地方の住民の間で話題になり、地元のラジオ局で頻
繁にリクエストされる様になっていたようですが、「猫を食らう」とい
う東北地方のごく一部にしか存在していない習慣を題材にした曲がヒッ
トすることによる若者達への影響を懸念した一リスナーの指摘が発端に
なって議論を呼ぶ結果になっていたようです。

 尚、この曲の作詞者は、比較的自虐的なギャグを好む聴衆向けに、あ
くまでお笑い演芸の延長線で作ったものであると語っているようですが、
タイ動物保護協会側は、猫を食らうごく少数の住民を非難した上で、こ
の曲は東北地方の住民達が猫を食する習慣を持っていると誤解させるだ
けでなく、国際社会にタイは野蛮民族の国であるとのイメージを植え付
ける事にも繋がる極めて不適切且つ容認できない曲であるとして放送禁
止措置を講じるよう要請する方針を明らかにしてるようです。

 因みに、ネーション・チャンネル等のニュースによると、国内で猫を
食する習慣があるのは、ガーラシン県フワイ・メック郡グッドーン地区
内にある一部の村落に限られており、先祖代々猫を食べることが長生き
・滋養強壮に効くと信じられてきたようです。また、地域の若者の中に
は、南部で残虐な犯行を起こしている奴らに比べれば猫を食べることは
罪深い行為ではないと言って開き直る者もいたようです。(ついでに猫
食や調理の模様もテレビに映し出され、ちょっと気色悪かったです)

 尚、問題となっている曲は、こちらのサイトにもリストされていまし
たが、試しに聞いてみようとしたところ、全く別のアーティストの曲に
リンクされていました。(まぁよくあることです)
 

 1月5日にプレー県スーンメーン郡ウィヤントーン地区内で大阪出身の
コンピュータ関連技術者の42歳の日本人男性と24歳のニューハーフのタ
イ人男性との結婚披露宴がラーンナー形式で挙行され両親、親戚、近隣
の住民から盛大な祝福を受けというニュースが、週末のiTVのニュース
で三番目くらいの大きな扱いで報じられていました。

 因みに今回の結婚にあたって新郎である日本人男性側から新婦(?)の
母親に結婚持参金として10バーツ重量の金(約10万バーツ相当)と30万バ
ーツの現金が差し出されたようですが、今回の結婚に関して新郎は記者
団に対して、新婦は長年求めてきた理想的なタイ人女性像に合致し、ま
た女性以上に気が利くところが決め手になり結婚を決心したとし、また、
新婦がまだ性転換手術を受けていない事に関しては、一緒に生活してい
く上で障害になることはないと語っていたようです。
 

「職務知識ではタクシン首相が優位も品性ではアピシット氏が優位」

 エーベーク・ポールがこの程都民を対象に行った調査で、依然首相としての適正に
ついては職務知識に優れ海外投資家からの知名度が高いタクシン首相が優位にあるも
のの、品性や忍耐強さ、誠実性の面では民主党党首のアピシット氏の方が優位にある
と都民が認識している事が明らかになった。

 アッサムチャン大学が行う世論調査エーベーク・ポールが、18歳以上の都民1,251
人を対象にタクシン首相及び民主党党首のアピシット・ウェーッチャーチーワ氏二人
の資質に関して意識調査を行った結果、現状ではタイ・ラック・タイ党党首のタクシ
ン・チンナワット警察中佐を首相として支持すると回答した者が、28.1%が支持する
と回答したアピシット氏を引き離し42.8%いたが、一方で今期の経済状況見通しに関
しては、確信を持てないと回答した者が過半数を超える53.9%おり、一方で幾分確信
を持っていると回答した者が26.8%、確信を持っていると回答した者が10.3%と、都民
の多くが経済状況に何らかの不安を抱いていることを表す結果となった。

 また、両人の資質に関して複数回答化で質問した結果、タクシン首相に関しては、
97.4%の回答者が知識面及び才能面で優れていると回答し、以下海外投資家からの知
名度が高い(92.5%)、大胆に考え大胆に行動する能力がある(91.7%)、職務経験が豊富
(89.1%)、英知に優れ機転が利く(88.5%)と続き、一方で、忍耐強さ(43.6%)、誠実さ
(45.4%)、他人の意見に耳を貸す(47.8%)、優れた品性(49.3%)、民主主義的(51.6%)の
5項目に関しては何れも低い回答者率となった。

 一方、アピシット氏に関しては、89.7%の回答者が品性面で優れていると回答し、
以下分別・思慮深さの面で優れている(80.7%)、対人面で優れている(80.6%)、弁舌に
優れている(78.2%)、民主主義的(同じく78.2%)と続き、一方で、海外投資家からの
知名度(30.1%)、大胆に考え大胆に行動する能力(52.3%)、職務経験(52.9%)、国民が
抱える問題の解決能力(57.8%)、創造的な思考能力(58.9%)の5項目に関しては何れも
低い回答者率となった。



