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きままにじろう2001年4-12月
2001年8月20日
保育園の夏休みも終わり。Hの勤めも結構いそがしそうだ。相変わらず
送り迎えの時だけは泣いている虹太だが、保育園でも盛んにいたずらを
しているよう。ここ数日はすっかり歩行器がお気に入りで、歩けるくせに
一日中ガラガラ楽しんでいるようだ。
こっちもインタビュー取材が再開したけど、なぜか作業に身が入らない
。毎年の休みボケ状態が続いている。こんなことでは今月の売上はすっ
からかん状態は免れないだろう。
サフィニアはすっかり夏やせした枝にも盛んに花を付けていて痛々しい。
秋向けの元気な枝が出るよう、ばっさり刈り込んであげて、ハゲちょろ
ビンにしてあげた。台風が来そうだというのに気温は30度を超えない。
菊と、日陰に置いといたミニシクラメンが元気に葉を茂らせている。
ちょっとばかり秋の気配だ。
2001年8月12日
外国人の人権問題をテーマに2年に1度開かれる全国規模の会議に出席す
るため、大阪に1泊で出かけた。運悪く保育園は夏休み。Hも、はじめた
ばかりの仕事を休むわけには行かないので、初めての父子二人旅だ。
「のぞみでいくからね!」
さて、東京駅を出発。蒸しパンを食べ、麦茶を飲んでいた最初の30分が
過ぎると、もうムズがり出してベビーカーから「降ろせ」の断固要求。
いくらなだめようとしても徹底抗戦の構えだ。
「あかん。これでは誘拐犯と間違われる!」(わけないか)
せっかく指定席券をとったのに、全車両の通路を抱っこしたまま行った
り来たり。デッキひとつを完全に占領して、おいらも座り込みアヒルの
玩具で遊ぶ羽目になった。
おいらは子どものころ、上野から父親の実家の秋田県本荘市まで、10時
間以上も急行電車に揺られて往復したことが何度もある。さすがにお盆
休み前半のこの時期、のぞみの通路を歩いていると、ぐったりしている
子ども達があちこちにいる。あんなにだらしがない格好は決してしなかっ
たはずだぁ。
行く先々で声をかけてくれた大阪のおばちゃん達にとっても感謝。新大
阪駅で遊んでくれた○×高校野球部のみなさんにも感謝。
なんだかしばらく忘れていた日本の夏休みに出会ったような気がしたけ
ど、おかげさまで腰が痛い。
2001年8月03日
暑い日が相変わらず続いている。せっかく満開のサフィニアも、暑さ負
け。すっかり枝先が細くなっている。
いくらか暑さもおさまった夜になると、3人で近くの公園に行くように
なった。このごろ夜の虹太はすっかり甘えん坊だ。昼間は保育園なので
その反動かもしれない。
昨夏は、だっこしているうちに眠ってしまった虹太だけど、今年は元気
に歩いている。歩道の沿石についているオレンジの反射鏡を指でつつき、
道路工事の黄色いコーンをたたき、路上のゴミを拾ってみながら、とっ
とと歩く。
人気のない公園につくと、タバコを吸いながら、勝手に動き回る虹太を
眺める。先日は、電灯でクッキリと現れた自分の影を追いかける姿を見
て、尚代と二人で大笑いしたよ。ぜひ、ビデオにしておきたい光景だっ
たけど、もう2度とチャンスはないよね。
2001年7月19日
やけに早かった梅雨明けから10日あまり。日中は35度を越えるやたら暑
い日が続いている。お母さんが、仕事を探してきたので、虹太も保育園
に通い出した。うまく保育園が見つかったことにホッと胸をなでおろし
た。
朝8時半に保育園の車が迎えにくる。連れ去られることが分かると、力
いっぱい泣き叫ぶ虹太を見送るのはちょっと胸が痛い。
夕方迎えに行くのは基本的にあっしの役目。おぶい紐で、虹太を担ぎな
がら自転車のペダルをこぐ。
たった1kほどの道だけど、東川口周辺の新興住宅地の外側にある保育
園まではすっかり田舎の景色だ。小さな川を超えてアップダウン。運送
会社の車庫の周りは、葛のつたがうっそうと茂る荒地が広がり、雑木林
との境目の小路を走る。これならきっとカブトムシやクワガタもいるだ
ろう。
おぶい紐なので、虹太のおなかと、あっしの背中は密着状態だ。あっと
いう間に、汗が吹き出て二人ともグッショリになる。ディスカウントス
トアで、自転車用の子どもシートを買わなきゃね。
2001年5月23日
雨が3日も続いている。剪定したサフィニアは枝の数を3倍以上にして
茂り始めた。すこしマゾ気、いやサド気を出して、もう一回、二度目の
剪定をしてみる。3×3で9倍の枝になるはずだ。
外に出るようになった虹太は、木でも草でもなんでもつまんでみる。
植え替えたばかりのハーブは決して触らないように。それから、あっ
しのまねをして直径10cmのゴムボールを足の裏で転がして遊ぶのも止
めなさい。
サッカーをするのはまだ早い。まずは両足で歩いて転ばないようにな
るのが先だぞ。
