| ニホンミツバチの伝統的養蜂 |
ニホンミツバチの趣味的な養蜂は、北海道と沖縄を除く日本各地で細々と続けられています。これについては伝統的な技術として民族学的な視点から注目され、調査報告が発表されています。
セイヨウミツバチによる近代的養蜂とは大きく異なりますが、セイヨウミツバチの養蜂もニホンミツバチの伝統的な養蜂のような状態から改良が加えられ、現在のように変わってきたのです。
2003年に訪れたオーストリアのグラーツ郊外にある「歴史的な民家集落博物館」で麦わらで造られた巣箱を、国際養蜂会議の会場で丸太の巣箱を見ることが出来ました。
巣箱はもともと野生のミツバチが樹洞に作った巣に似せた丸木をくりぬいたものに、入口に切れ込みを入れ上下を板でおおったものが多く利用されています。和歌山県ではこれを「ごおら」と呼ぶそうです。愛媛県肱川周辺では厚い板を張り合わせ40×40×50cmくらいの箱にしてハチを飼っています。
愛媛の巣箱 ごおら いずれの場合もハチミツを採取するのは巣板を巣箱から取り出し、ざるの上に乗せ巣を砕き、ざるからたれた蜜を取ります。セイヨウミツバチの近代養蜂とは異なり、巣板を破壊してしまうため、ハチはまた新に巣板を作り直さなければならず、結果的にハチミツの採取量が少なくなります。私が今まで直接観察した巣箱は次の通りです。
兵庫県美方町柤岡 長野県上高地 愛媛県肱川 京都府芦生