自律神経失調症の症状とは

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いい加減な情報に惑わされるのはよそう

 健康ブームにのって、最近いろいろな健康情報がインターネット、テレビ、健康雑誌、新聞をにぎやかしています。教育テレビは別として、私が見聞きするこれらの情報は、必ずしも皆様の役にたつものとは思われません。特に○○茶とかいったブーム商品の氾濫は目に余るものがあります。ただ「売ればよい」という姿勢の通信販売業者、催眠販売があるばかりでなく、大手薬局チェーンでさえもブームに乗り遅れないようにと、宣伝をくりひろげています。

 全部が悪いというわけではないと思いたいのですが、少なくとも何か月分もいっぺんに、何十万円という売り方をするところは、眉に唾をつけて考えた方がよいと思います。それから「必ず短期間に治ります」といった宣伝には、乗りたくありません。慢性の病気が1月や2月で治るわけがないのです。
「今まで通り食べてやせる」というダイエットはあり得ない

 いまやダイエットブームも正気の沙汰を通り越して、笑い話になる位に様々な「新製品」が出ては消えて行きます。それほど切実なのは理解出来るのですが、少し頭を使えばダイエットほど、簡単なことはないのです。要は「入れるカロリー」を少なくして、「出すカロリー」を増やせば良いのです。単純な足し算と引き算の問題なのです。

 したがって、「今まで通りに食べてもやせる」ということは、下剤や利尿剤を使うか、プロのスポーツ選手並みの運動を毎日しないかぎり、不可能であることは理解出来ると思います。
 「賢い女性」がこのたぐいのダイエットに、ううつぬかさないのは、この単純な事実を理解出来るからなのです。「出すカロリー」を増やすには、運動すること以外にはありませんから、工夫の余地は少ないのですが、「入れるカロリー」を減らす工夫はいくらでも考えられます。

  一番大切なことは、「マイナスの栄養学」を理解することです。すなわち「食べなければ栄養失調になる、食べないと疲れる」という誤解をなくすことです。1日2食の菜食で、肉食をしなかった戦国武将が、あれほど強健な肉体を持っていたことだけ理解すれば、これ以上言うことはないでしょう。一般大衆が「肥満」で悩んでいる国はアメリカ、ヨーロッパ、日本など先進国(?)と言われる飽食の国だけです。

 次に大切なことは「時間で食べない」ということです。お腹もすいていないのに、「12時だから」とか、「夕食の時間だから」と食べてしまうことをやめることです。それから「残すのはもったいないから」と食べてしまうのも考えものです。減量にお金を使うのと、どちらが「もったいないか」は考える必要もないことでしょう。

  本当にお腹がすいたときに、「腹八分目」に食べれば良いのです。そういう習慣をつけると、自然に1日に2食なり3食なりの、その人に合った食習慣が出来上がります。「朝食を食べないこと」が悪いことのように言われていますが、私はあまり賛成ではありません。しいて賛成できるとすれば、運動量が多く、成長期であって、かつ「正常な体格の」子供の場合であって、一般の大人の場合、食べたくなければ食べない方が、かえって健康的だと思います。

 ネパールに旅したときに聞いたのですが、朝食は10時頃で、夕方に夜食を食べるのが普通だそうです。
別項「食べ過ぎは肥満やメタボリックだけの問題ではない」、「メタボ退治(ダイエット)の第一歩は「昼食抜き」 参照下さい。また
私のブログ「免疫と治癒」で、自身の減量体験を書いています。参考にして下さい。


血圧の変動に一喜一憂は無意味です

  自分で血圧を計ったことのある方は理解して戴けると思いますが、血圧値というものは(特に最高血圧は)10分後に計っても10や20は違うものです。また「白衣性高血圧」とも言われるように、医者や看護婦に計ってもらうという緊張感だけで、30以上も高くなる方がいます。

 それから、測定機器の違いによる誤差、水銀血圧計の場合の、測定者の「耳の良さ、悪さ」による誤差も考えなければいけません。それほど血圧というものは「いい加減な」ものであって、正確な値を求めることは、非常に困難です。

