電圧降下検出回路

回路の役割(04/12/31)
 移動運用局と交信している時、時々変調のおかしな局がいます。音声に従って変調が揺れる感じがするのは、電池がなくなってきた場合で、これは人ごとではありません。充電不足の場合とか、十分に充電したつもりでも寒い日の運用では電池がその性能を果たさず、急な電圧降下もあり、家に帰って暖かい部屋に入れたら復活したという経験もありました。そんなこともあり、移動用のトランシーバでは電池の電圧をチェックできる回路を内蔵するようになりました。


いろいろな回路(04/12/31)

回路1:Sメータ−を利用する
トランシーバにSメータを使っている場合、スイッチで切り替えてバッテリーチェッカーとすることが出来ます。私が作ったトランシーバの場合は7.2Vの電源と250μAのメータを使い、R1(33k)でS9の位置にメータが振れました。送信時に電圧が大きく下がるようであれば、そろそろ充電のタイミングと判断しています。

回路2:LEDによる表示
これは「おとなの工作読本No.7」でJH1FCZ大久保OMが発表されている回路から引用しました。2004年11月に静岡県御前崎で開かれたQRPクラブ全国集会で、大久保OMと超再生受信機の回路を見ながら話をしている時、LEDと並列に抵抗が入っているのを変に思って、その意味を伺ったところ、「電池の電圧降下を検出するためのもの」とのことでした。改めてこの本を読んでみるとP109に書いてありました。ただしP107にある回路図のLEDの向きは逆ですね。

回路3:ツエナーダイオードを利用
これはミズホ通信のMX2(ピコ2)にある回路で、設定電圧以下になった時にLEDが光らなくなりますが、設定電圧によってツエナーダイオードを選ばねばならず、少し面倒な感じがします。

回路4:電圧降下した時LEDを点灯させる
TR2個と抵抗4本、半固定抵抗1個、LED1個という本格的(?)な回路で、自分で考えたものです。私はこの回路をニッケル水素(単4*6)7.2Vの電源を使ったトランシーバに内蔵させています。ニッケル水素は1.2Vが基準電圧ですが、充電のタイミングは0.9〜1Vとカタログに書いてあり、6本であれば5.4〜6Vの時です。したがって電源電圧が6Vになった時、LEDが光るように5KBの半固定抵抗を設定しています。後段のTRによるスイッチング動作で、ON−OFFが明確です。普段は点いていないLEDが電圧降下を検出して点灯するため、警告用としては効果的と思います。

 トランシーバ(144H2機)に内蔵した回路4


供給電圧とLEDの端子電圧(05/1/1)
回路に供給する電圧を0〜12Vの範囲で変化させ、その時のLED端子電圧を測定しました。

回路5:通常のLEDを光らせる回路で、LEDはツエナーダイオードのような効果があり、供給電圧を変化させてもLEDの端子電圧は
     1.5〜1.7Vと、ほぼ一定になります。ただし2Vを切った辺りから急激に下がります。

回路2:R2(330Ω)がはいっているため、1Kと330で分圧された電圧がLEDにかかります。供給電圧が0〜6.5Vまでは
     LEDが点灯しないためリニアな関係にありますが、LEDが点灯すると端子電圧はほぼ一定になります。

回路3:ツエナーダイオード(RD4A)の効果が4Vあたりからでています。

回路4:供給電圧が6V以下になったところでLEDが点灯します。