2006年01月08日

 年明け早々から再激化の兆しを見せている南部情勢ですが、依然止ま
ることなく昨日9時頃にはヤッラー県ラーマン郡バーロー地区内にある
土曜日に開設される定期市場で警察関係者2人がバイクに乗った二人組
に射殺されるという事件が発生、またナラーティワート県スンガイ・ゴ
ーロック郡の中心部では茶店付近に仕掛けられていた爆発物が爆発しア
レーシア人1人を含む3人が負傷を負うという事件が発生しています。

 尚、ラーマン郡で発生した射殺事件に関しては、初期報道では警察署
が襲撃されたとか、射殺された警察関係者が市場の警戒作業にあたって
いたと報じていましたが、その後警察側は射殺された2人は警察を抜け
出し市場で買い物中に銃撃を受けたと初期報道を訂正する発表を行って
います。確かに死亡した2人とも短パン姿だったなど軽装だったようで
すが、一部報道で銃撃した二人組が死亡した警察関係者が所持していた
M79用のランチャーを強奪していったと報じていることから、もしかす
ると特殊な任務を帯びて市場内にいた可能性も指摘できるかもしれませ
ん。(警察関係者2人がいたギフトショップの主が姿をくらましている
との報道もあるようです)

 また、プレーム枢密院院長が訪問中だったパッターニー県県都内では、
昨日朝同県ノーンヂック郡内在住の豚用の飼料の配達中だった47歳の男
性がバイクに乗った二人組に射殺され、現場に無実の市民を脅迫する文
面が記されたビラが置かれるという事件が、また、ノーンヂック郡内で
は、昼前にバイクで走行中だったミャンマー人労働者一家3人が、バイ
クに乗った二人組に銃撃され1歳半の幼児を含む3人全員が重傷を負うと
いう事件が発生しています。

 更に、18:30過ぎ頃にはヤッラー県県都内中心部で、タイ国鉄の使用
人夫婦が銃撃され負傷し、その10分後には同じく中心部の旧市場付近で
銃の乱射事件が発生し5人の市民が負傷を負うという事件が発生してい
ます。
 

 先に、獰猛果敢な戌年に因んで今年は汚職撲滅を強化し、厳罰をもっ
て臨むと発言していたタクシン首相は、昨日放送された国民向け定例政
見放送の中では、「多くの占い師が今年は獰猛果敢な年になると予測し
ているが、私はその予測には反対で、むしろ今年は犬のように万事が早
く過ぎ去る年になると予測している」とした上で、それに因んで効率と
透明性、統一性を旨に改革・施政に取り組むと発言していました。

 一方、昨日の放送の中では、先に開かれた県知事との会合の際に、全
国75県を19のグループにわけ、それぞれのグループ内で検討を重ね、各
県が持つ資源及び労働力を最大限に活用できる産業分野の育成新興に注
力し、国内に於ける産業投資の活発化を期す方針を明らかにしていたこ
と、地方だけでなく地方部にあで広がりを見せている汚職問題に関して
は、専門の取締チームを創成し摘発を強化し、汚職に手を染めた関係者
に対しては厳罰で臨む方針であることが明らかにされていたようです。

 また、14日の子供の日にはスワンナプーム新国際空港に児童・保護者
等を招待する方針が放送のなかで再確認されていたようですが、運輸省
筋によると、既に訪れた児童や保護者が入・出国手続きや手荷物検査プ
ロセスを実体験できるよう受け入れ態勢を整えているそうです。(因み
に訪問見込み数は3万人)
 

 G3のヨーロッパツアーの際にはJoe Satrianiと一緒にMacユーザー会
を設立(?)していた程の熱心なMacユーザーとしても知られているRobert
Fripp御大ですが、この程お得意のSoundscapeを駆使してWindowsの次期
ヴァージョンのVista向けにStartUpやShutdown等の音声の録音を終了さ
せたそうです。

 考えてみれば、Win95デフォルトのStartUp用の音声ファイル等はお友
達であるBrian Enoが担当していたので(98、ME、2000、XPは誰がやった
のか知らない)おかしな話ではないですが、やはり大好きなMacを多用
して録音したんでしょうかね?まぁ、ゲイツ君のお友達のBono君がiPod
のイメキャラになっているようなものでしょうか。

 因みに私はアンチM$のXP使いなので、可能な限りXPの環境からM$ご謹
製系のアプリ・コンポを排除して使用しております。(色々と危なっか
しいしね)

 そう言えば、M$ Officeとの互換性が強化されたOperOffice.orgが
2.0.1にヴァージョンアップしています。



2006年01月07日

 人気者のワッタナー社会開発・人間の安全保障大臣を大きく引き離し
最も失望させられた政治家部門で堂々の一位に輝いたタクシン首相は、
昨日開かれた県知事との会合の席上で、今年の干支である戌年に関する
二つの相反する解釈を披露していました。

