| 詳しい栽培法 |
| 栽培土壌 |
排水のよい砂質の壌土、又は水はけのよい土で、風通し、
日光のよく当るところがよい。あまり肥料のきいた所は、枝
ばかり伸びて蕾(つぼみ)が落ちたり、実が落ちたりするほ
か、病害虫の発生が多くなる。やせ地でも施肥に注意すれ
ばよい。酸性土壌をきらう(弱アルカリ性がよい)ので、種ま
きの1週間前に石灰を加え、土を中和しておく。
鉢やプランターに使用する培養土も弱酸性です。少量の石灰
を入れて中和させてから種まきします。 |
| 鉢のサイズ |
■畑で地植えが原則です。
【白綿】素焼き鉢8号以上
【茶綿】素焼き10号以上
ホワイトは樹高1m程度までですが、茶は1.5mもの
大木になります。できるだけ大きな鉢に植え付けしてくだ
さい。採取できる実(種)が飛躍的に多くなります。 |
| 種まき時期 |
【白綿と茶綿】5月中旬の母の日以降。
街に半そでシャツが目立つ頃。田舎では田植えが完了してからです。
種まきが早すぎると絶対に発芽しません・・!
【ハウス育苗←失敗が多い】
ビニールハウスで早めに発芽させても5月中旬までは戸外に出せま
せん。寒風・遅霜でたちまち幼苗が枯れてしまいます。 |
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| 種まき |
@種から綿毛を除きます。綿毛があると水に浸した時に水が
浸透しにくい。A一晩くらい水に浸してから種まきします。
B覆土は1〜2cm程度に薄目。灰をまぶして播くと発芽がよい。
★地植えの場合は、畝幅(うねはば)を70〜90cmにし、30cm間隔ぐ
らいに2、3粒播く。発芽後間引きして元気のいいものを1本残す。
★鉢植えの場合は、直径25cm以上の大きな鉢がよい。水は
けをよくしておき、1鉢に3粒播き、発芽後、間引いて1本にする。
★苗床で発芽させ、発芽後、2週間以内に、植えかえてもよい。
ポット苗(右の5月の画像)でも良いが移植時に移植痛みが
出て、貴重な幼苗を枯らしてしまうことがある。移植痛みを防ぐ
には、ポットの底を+の字にハサミで切り込みを入れてポット
植えのままで畝に植え付けます。ポットの底から根が伸びて
大きく育ちます。この方法だと移植痛みが防げます。
★プランターなどで栽培するときには、株間を20cmくらい空
けたいので、3本育てるのが適当。種蒔きは1ヵ所に5、6粒を
蒔き、その上に5−10mm程度土をかけ、発芽するまでは土が
乾かない程度に水やりをします。1週間から10日程度で発芽。
本葉が出てから15cmくらいになるまでに1ヵ所1本に間引く。
間引きが遅れるとヒョロヒョロに徒長した木に育ってしまうので、
早めに間引き、1本ごとに良く日が当たるようにします。
ワタの種子は、前年の物を使わないと発芽率が極端に悪くなる。
【畑に直蒔きデーター】
樹高⇒白は1m程度 茶は1.5m程度
株間⇒白と茶は50〜70cm程度
綿毛を取り去った種を皿の上に置いて、少量の水を加えてから、
綿種の上に濡れたキッチンペーパーかティッシュペーパーを被
せておくと1週間程度で発芽する。発芽を確認できた種だけを蒔
くことができます。キッチンペーパーの上に黒い器や紙を置けば
遮光・保湿・温度上昇の効果により発芽率が高まります。 |
↑一晩ほど水に浸す
↑濡れたティッシュ
を被せます。
↑発芽の確認
↑5月の画像(ポット蒔き)

↑畝上に直蒔き |
| 発芽率 |
【白と茶】⇒90%程度。
★気温25℃以上の“夏日”が続く頃に種まきすると
5日〜10日程度で発芽します。 |
管理の難しい
双葉の時期 |
発芽から双葉の時期が最も注意する時期です。双葉の時期に根か
らストリゴラクトンという物質を分泌し、共生菌に感染するというプロ
セスが地中で進行しています。共生菌は窒素固定を行い、後に
(猛暑期に)コットンに爆発的な成長をもたらします。
共生菌はコットン体内ではなく、多くは地中に発生します。コットンが
植え替えに弱いのは、植え替えにより共生菌の環境が崩れるからで
あり、そのため植え替えるとリセットされた地中環境が整うまで休眠
してしまいます。
★ですから、直蒔きが原則です。又はポット苗の姿で移植します。
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| 雑草対策 |
【大規模栽培の場合】
双葉の時期や背丈が低くて弱々しい苗の時期が長く(5〜6月)
続くので雑草に負けます。畝上に種蒔きしたら雑草抑制剤のト
レファノサイトを畝上に散布しておくと雑草が生えてこないで綿
の苗だけが元気に育ちます。
【小規模栽培や無農薬栽培】こまめに手で雑草を抜いてください。 |

