開放空間に作られた巣
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 ニホンミツバチはセイヨウミツバチと同様、樹洞や床下、屋根裏のような閉鎖空間に巣を作り、冬、気温が低くなる温帯域に分布を広げてきたと考えられています。
 ミツバチにとって開放空間の巣は自殺行為であり、めったに見られない現象と考えられてきました。特にニホンミツバチはセイヨウミツバチよりも開放空間の巣を作らないと言われてきました。
 ところが私が調査している地域では、観察した巣のほぼ10%も開放空間の巣が見つかるのです。しかもその中の半数ほどが冬を越すことができました。これは天敵であるオオスズメバチが市街地に少ないことによります。もしオオスズメバチに攻撃されたら開放空間の巣ではその攻撃を防ぐことができず、巣は存続できません。
 二つ目は気温です。都会の冬の最低気温は年々上昇していると言われています。ミツバチは冬を乗り越えるために貯蜜をするのです。冬が寒く長いと消費するハチミツが多く必要です。開放空間の巣のように寒風を直接受ける巣ではその消費が閉鎖空間の巣より多いはずです。ところが都会の開放空間の巣では貯蔵したハチミツを使い尽くすことなく、冬を乗り切ることができるのです。

開放空間の自然巣
住所場所存在期間大きさ(cm)巣板数観察年月2003.4現在
大阪市城東区
天王田
民家の庭 ツツジの枝9ヶ月 40×40  1098.1.27捕獲
大阪市中央区大阪城公園 クスの枝6ヶ月 30×40  898.6.7逃亡
大阪市東住吉区
北田辺
JR阪和線高架橋の裏1年以上 50×40 >1098.9.5逃亡
京都市北区紫野茶室の「待合」のひさし1年半 30×50  1198.10.23捕獲
大阪市北区新御堂筋線高架の裏1年以上50cm以上 ?99.7.14撤去
大阪市北区新御堂筋線高架の裏 ?40cm以上 ?99.7.14撤去
川西市南花屋敷民家の軒下4か月 40×39  >1099.8.2捕獲
寝屋川市郡元町民家の軒下1年以上 50×25  2099.9.10撤去
枚方市磯島体育館の外壁2年 60×65  172002.8逃亡

民家の庭の巣
大阪城公園クスの木の巣
高速下の巣
阪和線の高架下の巣
京都北区の待合に作られた巣
高架下の2つの巣
拡大写真
川西市民家の軒下寝屋川市民家の床下の巣枚方市体育館の外壁
川西市の民家の軒下寝屋川市民家の庇の巣枚方市体育館の外壁

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