ナサノフ腺フェロモンを集める
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 キンリョウヘンがハチを集める物質を追求すると同時に、ハチがハチを集める物質(ナサノフ腺フェロモン)の採集と物質の確定の努力をしています。
 セイヨウミツバチのナサノフ腺フェロモンは腹部の背側、6節と7節の間に開口するナサノフ腺から分泌され、その物質(シトラ−ル、ネロ−ル、ゲラニオ−ル、ゲラニック酸、ネロリック酸、ファルネソ−ル)は特定されています。1980年ピケット他は、生きたハチから腹部の6節と7節を切り離しヘキサンで抽出することによってそれらの物質を得ました。
 ニホンミツバチの場合これまで漠然と、セイヨウミツバチと同じ物質であろうと考えられてきたのか、きちんとした研究がなされてきませんでした。キンリョウヘンがニホンミツバチを誘引することが知られ、さらにキンリョウヘンの花香がセイヨウミツバチのナサノフ腺フェロモンと異なる物質ではないかと考えられるに及んで、ナサノフ腺フェロモンも異なるかもしれないと考える人も出てきました。とにかく、今は何もわかっていません。
 セイヨウミツバチで行なわれた方法と同じ方法でニホンミツバチの腹部の6節と7節を切り離し、ヘキサンでナサノフ腺フェロモンを抽出してみました。ベニヤ板の上にハチを落し、黒い画用紙に付けた抽出液にハチが誘引されるかどうかで検定としました。図のように20匹のハチの腹部が4mlのヘキサンで抽出されていれば十分効果がありました。
 現在、この抽出液の成分を化学的に決定している最中です。もうすぐ分析できると思っています。お待ちください。

6-7節をヘキサンで抽出
(ハチが集結する)


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