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大阪府立国際児童文学館がわかるQ&A
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| Q. |
大阪府立国際児童文学館(以下、児文)は図書館なの? |
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| A. |
いいえ、図書館ではありません。アジアで最大の国際的な子どもの本の資料・情報・研究センターであり、子どもの読書活動支援センターです。 |
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(08.7.6 公式HPの表現に合わせ、表現の一部を修正しました)
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| Q. |
図書館に移転・統合ではなぜダメなの? |
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| A. |
大阪府立国際児童文学館(以下、児文)は「図書館」でも「博物館」でもありません。その中間の「本の博物館のようなもの」であり、「図書館」とは機能が違うからです。 |
| Q. |
「図書館」と「博物館」はどう違うの? |
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| A. |
「図書館」は、資料を収集、保管し、利用者への提供を行います。
「博物館」は、資料を収集、永久保存し、それらについて専属の職員(児文では研究員)が調査研究すると同時に、利用者に展示の形で見せています。 |
| Q. |
「図書館」と「博物館」では資料の保存状態が違うの? |
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| A. |
例えば「図書館」では、本のカバーや箱、帯、付録などは捨ててしまいます。また、蔵書印を押したり、合本(*1)も行われます。しかし「博物館」に近い機能を持つ児文では、本は出版されたときの状態で保存して、蔵書印や分類番号のシールなども貼りません。もちろん付録も保存されています。 |
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(*1) 合本とは、何冊かの雑誌や冊子をまとめて一冊の本にしたものです。合本が行われるのは国会図書館やその都市の中央図書館くらいで、合本にしないといけないような弱い本(雑誌など)は、普通の街の図書館では基本的に廃棄の対象です。たいていの場合は、雑誌は一年か二年で廃棄されます。国会図書館では、古い雑誌の合本では保存性を高めるためにハードカバーの表紙が付いているため、閉じたところにある雑誌の発行データなどの情報を見ることができない場合が多くあります。 |
| Q. |
「図書館」では所蔵本の入れ替え(廃棄)があるけれど、児文では資料の入れ替えや廃棄は行われているの? |
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| A. |
「図書館」は利用者の立場で収集方針を立てるため、利用頻度が低く資料価値が乏しいと判断されたものは定期的に廃棄されます。しかし、児文は「資料をひきつづき集めること」「整理して公開すること」を条件として大阪府に誘致され、開館された施設です。一度収められた資料は廃棄しません。
ただし、1Fのこども室では図書館と同様に古くなった資料は廃棄処分にしています。 |
| Q. |
どんな本が収集されているの? |
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| A. |
「児童文学館」の名がつくとおり、日本と外国の子どもの本とそれに関する本や資料が収集されています。 |
| Q. |
児文の所蔵資料には雑誌が多いと聞くけれど、どのくらいあるの? |
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| A. |
児文コレクションのうちわけは、図書32万6000点 雑誌24万6000点 その他12万4000点です。雑誌は、タイトル数でいうと約8400タイトル。それは国立国会図書館と国際子ども図書館を合わせた約3700タイトルをはるかに超えて、日本一の所蔵数です。 |
| Q. |
本以外は収集されていないの? |
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| A. |
本以外には、雑誌、原稿、原画、同人誌、紙芝居、ポスター、チラシ等が集められています。昭和1950年代の街頭紙芝居など、一点しかない手作りの貴重な紙芝居のコレクションがあります。また、雑誌は付録もいっしょに保存しています。 |
| Q. |
代表的で貴重なコレクションにはどんなものがあるの? |
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| A. |
吉川英治の生原稿や新美南吉の日記などに加えて以下の雑誌や本があります。 |
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| 例) |
- 『八ツ山羊』(呉文聡/訳 西洋昔噺 1 1887年) ※グリム初訳、しかけ絵本
- 『こがね丸』(漣山人著 1891年) ※日本で初めての子ども向け文学
- 『二人むく助』(アンデルセン 紅葉山人 1891年) ※アンデルセン初訳
- 『小公子 前』(バーネット 若松しづ子 1891年) ※アメリカ家庭小説の古典
- 『フランダースの犬』(ヴィダ 日高思軒訳 1908年) ※アニメで一躍有名になった名作
- 月刊絵雑誌「こども」(明治37年創刊)※大阪で出た彩色絵雑誌の嚆矢
- 「コドモノクニ」(大正11年創刊)※武井武雄・初山滋・清水良雄ら、童画を切り開いた本格的絵雑誌
- 明治大正期の少年雑誌類(「少年園」「小国民」「日本之少年」「少年文武」「幼年雑誌」「赤い鳥」ほか)
【マンガ関係】
- 「講談社の絵本」全冊などの雑誌はもちろん、大阪の文化である赤本や紙芝居もあります。
【その他の貴重なマンガ資料】
- 「少年パック」 第3巻5号(明治42年5月1日 東京少年パック社)
- 「子供パック」 第1巻第1号(大正13年5月1日 東京社)
- 「お伽 正チヤンの冒険」 壱の巻(小星作 東風人画 大正13年7月6日 朝日新聞社)
- 「猛犬連隊 のらくろ二等卒」「少年倶楽部」昭和6年1月号掲載(田河水泡 大日本雄弁会講談社)
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| Q. |
児文の所蔵本は、国会図書館にもあるのでは? |
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| A. |
国会図書館にさえ、ないものがたくさんあります。 |
| Q. |
児文の資料は、どんなふうに利用されているの? |
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| A. |
展示会等への貸出、出版物のための写真撮影、児童文学のみならず、社会学、教育学など幅広い分野での研究者の閲覧、教員の教材研究、編集者が原書等の調査、図書館司書や学校図書館司書、教員、読書活動ボランティアグループが新刊を見たり、作家について調査したりする目的、昔子どもの時に読んだ本や投稿した雑誌に再会しに来る人などさまざまな方がいらっしゃいます。また、海外の研究者や博物館等からも資料の閲覧や貸出依頼があります。 |
| Q. |
児文の資料本の70万点を東大阪市の府立図書館に移転させると、いくらかかるの? |
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| A. |
教育委員会が5月1日に作成した試案によれば、受入に必要な中央図書館書庫改修費は約3億円、建物の撤去費約1億円(*3)、資料移転運搬費は約3000万円とのことで、合計約4億3千万円以上となります。また、図書館資料と一体管理をする場合には、さらに検索システム統合費やブックカバーなどの図書装備費等の膨大な追加費用も発生します。 |
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(*3)数字は撤去となる場合の試算です。移転後の建物の利用法については未定です。 |
| Q. |
250社の出版社が続けてきた年間2,000万円相当の本の寄贈はどうなるの? |
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| A. |
出版社は公立図書館には本の寄贈を行わない方針なのでなくなると思われます。 |
| Q. |
民間から年間7,000万円(H19年度実績)相当の寄付や企業からの協力があるけれど、どうなるの? |
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| A. |
今まで毎年進めて来た子ども向けの事業(子どもゆめ基金による教材開発、企業との共同開発によるソフト開発)や企業協賛金による「童話と絵本のグランプリ」などは実施できなくなると思われます。 |
| Q. |
なぜ大阪府が収集しないといけないの? 一ジャンルの本を恒久的に集めるというのは、一都市でできるレベルのことではなく国がすべきことなのでは? |
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| A. |
児文のコレクションは、もともと児童文学者の鳥越信さんの12万点のコレクションがもとになっています。それを大切に保存し、ひきつづき資料を集めていくという約束をして、大阪府はそのコレクションを譲り受けたのです。そんな大阪府を信用して、文学館にはその後も貴重な資料がたくさん集まってきているのです。
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