2001年5月19日
晴れて暑い日が続く。25度以上の夏日だ。西日いっぱいの渋谷亭(た
だのアパート)はこうなると無性に暑い。いつ終わるともしれぬ原稿
に向かいながら、虹太と遊び、プランターをいじるのがいい息抜きと
なって、貧しい生活リズムを作り出す。
明け方から、パソコンに向かっているとまず虹太がおきてくる。仕事
部屋の入り口には木製の折りたたみ椅子を横に倒して、虹太が入り込
まないようにバリケードが作ってある。ゆすっても動かないようにア
ラジンのストーブを置いて支えてあるから、まったく季節はずれの風
景だ。
起きてきた虹太は、まず仕事部屋をのぞきにくる。即席の柵に両手を
沿えて、こちらをじっと見ていられると、なんだか檻の中の動物になっ
た気分になるからたまらない。
「おいらは見世物じゃないんだ」
哺乳瓶のミルクをあげて、紙おむつを交換してやるのが朝の日課になっ
た。
たまに早起きした尚代がいても、目を覚ました虹太は一直線に柵の前
にやってくる。最近はお風呂に入れても尚代を探して泣かれる始末。
夜のあっしの人気はすっかり凋落しているけれど、このときばかりは
ちょっとうれしい。
そのミルクが終わったら、ちょっとお外に出てみよう。サフィニアの
赤紫の花が咲いているかもしれないよ。
2001年5月13日
今日はお母さんのお父さん。つまり虹太のおじいちゃんの49日。行田
市の長久寺に、尚代の親族たちが集まった。
歩き出したばかりの虹太は、法要後の食事会でも、いとこのアヤメ
(4歳)やリョウガ(2歳)といっしょに遊びまわり愛嬌を連発。アヤ
メの歌に合わせて踊って見せたり、加藤のおじちゃんのポンポコ腹包
みの真似をしたり、果てはビールの王冠を飲み込みそうになって、周
囲を慌てさせるしまつ。あっしの両親も、なれない席だったのに、お
まえを見ていればニコニコとホッとできたみたいだ。
サフィニアの葉っぱの横から枝芽が覗いている。きっといい枝にな
るぞ。
2001年5月09日
虹太は今日で1歳。
人差し指を立てて、人差し指を一本立てて見せ、さっそく「ひとつ」
という仕草を仕込もうとしてみたが、ニコニコうれしそうな表情をす
るだけの虹太。一向に新しい芸には近づく気配がないのであきらめた。
「誕生日おめでとう」
きっと、いっしょに食べたケーキも、ひとつの仕草を教わったことも、
虹太の記憶からはすぐに消えてしまうのだろうけど、1年前は「ネコ以
下」だったことを思えば、おまえはずいぶん成長したよ。
哺乳瓶もゴハンやおやつも自分の手で口に運べるようになったし、二
本足で移動もできるし、「おいで」って両手を差し出すと、ニコニコ
しながらやって来る…。 ネコや犬並にはなったかな。
何より、おいらはがんばった。尚代とけんかもしたけどがんばった。
自分の好きなことだけをしていた生活が、ガラッと変わったんだ。生
まれる前には遠い南の国のスリランカへ出稼ぎにいったし、この一年
ほとんど休まず稼ぐための仕事をした。
それでも、普通のお父さん以下のことしかしてやれなかったかもしれ
ないけど、何も楽しいことはしてくれなかったって尚代からは嘆かれ
るけど、半端なやくざのおいらにとっては、大変なことだったんだ。
だから、虹太や尚代をはじめとする迷惑をかけた人たちにはごめんな
さいだけど、この1年、おいらはがんばったって充実した気持ちで今日
を迎えることができたよ。だから自分にも「おめでとう」そういって
あげることにした。
今日が誕生日だってことも、尚代やおいらが1年前の写真を見ながら何
を思ったのかも、今の虹太はわからないだろう。でも、こんなことを
虹太に話せる日が来るのを楽しみにしている。
連休が終わって、天気は回復。最高気温は20℃を安定的に超えるよう
になってきた。とはいえ、まだサフィニアは1輪も咲いていない。思い
切ってサフィニアの芽を摘んでみた。すぐに咲く花を見たいけど、こ
うしておけば、梅雨前にはもっときれいに咲くからね。
2001年5月01日
晴れてはいるものの気温は16Cと低い。肌寒い陽気だ。
すでに苗は順調に根付いている様子で、枝が開いて先端にはわずかに
色づんだつぼみが見える。
夕方からくしゃみをしていた虹太が、鼻水をたらし始めた。風邪かし
らん。
2001年4月27日
川口街中の日曜大工品DSで苗を2つ購入。
出荷後まだ日が浅いらしく、ケースには苗がぎっしり並んでいる。
苗はしっかりしているが、花はまだ咲いていない苗を選んだ。
花の色は赤紫でまとめた。
さっそく、家に取って返して45cmのプランターに植える。
うっかりバイクの鍵まで埋めてしまったのは馬鹿だった。
慌てて掘り起こし、苗を埋めなおす。
ようやく数歩歩くようになった虹太(11か月)を、プランターの前に
立たせてみた。すると早速、プランターを両手で思い切りぶったたこ
うとするので、引き離す。