| ミツバチとは |
花に来て蜜を吸っているミツバチを観察すると、昆虫の特徴である頭部、胸部、腹部の区別が付けられます。しかし羽は二枚のように見えます。これは前翅と後翅がファスナーのような構造でつながっているのが原因です。しかし、よく見るときちんと4枚の羽を持っています。脚は6本、いちばん後の脚は花粉をうまく運べるようにバスケットボールのゴールのような特別な構造になっています。
ミツバチの仲間は世界中に4〜5種生活しています。しかし、もっと詳しく研究すればもう少し増えるかもしれないという人もいます。近年、クロコミツバチ、ヒマラヤオオミツバチ、サバミツバチ、キナバルヤマミツバチ、クロオビミツバチの5種が新しい種として報告されました。
【ひとつの生き物の名前は厳密にはこのように付けてあります。ちなみにわれわれヒトは、Homo sapiensと呼びます。】
和 名 学 名 ヒメミツバチ Apis florea トウヨウミツバチ Apis cerana セイヨウミツバチ Apis mellifera オオミツバチ Apis dorsata
ヒメミツバチとオオミツバチは、熱帯地方に見られます。これらの蜂は、開放空間に一枚の巣板でできた巣を作ります。
セイヨウミツバチはヨ−ロッパ、アフリカ、中近東に自然分布があり、現在では養蜂のため世界中で飼育されています。南北アメリカ大陸にはもともとミツバチは住んでいませんでした。しかし今では両大陸共に野性化したセイヨウミツバチがいます。とくにアフリカからブラジルに導入された品種が両大陸に広がりキラ−ビ−と話題になっています。
トウヨウミツバチは東南アジアから中国、日本に分布しています。日本列島に生息するトウヨウミツバチをニホンミツバチと呼んでいます。同じトウヨウミツバチでも住んでいる場所で少しずつ形態や性質が異なるのです。このような段階のものを亜種と言います。ニホンミツバチはトウヨウミツバチの一亜種にあたります。
私の同僚であったT氏は、チョウの採集で訪れたタイのハッチャイ(Hat Yai)で、偶然当地のトウヨウミツバチの分蜂群に遭遇し運よくカメラに収めることができました。ニホンミツバチに比べると色が黒く、群れが小さく、まとまりが悪いという特徴が見られました。
トウヨウミツバチもセイヨウミツバチも温帯域に分布を広げた種であると考えられます。これらの種は野生では樹の洞のようないずれも閉鎖空間に複数の巣板からなる巣を作ります。