 一つは、汚職撲滅に絡んで「獰猛果敢な戌年である今年は、果敢に汚
職の摘発を進め、容赦なく関係者を処罰する」と発言、またもう一つは
党内対立に絡んで「今年は万事が駆け足で平穏に過ぎ去る戌年であるこ
とだし、(逆らっている)60頭の飼い犬を飼い慣らすことも出来るだろ
う」と発言していたのですが、内柔外剛なタクシン首相のことなので、
少なくとも汚職の元凶である自分自身や関係者に果敢に噛みついて戦闘
能力を削いだ上で、党内融和に取り組む意向を表明したということでは
ないようで、むしろ自分の領域に入ってくる余所者に対しては噛みつい
てやるぞ的な意味で語っていたようですね。

 また、タクシン首相は昨日の会合の場で、あらためて今年から次期総
選挙が近づく2008年後期までは、政治(ゲーム)に関係することなく国
の為の任務に邁進することを確認する発言をしていました。
 

 民主党のアピシット党首は、先に同党のステープ幹事長が、タイ・ラッ
ク・タイ党の造反組の党受け入れにやぶさかではないと発言した事に関
して、まだ内閣不信任決議案審議すら行われていない状況で審議終了以
降の話を云々することは適切なことではないと断った上で、憲法で保障
された議員の権利に則って投じた票により党から放逐される事態となり、
また民主党への移籍を希望するのであれば喜んで受け入れるが、こちら
側から移籍を働きかけるような事をする方針は無いと発言しています。

 尚、サノ氏は、古巣であるチャート・タイ党への復帰を希望する発言
を以前していました。

 一方、下院野党連合院内幹事のサーティット・ウォンノーントゥーイ
氏(民主党副党首)は、ワン・ナム・イェン派閥の動きは、政府と国民
との間の意思の乖離が反映したものであるとした上で、党首である首相
以下政府が小飼の議員だけでなく、党内から上がる反対意見に耳をかす
努力を惜しまないかぎり、党内の対立は激化し、政府に対する信用失墜
を招くことになると指摘していました。
 

 パン・ンガー県タグワパー郡カオラック地区で潜水教室の講師をして
いる53歳のスイス人が、昨日までに13歳未満の児童に対する猥褻行為容
疑で逮捕されています。

 この逮捕は、アメリカのFBIの協力の元で実現したもので、アメリカ
国内のサイトに公開されていた男児と猥褻行為に及んでいる写真等の送
信記録から送信元の身元が判明し逮捕に繋がったようです。

 逮捕されたスイス人は、少なくとも5年間以上に渡り男児を家に呼ん
では猥褻行為にふけり、その模様を撮影した写真等をサイト上で公開し
ていたようです。



2006年01月06日

 アメリカのヘリテージ財団及びウォール・ストリート・ジャーナル紙
が共同で行った経済の安定性に関する調査で、昨年の調査で53位をつけ
ていたタイが157ヶ国中71位に転落した事に関して、財務省のソムチャ
イ報道官は不完全なデータに基づいて行われた実態とはかけ離れた調査
結果であるとの認識を示しています。

 同報道官によると、今回の調査結果には、外国人投資家誘致の為に既
にタクシン首相が各省庁に対して障壁となる法律の改正に向けた検討を
命じていること、及び投資受け入れに絡む当局側の事務所処理の見直し
を進め効率化を期している事が反映していないんだそうです。
 

 年明け以来タクシン首相に対する批判的な言動を繰り返しているタイ
・ラック・タイ党ワン・ナム・イェン派閥リーダーのサノ・ティヤント
ーン氏が、次期国会期間中に野党側が提出を検討している内閣不信任決
議審議案について、仮に不信任審議の対象となった閣僚が野党側の疑惑
追及に対して明確な回答を示す事が出来なかった場合は、党の方針に縛
られる事無く不信任票を投じる方針を明らかにしている事に関して、チャ
ート・タイ党のソムサック副党首は、サノ氏の前言通り政権党に所属す
る議員が憲法で認められた議員個人の権利を行使し不信任票を投じる事
になれば、政権党内の混乱を世間に晒すだけでなくタイの政治史を飾る
画期的な出来事になると評価した上で、サノ氏の発言は議員は党人であ
る前に国民の代表であるという基本原則に則った極めて歓迎できる話で
あると発言していました。

 しかしソムサック氏は、政権党に所属する多くの議員が資本家の影響
下にあり、国民の利益を裏切っても党の方針を裏切る事ができない状況
にあるため、サノ氏の発言が空回りに終わってしまう可能性も指摘して
いました。

 また、民主党のステープ幹事長は、サノ氏や派閥関係者がタクシン首
相を批判している事に関して、誤った方向に進んでいる党首を正しい方
向に導くために行われている賞賛に値する行為であると激賛した上で、
仮に今回の発言が元で党を放逐されるような事があったら、喜んで民主
党が受け入れる方針であると発言していました。

