曹洞宗慈眼寺の仏・菩薩
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釈尊伝 誕生
誕生
 紀元前5世紀頃、ヒマラヤの山裾、現在のネパール領の南端にシャカ族の小国家カピラヴァストゥがありました。
 シャカ族の王スッドーダナ(浄飯王)とマーヤ(摩耶夫人)の間にお釈迦様はお生まれになりました。

 伝えによると、マーヤ夫人が懐妊されたとき、白象が右脇から胎内に入る夢を見たといわれます。そして4月8日、王城カピラヴァストゥからルンビニーの花園へ散歩にでかけ、木の枝を折ろうと右手をかけた時に産気づきました。

 このシャカ族の王子が、後のお釈迦様で、ゴータマ・シッダルタといいます。

 お釈迦さまは、お生まれになると、東西南北に七歩あゆみ、右手を天に、左手を地にさして
「天上天下 唯我独尊」とおっしゃられ、つづいて「三界皆苦 我当安之(三界は皆苦なり、我まさにこれを安んぜん)」とおっしゃったといわれます。

 ここでいう「唯我独尊」が、しばしば「私独りのみ尊い」と誤解されがちですが、それは誤りです。
 正しくは「この世に存在するすべてのものは、みなそれぞれ尊いいのちを生まれもって具えており、その尊いいのちでできているこの世は、何と尊いものであろうか」と解釈されるべきです。 そして「私は、すべての迷えるものを救おう」とおっしゃったのです。

 マーヤー夫人はまもなくこの世を去り、夫人の妹マハープラジャパティによってそだてられました。

 ある日、アシタ仙人という占い師がカピラ城を訪れました。アシタ仙人は
「生まれたシッダルタはいずれ、あとを継げば世界を統一する偉大な王となり、もし出家して道を修めれば、世を救うブッダとなるだろう。」
と予言し、自分は老齢のためシッダルタの将来の姿を見ることができないことを悔い嘆いたといわれます。


 4月8日、お釈迦さまのご生誕を祝う「花祭り」が全国の各お寺で行われ、いのちの尊さを祝います。
●仏生迦毘羅(ぶっしょうかびら)・・・
釈尊はカピラヴァストゥでお生まれになった
●B.C.463年(中村元博士説)?諸説あり。曹洞宗門ではB.C.566年(高楠順次郎説)支持
●カピラヴァストゥ・・・
迦毘羅衛城、隣国コーサラ国の属国
●スッドーダナ王・・・
王・・・ラージャ、釈迦族間で選挙された執政官
●マーヤー夫人・・・
隣国コーリヤ族の執政官の娘
●ゴータマ・・・
(姓)Gautama〔梵〕Gotama〔巴〕 瞿曇〔音写〕 最も優れた牛という意味
●シッダルタ・・・
(名)Siddhatta〔梵〕Siddarta〔巴〕 悉達多〔音写〕 目的を成就するという意味
●誕生偈・・・
天上天下 唯我独尊 三界皆苦 我当安之
●花祭り・・・
「仏生会(ぶっしょうえ)」 「降誕会(こうたんえ)」 「灌仏会(かんぶつえ)」
花御堂に誕生仏をまつり、甘茶を灌いで祝います。
花祭り