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外登法も入管法もいらない 多民族・多文化社会への大行進
移住連ニュースレター「Migrants-Net」99年6月号(予定稿)
事前集会には立ち見も
この原稿は、第3者的な論評という立場ではなく、準備スタッフの1人として書いているという背景をご理解の上、読んで下さい。予定稿ですので、編集部とやりとりの上、掲載誌では文面が変更されることがあります。
あいにくのシトシト雨にもかかわらず、パレードの前に行われた集会は、立ち見が出るありさま。労組の旗も目立つが、良く見れば外国人の各グループ、アジア系の民族衣装をまとった若い日本人女性の姿もチラチラしている。「100人も集まればねえ」なんてずいぶん自嘲気味なやりとりさえあった準備グループの心配はあっという間に吹き飛んだ。 「今回の行動で画期的なのは、永年続いてきた在日の運動と、10年あまりの歴史しかない移住労働者の運動がようやくひとつに合流したこと」カラバオの渡辺英俊さんが移住連側として挨拶したように、この集会&パレードは、「外登法改正案に意義あり!緊急行動」と移住連と合同で行われていた。 在日運動との合流 「合同」というと響きはいいが、準備段階も含めて、ノウハウや手回しの良さといったら「緊急行動」の方々の経験や機動力は、移住連のそれをはるかに上回る。おんぶにだっこ状態であったことは否めない。 思えば、入管法をめぐり首都圏で具体的なキャンペーン活動をするのははじめてのことに限りなく近い。とにかく「パレードをしようよ」という呼びかけに、敏感に反応した各人も、いったいこの場でどう振る舞えばいいのかと、戸惑っていたように思える。 この戸惑いがすっかり消えたように見えたころには、朝鮮式太鼓団の先導で銀座を歩いた約2時間の行進も終わりに近づいていた。 350人余りのパレードは、数寄屋橋交差点でのゆっくり歩きこそクライマックス。このときばかりと、プラカードや旗を掲げる姿あり、太鼓で踊る姿あり、街ゆく人々も立ち止まって「選挙じゃないのね」とビラを受け取った。ちなみにこの日は統一地方選の告示日にもあたっていたのである。 広がりの可能性 僕自身が声をかけたのは、ペルー人のグループと国際結婚のグループ。それぞれのリーダー達が、さらに声をかけこぞってやってきた。はじめてのパレードにはりきって、終わったころにはすっかり「お腹空いたぁ〜!」状態になった彼らと帰りながら、移住連や外国人支援団体のネットワークが、こうした人たちを巻き込みながら、もっともっと大きなパレードができそうな気になった。 現状では、今日叫んでいる声がなかなか国会や政府といったところまで届かないもどかしさも確かにある。それでも「なにかしたい」「参加したい」という人がこれだけいるのだ。実際に足を運ぶ人がこれだけなら、次は参加してみようという人がさらにいるに違いない。 今回の集会&パレードでは、審議が進む法案に抗することになればと願うと同時に、他の先進国のように移民や民族の問題が社会のメインテーマになるだろう将来の日に向けて、在日もニューカマーも、そして日本人も、広範囲にあまねく参加者が集うパレードが実施できる実力を、一刻も早く備えたいと分不相応な想いを馳せた。 在日運動と移住労働者運動だけでなくもっと広範に! 4・18はそんな可能性を感じる一日だった。(外国人119ネットワーク 渋谷次郎) |