バスCGの作り撮り方講座
&CGぎゃらりー

 バスファンのための「my shade2」を使ったCG制作入門のぺえじ(初心者むけ)



『バス停ひなた荘前』
(my shade2で制作「車の森」「街の森1・2」収録データ使用)

「きっかけの話」

 とあるきっかけから、ある日3DCGソフトの「my shade2」と そのデータ集の「車の森」を手に入れました。前からCGには興味があったのと 「車の森」の中にバスのデータが入っている、というのでさっそくバスのCGを 描いてみることにしました。それでできあがったのが上の絵です。ところで ネットを見回してもバスのCGというのはあまり見かけません。CGの 主流は飛行機やスポーツカー(あと美少女)といったところの様で、 またバス系のページとかでも2Dのグラフィックなんかはあっても 3DのCGはとんと見かけることはありませんでした。そこで もっとバスのCGを普及させよう(正確に言うとバス趣味の一つとしての CG制作を普及させよう)という趣旨でこのページを作ることにしました。 まー、要するにCGの作り方を簡単にまとめただけなんですけどね。 (ちなみにこのページでは大まかなCG制作の過程を紹介するだけで 具体的な制作技術までは触れません。素人が素人のためにCGってこう作るんだー、 って言うのを説明するだけのページですんで。モデリングの仕方とを聞かれても 作者にもわかりません。あしからず。)

「CGのしくみ」

 まず一般的なCGをどうやってつくるのか簡単に説明しましょう。
CG制作の作業は大きく分けると「モデリング」と「レンダリング」の2つに 分けられます。「モデリング」とはCGとして描くものの形を作り上げること。 そして「レンダリング」はモデリングで作った「形」をバーチャルな空間に 置いて写真を撮るように画像を作成すること。モデリングはCGと言うと よく出てくるようなワイヤーフレームで作るのが基本で、まあ粘土をこねて 模型を作るようなもんだと思ってもらっていでしょう。レンダリングは ジオラマに置いた模型をカメラで撮影するようなものですが、実際には PCの中の数字のデータなので、画像はPCが一点ずつ色・明るさなどを 複雑に計算して完成となります。
     
この絵は作者が練習として初めてモデリングした某ブロックのCGです。
素人はこういう単純な形(四角と丸の組み合わせ)しか作れません。モデリングの作業は
センスとテクニックそれに根性が要求される作業なので、作者の様な人間には向いてません。
左は完成したモデルのワイヤフレームの透視図。右はレンダリングの途中の画像です。

というのが概略なのですが、CGの制作は「絵を描く」というよりは 「プラモデルを作る」という感覚に近いのではないかと作者は考えてます。 まあ、いろいろ異論もあるかとは思いますが、今回はそういう方向性で 「パソコンでバーチャルにバスのプラモデルを作ろう!」というのが テーマだったりします、実は。

「バスを作ろう!」

それでは、実際にバスをつくりましょー!まずはモデリングから・・・ と言いたいとこですが、プラモデルとおんなじで素人がいきなり フルスクラッチ(プラ板とかで1から全部自分で作ること)で作るのが 無理な様にCGもいきなり素人がバスのモデルを作ろうとしても はっきり言って無理なので、ここは一つ出来合のモデルを使って オリジナルのカスタマイズとレンダリングにだけ専念してみましょう。 プラモデルを考えればわかるように、キットを買ってきても、組み立て・ 塗装そしてジオラマの製作までやればかなりのものができあがります。 今回は気軽に作るということで、既存のモデルデータを利用して とにかくCGの画像を作ってみることにしましょう。(このページの タイトルがCGの「作り方」じゃなくて「撮り方」となってるのは 要するにモデリングはパスしてレンダリング中心にするという意味なのです)
それではこのページの最初の絵を例として話しを進めていきましょう。

