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2006年02月21日 〜 2006年02月28日
本日早朝、ナラーティワート県スンガイ・ゴーロック郡中心部にあるゲンティン市
場内に仕掛けられていた爆発物が爆発し、初期報道によると9人が負傷を負った模様。
本日未明0:30過ぎ、サナーム・ルワンを出て民主記念塔に集合した市民集会参加者
は、タイの歴史を変えてきた象徴的な地で先人に向かって首相の無条件退陣を要求す
る彼らの意思を再表明すると共に、タクシン首相に3月5日期限で決断を迫る声明を発
表しました。
尚、市民集会は一端散会し、各参加者が中央の情勢が殆ど伝わっていない地元で広く
"バンコクで起きている事"を知らしめ、参加者を募りあらためて3月5日に大規模集会
を開催する事になりました。
ソンティ氏によると、当局側の妨害で地方部では市民集会の一部始終を放映している
ASTVの放映が行われておらず、逆にチァン・マイで開かれた首相支持者の集会に5万
人が集まったという歪められた情報が伝えられているそうです。
財務省経済局は昨日、今期の経済成長は5%を中心に4.5%から5.5%の間で推移すると
の見通しを示しました。
発表の中で同局は、アメリカや中国、香港の経済が減速傾向にあることを勘案し、
4.7%から5.5%の間で推移するとする当初見通しを微調整した事を明らかにした上で、
輸出及び観光に牽引され今期の経済成長は4.5%から5.5%の間で推移するとの見通しを
示していました。
また、輸出成長率に関しては、電気・コンピュータ・自動車・農産品関連を中心に
依然好調で、昨年度実績3.1%に対して6.1%を、また輸入成長率に関しては、原油高や
鉄鋼関連の一時輸入増や8機の航空機購入等で8.6%の増加を記録した昨年度に対して
4.1%を見込むとしています。
一方、民間シンクタンクのガシコン研究所は、投資環境に悪影響を与える政治情勢、
公社民営化の遅れやアメリカとのFTA締結の遅れ、大量輸送網整備計画の遅れ等のネ
ガティブ要因を勘案し、今期の経済成長は4.0%から5.0%の範囲で推移するとの見通し
を示していました。
尚、昨年度の経済成長実績に関しては3月6日に国家社会開発会議が正式に発表する
予定になっていますが、恐らく4.5%前後を記録したものと見られているようです。
当時国立行政開発大学院校(NIDA)の教授だったピパット・ルゥープラッシッサグン
被告が夫人を殺害したとされる事件に対する控訴審判決が昨日南バンコク裁判所で開
かれ、裁判所側は懲役2年、執行猶予3年及び社会奉仕活動50時間を命じた一審判決を
支持する判決を下しました。
この事件は、2001年7月17日から18日の間に発生したもので、夫婦げんかで堪忍袋
の緒が切れたピパット被告が夫人をゴルフ・クラブで殴り死に至らしめたもので、裁
判所側は、事件は酒に酔っぱらい子供を学校へ迎えに行くことを拒否した夫人との間
で口論が発生した際に、夫人から昔の恋人の所に行けばいいと罵られた事から、衝動
的にゴルフ・クラブで殴るに至ったが、同被告には殺意は無く偶発的な傷害致死事件
であったと認定した上で、同被告は平素から大学教授としてふさわしい振る舞いを心
がけ、行状に問題がなかった事を考慮した一審の判決は支持できるとの判断を下しま
した。
尚、この事件は発生直後にピパット被告がラオス国内に逃走し当局への出頭を拒否
するという経緯を辿った事件でも知られているのですが、一審判決の温情判決に対し
ては、社会的地位を考慮した温情が過ぎる判決であるとの批判の声も聞かれていまし
た。
昨日の市民集会には、先にタイ・ラック・タイ党を離党したサノ・ティヤントーン
氏が演壇に登場し、バーツの変動相場制移行で膨大な利益を上げておきながら、更に
国家の指導者になろうとしていた強欲な悪党の首相就任を推進させた事を国民に謝罪
した上で、首相に就任後は忠告に一切耳を傾けなかったタクシン首相を批判していま
した。
その他、昨日演壇に上がった論客の中には、タクシン首相はポヂャマーン夫人の為
に働いているとした上で、ポヂャマーン夫人はイメルダ夫人以上の悪党だと発言して
いた人もいました。
また、会場には専用のハガキ受付台が設置され、タクシン首相や一族に向けた参加
者の"思い"を綴ったハガキをタクシン首相の私邸に送り届ける活動も開始されたよう
です。
27日23:30過ぎ、再び演壇に立ったソンティ・リムトーングン氏は、タクシン首相
の無条件辞任を要求する市民集会参加者の意思を示すために民主記念塔まで行進しよ
うと呼びかけました。
また、タクシン首相に無条件辞任まで五日間の猶予期間を与え3月5日を歴史的な日
にしようと訴えていました。
(タイ時間 00:00)
野党三党連名で提出した趣意書に関するタクシン首相の会見を受け開かれた野党三
党の党首会談で正式に民主党、チャート・タイ党及びマハーチョン党三党足並みをそ
ろえ4月2日の総選挙をボイコットする方針を決定しました。
民主党のアピシット党首はボイコット決定発表の際に、タクシン首相は、タクシン体
制を強固なものにする為に、会見の際にあたかも野党側の案は不確実で複雑で実現困
難なものであるという歪められたイメージを受け付ける発言に終始していたと非難し
た上で、まずタクシン氏(敢えて警察中佐の階級をつけずクン・タクシンと呼ぶ)は、
何故政治改革論議が発生したか自分の胸に手をあてよく考え、自らの責任で発生した
政治改革論議を左右する立場に無いことを自覚するべきであると指摘していました。
(タイ時間 18:25)
先に憲法改正に向け野党三党が提出した趣旨書に署名するのではとの憶測が流れま
したが、タクシン首相は16時過ぎに開かれた会見の席上で、各階層の参加を得た憲法
改正を実現する為に、中立的な人物で構成された委員会若しくは国民議会による憲法
改正に道を開くべきであるとする野党側案には原則的に合意する旨明らかにしたもの
の、趣意書への署名に関しては、国家の将来を左右する重大な案件である、政党四党
だけでは決められるものではないとして拒否する方針を明らかにしました。
更に、タクシン首相は本日18時過ぎに議会ビル内で登録された全ての政党(約20党)