 強いて言えば「自分で」、「いつも同じ時間に」、「正しい計り方で」、「ゆったりと落ち着いた状態」で計った値が「正確に近い値」と考えれば良いのではないでしょうか。意地悪な言い方を許してもらえれば、医療従事者がすぐに血圧を計りたがるのは、いかにも「診察してあげた」ということを「手軽に」、「数値で示すことが出来る」、「点数になる」、「行為」だからなのです。

 ただし常に最高血圧が200に近い方とか、最低血圧が100以上という方は、少しの変動にも注意が必要なことは言うまでもありません。

便秘を治したいなら「便秘薬」を使ってはいけない

 便秘薬を「便秘を治す薬」と誤解している方がいらっしゃいます。便秘薬は「通じをつける薬」すなわち「出す薬」であり、長く服用したからといって、「便秘が治る」薬ではないのです。

 これを誤解して、何年も服用し続けて、だんだん服用量が増えてしまうか、より強い便秘薬に変えざるを得なくなってしまった方がよく相談に見えます。特に「漢方薬はおだやかだから」と言う方が一番困ります。「漢方の便秘薬」だけは、現代医学の便秘薬より「おだやかどころか、するどくて強い」と考えた方が安心です。(その中でも「センナ」は峻下剤といって、最高に強くて、かつクセになりやすい)。

 それでは便秘を治すにはどうしたら良いのでしょう。基本は「食事療法」ですが、動きの弱くなってしまった腸を、正常に働かせる治療方法を考えれば良いのです。それには「すぐ効く薬」ではなく、(すなわち「便秘薬」ではない)自然に腸の働きを正常にする薬とか、機能性食品を使えば良いのです。効いてくるまで相当の時間が掛かりますので、それまでは「便秘薬」の助けも必要でしょう。別項に宿便について書きましたので参照下さい。

 
薬を「まじめに」服用するのは「考えもの」という話

 私の薬局では自律神経失調症の患者さんが多いのですが、色々な神経症状以外に、倦怠感を訴える方がいます。聞いてみますと、ほとんどの方が精神安定剤を病院からもらって服用しています。しかも言われた通りに「まじめに」1日2−3回服用しています。

 精神安定剤というものは、神経の働きを「抑制」するものですから、日中も服用すれば、「何をするのも嫌になる」状態になって当然なのです。「軽い薬だから、安心して服用して良い」と医者から言われている方も多いのですが、何を基準に「軽い」と言っているのでしょうか。薬に対する「感受性」は人それぞれ違います。

 同じ安定剤を服用しても「何も感じない」人もいれば、「眠くてしょうがない」という人もいるのです。それを何も疑わずに何年も服用しているのには、「恐怖」を感じます。
別項(どんな軽い精神安定剤でも「脳」に作用する薬の常用には注意が必要)を参照して下さい。


 「まじめに」服用すべき薬と、そうでない薬とを区別するのは、素人の方には難しいとは思いますが、薬剤師に相談するなりして「自衛」すべきでしょう。

自律神経失調症の症状とは

 検査では異常が認められないのに、不快な症状が続く場合、医者は自律神経失調症という病名をつけます。代表的な症状を以下に記します。

 神経 症状   イライラ クヨクヨ 不安感 頭痛 頭重 不眠 怒りっぽい 
           ゆううつ感 疲労感 肩こり 
 循環器症状   めまい どうき 息切れ 呼吸困難 胸圧迫感 手足の冷え 
 婦人科症状   更年期症状 生理不順 生理痛 のぼせ感   
 消化器症状   胃痛 便秘 下痢 腹張り ゲップ おなら  
 泌尿器症状   膀胱炎 残尿感 頻尿 
 耳鼻咽喉科   のどのイライラ 耳鳴り
 眼科 症状   目の疲れ充血 まぶしい 飛蚊症 
 皮膚科症状   脱毛 神経性じんましん 皮膚掻痒症

 単独で現れる症状もあれば、複数の症状が組み合わさる場合もあります一般的には胸、腹、脇の部分が「張る」ということが特徴で、そのため女性でブラジャーをするのが苦しいということを訴えます。