↑6月の画像 |
| 成長と水 |
発芽後、10cmくらいの丈で、1ヶ月〜1ヶ月半ほど、ほとんど成長
しない。この期間は根が張る時期であり、太い根が地下深く伸び、
それに細い根が生える。この時期に水をやりすぎたり、長梅雨に
あうと、根ぐされをおこす。
5月に播いた綿の木は、7月に入って気温が高くなり、日光の量
が多くなると、急速に枝を伸ばし成長する。7〜8月に花を咲かせ
9〜10月にコットン・ボールをつける。
★7〜8月の開花期には大目に水をかけます。 |

↑7月の画像 |
| 摘芯(てきしん) |
綿の木はほっておくと150cm程まで伸びる。(アメリカの綿畑では
摘芯を行わないので、100〜130cmくらいの丈のものが多い。)
日本で従来栽培していた綿は、もともとあまり大きくならず、しか
も30〜50cm程度におさえるよう何度も摘芯を行い、横に枝を張ら
せるようにしていた。これにより1本につくコットン・ボールは平均
20個程度になる。
7月中下旬になったら、草丈の低いものでも全て摘心します。
★鉢植えの場合は、枝を4〜5本残して、1度だけ摘芯するとよい。 |
肥料
追肥 |
元肥は鶏糞(窒素系肥料)がよい。しかし、畑地ならば、むしろや
らない方がよい。草木灰を時々まいてやるとよい(特に若芽のころ
にまくと、虫をおさえることができる)。
★鉢植えの場合は、元肥として肥料を少し多めにやり、本葉が出
てから週一度うすめの液肥を与えるとよい。
【追肥】5月初めに種蒔きした場合、6月初旬(1ヵ月後)には草丈
約15cmくらいになります。6月下旬で約20cm。生育を見ながら、
鶏フンや油粕などを追肥しますが、追肥は7月中旬ごろまでです。
花の画像はマウスオーバーすると受粉後の花の色に変化する→ |

↑花の画像 |
病気
害虫 |
病害としては、種が地中で腐ったり、発芽後、根ぐされなどで立
ち枯れをおこしたりすることがあるが、主として低温、多湿の場合
に発生する。病害の種類は数多いので、その対策もいろいろです。
綿によくつく害虫は、ハマキムシ(メイガ)がよく発生するが、低
毒性の殺虫剤スミチオンが効く。ダニ類は葉の裏側につくので、
市販の殺ダニ剤をまく。しかし、農薬を家庭で使用するときは慎
重におこなうこと。むしろ、虫を見つけたら、その都度こまめに指
で取り除いてやる方がよい。
また、ナメクジは双葉やつぼみが好物なので、ナメクジ捕殺剤
をまくか、夜見回って捕殺するとよい。昼は鉢の裏に隠れている
ことが多いので、できるだけこまめに退治するようにする。 |

↑コットンボール
8月下旬 |
結実
収穫 |
7月中旬頃から9月にかけて、黄色の花が咲き、花の落ちたあと
に、実がつきます。9月から12月にかけて実(コットンボール)が
弾け、中から白い綿が吹き出します。
晴れた日中に、良く弾け、垂れ下がるようになったワタをゴミを
よけながら収穫します。良く吹き出していない未熟なものは良質の
ワタになりません。糸紡ぎ用には未熟なワタはなるべく混ぜない
ほうが良いでしょう。収穫後、天日で十分乾燥させ、その後、紙袋
や封筒に入れて保存します。
【収穫時期】白・茶=9月上旬より ★年末までかけて順次収穫 |

↑綿のふきだし
茶綿 |
1年草ではあ
りません。 |
越冬させて翌年も開花・結実させましょう。
枝打ち(枝を切り詰める)、植え替えをして室内で越冬させ
れば翌春には葉が出て⇒開花⇒結実します。 |
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