の総会を開き、その合意に基づき、選挙期間中に現在の憲法の問題点等を地域の住民
に訴え、選挙終了後に本格的に改正に向けた準備作業を行うべきであると発言してい
ました。
(タイ時間 17:50)
タクシン首相は、国民参加による憲法改定を実現する為に野党三党が連名で提出し
た憲法改定を定めた憲法313条の改定案に原則合意、本日16時過ぎにタクシン首相自
身が記者会見を開くと報じられています。
詳細は後ほど
(タイ時間 15:45)
タクシン首相の完全退陣が実現するまで活動を継続すると宣言した民主主義市民連
合は、勝利が実現するまで会場であるサナーム・ルワンに居座り抗議活動を継続展開
する方針を決定しています。
多くの参加者が仕事等の関係で会場を立ち去っているものの、タイ時間9時現在ヂャ
ムローン少将を初めとする道義軍関係者が活動を展開しており、また本日夕方過ぎ頃
には、当局側の妨害で昨夜の集会に間に合わなかった地方の住民等が集まり規模を縮
小した形で演説会が開かれる見通しとなっているようです。
尚、一昨夜の市民集会に集まった市民の数は報道によりまちまちですが、恐らく5万
-7万人が集まったものと見られているようです。(報道によっては10万人近くと報じ
るものも)
(タイ時間 9:30)
先に野党側の総選挙をボイコットする動きに対して支持を表明していた民主主義市
民連合は、野党連合が憲法改正を求める趣意書に合意の署名を要求する最後通告をタ
イ・ラック・タイ党に突きつけた事に対して異議を唱えました。
同連合調整役のスリヤッサイ氏は、不当な下院解散に抗議してボイコットを表明し
ていた野党側が、ここにきて"既に首相としての正当性を失った"と野党側が主張して
いたタクシン首相に対して趣意書への合意を求める行為は、タクシン首相の首相とし
ての正当性を認めた事に等しく、これにより国民は混乱させられ、間違いなく政権党
だけでなく野党に対する国民の信頼、すなわち政党政治に対する信頼が失われ、結果
として現在の政情不安に火を注ぐ結果になったと指摘しました。
野党側が当初計画していたボイコット宣言は、民主主義市民連合側のボイコット宣
言に迎合したものだったとの見方がされていましたが、民主党最高顧問のチュワン・
リークパイ氏は民主党が総選挙ボイコットの方向で動いていることに強硬に反対を唱
えていたと伝えられていました。
また、元ネーオ・ナー氏のコラムニストとしても知られるプラッソン・スーンシリ
ー空軍少将(元チュワン首相顧問)は、野党側が最終通告を突きつけることで妥協し
た事は、自らタクシン首相に挑戦する事を放棄し、しっぽを振って首相に署名を求め
に行く行為に等しいと非難していました。
結局、野党になりきれないバンハーン氏の日和見が野党連合の脚を引っ張ったとい
うことでしょうかね。
民主党、チャート・タイ党及びマハーチョン党の三党は昨日までに、タイ・ラック
・タイ党党首のタクシン・チンナワット警察中佐に国民参加による政治改革を進める
上でキーとなる憲法313条の改定に合意するよう要求する事で合意、昨日深夜までに
タイ・ラック・タイ党本部に合意署名を求める趣意書を届けました。
尚、総選挙のボイコットに関しては、民主党・マハーチョン党とも本日中にタクシ
ン党首の合意署名が得られなかった場合は選挙をボイコットする方針を明らかにして
いましたが、一時ボイコットに合意したとされるチャート・タイ党のバンハーン党首
が憲法改正に関する趣意書に対するタイ・ラック・タイ党側の対応を見た上で本日再
度三党間で協議を行う方針を明らかにし、昨日の時点では共同でボイコットの合意に
は至っていません。
尚、仮に野党側が選挙をボイコットし、タイ・ラック・タイ党一党のみで選挙が施
行された場合、選挙区・比例区とも有効投票数の内最低20%以上の票を獲得すれば当
選を決めることが出来ます。
野党連合側によると、国王陛下から認証を受けるにふさわしい国民から信頼されて
いる各階層を代表する中立的な人物で構成された委員会によって憲法の改定作業を進
めることが政治改革を進める上で不可欠で、その為にも憲法の改定条件を定めた条項
の改定を行うことが必要であるとのこと。
尚、今回の三党側の動きに対してタクシン党首は、既に大学教授等をアザインした
憲法改正に向けた検討委員会を組織しているとして、野党側の脅かしには屈しないと
語っていたようです。また、タイ・ラック・タイ党のスダーラット副党首は、政治的
ゲームを仕掛けていると定番なコメントを発していました。
昨日行われた市民集会への参加を決めたウタイ・ピムヂャイチョン氏は、今回の電
撃解散は問題を拡大させるだけのものであると指摘しました。
ウタイ氏は発言の中で、下院の解散は本来議会側と政府側との意見が対立した時に
行うもので、議会との間で何ら問題を抱えていない状況で議会を解散させたことは、
タクシン首相一人によって政情不安を煽った事に等しいものであると指摘していまし
た。
因みにウタイ氏は、第一次タクシン政権時代に下院議長(タイ・ラック・タイ党副
党首)を務め、また元憲法改正審議委員会の委員長を務めた事で知られています。
一方、上院議員20人は連名で、今回の解散は国民への権限の返上ではなくタクシン
体制を強固なものにする為に画策されたものであると非難する声明を発表しました。
また、昨日の市民集会では、人気男優で、またシップ・ロー(GMM系)のリーダーと
しても知られるヒゥゴーことヂャラヂャック・ヂャカラポン氏も、頭に「救国(グー
・チャート)」と書かれた黄色いハチマキを巻いて市民と一緒にタクシン出て行けの
合唱に参加していたそうです。
教育改革に反対する教師団体は昨日までに、4月2日に行われる総選挙関連の投票所
等の立会人等の任務をボイコットする方針を決定しました。
同団体によると、3月1日にサナーム・ルワンで予定されている全国大会の場で、タ
クシン首相の完全辞任を要求すると共に、参加者にボイコットを呼びかけていく予定
だそうです。
タイ・ラック・タイ党のスダーラット副党首は昨日、タクシン首相が国王陛下に拝
謁した際に、下院議会の解散と内閣改造の二つの案を提示し国王陛下の裁可を仰いだ
と一部で報道されている事に関して、事実ではないと否定しました。