(1)準備
まずはソフトが必要です。ここではCGソフトは「my shade2(Windows版)」を使います。 モデリングのしやすさに定評のある「shade」シリーズですが、「my shade」はその入門編で 価格的にも気軽に入手できるソフトで、趣味で使うには十分な機能を持っています(CGムービー はちょっと苦手ですが)。そして今回絶対必要なのはその「shade」シリーズ用の モデリングデータ集の「車の森」です。これは乗用車からバストラックに至るまで 数百点ものデータが収録されています。なんといっても目玉は路線バスのカラーリングが 120種類も収録されています。これはもうバスファンにはたまりません、ってかんじです。 とにかくこのデータ集を使うためにもCGソフトは「shade」にしないといけません。 あとは、背景として使える建物などもあると便利なので同じシリーズの「街の森」なども あれば非常にべんりです。(あと、「テライユキ」とかもやっぱりほしいとこですが。)

(2)モデルの選択
さてやっと実際の作業まできました。それでは「my shade2」を起動して、「車の森」の 中から気に入ったバス(じゃなくてもいいけど)のモデルを読み込みましょう。 今回はこのバスにします。


ちなみにそのまんまレンダリングを行うとこんな感じになります。

(3)カスタマイズ(塗装の変更)
このまんまで周りの風景とかを作ってもいいのですが、ちょっとあじけない(というか このカラーはいまいち気に入らないので)カラーリングと、方向幕とかをちょっと 変えて見ることにしましょう。CGに色を付ける方法はいろいろあって、簡単には 説明できません(というか作者も苦手とする部分なので解説書とかで勉強してください) ので省略しますが、今回はこのモデルの塗り分け部分の色を変えて、側面部分の しましまになっている部分を塗りつぶすように変えてみました。この程度なら それほど難しくありません。
さらに方向幕の部分も同じサイズで他のソフトで描いたものとを差し替えてみました。
  
   色を変えて、方向幕を差し替えたもの。 右の方向幕は元のモデルのテクスチャを画像として取り出してphotoshopで書き換えました。

(4)背景をつける[その1]
とりあえずバスそのものはこれで完成ですが、背景が真っ暗では変なので、背景をつける ことにしましょう。CGの場合、空間内の上半球と下半球に色を付けることができます。 さらに雲や水面も簡単に設定できます。上を空色+雲にすれば空になり、下半球は地面の色 にすればだいぶ雰囲気が出ます。ただしいずれも遠景なので地面は別に作る必要があります。 ここでは適当な「板」を作って灰色に塗ってその上にバスを「置いて」みました。 地面を作れば影ができてCGっぽくなってきます。

(5)バス停をつくろう
バスに欠かせないもの、それは「バス停」です。 CGならばじぶんの好きなバス停を作ることが出来ます。 バス停は比較的簡単な形のものが多いので自分でモデリングしてもいのですが、これまた市販のデータ集の 「街の森2」に各種バス停が入っているのでそれを利用する事にしました。ただしこのバス停には 肝心のバス停名が入ってないのでその部分は自分でつくりました(まあその方が楽しいんだけど)。
バス停の名前部分はphotoshopで自作してテクスチャに設定。 横浜市営のバス停がモデル。バス停名は方向幕と共に某マンガにちなんだもの(爆)

できあがったバス停を同じく「街の森2」に収録されている歩道とベンチとともに バスの周りに配置します。「地面」も道路っぽくするために、センターラインを追加しましたが、 これも適当な白い「板」を置いただけです。

(6)背景をつくる[その2]
 あとはバックに建物などを配置すると本物っぽく、というかジオラマ風になります。 やはりここでもデータ集「街の森1」にいろいろな建物が収録されているので そのなかからいくつかを選んで、バスの後ろの部分に配置します。
コンビニ・ビル・マンションを配置して、 わかりやすいようにバスを消してレンダリングしてみました。一部分だけ消してしまう なんていうのもCGならお手の物です。

あまりたくさんの数を使うとレンダリングに恐ろしく時間がかかってしまうので、 最低限の数ですむように配置を工夫するのがコツです。ちなみに今回の場合は 上から見るとこんな風になっています。カメラから写る範囲内にのみ建物を配置、バスの影になる 部分もなにも置いてません。
もちろんジオラマの様に完璧に作り込んで、気に入った角度からそれを撮影する、という形でもいいのですが、 それだと作り込みとレンダリングにかなりの時間を要します。まあそのへんはお好みでどうぞ。