 また、憲法に規定された90日ルールに関しては、改正により政党によ
る議員の買収工作が蔓延るおそれがある等、検討を重ねる必要はあるも
のの、原則的には支持できるとの認識を示していました。

 一方、一連のサノ氏等の発言に関して感想を聞かれた、首相という立
場を忘れ姑息な政治的発言を度々繰り返してきたタクシン首相は、今後
は政界のもつれ合いに関係することなく、首相としての職務に専念する
と語り、一切のコメントを拒否したものの、やはり何か言いたかったら
しく「政治的なゲームを仕掛けている者に対しては、そのままやらせて
おけばいい」と発言し不快感をにじませていました。

 尚、年末に明らかにしていたサノ氏との間で腹を割って話し合う機会
を持つ意向に関しては、時期に関しては明確に出来ないものの、話し合
いを持つ機会を持つ意向には変わりがないことを明らかにしていました。
 

 ソロアット情報通信技術大臣は昨日、利用者登録が行われていないプ
リペイド携帯番号に対する通信遮断措置を行う期日を無期限で延期する
方針を正式に発表しています。

 尚、理由に関しては、先にこのページにも掲載しましたが、12月31日
までに登録が行われていないシム・カードの件数が予想外に多く、携帯
事業者側から全国一律に遮断措置を講じるのが不可能であると指摘され
ていた事を理由にあげていました。(だったら、最初から出来ないと言
えばいいのにね。)

 因みに、12月31日までに登録を済ませていない利用者は、情報通信技
術省から新たな時期が発表されるまで登録を受け付けてもらえるそうで
す。
 

 昨日朝7時頃、バンコク隣県ののサムットプラガーン県県都内テーパ
ーラック地区のシーナカリン通りを走行していた145番路線バス(二両
連結エアコン車輌、公社直営)の後方車両から突然出火し、小爆発を起
こしながらバスを全焼させる事故が発生しましたが、車輌の異常に気づ
いた運転手が、後続車輌に乗せ替えるために乗客全員を降車させていた
為大事には至らなかったようです。

 警察側は、出火前に後方車両のブレーキの動作が異常だったとの運転
手からの証言があることから、ブレーキが摩擦により加熱し、その熱及
び火花によりタイヤを破裂させると共に、延焼を引き起こしたとの見方
を示しているようです。
 

 一昨日付のBangkok Post紙等で大きく報じられていた、ブラジル人女
性モデルがパンガン島からサムイ島経由でバンコクに向かう途中で立ち
寄ったスラーッターニー県の県都内で失踪し、一緒にいた友人等の証言
からタイ人男性2人に誘拐され可能性が取りざたされていた事件ですが、
昨日までに件の女性が発見され、女性自らの意思で男性達について行き、
内の1人の男性との間で合意の上で性的な関係が結ばれていた事が明ら
かになっているようです。

 とりあえず、今回の失踪騒動に事件性が無かったことから地元の観光
当局側は、サムイ島で発生したイギリス人女性旅行者殺人事件によって
悪化している観光イメージを更に悪化させることにならず胸をなで下ろ
しているようですが、逆にタイ人一般にとっては、パンガン島に行くよ
うな外国人に対するイメージ悪化に繋がる結果になったかもしれません。
(大衆紙的結末だったせいか、テレビ報道は興味半分に"事の次第"につ
いて必要以上に事細かに報じています。)

 一方、チットチャイ副首相は昨日、外国人旅行者に対する安全確保体
制に依然不十分な部分があるとして、関係当局と共同で体制の立て直し
に取り組む方針を明らかにしていました。



2006年01月05日

 新年明け間もない1月1日未明に電力発電公社・現業の労組関係者等が
抗議活動を展開していたルムピニー公園正門前で襲撃事件が発生したば
かりですが、昨日未明4時頃、再度同じ場所でバイクに乗って現れたナ
イフや拳銃で武装した黒装束・ヘルメット姿の10人以上の不審な一群が、
バイクで活動拠点を走り回り関係者等を威嚇しながらタクシン首相や民
営化を批判する立て看板を破壊、関係者が集まっている場所に向けて拳
銃を一発水平発射した上で逃走するという事件が発生しています。

 また、事件前の前日22時過ぎには、現場の下見にきたと思われる車二
台で現れた不審な男2人が目撃されていたようです。

 今回の事件に関しても、労組側は1月1日の場合と同様に権力側による
犯行との見方を示しているようですが、都心部で堂々とナイフや拳銃を
もって襲撃するという事件が発生しているにもかかわらず警察側は積極
的に対応する姿勢を見せていないようです。
 