同副党首によると、タクシン首相は当初から下院議会の解散を言上する為に拝謁の
許可を申請したとのこと。
夫のタオ・ソムチャーイとの決別宣言をしたナット・ミリアが、まだ別居中である
ことは認めたものの、まだ離婚には至っておらず、よりが戻せるかもう一度じっくり
考え直すと発言していました。
ナットの言によると、2月7日の誕生日にタオから電話で祝福の言葉を受け心が揺れ
動いたんだそうです。
本日20時過ぎ、サナーム・ルワンで開催されている市民集会取材の為に駐車してい
たiTVの放送中継用の電力供給車輌から火災が発生しました。尚、火災による負傷者
は確認されていないようです。
火災発生前に、僅かに5,000-6,000人しか人が集まっていないと報じたiTVと偏向報道
だと怒る一部の集会参加者との間でぶつかり合いが発生していたようですが、iTV側
はニュース速報の中で火災は市民集会参加者側が引き起こしたと強く示唆する言質で
報じると共に、集会参加者には酒に酔って人に絡む人が少なからずいると視聴者に先
入観を植え付けるような報道を展開していました。
いずれにしても、火災が発生する直前に既に警察側が周囲の警戒を強化していたとの
報もある事から、当局側用語で言うところの第三者による煽動の可能性もあり得るか
もしれません。
(タイ時間 20:50)
野党が選挙をボイコットする → タイ・ラック・タイ党は買収の為の資金拠出を節
約できるので大喜び →タイ・ラック・タイ党のよりどころである、愚民化政策の犠
牲者である地方の住民にお金が回らなくなる →話が違うじゃないかとガムナンや村
長に地方の住民が詰め寄る →各地で地域リーダー追い落としの抗議活動が発生する
と共に市民集会の渦が地方にまで波及する → Game Over
・・・・なんてことはありですかね?
本日行われた野党三党の協議で、当初総選挙に候補者を送り込む方針を明らかにし
ていたチャート・タイ党も選挙をボイコットする事に合意した模様。
詳細は別途。
タクシン首相は昨日放送された国民向け定例政見放送の中で、今回の下院の解散は
民主主義を守るために行った事を強調しました。
尚、度々姑息な発言を繰り返す場として利用されてきた定例政見放送は、下院解散
に伴いタクシン首相は暫定の首相という立場になったため、昨日の放送をもって一時
終了という事になりました。
タクシン首相は昨日の放送の中で、特定の個人が国民に代わって国の行く末を動か
そうとする、所謂衆愚の法理をもって正当な法律を超越しようとする行為は容認でき
ず、敢えて民主主義を守るために等しく権利を保有する国民の裁可に委ねる決心をし
たと説明したうえで、民主主義の精神に則り国民の裁可を厳粛に受け入れるつもりで
あると説明しました。
また、今回の解散により上下院合同国会の開催が反故になった事に関しては、仮に
国民の疑問に応えるために合同国会を開催しても、政情の激化は避けられず、解散が
最善の解決策だったとの認識を示していました。
また、前回の総選挙でタイ・ラック・タイ党が議席を確保できなかった南部国境三
県の住民に対しては、正常化の実現の為には開発が不可欠であるという認識に基づき
2月21日の閣議で生きないの投資受け入れ環境の整備や保健施設の充実、住環境の整
備、貧困対策、教育環境改善等を推進させる事を決定した事を明らかにした上で、是
非計画を前進させる機会を与えて欲しいとアピールしていました。
本日16時から都内サナーム・ルワンで市民集会の開催を計画している民主主義市民
連合は、下院の電撃解散を受け昨日緊急の会合を開き、席上で集会では下院議員選出
総選挙のボイコットを中心に訴えていく方針を決定しました。
同連合は、声明の中で抜本的な政治改革を実現する為にも首相自らが無条件で辞任
を表明する事が不可欠であるとする連合の主張に変わりはないとし、電撃解散に関し
てはタクシン首相が己の不正を誤魔化し、選挙を利用して己をロンダリングする為の
手段として講じられたものであると非難した上で、"悪党による卑劣な策略"にはめら
れない為に選挙のボイコットを中心に集会で訴えていく方針を明らかにしていました。
一方、マハーチョン党党首のサナン・カヂョンプラサート少将は、大多数の国民の
要求とは異なる解散は、政情の激化に繋がり、結果として4月2日の総選挙の実施その
ものが不可能になるとの見通しを示していました。
電撃解散を受けスワン・ドゥシット・ポールが25日に都民1,168人を対象に急遽行っ
た世論調査で58.76%の回答者が解散決定を支持すると回答していたことが明らかになっ
ています。
調査結果によると、解散を支持した回答者の多くが現在の政情緩和に繋がるとの認
識を示していたとのことで、一方で28.1%の回答者が解散は税金の無駄遣いであると
か、むしろ首相が辞職するのが本筋である等の理由で解散を支持できないと回答、
13.06%の回答者が所詮は政治的ゲームにしか過ぎないとしてどちらとも言えないと回
答していたようです。
また、今回の解散が政情の緩和に繋がるかとの質問に対しては、43.34%の回答者が
繋がると回答、39.25%の回答者がタクシン首相が再度首相に就任する限りは緩和には
繋がらない、17.41%の回答者が投資の冷え込みをはじめとする経済への影響等により
逆に激化すると回答していたようです。
ワン・ナム・イェン派閥リーダーのサノ・ティヤントーン氏は昨日正式にタイ・ラッ
ク・タイ党を離脱する事を明らかにしました。
サノ氏の離脱に伴い、派閥幹部のプラッムワン・ルヂャナセーリー氏及びサノ氏の
一族関係者3人が離党を明らかにすると共に、同じく幹部のウィナイ・ソムポン大将
が、派閥と心を一つにする証として別途書面で離党の意向を表明しました。
離党発表の際にサノ氏は、ビジネスで既に成功し今後は国の為に尽くしたいという
言葉を信用しタクシン政権の誕生に尽力した事を国民に謝罪した上で、国民の期待を
裏切り己の関係者への利益誘導に腐心するタクシン首相とは一緒に行動できないと判
断したことが今回の離党決心に繋がったと説明していました。
今回の離党発表を受け、早速マハーチョン党のサナン党首がサノ氏を党顧問として
受け入れる用意があると発言していましたが、一部報道はサノ氏が新たにプラッチャ
ー・ラサドン党の設立に動いていると報じていました。