(7)レンダリングして完成!
 さあ、あとはレンダリングすれば完成です。
いままでの説明では、すべて行程の途中でいったんレンダリングした画像で解説してきましたが、実際には 基本的にはワイヤーフレームのモデリング画面(右図)で各種作業をしながら、ときたま確認として簡単にレンダリング をしながら作業していきます。まあ今回のの様にカメラアングルが限定する場合はあらかじめ 「この角度から」と決めて作らねばなりませんが、基本的には最終的にレンダリングするときに カメラ位置や光源等を調整して出力サイズ(ピクセル単位での画像の大きさ)をきめて、レンダリングに 入ります。レンダリング時のカメラ・光源等の設定は基本的には写真の撮影とまったく同じなので写真の経験があるひとには わりと取っつきやすいと思います。

そうしてレンダリングした画像がこの絵です。レンダリングは いきなりやっても一度で納得行く出来にはならないので、小さめの画像で何度かためし、アングル・光源 などを調整しながら、最後に実際に使用するサイズでのレンダリングを行います。ちなみにこの絵は 200x300ピクセルで作者のマシン(K6-2・300)でレンダリングに数分かかります。レンダリング中は CPUがフル稼働なので他に作業はできません(PCが2台欲しくなる瞬間です)。450x300ぐらいだと 10分以上かかります。レンダリングは忍耐(とPCへの投資)が勝負の作業です。

 で、まあできあがった画像をみてさらに修正を加えるもよし、他の作品に取りかかるもよしというとこですが CGのいいところはデータを保存しておけばまたいつでも他の作品に流用したりできる点です。今回のバスを 別の風景に持っていったり、他のバスをこの風景に入れたりが簡単にできるのでいろいろバリエーションが 作れます。とりあえず今回は、道路に他の車を置くバージョンを作ってみました。
  
   左は今回のバスをそのままコピーして対向車線においたもの。模型と違って一度作れば 同じ物はいくらでも複製できるので、バスターミナルとか営業所とかも簡単です(レンダリングに時間をかければ、ね)。 右は「車の森」収録の消防車に置き換えたもの(今回の完成品として採用したもの)。 この消防車がくせ者で、非常に細かい部品が 多いためレンダリングに異常に時間がかかりました。2,3時間かかった気がする(涙)。

「実際につくるにあたって」
 というわけで、CGができるまでの行程をざっと説明してみました。どうです、おもってたより 簡単そうでしょ?なれればこの程度の作業は1,2時間で出来るんじゃないかと思います(レンダリング時間はのぞく)。 なにせモデリングせずに出来合のデータしか使ってないですから。完成品の模型を 並べる感覚ですんで、初めての人でも簡単にそれなりのものができてしまいます。。
これをきっかけにCGをはじめるバスファンの人が出てきてくれればうれしいですねー。 出来たCGはHPに載せるもよし、プリントして飾るもよし、グッズやらデータ集を作ってイベントで 売るもよし、使い道はいろいろあると思います。
さて、これを見てCGにチャレンジしてみようと思った方、今回の説明では具体的な作業の方法までは 解説してないので、その辺は自分で勉強してください。作業手順なんかは人それぞれなんで自分で 試しながら覚えていった方がいいと思います。ただし、最低限ソフトの使い方なんかはきちんと 覚えなければいけないのでその辺は市販の解説書が各種あるので1,2冊は読んで見てください。 まだ、世の中ではCGは特殊技能だと思ってるひとが多いので、今なら「特技CGです」って えばれますよぉ(笑)。
 もし、このページをみて「バスのCG作ってみよう」と思われた方、できあがったら ぜひ作者にも見せてください。そのうちCGギャラリーの投稿コーナーでも出来るといいですねー。 昔のバスのCGとか見てみたいよなぁ。なんかご質問とかあったらお気軽にメール下さい。 でも作者もCGはじめたばっかの素人なんでお答え出来ないことの方が多いですけど。それでは、力作の ご応募お待ちししてます(^_^)。

