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3年3組 じんじん通信                1998/3/9   最終号
「あいたくて・あいてあくて・あいたくて・・・」


♪「もし乳ガンやったら、誰か担任かわってや〜!!」「そんなん3組なんかだれが見るねん!」と冗談まじりに言いながら、12月9日、午前中3時間だけのお休みをとって病院に行きました。

♪でも、「まさか、そんなわけないよな」と思ってたから、4時間目は授業をする予定にしていました。あの日、最後に顔を見たのはペコちゃんです。職員室で「ホントに乳ガンやった〜!!」と報告しているときに、教室からいなくなった誰かさんを捜しに職員室にきてくれてましたよね。「あぁ、これが顔を見る最後かもしれないなぁ」と思いながら、ペコちゃんの顔を見たのを覚えています。

♪手術は順調、入院生活も順調で、年末にはいったん家に帰っていたくらいです。
1月からはじまった放射線治療も、はじめはしんどくて家でぐったりしていたけれど、
この頃はなれてきたのか(?)快調です。

♪年賀状をもらったり、お手紙もらったり、懐かしい顔がぞろりとそろった写真をもらったり……、本当は、ずっとずっと君たちのことが気になっていました。でも、なんだか「いつものように」じんじん通信を書けなかった。思い出すのがつらかったのかもしれません。自分のことで精一杯だったのかもしれません。(すまん!)

♪でも、やっぱり一番大きな原因は、このあとどんな治療になるのかがまだわかっていない…ということだと思います。この4月からどうなるのか、来年自分はどうしているのか、そんなこともまだまったく白紙の状態だったのです。

♪でも、それも、ようやく今週中には分かりそうです。
♪次の治療は、たぶん、
きみたちが公立一般入試を受けるころから始まるんじゃないかなぁ…。
ようやくJINJINも「進路」が決まる…というところです。

♪さて、卒業する君たちにひとこと…なんて、ちょっと苦手なので、
最後のじんじん通信は、

      「乳ガンになったJINJINの暮らし方講座」  
  〜逆境にたえる生き方・転んでもただでは起きない編〜
 
     
              として、特別号をおおくりしようと思う。

  ♪♪♪   ♪♪♪   ♪♪♪   ♪♪♪   ♪♪♪   ♪♪♪   ♪♪♪



「乳ガンになったJINJINの暮らし方講座」
その1: 「えらいこっちゃ、えらいこっちゃ、乳ガンになってもうたぁ〜」と言いまくる。

・得したこと みんなに良い病院教えてもらった(ありがとう)
        おまけにその病院に知り合いの看護婦さんがいることが分かった(ラッキー)       
        身近にガンの経験者がけっこういることが分かった
        何といっても、人に隠してないから、気が楽チン!

・教訓  自分のことを隠してたら損やで。
      不安はひとりでかかえこんでたら、重たすぎる。
      みんなにちょっとずつ持ってもらったら、
      軽くなったような気がするのよ〜。
      プライドは人生のおじゃまむし!!
      ほらほら、あんたも、
      いらんプライドはさっさとドブにでも捨てちゃいな!

・注意  ただし、相手をよく見て考えましょう。
      通りがかりのおっちゃんには言わないように! 
      ネコちゃんや小鳥さんには言ってもいいと思います。
      そうそうハムスターもいいかもしれまん。
      ねぇ、メグちゃん&メグちゃん!


■「乳ガンになったJINJINの暮らし方講座」
その2: 「どうしたらいいか分からないときも、
      とりあえず新しいことをはじめるといいもんだ」


♪今一番私がはまってることは、
コンピューターで全国の乳ガン患者さんとお話しすること。
(校長先生おこらないで〜。遊んでるわけじゃないのよ〜。)

♪病院によっては、全部入院させてするところもあるらしいんだけれど、
私の行ってる病院は全部通院。家と病院と毎日通ってるわけです。
でも、治療中だからそれ以上の外出はできない…。
放射線治療だけで一ヶ月半も続くから、
待合室でも、だんだん、みんなドヨ〜ンとしてくる。

♪ほら、クラブが無くなって、家でぐうたらしてると、
そんな顔になってるやつおったやんか!  
ちょうど、そんなかんじ。

♪それでやな、JINJINの場合は、
インターネットにはまることにしたわけや。
今のところ…北は新潟から、南はタイまで(注:タイにいる日本人)、
なかなかおもろい乳ガン患者がいっぱいおることがわかった。

♪抗ガン剤であたまが
「つるっぱげ子ちゃん」になったらどうしよう!っていうのは、
ガン患者みんなの悩みなんだけれど、
このネットにあつまってる連中はすごい。
「この際、金髪のカツラをしたらどうやろうか!」
「いや、私はアフロヘアにする!」なんて言う強者もいてる。
ガン患者がこんなこと言うのもなんだけど、おもろい!。

♪いやはや、とにかく、前を向いて何かやってたら、
おもろいことはいくらでも転がってるもんだ…という、ありがたいお話です。


「乳ガンになったJINJINの暮らし方講座」
その3: 「まわりに遠慮するのをやめちゃいましょう。
      せっかくの人生、やり直しはもうきかないのよ〜


・得したこと    手術が終わった後、自分のガンの腫瘍をみせてもらった。
          お医者さんに「見せて欲しい!」って、言っちゃったんだ〜。   
          (ちょっと、勇気いりました。)
          だって、これから自分がたたかう相手のツラくらい見とかなきゃ、
          やってられないよな。

・教訓       日本人は、大切なところで人と対決するのをさけると言われてます。
          私もけっこう、まわりに気を使って生きてきました。
          (ただし、他の人と比べると、
           かなり対決するのが好きな人間だったようですが)
          でも、もう「ガンになちゃった!」と思ったら、
          「やり直しのきかない短い人生かもしれない〜!!」なのだから、
          自分が今やりたいことをもっともっとマジで考えるようになってます。   

・注意      「自己中」になるとヤバイ。

♪♪♪♪♪   ♪♪♪♪♪   ♪♪♪♪♪   ♪♪♪♪♪

さて、紙面も残り少なくなりました。
やっぱ、まじでかくと、なみだがポトポト落ちちゃいそうなので こんな風にしてるのかもしれないね。

卒業式にはいけたらいいなぁと思っています。

「あいたくて・あいたくて・あなたにあいたくて・・」
じんじん通信の第1号にたしか載せたはずの詩が ちょうど私の今の気持ちです。      

それじぁ、元気でね。         






この学級通信は、faxで送ったものですが、
副担任の先生が学級文集の最後のページに綴じてくれました。感謝!

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