一方、元チャート・パッタナー党党首のゴン・タップパランシー氏も昨日タイ・ラッ
ク・タイ党へ離党届を提出した事が明らかになっているようです。
前下院野党連合代表のアピシット・ウェーッチャーチーワ氏(民主党
党首)は、野党連合内で協議を行ったものの、本日の段階で野党連合と
して共同歩調で下院選への候補者の擁立を見送るか否かに関して結論に
いたらず、26日に一端各党に持ち帰り検討を行った上で、再度最終結論
に向けた協議を行いあらためて記者会見を開く方針を明らかにしました。
今回の協議では、既に候補者擁立の方針を決定していたチャート・タ
イ党と、事実上選挙をボイコットする方針を決定していた民主党及びマ
ハーチョン党との間で激しい議論が交わされたものの、昨日の時点では
今回の解散は不当なものであるという認識で各党一致したものの、総選
挙に向けた対応に関しては合意に至らなかったようです。
(タイ時間 21:00)
下院解散を受け行われる下院議員選出総選挙に野党連合側(少なくと
もマハーチョン党及び民主党)が、候補者送り込みを見送る方向で動い
ているとの情報があります。
背景に、首相が自信の責任を認めず責任転嫁的に下院を解散したことが、
国民の反政府感情をあおり、情勢を激化させることになり、結果として
4月2日の総選挙の施行すら危うい状況になるとの読みがあると見られて
いるようです。
いずれにしても本日中に行われる予定になっている野党連合の共同会見
で明らかになるものと思われます。
(タイ時間 17:50)
電撃解散を受け動向が注目されていたワン・ナム・イェン派閥ですが、
昨日緊急の会合を開き、リーダーのサノ・ティヤントーン氏及びプラッ
ラーチャ・アムナート(国王への権威)という本で知られるプラッムワ
ン・ルヂャナセーリ氏、サノ氏の親族三人が今度の選挙への出馬を見合
わせる事が確認さたようです。
タクシン首相の罷免を求め署名活動を展開していたタンマサート大学
の学生会組織は、昨日までに罷免審査請求ができる法定の5万人の署名
の受付を達成した事を明らかにしています。
同組織筋によると、2月10日から23日までの間に51,260人の署名を受
け付け、また活動支援費用として総額438,653バーツの寄付金が寄せら
れたようです。
尚、法定の署名数を達成したものの、中には無効な署名もあり得る為、
今後も8万から10万人の署名を集める為に署名活動を継続する方針を明
らかにしています。
タクシン首相は、昨日20:30から放送された下院議会の解散説明の場
で、国民に権限を返上することが政治的な対立を解消する上で最善の手
段であるとの判断から解散に踏み切ったと説明しました。
首相は、発言の中で、依然多くの国民が私を支持している中で、一部
の政策によって利益を失った人物や政治組織があらゆる手段を講じて政
府を崩壊させようとしており、政府はこれまで地道に彼らの非難に応え
る努力をしてきたが、彼らは全く聞く耳を持たなかったと語り、暗に市
民集会側を非難した上で、「しかし私は衆愚の法理(ゴット・ムーを意
訳)を持って私を服従させようとする彼らの行為を認めるわけにはいか
ない」とし、敢えて政府の権限を国民に返上し国民の評決を受けること
が最善の解決策であると判断するに至ったと語りました。
タクシン首相によると、識者や政治的に中立な人物と相談の上で決心
したんだそうです。
更にタクシン首相は国民に向かって、「現在の政府に再度政権を委ね
たいか否かの判断は国民に委ねられている。結果如何であろうと私は喜
んで受け入れる」と語った上で、しっかり「どうか私を信じ再度支持し
て欲しい」と訴えていました。
解散が正式に決定するのに先立って、昨日朝タクシン首相は農業協同
組合関連の会合で「私を追い出そうとしている者を受け入れる事は出来
ない。しかしもし皆が私に飽きたというのであれば、どうか私を故郷に
送り返して欲しい、また、もしまだ私を働かせたいと思うなら私に投票
して欲しい。喜んで皆の為に全力を尽くして働く」と発言していたこと
から、遂に下院解散の方向で動き出したとの観測が支配的になっていま
した。
今回の即日解散を受け、中央選挙委員会は下院議員選出総選挙の投票
日を4月2日に設定する決定を行っています。また、この決定に伴い、3
月2日から3日まで比例代表制選出候補の受付を行い、3月4日から8日に
かけて各地方区の選出候補者の受付を行う方針を明らかにしています。
尚、上院議員選出選挙は予定通り4月19日に行われます。
タクシン首相が下院議会の即日解散を決定した事に対して、民主主義
市民連合は首相の辞任を要求する為の市民集会を予定通り2月26日16:00
から都内サナーム・ルワンで開催する事を再確認しました。尚、解散決
定以降の具体的な行動方針は別途本日協議を行う予定であるとしていま
す。
代表のスリヤサイ氏は、今回の解散に関して国の利益を無視し、己自
身の問題を解決するために行った、あたかも下院議会を責任転嫁する為
の道具のようにあつかった政治の私物化も甚だしい行為であると非難し
た上で、自身に持たれている指導者としての不適格性に関する指摘を無
視し、己の不実をロンダリングする為に総選挙を利用し政治生命の引き
延ばしを狙った行為は決して国民感情の緩和にはつながり得ず、むしろ
政治情勢の悪化を招くのみであると指摘していました。
また、サンティ・アソーク教団創設者のポーティラック師は、今回の
解散決定は、国民の反政府感情がタクシン首相自身に由来しているとい
う事を無視した行動であり、むしろ国民の反政府感情を煽るだけのもの
であると指摘した上で、市民集会への合流を決定した教団の今後の活動
方針に関しては、当初の目的が達成されるまで継続すると語っていまし
た。また、教団内の組織である道義軍議長のヂャムローン・シームゥア
ン少将も、解散だけでは問題は解決できないとした上で、問題の根源で
あるタクシン首相の完全退陣が達成されるまで活動を継続させる意向を
明らかにしていました。
一方、民主党副党首のサーティット・ウォンノーントゥーイ氏(野党
連合国会対策委員長)は、既に総選挙に於いてタイ・ラック・タイ党が
有利な状況に置かれるよう準備を進めた上で、現在の政情不安を議会側
