| 自然状態で飼育した巣の重量変化 |
自宅で飼育している巣の重量を1997年から測定しています。巣がだんだん大きくなり、巣箱を交換しなければならなくなったり、途中でトラブルがあり継続できなかったりで同じ巣の測定ではありません。次々と測定する巣を換えて続けています。
巣の重量は晩秋から春まで貯えたハチミツを消費するため減少します。特に早春はまだ草木の花が咲かない時期から育児が活発になるため重量が急速に減少します。花が咲き始めるとハチミツを集めるため急に重量が回復します。この時期に分蜂がみられ一時的に重量が減少しますがすぐ回復します。真夏は暑さのためハチの活動が低下することと花をつける植物が少ないため、少し減少します。2004年の夏は猛暑でした。ハチは毎日必死でエネルギーを使い扇風行動をして巣を冷やしていたためか、重量は大きく減少しました。秋になりセイタカアワダチソウが咲き出すと急に増加します。グラフから見てもセイタカアワダチソウからの採蜜はミツバチにとってたいへん重要なことがわかります。グラフの中の矢印は分蜂が見られた日です。


米国でシーリーさんがセイヨウミツバチの巣で重量測定をやっていました。その結果と比較するとセイヨウミツバチは短期決戦型、ニホンミツバチは長期間かかって少しずつハチミツを集めるタイプといえます。これはミツバチの種類の違いではなくミツバチを飼っている環境によると思われます。
米国コネチカット州の方が大阪より緯度が高く、冬がはるかにきびしい環境です。一群あたりの集蜜量はセイヨウミツバチのほうが多いです。
セイヨウミツバチの巣の重量変化(1985シーリー)