 12月29日から1月3日までの6日間で、交通事故による死亡者が前年16%
減、対予測値19%減の393人を記録するなど、全体的に年末年始期間中の
交通事故発生件数が減少傾向にあるようですが、これは、年間を通して
交通違反取締を強化し啓蒙に努めてきた当局側の努力だけでなく、今度
の中国正月が1月29日と日曜日に重なるため、首都圏にある華人系の中
小・零細企業の多くが中国正月期間中に長期休みを設定し、年末年始に
関しては2-3日しか休まなかった為に地方へ帰省する人が例年に比べ少
なかったこと、また、昨年も同じ事を書いた記憶がありますが、医療機
関ベースの情報をもとに当局側にとっては都合が悪いアグレッシブな統
計数値を発表していた公共保健省の発表を廃止し、過去から当局側にとっ
て都合がよい超控えめな統計数値を発表してきた道路交通安全センター
の発表に一本化した事が発生件数減少に影響しているものと思われます。

 尚、3日までの6日間で、一番死亡事故の発生件数が多かったのが、2
件立て続けに大きな事故が発生したシー・サゲート県で、また死亡事故
が1件も発生していない県は、パン・ンガー県、ヤッラー県、ラッノー
ン県及びサムット・ソンクラーム県の4県だったようです。

 また、死亡原因に関しては約40%が飲酒運転、約20%がスピードの出し
過ぎだったようです。

 一方、移民警察局筋は、3日までの年末年始期間中にアランヤプラテ
ートやバーン・ハートレックの国境検問所を通過しカンボジアへ入国し
たタイ人約12,000人の内、3,000人がまだ帰国しておらず、その多くが
賭博目的でカンボジア領内にとどまっているおそれがあるとして、特別
に動向を監視する方針を明らかにしています。
 

「政治家・政党に対する信頼感指数が9ヶ月来最低を記録」

 スワンドゥーシット・ポールがこの程行った12月度の国民の信頼感指数調査で、国
内政治に対する信頼感指数が9ヶ月来最高を記録した一方で、政治家・政党に対する
信頼感指数が9ヶ月来最低を記録していた事が明らかになった。

 全国7,058人を対象に12月20日から31日にかけて行われた今回の調査で、依然タク
シン政権発足当時の水準には及ばないものの国内政治に対する国民の信頼感指数が前
月より2.16ポイントあげ99.99ポイントを記録し9ヶ月来最高のポイントを記録した他、
国内安全保障関連で8.66ポイントあげ92.97ポイント、国民の団結・調和関連で4.23
ポイントあげ99.82ポイント、人身及び財産の安全関連で3.47ポイントあげ96.82ポイ
ントをあげ9ヶ月来最高のポイントを記録するなど、全体的に各校木目角信頼感指数
が向上傾向にある一方で、政治家の活動・調和関連で前月から0/18ポイント下げ
91.13ポイント、政党の活動関連で0.04ポイントさげ102.16ポイントを記録し、いず
れも9ヶ月来最低のポイントを記録する結果になった。

 今回の調査結果に対してシーナカリン・ウィロート大学のチャラウィット教授は、
政治に対する国民の信頼感が向上した背景に、国王の講話があったこと、年末年始関
連や津波被災一周年関連の式典があったこと、最終的に首相が南部の水害被災地を視
察訪問した事が国民のセンチメントに反映したとし、また国内安全保障関連が9ヶ月
来最高のポイントを記録した背景にコンサック国務大臣の職務遂行が評価されだして
いること、及び南部で大きな爆破・襲撃事件が伝えられなかったことが影響したとの
見方を示している。

 一方、政治家・政党に対する信頼感が下降した背景には、女性議員が絡む不倫疑惑
が噴出したこと、憲法の90日ルールに対する不満が政権党内から噴出したことが大き
く反映したとの見方を示した。

 また、今後政治や政治家・政党に対する信頼感の向上を期すためには、まず首相自
身が90日ルールに対する自らの考えを明確にさせ、またソンティ氏等が指摘している
汚職疑惑に対して明確な回答と対応をする事が重要で、またスピーチ関連の首相顧問
をつけマスコミに対する対応や発言を通してイメージ向上を図ることも重要であると
指摘している。
 

「国王陛下の思し召しに対する理解の欠如が正常化を遅らせた」

 ナラーティワート県イスラム教委員会副委員長のアブドゥラ・アーシス・ヂェマー
マ氏は、南部情勢に対する昨年一年間の政府側対応に関して、当局側が直接地域に入
り住民等と接する努力を行ってきたことにより、地域住民の当局側に対する畏怖の念
が和らいだなど一定の成果を上げてきたものの、地域と直接接し、地域の理解を共有
し開発に取り組むべきであるとする国王陛下の思し召しに対する当局側の理解の欠如
により、依然地域の宗教や習慣・文化に対する理解を欠いた対応が取られてきたこと
が正常化に向けた対策に大きな陰を落としてきたと指摘した。

 一方、コンサック国務大臣は、一連の不穏な動きに関係している一味がターゲット
を公共施設から当局関係者個人への襲撃に変えつつあるとして、関係者に警戒を呼び
かけている。

