ミツバチの生活
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 セイヨウミツバチやニホンミツバチは、花の蜜や花粉を餌にして生活しています。セイヨウミツバチはさらにプロポリス(樹脂)を集め巣材にすることが知られていますが、ニホンミツバチはプロポリスを集めません。
 巣の中には一匹の女王バチがいます。女王バチは産卵をするだけで餌は働きバチからもらいます。女王バチはフェロモンと呼ばれる物質を出し、巣内の他のハチの行動を支配しています。女王バチが巣内からいなくなると巣の中のハチは統一した行動ができなくなります。多くの働きバチは性的にはメスです。ただ女王バチの出すフェロモンによって産卵できなくなっています。働きバチはさなぎから羽化した日令によって働く内容が違っていきます。最初は巣の中にいて掃除や給餌に働きます。そして最後に外勤バチになり花粉や蜜集めをするのです。
 春から夏にかけて眼の大きな黒い体色の雄バチが出現します。雄バチも働きません。昼になると大きな羽音をたてて飛び出します。セイヨウミツバチでは秋になると雄バチが巣から追い出されます。この現象はニホンミツバチには見られません。

以下の写真はいずれもニホンミツバチ
巣板上の中央に育児域が作られる外に出ようとする雄バチ
自然巣上の働きバチ王台(女王バチを作る巣孔)

 分蜂-ミツバチの種族保存方法

 春になり日が長く、気温が上がると女王バチの産卵も盛んになり、巣内が働きバチでいっぱいになります。すると巣板の下部に王台が作られ、しばらくするとそこから新しい女王バチが誕生します。新しい女王バチが誕生すると親にあたる女王バチは群の半数の働きバチを引き連れ巣を出ます(実際は、新女王が誕生する1週間前、ニホンミツバチは4〜5日前に分蜂がおこる)。これを分蜂と言います(女王バチが働きバチを引き連れて出ていくのではなく、働きバチが飛び出し女王はあとから巣を離れます)。
 分蜂はハチの群を増やすための手段です。ミツバチにとって個体数が増えることも大切なことですが、それ以上に群が増えることが種の存続にとって大切なことなのです。分蜂はミツバチの種族保存の大切な現象です。

 分蜂した群は外に出て蜂球を作ります。ニホンミツバチの蜂球は木の太い枝や家の梁(はり)に作られます。セイヨウミツバチの蜂球と形が異なります。一度蜂球を作り、探索バチが巣作りに適した場所を見つけてくるまでたいへん静かに待っています。お腹にハチミツをいっぱい食べて分蜂するのでおとなしいのです。いい場所(多くの場合閉鎖空間)が見つかると全部のハチが飛び立ちその場所に向かいます。そして新しい巣を作ります。

ニホンミツバチの蜂球セイヨウミツバチの分蜂群
ニホンミツバチの分蜂蜂球
木の幹や太い枝にできる
セイヨウミツバチの分蜂蜂球
細い枝が束になったところにできる
(1981 サイエンスより)

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