| セイヨウミツバチとニホンミツバチ |
■ セイヨウミツバチセイヨウミツバチはもともとヨーロッパからアフリカ、中近東にかけて分布していた種類を人類が養蜂に利用するために家畜化したものです。生息する地域によって少しずつ形態や性質が違っています。日本には明治時代になって養蜂のため移入され、今では九州から北海道まで広く飼われています。日本中で飼われているセイヨウミツバチは主にイタリアン種という品種で腹部が黄色い色をしているのが特徴です。
'99年、'04年にドイツ・オーストリアに旅行する機会がありました。巣箱で飼われているハチや、花に来ているハチを楽しく観察しました。この地のミツバチはみんな真っ黒です。ニホンミツバチと色はよく似ていますが少し大きいです。
セイヨウミツバチの女王バチ ドイツのハチ スロベニアのハチ オーストリア(エアバルト)の巣箱 ■ ニホンミツバチ
ニホンミツバチはもともと日本列島に住んでいたミツバチです。セイヨウミツバチが移入される前、江戸時代には紀州藩でニホンミツバチを使った養蜂がさかんに行われていたといいます。
ニホンミツバチの巣の中の女王バチ ハチミツの採取量がセイヨウミツバチには及ばなかったこと、逃亡という性質があるなどのためその飼育はだんだん見られなくなり、近年は山間部で細々と続けられてきました。山間部の過疎化と山の植林によって自然に生息するニホンミツバチの減少が見られ、種としての存続が懸念されたこともあります。 ■ 見分け方
セイヨウミツバチとニホンミツバチの簡単な見分け方は、働きバチの腹部の色を比較することです。セイヨウミツバチ(イタリアン種)の腹部は胸部に続く2節が黄色(だいだい色に近い)をしています。ニホンミツバチは腹部全体が黒っぽく、一節ごとの白い縞が目立ちます。夏にはニホンミツバチもいくぶん体の色が黄色っぽくなるため、識別の確実さを増すためには後翅の翅脈を比較することです。図を参考にして下さい。