[参考URL]
ExpressionTools online
「My shade2」や「車の森」「街の森」などの作っているExpressionToolsのHPです。ソフトについて 詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

[参考書籍]
 「一週間でマスターするmy shade2 for windows」
   福島 則昭 著 毎日コミニュケーションズ 刊
作者はこの本でshadeの基本的な使い方を覚えました。とりあえずかじってみたい人にはおすすめな本です。 (まちがっても初心者は、バーチャル美少女の作り方とかって本買っちゃ、ダメダメ(^_^)xx)


「CGぎゃらりぃ」



上の「ひなたバス」を東急風のカラーに変えてみました。



上の試作の東急バス(元のモデルは「車の森」のbsd_1003)をベースにおかしかった
右側面や後面を窓なんかを中心に改良したもの。だいぶ本物っぽくなってきた?(^_^)。



とりあえず2台並べて、まわりに建物などを配置してみた。



上の改良版をさらに改良したもの。窓は二段の黒サッシにして、さらに
側面方向幕を加えたもの。後扉まわりの窓配置なども修正したが、後に
なって西工車の戸袋窓は元の小さいサイズが正しかったことに気がついた。



とりあえずバスは出来たので、次はバス停を
作ってみた。こういう小物は細かい部分の
リアルさがポイントなので、写真を見たり
東急のHPからロゴをがめてきたり、いろ
いろ工夫しました。路線図と広告はもちろん
オリジナル、ここぞとばかりに個人的な希望
やら、わけわからん宣伝やらを入れてます。


     さっそくバス停とバスを並べてターミナルの 風景を作ろうとしたが、ぜんぜんそれらしく ならず失敗。なんとなくのイメージだけで 適当に作ろうとしたのが失敗の原因。



バスとバス停そして以前使った背景(建物類)を
使って、新しく画像をレンダリングした。これは
1900*1300ピクセルという大サイズで作成して、
はがきサイズにプリントアウトして飾った。
ちなみにレンダリングには一晩かかった(^_^;)


[ここからはCD-ROM Ver2用に新たに作成した画像です]


これはNゲージメーカーのグリーンマックスが出した
ノンステップバス用のジオラマに触発されて作った
ジオラマです。あれを買ったらら1万円近くかかる
けどCGなら時間さえかければ安くできます。まあ
手に取ることは出来ないですが、模型だと塗装とか
がすごく大変なのでCGはそのへんがとてもラク。

以下の写真(8枚)も同じジオラマのレンダリングです。












東急バスで一番カラーが目立つのは「七色のスクールバス」。
7色のバリエーションを作って現実ではなかなか
お目にかかれない「7色ならび」を作りました。









[オリジナルモデル]


初の完全オリジナルモデリングに挑戦。
昔のキャブオーバー風の感じに作りたかったのだが、
イメージしていたものとは似てもにつかない出来に・・・。
この時点ではまだ製作途中なのだが時間がないため
いまだ完成せず。今後はは日野HTとか作りたいが・・・。



(おまけ)

作者が初めてつくったバスのCG第一作目。「車の森」のバスをただ並べただけ(^_^;)。下はそのアレンジ。


○東急8500系(制作中)
初めてまともなモデリングに挑戦。む、むずかしい〜。正面はそれっぽくできたけど 側面なんかはいいかげん。
下回りにいたってはどう作ればいいのか見当もつかん・・・。 だれか鉄道CGの作り方おしえて。



※このページで紹介したCGのモデリングデータの一部(バス・ジオラマ等)を 「路線バスカラーリング図鑑CD-ROM Ver2.0」に収録しています(shade形式)。
「shade」をお持ちの方、これから買ってCGを始めてみようという方、 ぜひ、このデータを活用して「バスCG」を作ってください。
「路線バスカラーリング図鑑CD-ROM Ver2.0」は\1100で好評通販中!
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