テレビ放送が終了しましたのでその内容をご紹介いたします。


「桃太郎」の昔話に出てくる洗濯の場面。おじいちゃんは山へシバ刈りに、おばあちゃんは川へ洗濯に・・・。今時、川で洗濯をする人はいなくなりましたが、テレビを観て、今でも行けるんじゃないか、とお思いの方もいたかも知れません。川や生き物に害の無い石鹸を使い、きれいな川でザブザブと洗濯体験をしている子供たち。この場面は結構好評、で、様々な方から「なつかしい」などのコメントをいただきました。

田舎暮らしに欠かせないのが、「薪割り」作業。難しいようで、結構簡単。小学生ぐらいでも割れるようになる。コツを教えればパンパンとプロのように上達する。割れやすい木、割れにくい木を区別できるようにもなる。薪割りで注意しなければならない点が幾つかある。マサカリ(斧)を握るときには、右利きの人は左手に手袋をしないことだ。左手でしっかりと握るので、手が滑らないようにするためだ。右手は添えるだけなので手袋はOK.。

50年前の暮らしに欠くことのできないのが、囲炉裏とカマド。その燃料になる薪(たきぎ)は、ほとんど山から拾い集める。昔、家に戻るときには手ぶらで帰るな、と父から聞いた。小枝一本を杖にしてでも持って帰れ!それほど小枝は大切な燃料だったのです。今では大人でも出来ない「薪背負い」体験を子供たちが、見事にやってのけた。あっぱれ!あっぱれ!である。
  
子供たちの人気ナンバーワンは川遊び。魚捕りの極意を覚えれば、益々人気は高まるでしょう。子供たちにとって、興味津々の川は命みたいなものです。何かいるのかな?何かあるのかな?さて、魚捕りはそう難しいものではない。網を左手に持って、地面にしっかりと付けて、右足でバチャバチャと網に向かって魚を追い出す。さっと網を上げる。入ったあ!やったあ!
川の上流よりも中流のほうが魚の種類が多いから、子供たちには中流がお薦めだ。それに、夏は泳げるしね。

   
50年前はリヤカーで色々な物を運んだんだよ。今のトラックの役目をしてたんだね。砂利道、坂道を皆で押して家に帰ったことを覚えている。足腰が強くなる訳だね。今でもおじいちゃんおばあちゃんがリヤカーを使っているのを見るときがある。免許も要らない、ガソリンも要らない。皆で助け合えば、なんにも要らないかも知れないね。
   
秋田の名物料理「だまこ汁」。これから冬に掛けてが本番。カマドのご飯と囲炉裏鍋で作る。出汁は、鳥ガラ、煮干、昆布で化学調味料は使わない。具は鶏肉、舞茸、ごぼう、糸こんにゃく、ネギ、セリと決まっている。「だまこ」はすり鉢に炊き立てのご飯を入れて、すりこ木で、粒が残る程度で止め、ピンポン玉より少し大きめに丸める。
塩水で形を整えた後、鍋に入れて、ひと煮立ちして出来上がり。

   
田舎暮らしには、畑仕事が付きもの、と言っていいでしょう。開墾から種まき、草取りなど収穫するまでの工程が面白い。いったいどんな野菜ができるのかなあ。50年前は農薬も化学肥料も使わずに、美味しいトマトやキュウリを作ったのだから驚きだ。おじいちゃん、おばあちゃんの作った野菜は特に美味しかった気がする。何故なんだろう。50年前の暮らしを体験すると分かるかな?
   
50年前は一輪車は無く、運搬にはリヤカーを使ったが、最近は一輪車という便利な手押し車がある。始めはぐらぐらして不安定のように思えるが、慣れると誰でも押せるようになる。積み方のコツは、前の方に重いものを乗せること、安定して運びやすくなる。
   


放送局: NHK教育テレビ
教育番組: 夏休み特集「からだであそぼ」
番組内容: 「秋田の昔の暮らし体験」
出演: 関東地区在住(小学2年生・4年生・5年生)
場所: 秋田県大仙市協和下荒川「自在屋」


放送日程
2008年
8月11日(月)〜14日(木)朝7:30〜7:40
                            夕5:00〜5:10(朝と同じ放送))
8月18日(月)〜21日(木)朝7:30〜7:40
                           夕5:00〜5:10(朝と同じ放送)

     8月25日(月)〜28日(木)再放送(時間帯は同じ)
    9月1日(月)〜9月4日(木)再放送(時間帯は同じ)



    



 



里山とは、家の周りにはタヌキやキツネたちがいっぱいいて、夕飯どきには小川の岸ベを蛍が舞い上がる。しばらくして寝床につく頃には夜空一面に星が輝き、カエルの合唱が始まる。
朝、小鳥の声を聞くより早く目が覚めた。ひんやりとした朝もやの中から灯りがみえた。「正兵衛さん早いなあもう起きてる」
囲炉裏に火を焚き、自在鍵に鍋をかける。パシパシと、しばを折り、小枝からゆっくりと押し込むようにしてくべる。朝ごはんの仕度である。ネコは大きくあくびをし、ニワトリは台所に上がって米粒をつついた。
「今年のジャガイモはなかなかええなあ。トマトも昨年よりいいぞ」腰をのばしてトンビに話しかけた。「もうカラスと喧嘩するんでねえぞー。かないっこ ねえから」「一羽で暮らすから負けるんだ。束になれ。チームワークだべ」


隣村から作五郎じいさんが亀ばあさんを乗せて馬車でやって来た。カボチャが取れすぎて食いきれねえそうだ。換わりに味噌を少々もらっていくべえ。ばあさんもしっかりもん。鶴は千年、亀は万年と言うけど、長生き間違いなしだよ。馬まで畑のほうれん草をぱくぱく食べて行っちまった。よく慣らしたもんだ。まあお互い様。この間、うちの犬のドンが亀ばあさんの庭先から熊の肉をくわえて持ってきちゃったんだ。特に教えた覚えがねえだがなあ。犬も馬をみて、ギブアンドテイクだけは身に付けたらしい。要するに物々交換っていうわけ。

村一番の「働き嫁」がいた。夜中、90歳にも手がとどきそうなじ様が「おおーい、起きろ」「じいさん、まだ2時だよ」「おおそうか」それから嫁はグウグウ寝ている夫が起きないようにそうと寝床から出た。まだ夜中の3時である。鎌を片手に、ひんやりとした畦を歩く。草を刈って、家に戻ったのは朝の8時。「うちの嫁はよう働くで」じ様はご機嫌だった。夫は山仕事に、嫁はまた田んぼに出かけた。こうして休むことなく嫁は働いた。普通の人だったら病気になっていたかも知れない。いったい、どこにこんなとでつもないパワーがあったんだろう。頭がいいねえ、この嫁さん。田んぼの畦で毎日「2時間のお昼ね」をしていたのです。この話しは私の母から聞いた実話です。私が確認したところ自分ではないと言ってました。里山とはこのように、サボッテも人目につかないのどかな風景なのです。










 

 


− トップページへ −