若狭ぐじ(アカアマダイ)のブランド化推進
JF福井漁連では、平成16年に毎月第3金曜日を「旬のさかなの日」に制定して、魚料理講習会を開催するなど、越前・若狭の「旬のさかな」のPRと地産地消に取り組んできているが、「越前がに」や「若狭ふぐ」に続くブランド品として、「若狭ぐじ」(アマダイ)のブランド化を5月から本格的に推進することとなった。
アマダイは、正確には「アカマダイ」といい、当地ではクジ、グジダイ、グチダイ、グジなどの名で呼ばれている。アマダイはタイ科とは別のアマダイ科に属しており日本では5種類が確認されているが、「アカアマダイ」「キアマダイ」「シロアマダイ」の3種類がほとんどを占めており、福井県で漁獲されるアマダイは、ほとんどが「アカアマダイ」である。
このアマダイは、水深50メートルから百数十メートルの砂や泥の海底に穴を掘って、その中に棲んでおり、白身の魚で淡白な中にも味わいのある大変おいしい魚である。
アマダイの名は身肉に甘味があることに由来し、角張った頭の形から「屈頭魚」と呼ばれていたが、それがなまってクジ、グジになったともいわれており、本県では夏場にこぎ刺し網で漁獲されるほか、延縄、釣りで周年にわたって漁獲されている。漁獲して一塩されたアマダイを鱗(うろこ)を落とさずそのまま焼いたものを「若狭焼き」と言い、大変有名である。
「若狭ぐじ」は、越前・若狭の「旬のさかな」にも選定されており、JF福井漁連ではブランド化と販売促進を図るため、生産から流通に関するマニュアル(若狭ぐじ鮮度管理の手引き)を作成し、これをもとに漁業者と漁連、漁協、市場関係者が連携して「若狭ぐじ」ブランドで、5月から販売・出荷することとなった。
「若狭ぐじ」のブランド化推進にあたっては、県内の各産地市場に水揚げされたアマダイの中でも、釣りや延縄漁で漁獲されたもので、鮮度がよく、姿形が美しいく、なおかつ300グラム以上の大きなアマダイを特に厳選し、「若狭ぐじ」というラベルを貼って差別化を図り、ブランド品として販売・出荷することとしている。
また、アマダイは鮮度が落ちやすい魚なので、高鮮度を保つために管理マニュアルに従い、まず、漁業者には、釣ったアマダイを専用の保冷ボックスの中にいれ、氷で5度前後に保ちながら漁場から港へと運ぶ。港についたら、アマダイを傷つけないようにたも網などの使用を避け、一尾ずつ丁寧にシートなどの上に広げ検品する。これを市場担当者が吟味しながら、品質管理基準にあった「若狭ぐじ」だけを選別する。
こうして厳選された「若狭ぐじ」に、一尾ずつ港の名前と漁獲した船の名前の入った専用ラベルを貼り、指定の魚箱に氷を入れ、その上にウレタンシートを敷いて氷直接身が触れないように並べ、さらにその上に魚の乾燥を防ぐパーチと呼ばれる透明なビニールをかぶせ、最後にふたをして「若狭ぐじ」の販売準備が完了となる。仕立て後は、販売の時間まで鮮魚冷蔵庫で保管し、セリにかけてようやく「若狭グジ」ブランドの販売・出荷となる
このような取り組みにより、「若狭ぐじ」の安全・安心と、鮮度・おいしさがより一層アップし、販売促進と「若狭ぐじ」ブランドの認知に大きな期待を寄せている。
福井県漁連「荒海倶楽部」 「若狭ぐじ」のページ
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