| 【高麗人参の漢方的効能】 人参の漢方的効能は、“中草薬学”の中で、気を補い、肺を丈夫にして脾臓を良くし、心臓を楽にしてくれる。とある。“神農本草経”では、人参は五臓すなわち肝臓・脾臓の陽気を高める主薬として使用し、胃腸の気を開いて胃腸の荒れ、嘔吐・喉の渇きを止めて血液の流れを良くし、長く服用すれば体が軽くなって寿命をまっとうする、としている。“本草網目”に収録されている薬効を、現代医学的な面を考慮してまとめると、以下のようになる。 ■男女の全ての虚症、身体虚弱を迅速に回復させ、人体の五臓六腑の機能を補う。 ■体力の消耗が激しい患者、神経症からくる胸の動機や不安を静める神経強壮剤としての効能がある。 ■ウィルス、インフルエンザなどに対する抵抗力を増進し、予防することができる。 ■目を明るくし、脳の機能を良くする。 ■糖尿病からくる渇症、多食、多尿、などの症状に効果が著しい。 ■激しい嘔吐を止める。 ■胃腸の機能を丈夫にして胃酸過多症を治し、あわせて消化機能を増進させる。 ■慢性胃腸炎により、嘔吐や長期間の下痢が続く患者に効果が高い。 ■胃または大腸内に充満しているガスを排出させる。 ■過労や食べ物の不注意によって、体力が減退した様々な内科的疾患に有効。 ■脳溢血、脳血栓症などで半身不随や手足の動かない時、または暑さによる消化不良、下腹などが冷たく感じる時に使用する。 ■人参を長服すれば、体が軽くなり寿命が延びる。 ■消化不良や活力不足で胸が息苦しく呼吸困難を感じる時に使用する。 ■人体内の様々なガンの種類をはじめ、数々の腫瘍を破壊し、消滅し、正常に回復させる作用を持つ。 ■痰や気管支液を排出させる。 ■風邪による熱性疾患の経過中の消化不良症に効果がある。 ■鉱物性生薬の誤用からくる中毒症状に使用する。 ■呼吸機能を一定に保てない場合と肺活量の不足が伴う場合に肺の機能を補強する。 ■体力消耗によって体液不足を招いたとき、人体内の体液の分泌を促進。 ■産後・産前に起こる様々な疾病に服用する。喀血・血尿・子宮出血・大腸出血・胃出血、などによる失血者には、補気・補血・止血の作用がある。 ■身体虚症や過労が原因で、心臓・肺・消火器系統に過重な負担を感じることからくる熱症に使用すると熱の調整に効果がある。 ■激しい下痢・大腸炎に使用する。 ■頭痛・めまいの症状に効果がある。 ■精力の不足からくる自汗を止め、消耗性発熱による虚熱を止める。 ■頻尿を防止したり、尿の出がわるいのを治療する。 ■四肢の神経痛や麻痺症状を緩和し、強心作用があるので新陳代謝や血行を循環を良くする。 【人参の七効説:最近の中国で提唱】 @補気救脱:精力を補うもので、各種の急性・慢性の病気による体力減退(消耗)の時や、一時的な虚脱状態に効果がある。即ち、体力増進の効果がある。 A益血復脈:血液生成を旺盛にすることによって肺臓と膵臓の機能を助け、 貧血による全身の新陳代謝の異常を改善するのと同時に、造血と血液循環を円滑にする。 B養心安神:心を安らかにし、精神を安定させ、血液循環不全や心臓の機能低下から起こる精神不安を解消する。つまり、各種のストレスを解消させる作用を持つ。 C生津止渇:人参は肺と脾臓、胃の機能低下を改善し、全身の機能を増進させ、人体が必要とする体液を充分に供給することによって、渇症を解消する作用をする。即ち、糖尿病の治療に有効である。 D補肺定嘆:肺の機能が虚弱なために起こる喘息、咳などの症状を和らげ、あわせて脾臓の気を助け精気を充実させる。即ち、呼吸を安定させることによって呼吸器系統の疾患に効果がある。 E健脾消化:腸管を丈夫にして下痢を止め、消化器官を丈夫にすることによって消化機能を助ける。 F托毒合痩:体内の毒素を除去し、代謝機能不全によって起こる病気に対して抵抗力を増進する。また、皮膚の機能を正常化し、腫れものに有効。 |