 また、域内に展開する村警備部隊関係者や自警組織に所属する者の中に一味側のシ
ンパが少なからずいるものの、これらの者も当局側の懐柔策等により早晩当局側に協
力するようになるとの見通しを示している。

 一方、2004年1月4日にナラーティワート県内で発生した武器庫襲撃強奪・学校連続
放火事件から昨日までの2年間に、南部国境三県及び県境を接するソンクラー県4郡内
で一連の不穏な動きにより1,076人が死亡(グルゥーセ・モスク事件及びターク・バ
イ暴動を除いた場合885人)し、1,600人が負傷していた事が明らかになっている。



2006年01月04日

 コンサック国務大臣は昨日、南部国境三県内の村長の多くが不穏な動
きに関係している一味側にシンパシーを寄せており、中には組織内でナ
ンバー3から4クラスの者も少なからずいることを明らかにしています。

 これは、1月2日に発生した水害の被害状況の調査作業にあたっていた
軍関係者が襲撃され軍関係者1人の首が切断されるという事件の捜査過
程で、村長が襲撃に於いて重要な役割を演じていた疑いが濃厚になった
事を明らかにした際に語られたもので、これまでにも三県内の村長等か
ら当局側を混乱させるために意図的に歪曲された情報が度々当局側にも
たらされていたそうです。

 尚、1月2日に発生した襲撃事件は、10時過ぎ頃、先の水害で土石流被
害にあったヤッラー県バンナンサター郡内で被害状況の調査にあたって
いたロッブリー県内の基地に所属する軍関係者等がバイクで走行中に、
付近のゴム農園等4-5ヶ所に分かれて潜んでいた10人以上の一味に銃の
乱射を受け、1人が死亡し一味により首を切断され、2人が重傷を負った
というもの。

 また、南部国境三県域に於ける不穏な情勢は新年明け後もとどまるこ
となく、昨日10時過ぎにはナラーティワート県ラッンゲ郡内で村警備隊
に所属する住民男性2人がバイクに乗った2人組に銃撃され1人が死亡、1
人は重傷を負い、2日夜半にはソンクラー県テーパー郡内で、自宅前で
飲食中だった男性2人がバイク2台に分乗して現れた4人組に銃撃され1人
が死亡、1人が負傷を負うという事件が発生しています。

 更に、2日には、ナラーティワート県スンガイ・パーディー郡内で頭
部が切断された男性の腐乱死体が発見されているようですが、警察側は
被害者は12月11日以来行方不明になっている31歳の郡内在住の男性の可
能性が高いとの見方を示しているようです。尚、頭部の方はまだ発見さ
れていないようです。
 

 ABACポールが都内在住1,276人を大衆に都知事に対する満足度及び政
党の支持動向に関する調査を行った結果、47.6%の回答者がアピラック
都知事にまぁまぁ満足している、18.5%が非常に満足している、14.2%が
やや不満足、7.4%が不満足と回答していたようです。

 また、次期総選挙にアピラック氏に投票するかとの質問に対しては、
38.9%が投票する、15.9%が投票しないと回答する一方で、まだわからな
いと回答した者が45.5%いたようです。

 一方、政党別の支持動向に関しては、45.7%がタイ・ラック・タイ党
を支持、36.6%が民主党を支持、4.4%がチャート・タイ党やマハーチョ
ン等の政党を支持、13.3%が支持政党を持たないと回答していたようで
す。

 因みに今回の調査結果に関する報道に関しては、「都民はアピラック
を支持するも、タイ・ラック・タイ党依然強し」という言質で報じるも
のと、「都民はアピラックを支持し、民主党の支持率も躍進」という言
質で報じるものとに分かれていました。
 

 首都圏警察本部サメーダム署は昨日までに、レストラン所属歌手の女
性(32)に対する強姦未遂容疑で、強姦しようとした際に女性によって舌
を噛みちぎられている40歳位のタクシー運転手の逮捕状申請手続きに入っ
たことを明らかにしています。

 事件は1月2日未明4時頃発生したもので、働いているレストランに客
として現れ一端は店外連れ出しの話を断っていたタクシー運転手の自宅
まで送っていってあげるという言葉を信じて車に乗り、自宅近くまでき
たところで突然方向転換し人気が無いところに入り、そこで再度「いく
らなら一緒に寝てくれるのだ」と売春話を持ち込まれたため、「自分は
歌手で、体は売っていない」と拒否したところで襲われてしまい、男が
口に舌を入れようとしたところで、舌を思いっきり2センチに渡り噛み
ちぎり車外に脱出し、たまたま現場を目撃し近づいてきた男性2人に助
けられ難を逃れたと証言しているようです。

 警察側は、被害女性が記憶していたパイロートという名前や顔や体格
に基づき逮捕状を請求すると共に、噛みちぎられた舌の治療の為に立ち
寄りそうな医療機関をしらみつぶしにあたり、逮捕に結びつけたいとし
ているようです。