に責任転嫁し己の保身を図るために行われた解散であると非難しました。
先だってタイ・ラック・タイ党側は党大会で、現在の政治状況に関す
る真相を地元住民に説明する為に各地区選出下院議員に30万バーツの支
給を決定していました。
サーティット氏によると、総選挙では政治倫理が欠如したタクシン首
相の首相としての適格性及び今回の解散が果たして国民の利益に繋がる
のかという疑問を中心に国民に訴えていく見通しであるとのこと。
また、チャート・タイ党副党首のソムサック・プリサナーナンタグン
氏は、既に既にタクシン首相の性格を知り尽くした党としては、今回の
解散は予想の範囲内だったとした上で、いずれにしても今回の解散で政
治情勢を緩和する事は不可能で、むしろ最悪の事態にまで発展する情勢
の激化が懸念されると指摘していました。
一方、タイ証券取引所のギッティラット会頭は、今回の解散決定は投
資家の不安材料の払拭に繋がり評価できるとした上で、月曜の取引開始
後に今回の解散決定の効果を見ることが出来るとの見通しを示していま
した。
今回の下院議会解散を受け、下院議員選出総選挙が4月2日に行われるこ
とが明らかになりました。
(タイ時間 20:20)
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本日国王陛下への拝謁を終えたタクシン首相は、国王陛下に下院議会
を解散する事を報告した事を明らかにしました。尚、閣僚の改造は一切
無い模様。
詳細に関しては、本日夜にテレビを通して明らかにするとのこと。
(タイ時間 18:50)
-------------------
タクシン首相は本日夕方、急遽国王陛下に拝謁する為にフワヒンに向
かいました。
今回の拝謁の目的に関してタクシン首相は具体的なコメントを避けて
いるようですが、下院議会解散の報告及び選挙期間中の暫定内閣の陣容
に関する説明若しくは大臣を辞職したウライワン、ソラアット両氏の後
任人事に関する報告の何れかが行われものとの憶測が飛び交っているよ
うです。
尚、仮に内閣改造の報告だった場合は、先に情報通信技術大臣を辞職
したソラアット・グリンプラトゥン氏を再度情報通信技術大臣に据え、
また大物マフィアの息子としても知られるソンタヤー・クンプルゥム氏
を文化大臣に据える人事が報告されるものと見られているようです。
また、タクシン首相は今回の訪問に先立って、解散の可能性を強く示
唆する発言を繰り返していました。
タクシン首相が王室に対して拝謁の許可を申請したという情報は本日
朝の時点で王室筋からもたらされ、その後官邸筋が一端はそれを否定す
るという経緯を辿っていました。
(タイ時間 17:30掲載)
昨日急遽行われたプレーム枢密院院長とタクシン首相の面会ですが、
本日付各紙の報道によると、面会は社会的イメージの向上を図りたいタ
クシン首相側から働きかけ実現し、面会が行われるという情報は事前に
官邸筋からマスコミに意図的にリークされていたようです。
また、面会の席上ではプレーム院長側からタクシン首相に対して、もっ
と社会の声に耳を傾けるようアドバイスがなされ、一方で、同院長が首
相時代に秘書官だったヂャムローン少将が首相辞任を要求する市民集会
に参加する事に関しては、参加するように仕向けたり、事前に相談があっ
事を否定していたようです。
一方、本日付ネーション紙によると、都内でタクシン支持派若しくは
政府の息がかかった組織が印刷したと見られる、政府を激賛する一方で
タクシン首相を攻撃しているソンティ氏等を中傷する記事が記された
「救国」なるタブロイド新聞が配布されているそうです。
一端はDNA検査で決着をつける事で合意に至ったBig
Assのデック(28)
が絡む隠し子騒動ですが、昨日になってモデル女性側がパウィーナー女
史を伴って警察に現れ、親権を放棄したとしてデックの逮捕を要求して
います。
モデル女性側は、合意に基づき昨日警察病院でDNA検査を行う予定に
なっていたが、デック側が忙しいとの理由で現れず、その後デックがパ
ウィーナー女史の事務所に電話をしてきて本日記者会見を開き正式に子
供を認知すると伝えてきたものの、夜になって前言を取り消し、やはり
認知は出来ない正式にDNA検査を行って欲しいと言ってくるようなデッ
ク側の対応は、不誠実で親権を放棄したに等しいとして今回の告発に至っ
たとしています。
タクシン首相は、国民の誤解を解く目的で主にシン社の一族保有株式
売却に関する経緯や通信事業法を改定した疑惑に関する説明をしたため
た書簡を作成し、本日中に持ち場の地元住民に説明する為にタイ・ラッ
ク・タイ党所属下院議員宛て発送する予定になっていることが明らかに
なっています。
タクシン首相は、今回の書簡作成について、「私を陥れようとしてい
る良からぬ考えの者」によってもたらされた国民が抱いている疑問に答
えるためのもので、それ以上でもそれ以下でも無いと語っていましたが、
民主党のアピシット党首は、まず首相が言う「私を陥れようとしている
者」が日増しに増加している事について自己分析を行って、現在の政治
状況が自分自身に由来しているという事実を突き止めた上で発言するべ
きであると皮肉った上で、書簡と言う手段によらず、まず異なった意見
に耳を傾け同等の立場で議論する機会を設け国民の前で堂々と疑問に答
えるのが本筋であると指摘していました。
一方、タイ・ラック・タイ党副党首のスダーラット・ゲーユラッパン
女史は昨日までに、バンコクを地盤とする所属下院議員に対して、書簡
の内容に基づき地元住民に説明して回るよう指示を飛ばしているようで
す。因みにバンコクでは、近々都議会議員及び区議会議員の選出選挙が
行われる予定になっています。
サンティ・アソーク教団代表のポーティラック師は、昨日タクシン首
相がプレーム枢密院院長に約40分間に渡って面会した事を受け、今後の
タクシン首相の"変化"に注目し、仮に政治姿勢に変化が見られるようで
あれば、それ相応の対応を教団側もとる方針であることを明らかにして
いました。
この発言に先立ち、タクシン首相は昨日午前枢密院院長のプレーム・
ティンスーラノン大将の私邸を訪問したことから、現在の政治情勢に関
して何らかの話し合いがなされたのではないかとの憶測が飛び交いまし
