(1969 「遺伝」)| 営巣場所 | 数 |
|---|
| 老樹 | 2 |
| 磐の間 | 2 |
| 家屋の床下 | 7 |
| 寺の屋根裏 | 2 |
| 板壁の間隙 | 1 |
| 墓石 | 2 |
| 炭焼き窯 | 1 |
三重大学の松浦先生は、1969年ニホンミツバチの自然巣の営巣場所を右の表のように報告されています。それによると巣が作られる場所は1.直射日光が届かない所。2.入口は働きバチが通れるほどの大きさだそうです。この観察は和歌山県でされていて床下に多く巣がみられます。巣の大きさがどれくらいになるかは営巣空間の大きさに影響されると書かれています。
次の表はこれまで私が観察、調査してきた市街地(大阪府東北部)でのニホンミツバチの巣が見られた場所です。見つけられやすいのか、墓の納骨空間での観察例がいちばん多く、次に屋根裏です。屋根裏の巣は、夏になると暑さのため巣板が落下し、天井からハチミツが流れ落ちることによって見つかる場合が多くあります。
市街地では樹洞ができるほど大きな木が少ないので、本来ニホンミツバチが営巣していたと考えられる樹洞内の巣がそれほど多くありません。特に特徴的なことは開放空間の巣が10%も見られることです。
形成される巣の大きさは巣の存続期間と、松浦先生がいわれている営巣空間の大きさによります。屋根裏に作られて3年以上経過した巣では縦80cm×横60cm×厚さ40cmをこえる巨大な巣を観察したこともありました。
ニホンミツバチの自然巣の営巣場所
(1994-2003.3)
| 営巣場所 | 数 |
| 墓の納骨空間 | 57 |
| 民家、社殿の屋根裏 | 32 |
| ブロックの隙間 | 15 |
| 樹洞の中 | 15 |
| 木の枝、民家の軒下などの開放空間 | 16 |
| 民家、納屋の床下、戸袋 | 16 |
| 社殿の内 | 1 |
| 排水パイプの中 | 1 |
| 巻き線の芯の中 | 1 |
| 物置の下駄箱、木箱 | 3 |
| モルタル塀の中 | 1 |
| ログハウスの中 | 1 |
| 合計 | 156 |
|---|