2006年01月03日

 国家経済社会諮問会議議長のコートム・アーリーヤー氏は、富裕層と
貧困層間の収入格差の縮小が貧困対策の鍵を握るとした、土地改革及び
累進課税制度の導入を進めるべきであると指摘しています。

 指摘の中でコートム氏は、政府の貧困対策は20年前から殆ど代わらな
いアジア随一の水準にある富裕層と貧困層間の収入格差の縮小には結び
つかないと指摘した上で、より多くの国民が生計の為の糧を得ることが
出来る土地を所有できるように土地改革を進めると共に、収入格差を縮
めより多くの貧困者支援の為の原資の確保だけでなく、社会資本投資の
為の原資の確保にも繋がる累進課税制度の導入を真剣に考えるべきであ
るとしています。
 

 数々の卓抜したアイデアで国中を笑いの渦に巻き込んできた"とんち
に欠けた一休さん"ことワタナー社会開発・人間の安全保障大臣が、早
速国民向けに初笑いのプレゼントをもたらしてくれたようです。

 昨日語られた新しいアイデアは違法賭博一掃の手段として違法賭博場
に供給されている電気ストップさせるというもので、同大臣によると違
法賭博場が開帳している時間だけ電気の供給をストップさせれば、三日
もしないうちに客が集まらなくなり、賭博場も自ずと閉鎖せざるを得な
くなるとの事で、また、この方法であれば電気工事士を2人だけ投入す
るだけで済み、従来のように大量の戦力を投入し、時にヘリコプターま
で投入して大がかりな摘発を行うよりも遙かに経済効率にも優れている
んだそうな。ただ、当局側にとってはプロパガンダ効果にかける方法で
もあるわけですが。。。

 尚、電気の供給停止に関しては、違法行為の為に電力を使用する事を
禁止する法律の規定にも合致しており権利の侵害行為にはあたらないの
だそうです。
 

「新たに首相を不敬罪で告発」

 昨日昼過ぎ、ネーオナー紙の編集者であるワチャラ・ペーチャラトーン氏(40)が地
域住民を代表して首都圏警察本部フワマーク署を訪れ、12月25日にフワマーク・イン
ドア・スタジアムで開かれたタクシー運転手との会合の際にタクシン首相が発した国
王陛下への忠誠心に関する発言が不敬罪に当たると告発した。

 ワチャラ氏によると、タクシー運転手との会合の際に発せられたタクシン首相の
「ある者が、責任を旨に職務に邁進している私に関して、大統領になろうとする機会
を窺っている国王陛下に対する忠誠心がかけている人物であると指摘しているが、士
官学校を卒業し、国王陛下から勲章も授けられている私が国王陛下への忠誠心にかけ
ているのであれば、私以外の全ての者も忠誠心に欠けていると言わざるを得ない」と
した上で「私ほど国王陛下を敬愛している者はいない」とまで言い切ったはつげんは、
あたかも"己が何者かであるかを心得ず、殿上人のように国民を侮辱する"に等しい極
めて不穏当なものであり、また刑法112条に規定された不敬罪にも該当するおそれが
あるという。

 また、ワチャラ氏によると、今回の告発はタクシン首相の発言に対して嫌悪感を抱
き不満を語っていた地域住民を代表して行ったもので、先のタクシン首相の発言以来
地域住民の間からは「人を噛まないようにするためにはめる革製の猿ぐつわを外して
貰った狂犬病の犬が、間違って首相官邸内に入り込み、他人を近づけないために吠え
ている」ようなものであるとの不満が口々に語られており、またある住民は「(国民
を罵る)汚い口をVixol Pink(強力な浴室洗浄剤)で綺麗にしてあげたい」と語って
いたという。



2006年01月02日

 新年明け早々の昨日未明2時頃、電力発電公社・現業労組関係者が抗
議活動を展開しているルムピニー公園正門前で、突然現れた黒ずくめの
若者10人以上が労組関係者が掲げた「タクシン首相は売国奴」と記した
抗議看板に向けスプレーを噴射し「売国奴」と記された部分を消し、更
に労組関係者が起居していた場所に向け袋に詰められた糞を投げつけた
上で逃走するという事件が発生しています。

 袋に詰められた糞を投げつける犯行は、昨年12月2日にプーヂャッガ
ーン紙本社ビル前でも発生していましたが、今回の事件に関しても同様
に労組側は抗議活動関係者のモチベーションをくじくために行われた政
権側の陰謀であるとして反感を強めているようです。
 

 12月31日でプリペイド携帯用シム・カードの登録が締め切られました
が、ソロアット情報通信技術大臣は、未登録プリペイド携帯の通信遮断
措置を全国一律で実施するのが難しいとして、実施時期に関しては別途
関係事業者間で協議した上でアナウンスする方針を明らかにしています。