たが、タクシン首相は、単なる一般的な政治情勢に関する報告を行った
だけだとした上で、「偉い人同士の会話に(マスコミが)顔をつっこむ
べきではない」と不快な顔を浮かべ取材を遮っていました。
尚、ポーティラック師によると、今回の会談に関係なくヂャムローン
少将が議長を務める道義軍(ゴンタップ・タンマ・ムラニティ)関係者
をはじめとする教団関係者が市民集会に合流する方針には変わりはない
とのこと。
証券取引監視委員会は昨日、タクシン首相一族のシン社の保有株式売
却問題に絡んで、首相の長男のパーントーンテー氏が証券及び証券取引
法に違反しアンプル・リッチ社に信託されたシン社の株式を間接的に保
有していた事実の報告を怠っていたと認定する調査結果を明らかにしま
した。これにより正式に報告義務違反及び経営権に関わる25%以上の株
式をTOBを経ずして直接・間接的に所得した公開買い付け義務違反が認
定された事になります。
この、予想通りの調査結果に対して、民主党側は国の利益より特定一
族の利益を優先した判断であると非難しました。
因みに、報告義務違反に対しては最高で2年の禁固若しくは未報告期
間について一日あたり1万バーツで計算し最高で50万バーツを超えない
罰金が科せられる事になっていますが、余程悪質でない限りは禁固刑に
処せられることはないことから、"僅かな"罰金の支払いだけで済むと見
られているようです。また、同じくアンプル・リッチ社から株式の売却
を受けた長女のピントーンター氏に関しては報告義務違反に該当しない
との認定が下されています。
一方、アンプル・リッチ社との取引がインサイダー取引に該当するの
ではないかと指摘されている問題に関しては、同社が保有していた株式
は価格操作目的ではなく信託目的で保有されていたもので違法性は無く、
また保有株式売却に先立って同社に信託された株式の"売却"を受けた行
為は、信託側・買い受け側何れも不可分の同一人物が行っており、更に
取引により第三者に損害を与えたり不利な状況に陥れる事もなかったこ
とからインサイダー取引には該当しないとの認識を示していました。因
みにインサイダー取引と認定された場合は最高で300億バーツの罰金が
科せられる事になっています。
妊娠騒動で話題になり、その後アメリカ国内で元気な男児を出産した
メームことカタリヤー・マッキントッシュの恋人のソングラーン・グラッ
ヂューンネートさんが昨日記者会見を開き、二人の間に生まれた男児の
写真を公表すると共に、3月中にメームがタイに帰国し5月に正式に結婚
式を挙げる事を明らかにしていました。
国民の人権擁護グループ議長のウィラ・ソムクワームキット氏は昨日、
警察犯罪制圧局に対してタクシン首相及び実妹のヤオワパー・ウォンサ
ワット女史(タイ・ラック・タイ党主流派派閥リーダー)の両名を憲法
裁判所判事買収の容疑で告発しました。
告発容疑は、タクシン首相の資産隠し裁判の際に、兄妹共謀して当時
憲法裁判所判事だったウラ・ワンオームグラーン氏に外務省職員の息子
の在外大使館付き大使秘書官への昇進若しくはタイ・ラック・タイ党比
例代表区での擁立の話を持ちかけシロ裁定を要求したというもので、他
に当時判事だったプラッスット・ナーサグン氏やその他四人の判事に対
してもシロ裁定を求めるために買収工作を行ったとしています。
今回の告発を受け、警察側は提出された証拠書類等に基づき証拠固め
の捜査に入るよう管下に命じたとしていますが、仮に警察側が立件に動
かなかった場合は別途国家汚職撲滅委員会への告発もあり得るとウィラ
氏側はしています。
タクシン首相の資産隠し裁判といえば、まだ蜜月時代にあったヂャム
ローン・シームゥアン少将とスダーラット・ゲーユラッパン女史の二人
が仲良く傍聴席に座って被告席に座っていた首相にエールを送っていた
姿が思い出されますが、そのタイ・ラック・タイ党副党首のスダーラッ
ト女史(農業・協同組合大臣)が2月19日にサンティ・アソーク教団を
訪れ創設者のポーティラック師やヂャムローン少将に対して2月26日の
市民集会への参加を思い留まらせる為のロビー活動を行っていたと報じ
られていた事に関して、ポーティラック師は事実であると認めた上で、
市民集会への合流は教団内で既に決定された事であるとして断っていた
事を明らかにしていました。
一方、昨日未明にサンティ・アソーク教団本部内で発生した爆破事件
に関してヂャムローン少将は、2月26日の市民集会に合流する事を決定
した道義軍メンバーを脅かす目的で行われた犯行であると断じた上で、
今回の事件により逆に市民集会参加者の志気が高まったと語っていまし
た。
また、国民の間に政治に対する不信感が強まっている中で爆破事件が
発生した事をさして、クーデターが発生する兆候であると指摘する声が
あることに関しては、現在の政治体制下ではクーデターを引き起こすこ
とは極めて難しいものの、起こりえないと断言できない限りは緊密に情
勢を監視する必要があるとの認識を示していました。
尚、爆破事件に関してはこれまでの捜査で、使用された爆発物がプー
ヂャッガーン紙本社ビル前やルムピニー公園前の公衆電話ボックス、国
務省ビル前で発生した爆発物と同類の物が使用されたものであることが
明らかになっていますが、警察側は、爆発物が人的・物的被害より大き
な音が出るように調合されたものが使用されている事から、良からぬ考
えを持つ"第三者"が脅迫若しくは不穏な情勢を煽る目的で引き起こした
犯行であるとの見方を示しているようです。因みに、こういうケースで
出てくる"第三者(ムゥー・ティー・サーム)"はたいてい権力側が背後
で糸を引いていたりしてます。
一方、2月26日に開催される市民集会に絡んで、北部地区選出のタイ
・ラック・タイ党所属下院議員や県知事等の呼びかけでラムパーン県内
で北部のガムナンや村長約3,000人から4,000人を集めた総会が開かれ、
席上でタクシン首相への支持の要請がなされると共に、市民集会の妨害
工作の為に人員を集めるよう要請があったとの噂があるようです。尚、
集められた人員に対しては一人あたり一日300バーツが支給される事に
なっているようです。で、こういう噂が出ると、今度は民主党が一人あ