 また受けるストレスにより、これら症状が現れたり消えたり、「動く」ことと季節による変化が大きい(特に春が悪い。別項参照)こと、旅行とかスポーツか楽しいことをしている時は、症状が出ないこと等が特徴となります(別項参照)。                     

 漢方ではこれら症状を「肝気欝結」とか「気滞」と言います。「肝」とは現代医学で言う「肝臓」とは少し異なり、昔から言われる「カンの虫」の「疳」とか「癇」という漢字に相当する意味ですが、「肝臓」の「働きの異常」も多少影響しているようです。別項「自律神経失調症と”気”」参照。

 治療としては「発散」という方法をとりますが、一人一人に合った処方を考なければなりませんし,また別項に書いたように、治癒システムの修復が必要すので、必ず相談して下さい。

胃の薬は不必要?

 色々な胃の薬がテレビや新聞の広告を賑わしていますが、それだけ日本では胃の薬が売れているわけです。私はめったに胃の薬は服用しません。
 胃潰瘍など特殊な胃の病気を除いて、一般の方が胃の薬を飲みたいと思のは、ほとんど「飲みすぎ、食べすぎ」の時ではないでしょうか。

 こんな時の特効薬は「絶食」です。「飲みすぎ食べすぎ」で単に胃が疲れいるだけなのです。1食か2食抜いてみて下さい。何の胃の薬を飲まなくてもすっきりする筈です。ぜひ試してみて下さい。 それでも胃の痛みが取れなければ、本格的?「胃炎」「胃潰瘍」の恐れがありますから、検査を受けて下さい。

アトピー患者とジャンクフード

 私の薬局ではアトピーの患者が大変多いのですが、非常に気になることがあります。それは小学校高学年から20代の若者の患者が激増していることです。(赤ちゃんはアトピーであることは当たり前ですが、8才位までに自然治癒します。)

 これは14才前後には完成する筈の免疫系が未熟なまま、肉体だけが成長してしまっていることを意味します。ハウスダスト、ダニ等に免疫系が異常に反応してしまっているのです。

 遺伝の影響があることも事実ですが、最近激増してきたのは、食べ物の影響ではないかと思えるのです。その一つに「ジャンクフード」(くずみたいな食べ物の意味)があるのではないかと思います。街中にファーストフード店が林立し、テレビではスナック菓子、インスタント食品のCMが氾濫しています。全部が悪いわけでもなく、たまに食べるぶんには問題は少ないと思いますが、毎日の食事、毎日のおやつに組み込まれていることは、危険ではないでしょうか。

 子供のアトピーの漢方薬を求めた母親が、帰りがけに「おひるごはんは◯◯のハンバーガーにしようね」と子供に言う始末です。若者もアトピーの患者の多くが、「ジャンクフード」を常食しているようです。

 「母親の教育が必要だな」と痛感する昨今です。

健康番組、健康雑誌を「うのみ」にする危険

 最近店を開けると、「◯◯を下さい」と、普段はめったには売れない特定の薬草や、聞いたこともない生薬を求める方が、立て続けに来店するようになりました。

 はじめは不思議な現象だなと思っていたのですが、正体がわかりました。それはテレビの”健康”番組(放映された日に来店)、”健康”雑誌(発売日の数日後に来店)だったのです。

 健康志向の方が増えてきたためか、このたぐいの番組、雑誌が氾濫してきました。健康志向そのものは大変良いことなのですが、素人は「テレビでやったから」、 「雑誌に出ていたから」と、すぐ「うのみ」にしてしまうことを、出演者、番組製作者や編集者は考えて欲しいと思います。

 薬草、生薬は確かに「ある一定の効能」があることは事実なのですが、「すべての人に同じように効く」とは限らないのです。体質が正反対の方がのんでしまったら、当然副作用が出る筈です。

 もうひとつ「傑作」なことは、視聴率のためか、雑誌の販売部数を増やすためなのかわかりませんが、「なんと次から次へと新しい”健康法”を編み出すものか」ということです。これだけ数多くの「すばらしい健康法」があったら、日本中に病人がいなくなり、病院は廃業してしまうのではないかと心配します。