 なんでも、携帯事業者の間から、南部国境三県のケースと異なり、全
国的に一律に遮断措置を講じるのが技術的に困難であるとの声が上がっ
ていたようです。
 

 バンコク・エアウェーズが約10億ドルで6機のエアバスA350(258席)を
発注していた事が明らかになっています。

 今回発注された6機は、同社が計画しているヨーロッパ路線への参入
を視野に発注されたもので、2012年から順次納入される予定になってい
るようです。
 

 シンガポール行きに先立ちタクシン首相は記者団の質問に応じ、下院
解散の可能性及び野党側が計画している内閣不信任決議審議案提出に備
え内閣を改造する可能性いずれについても否定していました。また、シ
ンガポールへ行くことについては、近く、またスケジュールの変更がし
やすいことを理由に掲げていました。

 因みに、首相ご一行様は昨日16時頃発のTG409便でシンガポールへ飛
び立たれました。同じ飛行機に乗っていた人は、さい先の良い新年を迎
えることになったたことでしょうね。(尚、1月4日午後に帰国予定だそ
うです)
 

「今年の政局、中間層の動向次第」

 国立行政開発大学院校のソムバット教授は今年の政局について、知識面に劣り貧困
問題を抱えている大衆の存在及び野党の露出不足が政権打倒の脅威を和らげているも
のの、政治的な不満が増大している中間層の今後の動向次第では政権打倒もあり得る
との見通しを示した。

 見通しの中でソムバット教授は、政権側による国民の知る権利の侵害や汚職問題に
対する対応不足、権利の乱用行為等に対する国民の不満が増大傾向にあるものの、人
口の大多数を占める知識面に劣り、貧困問題を抱えている大衆が、依然大きな成果が
上がっていない政府が唱える大衆政策を支持し満足していることから、これらの不満
が全体的には政権側にとって大きな脅威には為り得ず、また依然議会内で弱い立場に
ある野党の露出不足により、たとえ政府に対して不満があったとしても政権党以外の
選択肢としての野党という認識を大衆の殆どが持っていない事も政権側にとって有利
に働くとしたが、中間層が抱える政治的不満が増大し、それが大きな動きに発展し政
治的な状況を激変させ政権を打倒することもあり得るとの認識を示した。

 一方、プーヂャッガーン紙社主のソンティ・リムトーングン氏の動向に関しては、
これまでに為されてきた告発が決定打に欠いてきたことから、現状では政府を打倒す
る程の脅威にはなっていないとしたものの、今後の告発活動次第では大衆の政府に対
する不満をも煽り、政府を打倒する動きに繋がることもあり得るとした。



2006年01月01日

「ABACポール、タクシン首相の麻薬撲滅・貧困撲滅への取り組みを評価」

 世論調査"エーベーク・ポール"が昨年一年間のタクシン首相をキーに行った意識調
査で、多くの回答者がタクシン首相の麻薬撲滅や貧困撲滅への取り組みを評価する一
方で、責任転嫁的な発言に終始しがちだった短気で他人の意見に耳を貸さないタクシ
ン首相が好んで使う"責任"という単語が大衆を幻惑する上で極めて有効な単語であっ
たことをも証明する結果となった。

 バンコク、チァン・マイ、コーン・ゲーン及びソンクラー在住の2,513人に対して
行われた今回の意識調査で、昨年一年間のタクシン首相に関して最も印象に残った事
という質問に対して、31%の回答者が麻薬撲滅対策への取り組みと回答、以下14.9%の
回答者が貧困撲滅対策への取り組み、12.9%の回答者が対外通商機会増への取り組み
をあげ、また、最も失望させられた事に関しては、38.3%の回答者が感情を抑えきれ
ず短気なところと回答、以下13.8%の回答者が他人の意見に耳を貸さないところ、
13.8%の回答者が南部国境三県域問題関係をあげた。

 一方、昨年一年間で最も好きなタクシン首相の発言に関し複数回答化で質問した結
果、84.6%の回答者が「私が全責任を負う、もし責任を果たすことが出来なかったら
次期総選挙で私に投票しなければいい」をあげ、また80.3%の回答者が「もし私に過
ちがあるのであれば、私を提訴すればいい」を、75.7%の回答者が「国民の支持無く
人前にでるほど私は恥知らずな人間ではない」をあげ、一方、最も嫌いな発言に関し
ては、79.4%の回答者が「タイ・ラック・タイ党を支持してくれた県に対して特別な
面倒を見る」をあげ、以下71.3%が「議会解散や内閣総辞職は次なる国家の誕生を待
つために行うもの」、67%が「ルムピニー公園に座して吠えているような人物が言う
ような全権限を国王陛下に返上するような時期には無い、むしろそう吠えている奴の
方が馬鹿」と口汚くののしった発言をあげた。

また、今年のタクシン首相に望むことに関しては、18.4%の回答者が確信を持って最
善の体制で施政に取り組んで欲しいと回答し、以下17.1%が南部情勢の早期正常化の
実現を、14.4%が誠実・透明を旨に任務を遂行して欲しいと回答していた。


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