たり一日200バーツで市民集会への参加者を募っているという噂が流れ
たりします。
タイ国内の一部報道で、タイの商務副大臣と小林大使との間で協議が
行われ4月3日に自由貿易協定が両国首脳出席の元で締結される運びになっ
たと報じられていましたが、自由貿易協定締結交渉過程監視団体(FTA
Watch)は昨日までに、まだ協議は詰めにまで至っておらず、早急な協定
締結はタイに損害をもたらす事に繋がり得るとして、国家人権委員会に
対して今回の協定締結に至った交渉経緯に関して調査を行うよう要請し
ています。
今回の要請に絡んで、同団体側は、国民に締結内容に口をはさむ余裕
を与えない為に政府側は敢えて締結を急いでいると指摘していました。
昨日、女性・児童の権利擁護財団を主催するパウィーナー女史の仲介
でBig Assのデックとモデル女性との直接協議が実現し、最終結論にい
たるまで紆余曲折があったようですが、最終的に女性側の主張に従い
DNA検査を行いデックが子供の父親であることが明らかになった場合は、
デック側が認知に必要な公的手続きを行い、養育費を送金する事で合意
に至ったようです。
また、父親でないことが判明した場合でも、必要な支援を女性に対し
て行うとデック側は格好いいことを言ってました。
本日未明2:30頃、都内ブゥングム区ソーイ・ナワミン46内にあるサン
ティ・アソーク教団の本部で爆発が発生しました。尚、人的な被害は確
認されていません。
サンティ・アソーク教団は、先に市民集会に合流を表明したヂャムロ
ーン・シームゥアン少将が信奉し、また同少将が議長を務める教団内の
組織"道義軍"を率いてタクシン首相が辞任を表明するまで活動を継続す
ると表明していたことから、この動きに対して脅かしをかけるために行
われた犯行との見方がされているようです。
野党連合の国会対策委員等は昨日朝首相官邸を訪問し、応対したスラ
ナン首相府大臣に対して首相に対する不信任決議審議案を国会に提出す
る為に与党側の協力を要請しました。
首相に対する不信任決議審議案は200議席以上の下院議員の賛成が得
られる事が必要で、、現在の野党勢力(124議席)だけでは提出が不可能
であるため与党所属議員の協力が必須となっています。
今回の協力要請に関して、野党連合国会対策委員長のサーティット・
ウォンノーントゥーイ氏(民主党副党首)は、首相がテレビ番組に出演
した際に喩え一党独裁政権になろうとも、合理的な理由がある限りは野
党が計画している不信任決議審議案の提出に協力する用意があると発言
していた事をあげた上で、必ず発言を守り協力してくれるものと信じて
いると期待を寄せる発言をしていました。
尚、今回の協力要請に関する記者団からの質問に対して僅かに「奇怪
な話だ」とのみ答えていたタクシン首相は、閣議の席上では「番組の中
では閣僚に対する不信任決議審議案に対して協力する意向があると語っ
ただけで、自分自身に対する決議案まで協力するつもりは無い」と語っ
ていたらしいです。(まぁいつものことです)
マタヨンの高等課程(日本の高校にほぼ相当)に通う学生で構成され
る民主主義学生グループは昨日、市民集会を計画している民主主義市民
連合への連帯を表明すると共に、既に首相としての適格性を失った「聖
者の衣装をまとった悪魔(サーターン・ナイ・クラープ・ナックブン)」
に対して辞職を要求する声明を発表しました。
声明の中で同グループは、現在の政治状況は、過去に「既にビジネス
で成功し、金銭に対する欲はない、今後は国民を裏切ることなく国家の
為に注力し、引退後は元老の仲間入りをし国家に貢献し続ける」と語っ
ておきながら、実際には多くの政党を取り込み、絶対的な権力を握る一
党独裁政権"Strong Crime Minister"政府を樹立し、一族の株式の売却
や利益誘導体質でもって民主主義そのものを踏みにじってきたタクシン
首相は議会の解散という手段を講じず、自らの道義的責任を取って辞職
するべきであるとしています。
更に同グループは、タクシン首相を求める声が大規模な市民集会にま
で発展したのは、既に国民の多くがタクシン政権に耐えられなくなった
証拠であると指摘していました。
同グループによると、2月26日に予定されている市民集会には合流し
ないものの、今後の状況次第で署名活動を展開する計画で、既に30校の
約100人が同調しているとのこと。
一方、タイ・ラック・タイ党内でも昨日までに4人の下院議員が、シ
ン社の保有株式を売却した時点で首相としての適格性を失ったとか議会
解散は党そのものの支持率に影響を与える等の理由を掲げ、タクシン首
相に新党首を指名し早期に勇退するよう求める声明を発表しています。
政府は昨日の閣議で上下院合同特別国会の召集を上院議長に要請する
方針を正式に決定しました。この決定を受け、スチョン上院議長は3月6
日を目処に召集する事になるとの認識を示していました。
ウィサヌ副首相よると、決議が事項が伴わない今回の合同国会では、
首相一族の株式売却問題や脱税問題、汚職問題、アメリカとのFAT協議
問題等の質疑に応じる方針で、タクシン首相は閣議の席上で合理的な理
由がある限りは喩え5日続こうが7日続こうが質疑に応じる方針を明らか
にすると共に、全閣僚に対しては必ず出席し、質疑の内容に耳を傾ける
よう指示していたそうです。
タイ・ラック・タイ党は昨日の党会議で、2月26日に開催される市民
集会に対抗する為に3月3日にサナーム・ルワンでタクシン首相を支持す
る為の集会を開催する方針を決定しています。
この集会にはタクシン首相自身も演壇に立つ予定で、更に南部を除く
各県でも地元選出下院議員等が中心になって「誤った情報によってもた
らされた住民側の誤解を解く」ための集会を開催する予定になっている
ようです。
因みに、この集会に絡んで、党側が200万バーツの予算を用意して各
議員にノルマを与え、少なくとも6,000人の地元住民を集会に参加させ
るよう指示したとの噂もあったりします。特に再度閣入りを目指す大物
マフィアの息子としても知られるソンタヤー・クンプルゥム氏系の会派
に所属する東部地区選出の下院議員等は更なる追加予算を要求し人集め
に奔走しているとの噂まであったりします。
一方、サナーム・ルワンでの開催が危ぶまれていた民主主義市民連合
