| ニホンミツバチの飼育 |
ミツバチを飼育するためには群れを捕獲しなければなりません。群れの捕獲に一番良い方法は分蜂群を捕獲することです。春になると分蜂が見られますので天気の良い日に自然巣を注意して観察しましょう。あるいは、分蜂群が見られたら市役所に通報があるかもしれません。前もって市役所(環境衛生)にお願いしておくのも良いでしょう。■ 分蜂群の捕獲方法
分蜂群は近づいても刺すことはありません。セイヨウミツバチの巣箱があればその中にほうきで群れごとはき落とすことで取り込むことが出来ます。簡単な木箱や桶や樽にふたをしてハチが出入りできる入り口を作ったものでも代用になります。比較的高い場所に分蜂群が見られたら、段ボール箱に一時的にはき落とし、その後巣箱に入れたら良いでしょう。慌てず落ち着いて作業をするのがコツです。
■ 巣からの捕獲方法
気性の穏やかなニホンミツバチでも巣に刺激を与えたりすると刺してきます。特に黒いものをめがけて攻撃する習性があるので、巣から群れを捕獲する場合には白っぽい服装に覆面布(養蜂業者が用いる網)をかぶりましょう。意外に狭い空間からも入り込んで刺します。皮膚が露出しないよう注意しましょう。
巣は数枚の巣板からできています。むやみに巣を壊すとすべてがハチミツでベトベトになり作業が不可能になります。ミツバチは巣に振動を与えると巣から離れてハチだけが集団になるという習性があります。巣を作っている場所とも関係しますが、ハチが逃げられる空間がある場合、軽く巣に振動を与えるか霧吹きで水をかけ、巣板上のハチを少なくしてから巣板を一枚ずつ切り取り、最後にハチの集団を網ですくいます。
ハチは炭酸ガスで簡単に麻酔することが出来ます。巣をビニール袋でおおい、袋に炭酸ガスを注入するとハチだけが袋の中に落ちてきます。炭酸ガスのボンベが手に入る場合この方法が一番いい方法です。
巣に振動を与えると↓ 巣に水をふきかける↓ ■ 巣箱の設置
巣箱を設置する場所は、静かな庭の片隅、真夏に直射日光が巣に当たらないような日陰が望ましいです。他のペットのように餌を与える必要はありません。晴れた日には気温がよほど低くなければ、働きバチがせっせと蜜と花粉を運びます。
セイヨウミツバチの巣箱や丸木をくりぬいた巣箱で飼っている場合、春や秋、周辺に花がたくさん咲いている時期には巣箱の掃除を1ヶ月に一度くらいの割合でしましょう。この時期には巣の中を観察してもハチは逃げ出しません。しかし、真夏、気温が高く花が少ない時期、巣箱に刺激を与えると逃亡の原因になります。この時期、巣箱は静かに直射日光が当たらないように注意しましょう。ハチは巣の中が暑いせいで多くが外に出ますが問題はありません。
春になり分蜂の時期には注意が必要です。私はキンリョウヘンを時期をずらして開花させることと、分蜂群誘導板を数カ所に設置することにより分蜂群の飛散を防いでいます。特に市街地では分蜂群が飛来すると大騒ぎになることがあるので注意しましょう。■ ニホンミツバチ飼育観察カレンダー
4月
5月分蜂群・巣の捕獲の最適期 巣内の観察の最適期 月に1度の巣箱の掃除 6月 梅雨の雨水が巣箱に入らないように注意 月に1度の巣箱の掃除 7月
8月
9月巣箱が高温にならないように注意 ハチが過敏、巣内の観察不適 月に1度の巣箱の掃除 スズメバチを捕獲 10月
11月巣の捕獲の最適期 巣内の観察の最適期 月に1度の巣箱の掃除 スズメバチを捕獲 12月
1月
2月
3月ハチが過敏、巣内の観察不適 貯蜜不足に注意、必要な場合は砂糖水を与える 特に汚れていなければ掃除は不要 保温に注意