側の集会ですが、都庁側は昨日までにサナーム・ルワンのタンマサート
大学側の区画の使用を認める決定を下しています。
尚、市民集会当日、タクシン首相はチァン・マイに一時お隠れ遊ばさ
れるらしいです。
タイ中央銀行は昨日、堅調な輸出や投資、好調な就職率に支えられた
消費の拡大に支えられ今期の経済成長は4.75%から5.75%の範囲内で推移
するとの見通しを明らかにしています。
しかし、市民集会等の政情不安要因に関してはこの見込み数値に含ま
れておらず、また、原油高問題や内外の金利格差問題や減速傾向にある
世界経済等のリスク要因に関しては今後も緊密に監視していく必要があ
るとしています。
一方、政情不安が経済に与える影響を懸念したタクシン首相は、2月
25日にパッタヤーで民間関係者や学識経験者を招致し、原油高問題や減
速傾向にある輸出問題、貿易赤字問題等に関するワークショップを開催
する方針を明らかにしています。
昨日、ペントハウス誌等の男性向け雑誌のヌード・モデルだった17歳
(報道により18歳)の女性が1ヶ月の男児を伴いパウィーナー・ホンサ
グン女史の事務所を訪れ、子供を認知せず父親としての責任を放棄した
人気ロックグループBig Assのリーダーのデック(エーカラット・ウォ
ンチャラート氏)との交渉を仲介して欲しいと要請しました。
「決して一緒に暮らして欲しいと言うつもりはない、とにかくデック
には父親としての責任を果たして欲しい」と語る女性は、パウィーナー
女史に対してデックとは二年来のつきあいがあり、昨年末頃に妊娠の話
をデックにした際に中絶を命じられ、断ったところ、それ以来音信不通
で、虚弱な男児の医療費等を含む養育費を捻出できず困窮していると語っ
ていたようですが、一方で、デック側は、一緒にパブに行く等の仲では
あったが、決して恋人のような緊密な関係にあった訳ではなく、また地
方公演が多い関係で昨年来殆ど逢っていない関係だったとした上で、妊
娠の話を持ちかけられた際には、「全然逢っていないのに何故妊娠?」
と疑問を投げかけたが、その際にはDNA検査で仮に自分が父親だったら
喜んで父親としての責任を果たす、また父親でなくても必要なら援助を
すると答えたにもかかわらず、先方から音信不通になり、子供が生まれ
た今になって突然責任をとれと言われ困惑していると語っているようで、
す。
いずれにしてもデックの証言から、少なくとも二人が男女の関係にあっ
たことは伺いしる事が出来るわけですが、パウィーナー女史側は、未成
年者である女性側の父母と相談の上で両者間の交渉を仲介する方針で、
仮にデック側が認知しない場合は親権放棄で告発する可能性もあり得る
としているようです。
因みにこの話には、昨年末頃にも女性側がデックの子供を妊娠してい
ると告白し、Big Assが所属するGMM系のジニー・レコードが両者の仲介
を申し出ていたという経緯がありました。
バンコク大量輸送公社は、民間委託運行バスの乗車料金が一律1バー
ツ値上げされてから一週間の間で、乗車料金値上げを見合わせた公社直
営バスの利用者が一日平均5%、約10万人増加した事を明らかにしていま
す。
尚、公社側によると、ディーゼル価がリットルあたり26バーツの水準
を超えない限り直営バスの利用料金の値上げを行う方針は無いとのこと。
また、今回の値上げの影響による利用客減に対応する為に、506番路
線等の一部の民間委託バスの中には乗車料金の値下げで対応したところ
も出始めているそうです。
一方、同公社は民間委託運行バスのサービス向上の一環として従業員
教育や車体の整備状況の検査を強化した結果、昨年12月から今年2月ま
での間に発生した事故が10%減少した事を明らかにしています。
また、特に利用客から苦情が多いミニバスに関しては、これまでに
1,180台の車輌の検査を行い内1,111台が検査に合格し、35台に対しては
運行免許の取消処分を講じた事を明らかにしています。
タノン財務大臣は、26日に予定されている市民集会は投資家の心理や
経済に大きな影響を与え得ないとの認識を示していました。
タノン氏によると、投資家は繰り返し開催されている市民集会を意に
かけておらず、また新たに合流を表明したヂャムローン少将が何者であ
るか国外投資家は承知していない事を理由に掲げていましたが、ある意
味では、少なくともタノン氏が嘗てシン社の前身であるチンナワット社
の大番頭だったことや、バーツ危機に絡んだ怪しい利益誘導疑惑が指摘
されている人物であるという事に比べればヂャムローン少将に対する投
資家の認知度は低いかもしれませんね。
一方、ヂャムローン少将の合流を受け、民主主義市民連合の中に同少
将の妥協しない性格から連合内の結束にひびが入ったり、市民集会が過
激な方向に向かうのではないかと懸念の声が上がり始めているようです
が、同少将側はあくまで参加者の一人としての立場を堅持すると表明し
ているようです。
「下院解散発言はタイ・ラック・タイ党所属下院議員を脅迫する為の手段」
民主党党首のアピシット・ウェーッチャーチーワ氏は、タクシン首相が一昨日私邸
で開かれた夕食会の席上で出席した閣僚等に向かって辞職する可能性を否定した上で、
取り得る最終手段は下院の解散しかないと発言していたと伝えられている事に関して、
本心ではなく自党所属の下院議員を脅迫する為になされた発言であるとの認識を示し
た。
またアピシット氏は、政府側が議決事項が伴わない上下院合同特別国会を召集する
方針を決定した事に関しては、仮に席上で国民が最も関心を寄せている首相一族のシ
ン社保有株式の売却問題に関する報告が為されなかった場合は無意味なものになって
しまうとの認識を示した上で、むしろ野党連合が計画している首相に対する不信任決
議案審議を実現させ、審議の席上で明確な回答を示した方が遙かに政情不安の沈静化
に繋がるものであるとの認識を示した。
尚、タクシン首相は昨日、本日開かれる閣議の席上で上下院合同特別国会の開催す
る方針を確認した上で、上院議長に召集に向けた検討を依頼する方針であるとした上
で、特別国会ではシン社保有株式の売却問題に関する質疑に応じる意向を明らかにし
ている。
タクシン首相によると、特別国会は3月8日に召集される見込みであるという。